-ツバキ・シバ-
30歳。埼玉出身。狙撃戦にも接近戦にも精通している荒々しい女傑であり、先の戦争ではビグザムの攻撃からも生き延びたタフネスの持ち主。ダークグリーンを基調とするジムスナイパーIIに搭乗する。階級は中尉。
※原案は団子狐先生。
-ミネルヴァ・マーズ-
22歳。ブルックリン出身。ジャン=クロード・ダルシアクの元部下であり、誰に対しても敬語で接する生真面目な女性パイロット。白と青緑を基調とする専用のジムスナイパーカスタムに搭乗する。階級は少尉。
※原案はMegapon先生。
-スミル・ダジャ-
29歳。サイド3出身。リュウジの副官として戦時中から付き従って来た古強者であり、荒々しい彼の戦法を誰よりも理解している。黒を基調としつつ白の斑点を散りばめた、宇宙用迷彩仕様のザクキャノンに搭乗する。階級は中尉。
※原案はザッキーハマー先生。
-エルヴィン・ケーニッヒ-
23歳。サイド3出身。近寄り難い雰囲気を持つ寡黙な男であり、狙撃の腕だけで一兵卒から成り上がって来たエーススナイパー。狙撃用に改修されたザクフリッパーに搭乗する。階級は中尉。
※原案はサンシタ先生。
スターイーグル隊のサラミス級から飛び出し、「黒死霊」のMA目掛けてスラスターを噴かす無数のMS。その群勢を迎え撃つジオン残党のMS隊は、ムサイ級を中心に扇状に展開していた。
『お前らァッ! 命知らずのバカ共に然るべき「末路」をくれてやりなァッ! 俺達「黒死霊」に挑んだ奴らに、相応しい「末路」をなッ!』
『怯むな皆ッ! ビグザム級と言っても、Iフィールドバリアも無ければクローの射出機能もない! ただメガ粒子砲を積んでいるだけのデカい砲台に過ぎないッ! 奴の懐に1機でも辿り着きさえすれば、必ず勝てるッ!』
MAを撃破するべく、ただ真っ直ぐに突き進む
ビグザム級のボディから放たれる無数のメガ粒子砲が、絶え間なく飛ぶ剣林弾雨の渦中を舞台に。「戦後」という言葉を掻き消すかのような煉獄が、広がろうとしていた。
『……奴ら、攻めあぐねているな。ビグザム級のメガ粒子砲など、直撃せずとも致命傷になり得るのだから当然のことだが』
卓越した狙撃の腕を頼りに生き延び、成り上がって来たエルヴィン・ケーニッヒ中尉。彼の愛機であるMS-06E-3「ザクフリッパー」は、ロングレンジビームライフルの銃口を遥か前方のスターイーグル隊に向けている。
偵察機であるザクフリッパーを狙撃用に改修している彼の専用機は、ロングレンジビームライフルの運用を目的としたジェネレーターが増設されており、バックパックも大型のものに換装されている。そのため機動性は落ちているのだが、代わりに絶大な火力を得ているのだ。
『ふっ……リュウジの奴は昔から、狂人の振りは得意でな。連邦からは無造作に連射しているようにも見えるだろうが……実際は俺達の挙動をこの混沌の中でも正確に予測し、誤射を避けているのだ』
そんな彼の傍らを飛ぶ、スミル・ダジャ中尉の愛機――MS-06K「ザクキャノン」も、独特のカラーリングを持つ彼の専用機であった。宇宙用として改修されているその機体は、ビッグガンに代わりジャイアントバズを装備しているのだ。
黒を基調としつつ白の斑点を散りばめた、宇宙用迷彩仕様。宇宙空間の景色に溶け込んだそのボディは、すでに何機もの敵MSを欺いている。
長きに渡り、リュウジの副官として仕えて来た彼は。「黒死霊」のNo.2に恥じない戦果を挙げるべく、スターイーグル隊の母艦であるサラミス級を沈めに来ていた。
戦闘の混乱が渦巻く中であっても、自分達には全く当たらないメガ粒子砲の閃光を一瞥しながら。スミルは薄ら笑いを浮かべ、スターイーグル隊の戦線崩壊を予測する。
『つまり連邦は、即死級のメガ粒子砲に怯えながら俺達とも戦わねばならんということだ。その渦中に招かれた時点で、奴らの運命は決まっ――!?』
だが。その予測を現実のものとするべく、エルヴィン機のロングレンジビームライフルが、サラミス級の
『ぬ、うッ……!?』
『今の攻撃はッ……!』
矢継ぎ早に連射された75mmスナイパーライフルの銃弾が、スミル機とエルヴィン機のボディを掠めたのである。第六感の警鐘に突き動かされた、無意識の回避であった。
ほんの一瞬でもその動作が遅ければ、両機のコクピットには一撃必殺の弾丸が突き刺さっているところだった。九死に一生を得た2機のザクタイプは銃弾が飛んで来た方向に視線を向け、自分達に「死」の恐怖を齎した刺客の姿を捕捉する。
