幸せになって欲しくて   作:Cross Alcanna

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どうも、Cross Alcannaです。

今回はあのキャラと刄の回となっています。アンケートの投票状況を見た方ならすぐにピンとくるかと思います。次回以降の個人回に向けて、またアンケートを貼ろうと思います。

では、本編を開始します。



【Extra】妹をもつ2人

[羽沢珈琲店]

 

 

いつもの如く、扉を開けると、元気に働いている羽沢が俺に気付き、やってくる。

 

 

「いらっしゃいませ~!あ、刄さん!」

 

 

「久々に来たな、ここ。……それで、紗夜はどこに?」

 

 

「あっちの席にいますよ!」

 

 

「いつもすまないな、頑張れよ」

 

 

「いえいえ!では、ごゆっくりどうぞ~!」タッタッ

 

 

この時期は混んでるな。つぐみも忙しいのだろう。…休んでいるのかがいささか心配だが……

 

 

「…ここで突っ立っててもしょうがないな。席に向かうとしよう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「久しいな、紗夜」

 

 

「そうですね、たまには声をかけてくれても良いんですよ?」

 

 

「Roseliaの活動が忙しくなってると聞いたしな。そうホイホイ連絡なんて出来んだろう」

 

 

最近では今まで以上にバンド活動に力を入れているらしく、主催ライブや他ライブへのゲスト出演、更にはインタビュー等があるとまで聞く。

 

…まだ高校生なのに、そんなハードスケジュールで大丈夫なのか?アイドルとかならいざ知らず、あくまで一般人であるあいつらが……身体がもつ気がしないな。そこだけが心配だ。

 

 

「で?何か用でもあるのか?紗夜の方から声をかけるなんて珍しいな」

 

 

「いえ、これといった用事はないんですが……刄さんとはこうして話した事もなかったので。私は前から話をしたいと考えてたので」

 

 

「そうだな、こうして話をする時間も機会もなかったな。……改めてこうして人と話すのはいつぶりだろうな……?」

 

 

こうした状況で人と話すのは、もしかしたら初めてかもしれんな。外で2人っきりで話すなんてしなかったからな。…ふむ、話題に困るな。

 

 

「私、聞きたい事がいくつかあるんです」

 

 

「?良いぞ、変なことじゃない限りな」

 

 

「じゃあまずは……」

 

 

意外だ。紗夜はあまりこうして話を切り出さないイメージがあったからな……まだまだ知り合いについて知らない事が多いな。

 

 

「NFO……一緒にやりませんか?」

 

 

「……!?ケホッ!」

 

 

「!?大丈夫ですか!?」ガタッ!

 

 

「……いや、何でもない。……完全に予想外の話題だったからビックリしただけだ」

 

 

いや、マジでビックリした。失礼極まりないのはわかってるんだが、紗夜からゲームの話題なんて絶対来ないとばかり思っていた。やってることは前に聞いたが…

 

 

「そうだな……プレイする事自体は構わないが、俺達2人でやるのか?」

 

 

「はい。……ダメでしょうか?」

 

 

「別に良いぞ。そうだな……いつにする?」

 

 

「では、都合が良い日に私に連絡してもらって良いですか?」

 

 

「ふむ、了解した」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな感じで話は進んでいった。今は、お互いの妹についての話になっている。

 

 

「それで、紗夜の方は仲は良いのか?」

 

 

「はい、お陰さまで順調です」

 

 

「……それは良かった」

 

 

燐子から聞いていたものの、直接聞いてみないと不安が拭えなかったからな。それが聞けて安心だ。関わった甲斐があったな。

 

 

「そちらは……言うまでもないですよね」

 

 

「そうだな、特に喧嘩もなければ寧ろ一緒に出掛けて欲しいなんて言われることもしばしばあるな」

 

 

「ふふっ……微笑ましいですね」

 

 

「紗夜の方もじゃないのか?何せ日菜だし、一緒に買い物とかざらにありそうだが?」

 

 

燐子よりも頻繁に誘ってそうだがな。「おねーちゃーん!一緒に買い物行こー!」とか言ってそうだな。……ははっ。

 

 

「……刄さんって、最近本当によく笑うようになりましたね。昔の刄さんは表情は豊かな方だったんですか?」

 

 

「そうだな……少なくとも今の俺とはかなりかけ離れているだろうな。この状態で初めて椿達にあった時なんて、あいつらかなり驚いた顔をしてたしな。…そうだな、恐らくだがライブの時に見れるかも知れんな」

 

 

「ライブですか?どうして……」

 

 

「何だかんだ言って、演奏してる時は楽しいからな。それはいつでも変わらなかった。…燐子から聞いてると思うが、近々俺達のライブがあるから、そこで見れると思う」

 

 

ライブまであとどのくらいだったか……練習もしておかないとな。抜かって演奏が可笑しくなるのはこちらとしても避けたいしな。

 

 

「そうですね。……ライブ、楽しみにしていますね?」

 

 

「……ハードルを上げられてしまったな」

 

 

「それだけ期待してるって事です。Roseliaの皆さんも私と同じ……いえ、それ以上に期待してると思いますよ?」

 

 

「……それは応えなくてはな」フッ

 

 

そろそろいい時間だな。ここいらでお開きにするとしようか。

 

 

「そろそろ帰るとしよう。……送るか?」

 

 

「いえ、大丈夫です」

 

 

「そうか。じゃあ、またな」

 

 

「はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[白金家 食卓]

 

 

「……料理してる時は無視してたが、何故お前がいる?」

 

 

「えぇ~、良いじゃん!」

 

 

帰ってきてすぐこれだよ……。はぁ、休まらないな…。

 

 

「ごめんね、お兄ちゃん。私が入れちゃったから……」

 

 

「まぁ別に減るものもないから、構わないが」

 

 

「やったね!」

 

 

茶番を終わりにして、食事をとり始める。うむ、我ながら中々の出来だな。とか何とか考えていると、燐子がふと質問をしてくる。

 

 

「そういえば、どこに言ってたの?」ムグムグ

 

 

「羽沢珈琲店にな。紗夜が妹を持つ者同士話でもしようって事になってな」ムシャムシャ

 

 

「……氷川さんが?ちょっと意外……」ムグムグ

 

 

「……しょっぱなからゲームの話をされたのはマジでビックリしたがな」ムシャムシャ

 

 

「……そうなの?」ムグムグ

 

 

ふむ、こういう会話も楽しくて良いな。……もし、燐子がいなかったら……妹を持たなかったら……どうなってたんだろうな?想像もつかんな。

 

 

「……ふむ」

 

 

「?どうしたの?」ムグムグ

 

 

「いや、少し考え事をな」

 

 

「ふーん」ムグムグ

 

 

まぁ、考えても仕方ないな。さて、冷めないうちに食べきるとするか。

 




ということで、If.8が終わりました。

今回はアンケートでの結果を見て、紗夜回となりました。次の個人回に向けてアンケートを設置しておきます。その次はライブ回になります。

次回『異次元、再び』

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