この素晴らしい奉仕部に祝福を!   作:149

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#6 思わぬ再会

「…何で私まで付き合わされるのよ、その買い物に」

 

キャベツ騒動の翌日、カズマと文句たらたらのアクアと一緒に武具ショップに来ていた。

 

「いや、お前も一応装備整えとけよ。俺達はジャージだったり制服だけど、お前も似たようなもんだろ?お前の装備、そのひらひらの羽衣だけじゃないか」

 

確かにアクアは羽衣以外普通の服と変わらない格好をしている。するとアクアは呆れたような表情で

 

「バカねー。あんた忘れてるみたいだけど、私は女神なのよ?この羽衣だって神具に決まってるじゃない。あらゆる状態異常を受け付けず、強力な耐久力と様々な魔法がかかった逸品よ?これ以上の装備なんて、この世界に存在しないわ」

 

神具なのかよその羽衣。てかほぼチートじゃんそれ

 

「それは良いことを聞いたな。いよいよ生活に困ったら、その神具売ろうぜ。…おっ、革製だけど、この胸当てとか良い感じだな」

 

売るなよ神具を

 

「…ね、ねぇ、冗談よね?この羽衣は私が女神である証みたいなものだからね?う、売らないわよね?ね?う、売らないわよ?」

 

まぁこいつなら確実に売るな

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「…ほう、見違えたではないか」

 

「おおー。カズマもハチマン達もよくわからない服装でしたからね。ようやくちゃんとした冒険者に見えるのです」

 

今の格好は、カズマがこちらの世界の服の上から革製の胸当てと金属製の篭手、金属製の脛当てに片手剣を装備してる状態。雪ノ下はこちらの世界の服装にローブを着ており、由比ヶ浜はなんかちょっと露出度の高い服を着ている。そして俺は

 

「ハチマンは真っ黒だな」

 

そう全身真っ黒の服を着ている。なんとなくビビッときてしまったからである。別に厨二心出たとかじゃない断じて

 

「いいじゃないですか。紅魔族のセンスに刺さるものがあります」

 

「…やめようかな…」

 

「おい」

 

「でもいんじゃないかしら似合ってるわ」

 

「うん!なんか…ヒッキー!って感じがする!」

 

そう二人に褒められまって由比ヶ浜のどうゆう意味?褒めてるの?

 

「それはそうと金がつきそうだからなんか手軽にクエストに行きたいんだが…」

 

ダクネスがふむとうなずき

 

「ジャイアントトードが繁殖期に入っていて街の近場まで出没しているから、それを…」

 

「「「カエルはやめよう!」」」

 

言いかけたダクネスに、強い口調でアクアとめぐみんと由比ヶ浜が拒絶した。

 

「…なぜだ?カエルは刃物が通りやすく倒しやすいし、攻撃法も舌による捕食しかしてこない。倒したカエルも食用として売れるから稼ぎもいい。薄い装備をしていると食われたりするらしいが、今のカズマの装備なら、金属を嫌がって狙われないと思うぞ。アクアとめぐみん、ユキノにユイとハチマンは私がきっちり盾になろう」

 

「あー…。アクアとめぐみんはカエルに喰われてるし、由比ヶ浜さんは喰われそうになったことがあるから、トラウマになってるんだろう。頭からぱっくりいかれて粘液まみれにされたからな。しょうがないから他のを狙おう」

 

カズマの説明にダクネスが頬を赤らめ

 

「…あ、頭からぱっくり…。粘液まみれに…」

 

こいつ興奮してやがる

 

「…お前、ちょっと興奮してないだろうな」

 

「してない」

 

嘘つけ即答したけど嘘つけ

 

「そういえばまだハチマンの戦闘を見ていないな」

 

「俺か?俺は…」

 

…俺の戦闘スタイルってなんだ?そいやまだ魔法使ってないな…あとで試すか

 

「基本的に魔法で戦うと思ってくれていい」

 

「そうか。まだ見たことないからな次の戦闘を楽しみにしておく」

 

「そうだな。それにキャベツ狩りは除くとして、このメンツでの初クエストだ。楽に倒せるやつがいいな」

 

カズマの意見にめぐみんとダクネスがクエストを探しに行くと

 

「これだから内向的なヒキニートは…そりゃあ、カズマは一人だけ最弱職だから慎重になるのもわかるけど、この私を始め、上級職ばかり集まったのよ?もっと難易度の高いクエストをバシバシこなして、ガンガンお金稼いで、どんどんレベル上げて、それで魔王をサクッと討伐するの!という訳で、一番難易度の高いやついきましょう!」

 

「…お前、言いたくないけど…まだ何の役にも立ってないよな」

 

「!?」

 

そこからカズマの逆襲が始まり、アクアはとうとう泣き出した。そこからいきなり語りだし話をまとめるとカズマは日本の知識を使って商売をするつもりらしい。

 

