幸せになって欲しくて   作:Cross Alcanna

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どうも、Cross Alcannaです。

今回は沢山の原作キャラが登場します。……今回に関してはあまり言うことがないので、早く始めようと思います。

では、本編を開始します。



【Extra】沢山の人に愛されて

[花咲川病院 病室]

 

 

「刄さん、はい!リンゴ剥けたよ~」

 

 

「……自分で剥けるし食える」

 

 

「つれないなぁ~」

 

 

…今日はRoseliaが来ている。……5人全員で来られるのは少しやめてもらいたい。病室に5人はキツいだろうに。……担当医やナースの人とかが迷惑するだろうに。

 

 

「……5人一気に来られるのは病院の人に迷惑がかかるだろう」

 

 

「皆……言っても聞かなくて……」

 

 

「……はぁ」

 

 

…頼むから周りの迷惑だけは考えてほしい。俺の事はまだ良いとして、他人に迷惑はかけるべきでないだろう。が、それに答えるように知っている人の声が聞こえた。

 

 

「5人くらいなら構いませんよ?刄さん」

 

 

「……東さん、流石に迷惑になると思うんですが」

 

 

突然現れたのは俺の担当医である東 修一(あずましゅういち)さん。医学界ではかなり有名かつ優秀であるとの噂の女医らしく、俺の担当医として抜擢されたそうだ。

 

…確かに、父さんの医学力もとんでもないものだった。だからこそ、この人が選ばれたのだろう。本格的な改造人間の治療には、生半可な医師は向かないというか……対処が出来ないんだろうな。…自分で言ってて何だが、複雑な気持ちだな。

 

 

「刄さんの看病に来る人達は周りに気を付けて行動してる人が多いので、こっちとしては特にダメとは言いませんよ」

 

 

「……そうですか。……一応言っておく。気を付けてくれ」

 

 

「勿論、わかっているわ」

 

 

「なら良いんだが……」

 

 

…こいつらは一応、言えば聞くので、言っておくに越したことはない。実際、学校をサボるなと言った後は放課後や土日に来るようになっているので、信用はしている。

 

 

「刄兄!」

 

 

「……どうした?」

 

 

そんなことを考えていると、あこが話しかけてきた。……東さん、検診目的で来てるのにどうしてそこに座ってるんだ?いかにも「私はここで座ってるから、話をしても良いよ」って感じがするんだが?せめて何か一言欲しい。

 

 

「また今度、Roseliaの皆とNFOやろうよ!」

 

 

「……Roseliaと?リサはともかく、2人がゲームをやっているのは意外だな」

 

 

「失礼ね……と、言いたいけれど、私も自分のことだけどそう思うわ」

 

 

「私も、自分がゲームにハマるとは思ってませんでしたね……」

 

 

…意外ではあるものの、俺も自分の事があるため、強くは言えない。現に、まりな達に(結構ガチで)ゲームをやっている事を言ったら、物凄く驚かれた。…というか紗夜、無自覚はマズくないか?

 

 

「……まぁ、深くは聞かんし、別に良いと思う。…そうだな、そっちが良いなら俺も一緒にプレイしよう」

 

 

「やったぁ!!」

 

 

…あこ。ピョンピョン跳ねないでくれ。下の階に響くだろう……だなんて言える雰囲気でもないので、黙っておく。ホントすみません、名前も顔も知らない下の階の患者さん。

 

 

「……最近のあこちゃん、お兄ちゃんとゲームしたいって言ってたんだよ」

 

 

「……そうか」

 

 

嬉しくないといえば、嘘になる。人と話をして、共通の趣味を楽しむ。俺にとってそれは、なくてはならない大切な事だ。…そんな些細な事で?と思う人もいるかもしれない。確かにそうなんだが、俺にとってはそんな些細な事がかけがえのないものなんだ。

 

 

「……良いものだな、こういう雰囲気は」フフッ

 

 

『!?』

 

 

「……刄くん!今……笑った…?」

 

 

「……あぁ、楽しくてな。思わず無意識に出てしまったよ」

 

 

こうして()()()()()笑ったのも、何年ぶりだろうか。もう覚えてないが。感情も豊かになってるし、徐々に人らしくなってきている実感がある。

 

 

「……刄くん」

 

 

「……何ですか?」

 

 

「退院を早くする?」

 

 

「…む?何故ですか?」

 

 

「恐らく、君は日常に触れる方がリハビリになると思う。君も、薄々そう感じてるんじゃないかな?」

 

 

確かに今の感じからすると、そう思えなくもない。知り合いの方が自然と話せるし、楽しい。そういった点では、非常に合理的ではある。

 

 

「……そうですね。出来るなら日常に戻りたいです。燐子と出かけたり、あことゲームをしたり、まりなと他愛ない話をしたいです。…まだまだ、関われてない人と関わってみたいです」

 

 

「お兄ちゃん……!」

 

 

「……燐子、1つ言っておく事がある」

 

 

「……?」

 

 

「職場を変えた。これからは、CiRCLEで働く事になった。だから、多少の融通も利くし、要望にも応えれるようになった」

 

 

「本当!?」

 

 

だが、燐子には信也がいるからな。いつまでも俺ばかりといては良くない。そこは、しっかりと言っておかないといけない。2人には、しっかり過ごせるだけの経験を積ませる必要もあるからな。

 

 

「だがな、お前には信也がいる。それを自覚しなくてはいけない。お前のこれからのパートナーとなる人だ。そっちともしっかり向き合って、仲を深めるよう努めろ。良いな?」

 

 

「勿論だよ!お兄ちゃん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ふふっ」

 

 

「紗夜?どうしたの?」

 

 

「白金さんと刄さんの会話を聞いていると、私も楽しくなってくるんです。同じく妹を持つ者同士だからでしょうか?」

 

 

「……わからなくもないわ」

 

 

刄さんは、確実に良い方向に向かっている。私の目でもわかるわ。きっと、()()()()ことが終わったからでしょう。これからの刄さんは、()()()()ことをやる人生を歩む。それが楽しみなのでしょうね。端から見る私達まで、何かをやりたいと思えてくる。……紗夜が感じたのは、恐らくそれでしょうね。

 

 

「……ふふっ、私も何かしたくなってきたわ。……リサ、これから一緒に出かけないかしら?」

 

 

「うん!どこ行く?」

 

 

「そうね……」

 

 

したい事をする。改めて考えてみると、とても良い事ね。……刄さん、お互いこれからを楽しみましょう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

退院当日

 

 

「お世話になりました」ペコッ

 

 

「うん。…元気でね」

 

 

「はい」

 

 

とても良い担当医だった。俺の意見をしっかりと聞いてくれ、最後まで俺に親身になって接してくれた。それに、今日までにポピパ、アフロ、パスパレ、ハロハピの皆までお見舞いに来てくれた。正直、とても嬉しかった。こんなに沢山の人に心配されてる事が、これ以上にない程嬉しかった。

 

等と思い返していると、燐子が俺の袖を掴んで一言。

 

 

「……行こう?お兄ちゃん」

 

 

「そうだな。……東さん、今まで本当に…お世話になりました」

 

 

「…沢山、幸せになるのよ」

 

 

「はい」

 

 

そうして俺は歩を進める。……さて、これからどんな楽しい事が待ってるのか……とても楽しみで仕方なかった。

 




ということで、If.3が終わりました。

最初に言っておきますが、最終回ではありません。しばらくはのほほんとした感じになります。それはそうと、刄の性格が戻って来ましたね。一体どんな人になるのでしょうか?楽しみです。

次回『広がる縁』

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