平日投稿をする際は日1くらいと思っていただけると幸いです。夜の投稿が多くなるかと思われます。………ここの話も、段々尽きてきました…………。
では、本編を開始します。
[道中]
「………あこちゃん…」
「…………」
バンド練習の時、あこちゃんがミスを沢山してしまって、指摘されていました。その時に、あこちゃんが友希那さんにスカウトの件について、質問をしました。
「……」
友希那さんからは、何も返ってきませんでした。それにしびれを切らした氷川さんが、スタジオから出ていき、それに連れて友希那さんも、スタジオから出ていってしまいました。
「…………」
どうすることも出来ず、その場は解散となりました。………こんな時、お兄ちゃんなら……どうしていたのかな……ふと、そんな事を考えてしまいます。
「……流石に気付かなさすぎだろう」
「……わあぁ!?」
「………お兄……ちゃん…?」
[白金家 リビング]
「…事情は大方把握している」
「……」
2人共、かなり落ち込んでいる。………申し訳ないのだが、
「……あこ、燐子、…1つだけアドバイスだ」
『…?』
「……伝える方法は、言葉だけじゃないぞ」
『………え?』
……この問題は、"バンド内の問題"である以上、解決にはさほど時間も手間もかからない。訴える手段があれば尚更だ。
「……
『………音楽!!』
…そう、Roseliaの場合、口よりも音楽で訴えた方が速いのではと、時々感じていた。不器用な奴…というより、伝え方を知らない奴が多い。だから、音楽が有効打になる。…こう考えると、本当に不器用な奴らだな。
「りんりん!昨日の練習の映像があるよ!これとメッセージを送れば…!!」
「……お兄ちゃん、ありが…とう…!」
……ふむ、2人に活力が戻ったな。後は放っても、すぐに解決出来るだろうな。
[CiRCLE前]
……あれからは早かった。あこが動画とメッセージを送った後、友希那から明日集まる旨のメッセージが送られたらしい。そして今日、Roseliaが和解したと、燐子から電話が来たのだが……
「……何故俺が呼ばれる事に繋がる………?」
そう、燐子から電話で「すぐに…CiRCLEまで……来て…?」と、言われたのだ。呼ばれた理由がいまいち解らない。はて?何か気に障る事でもしただろうか?
「………まぁ、行けばわかるか…」
結論が出ない気がしたため、とりあえず自分にそう言い聞かせ、CiRCLEのドアを開けた。
「…………なんだ?この雰囲気は?」
入った途端、重いとは言えないが、なんとも奇妙な雰囲気が漂っている。……なんか凄い見られてる気がするのだが…
「……貴方が、白金 刄さんかしら?」
「……そうだが」
「……貴方のお陰で、Roseliaが元通りになったわ、ありがとう」
……成る程、バレたか。恐らく………
『………………』
…目を反らしているあの3人だろう。……言わなくても良いだろうに…。
「…礼には及ばん」
「……そう…改めて、ありがとう」
「………そうか」
…これで、一件落着だろう。…ふぅ、疲れたな。
「いや~、まさか燐子にお兄ちゃんがいるなんてね~☆」
「えぇ、最初知った時は驚きました」
「そうね、見た目が厳ついからかしら」
……最近の女子高生は、失礼な奴が多いのか?まぁ一旦おいとくとして、あの後に言葉を交わして距離が縮まった。
…どうやら、リサは早めに立ち直ったらしく、友希那はあこのメッセージを見て、覚悟を決めたそうだ…。…あこが今回のMVPだな。
…氷川姉妹の件だが、どうやら互いに話し合い、仲直りしたそうだ。俺の行動が空回りしてないようで良かった……
「刄さん」
「……なんだ?」
ふと、友希那に声をかけられる。まだ何かあるのだろうか。
「……次のライブで、新曲を出す予定なの、今回の件に貢献した貴方に来て欲しいの」
「……行くのは構わないんだが、理由があるのか?」
「……貴方に、歌でお礼がしたい」
………歌で思いを伝える、か。……Roseliaも、少しは変わったな…。
「……日程と時間、場所を教えてくれ」
『……!』
「……生まれ変わったお前達、見せてくれ」
『ええ/はい!/うん!』
……さて、生まれ変わったRoseliaを見せてもらうとしよう。…期待、しても良いんだろう?
ということで、第6話が終わりました。
無事にRoseliaも元通りになりました。刄もRoseliaとの距離が縮まり、円満解決という形になりましたね。次回は、第1章の最終話です。生まれ変わったRoseliaの新曲を聞いて、彼は何を思うか?そして、彼に1つの依頼が……?
次回『青薔薇の再誕』