「てゆうか回復魔法をとっとと教えろよ!スキルポイント貯まったら覚えるからさ!」

 

「いやーっ!回復魔法だけは嫌!いやよぉっ!私の存在意義を奪わないでよ!私がいるんだから別に覚えなくてもいいじゃない!嫌!いやよおおおっ!」

 

ここでカズマがイラッときたのかとどめの一撃

 

「そいや八幡の特典って《超回復》らしいな」

 

やめろ俺に話を振るなそうなったら…恐る恐るアクアを見ると俺のことをガン見してた怖くなるくらい

 

「あ、アクアさん?」

 

「ハチマンが…ハチマンが私を捨てたー!」

 

そう言って泣き出した。何で捨てたことになってんのあれか回復いらないから用済みだってことになってんのか。こいつの中での俺どうなってんだよ

 

「比企谷君…女性を捨てるのはどうかと思うのだけれど…」

 

「うわぁ…ヒッキーが女の子泣かせた…」

 

「さいってい!」ウラゴエ

 

「いや待て俺は悪くないだろ確実にいやほんとに待ってくださいてゆうかカズマなにどさくさに紛れて言ってんだおいお前にだけは言われたくないんだけど」

 

そこにめぐみんたちが帰ってきて

 

「…何をやってるんですか?…カズマは結構えげつない口撃力がありますから、遠慮なく本音をぶちまけていると大概の女性は泣きますよ?」

 

「うむ。ストレス溜まっているのなら…アクアの代わりに私に口汚く罵ってくれても構わないぞ。…クルセイダーたるもの、誰かの身代わりになるのは本望だ」

 

こいつ確実に罵倒してほしいだけだろ。そう思い俺が呆れながら見ていると

 

「…んっ!ハチマンが私を見ている…!あの目つきで…!」

 

俺こいつのこと二度と見ないわ

 

「まぁアクアのことは気にしなくていい。しかし…」

 

カズマはダクネスをチラッと見ると

 

「……ダクネスさん、着痩せするタイプなんですね…」

 

なぜか敬語になるカズマ。でも確かに思春期の男子高校生には刺激が強すぎるスタイルをしている。何とはゆわんが由比ヶ浜とも張り合えるレベルだな。そんなことを考えてると

 

「ヒッキーが鼻の下伸ばしてる…ばか」

 

「そんなに大きさなのかしらそんなにいいのかしら」

 

なんか雪ノ下が壊れてるてかバカってなにしょうがないでしょ俺だって男の子だもん!……男が〇〇だもんってきついなやめよう

 

「いや別にそんなこと…」

 

一応弁明はしようと思ったが二人がジト目で睨んでくるためやめた。だってこええじゃん。

 

「……む、いま、私のことを『エロい身体しやがってこの雌豚が!』と言ったか?」

 

「「誰も言ってねえ」」

 

俺とカズマがハモった。こいつとハモること多いな。しかしパーティーの女性陣を見ても顔面偏差値高いなほんとに。中身ポンコツ多いけど。

 

「おい、いま私をチラ見した意味を聞こうじゃないか」

 

どうやら似たようなこと考えてバレたやつがいたらしい。

 

「ハチマンなんでチラッと私を見たのかしら」

 

俺もだった。

 

「い、いや別に?特に深い意味はないよ?」

 

ホントダヨ?

 

「ハチマン?何で目を合わせてくれないのかしら。ハチマン?ねぇ!?ちょっと?!」

 

俺は聞こえないふりをした。しかしアクアはめちゃくちゃツンツンしてくる。てゆうか痛えなどんだけ強くしてんだよこいつ流石に我慢できなくなり

 

「わかった!すまん悪かったよ」

 

「わかればいいのよわかれば」

 

ふふんと胸を張りドヤ顔を披露する。心の中で単純と思ったのは黙っておこう。てゆうか後ろの二人がめっちゃ見てる気がする気付かないふりしてるけどめっちゃ俺のこと見てる気がする。だってそんなこと言ったら

 

『自意識過剰もいいところね。自惚れ谷君』

 

『そうだよヒッキー見てないし!』

 

ちょっとダメージを負った八幡だったが当の二人は

 

((イチャイチャしてる…))

 

と嫉妬してるだけだった。

 

「おいアクア今回はお前のレベル上げをすることにしたからそれでいいか?」

 

どうやら俺とアクアがバカやってる間に決まったらしい。

 

「てゆうことは私の活躍が見れるってわけね!ふふんいいわよ大賛成よいきましょうすぐいきましょう」

 

いつもより俄然やる気を見せるアクアだった。

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「ヒッキー、カズマンたちと別行動でよかったの?」

 

「あぁ、まだ試したいことも試し終えてないしなここいらで全部試しとこうと思って」

 

俺たちはカズマたちとは別行動を取り夜に集合することにしていた。

 

「試すって何を試すの?」

 

「俺の魔法の威力と《雷帝》そしてお前のスキルだ。」

 

戦闘に関してはまだまだだけど経験はした、ならいまある手持ちのカードをまずは揃えること。それをするには不確定要素を取り除くことが一番だ。まずは俺の魔法の威力を試してみることにした。結果だけゆうなら全て雪の下の下位互換ぐらいだった。威力が弱いってわけじゃないが雪の下には劣る。おそらく黒魔道士はそうゆうものなんだろう。次は…

 

「由比ヶ浜《スライム召喚》をしてみてくれ」

 

そうゆうと顔を引きつらせた。前も引きつらせてたがどうしたんだ?

 

「?どうした?」

 

「よ、呼ばなきゃダメ?」

 

「まぁ…一応戦力だしな。何で嫌なんだ?」

 

「その…私、食べられない?」

 

…あー。そいやスライム、ジャイアントトード食ってたしな…それですり寄られてるのは餌だからとでも思ってるんだろう

 

「スライムはお前守るために食べたんだぞ?だから大丈夫だ」

 

「うぅ〜…わかった。じゃあ行くよ」

 

手を前に突き出し

 

「『スライム召喚』っ!」

 

由比ヶ浜がそう叫ぶと……何も起きなかった。

 

「あ、あれ?」

 

無反応…めちゃくちゃ恥ずかしいやつやん現に顔真っ赤だししかし召喚されないかなら

 

「由比ヶ浜頭にスライムを思い浮かべてサモンって叫んでみてくれ」

 

まぁゲームでありがちなやつだが

 

「わかった。えっと…『サモン』っ!」

 

そうゆうと魔法陣が現れスライムが出てきた。

 

「成功だな…由比ヶ浜ちょっとカード見せてくれ」

 

スライムを召喚したことでなんかスキルがあるのか…あった。感覚共有に魔法転送?モンスターを媒介として魔法をうてるのか?そうなると便利どころの話じゃないけど

 

「ヒッキー?」

 

「ん?あぁすまん。由比ヶ浜この魔法転送と感覚共有をとっといてくれ」

 

「んーわかった」

 

感覚共有はテイムしたモンスターとの視覚や聴覚の共有だろう。索敵なんかにばっちしだ。後は…やっぱ任意召喚か…

 

(任意の相手が何なのか…もし知能のある魔物とのコンタクトで任意が取れて召喚ならまずいか…いや由比ヶ浜の特典があるから何とでもなるにはなるか…)

 

悩みに悩んだ結果

 

「由比ヶ浜任意召喚やるぞ。雪ノ下一応魔法の準備をしといてくれ」

 

「わ、わかったわ。そんな危険なの?」

 

「正直わからん。だから万全の状態で待機しておく」

 

「ひ、ひっきーやるよ?」

 

俺は由比ヶ浜に視線を送り頷く。さぁ吉と出るか凶と出るか。

 

「『任意召喚』っ!」

 

そうすると由比ヶ浜は目を瞑った。

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(なにこれ)

 

私はヒッキーに言われた通り任意召喚って言うのをやってみた。任意召喚を行って今はただ前が見えず誰のかわからない感情が私の中になだれ込んできた。

 

(なにこれっ!怒ってる…?と思ったら悲しみ?いろんな感情がすごいくる誰の感情なのこれ)

 

いろんな感情が私に伝わってくる。誰かを憎んでる感情怒ってる感情悲しんでる感情、でもその中で一際大きいのはある人に会いたい感情そのある人かは誰かわからないけどものすごく会いたくなる。そんな感情がずっと渦巻いてる。

 

(誰かわかんないけどすごくすごく深い感情それにか細くて消えてしまいそうなほど弱ってる。そしかして私が召喚しようとしてる子の感情?)

 

そんな感情が渦巻いている中だんだんと何かが見えてきた。

 

(何か見えてきた!…えっ…何で!?どうゆうこと!?)

 

私は見えてきた子に驚きながらその子に話しかけた。

__________________________________________________________

おかしい。由比ヶ浜が目を瞑ったままピクリとも動かないし、魔法陣にも変化がない。さっきから呼びかけてはいるが反応もない。

 

(今まさにコンタクトとってんのか?それで同意を?)

 

「…ヒッキー!」

 

どうやら意識が戻ったようで俺に呼びかける。俺も呼ばれ由比ヶ浜の顔を見ると目を見開いた。

 

「なにがあった…!?何で泣いて…!」

 

「呼ぶよ!『任意召喚』っ!」

 

魔法陣が当たり一体を包み込み、しばらくすると消えた。

 

「成功…か?何が召喚…っ!?」

 

「なん…で」

 

雪ノ下も俺も驚き言葉がこれ以上出なかった。しばらくたつと俺より早く硬直から立ち直った雪の下が口を開き

 

「何で…何で…小町さんが召喚されてるのかしら…」

 

光が消えて魔法陣の真ん中にいたのは猫耳がついた小町だった。

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