『……何をごちゃごちゃと言ってんだい、そんなことは見てりゃあ分かる。それで勝った気になるなんて、ちょっとアタシらを舐め過ぎてんじゃあないかい?』
RGM-79SP「ジムスナイパーII」。連邦軍屈指の高性能機であるそのボディは、ダークグリーンに塗装された特別機であった。
その機体を駆るツバキ・シバ中尉は獰猛な眼差しでスミル機とエルヴィン機を見遣り、鋭く眼を細めている。先の戦争ではチェンバロ作戦にも参加し、ビグザムの猛攻からも生き延びた経験を持つ彼女にとっては、MAのメガ粒子砲をかわしながら戦うことなど朝飯前なのだ。
そんな彼女の背景を知らずとも、その佇まいと射撃の腕から、正確な力量を測ったのだろう。スミルとエルヴィンは侮れない相手であると悟り、即座に「2機掛かり」で潰すべく操縦桿を握り直していた。
『やってくれる……! 戦局を広範囲に渡って見渡せるスナイパータイプを生かしておくのは、得策ではないな! エルヴィン、奴だけは迅速に潰すぞッ!』
『分かっているッ!』
180mmキャノン砲とジャイアントバズを連射しながら、スミル機のザクキャノンはスラスターを噴かしてツバキ機に襲い掛かって行く。その後方からは、エルヴィン機のロングレンジビームライフルも勢いよく火を噴いていた。
遥か遠方のリュウジ機から飛んで来る無数のメガ粒子砲。接近しながら放たれるスミル機の弾幕。ツバキ機のみを付け狙い、放たれるロングレンジビームライフルの閃光。
その全てを紙一重でかわしながら応射するツバキ機は、宇宙戦に特化したスミル機の迷彩色に翻弄され、その正確な位置と射角を割り出せずにいた。
『厄介な迷彩だッ……! こいつ、宇宙での戦い……手慣れていやがるなッ!』
『「
それでもツバキの眼ならば、ものの数分で看破出来るようになってしまうだろう。だからこそ、この一瞬で仕留め切らねばならない。その一心でジムスナイパーIIに迫る、「黒死病」と呼ばれた男は――ついに、ツバキ機の懐へと飛び込んで見せた。
180mmキャノン砲と、ジャイアントバズによるゼロ距離射撃。これを受ければ、ガンダムタイプに匹敵し得る性能と謳われたジムスナイパーIIと言えども、ただでは済まない。
『終わりだ女狐がッ!』
『冗談じゃあないってんだよッ!』
だが、ツバキ・シバは狙撃だけが取り柄の女ではないのだ。彼女は咄嗟にビームサーベルを逆手持ちに構えると、その場で一気に振り抜いて見せたのである。
その反撃を察知し、咄嗟に引き下がったスミル機は辛うじて回避出来たのだが。ザクキャノンが手にしていたジャイアントバズまでは庇い切れず、その砲身は敢え無く真っ二つに両断されてしまうのだった。
『こいつ、まだッ!』
『ミネルヴァ、やっちまいなァッ!』
『なにッ――!?』
さらに。ツバキ機の窮地を救うべく撃ち放たれた一条の閃光が、スミル機とエルヴィン機に後退を強いたのである。
即座に援護射撃が来た方角へと向き直ると――そこにはロングレンジビームライフルを構えた、スナイパータイプの姿があった。RGM-79C「ジム改」をベースとする、 RGM-79SC「ジムスナイパーカスタム」だ。
『……さすがに手強い。だけど、次は外しません』
『スナイパータイプがもう1機だと……!?』
白と青緑を基調としたボディを持つスナイパーカスタム。その機体の左肩には西洋の盾、右肩には軍旗を象ったマークが描かれている。それはツバキの右腕として彼女を支えて来た、ミネルヴァ・マーズ少尉の愛機であった。
かつては「魔王」ことレゾルグ・バルバとも互角に渡り合った、ジャン=クロード・ダルシアク大尉。彼の部下でもあった彼女は、尊敬する上官を重傷に追い込んだ「魔王」の「遺産」を一瞥し、静かな怒りを燃やしている。
『ジャン=クロード大尉があれほど傷付いてまで、守り抜いた平和を踏み躙ったあなた達だけは……このミネルヴァ・マーズが、絶対に許しませんッ! ツバキ中尉、行きますよッ!』
『……おうともッ! アタシらの恐ろしさ、こいつらに思い知らせてやろうじゃあないかッ!』
今もなおコンペイトウの医務室で眠り続けているジャン=クロードのためにも、絶対に負けるわけにはいかない。そんな彼女の胸の内を察するツバキは、部下の意を汲み高らかに「反撃」を宣言する。
『……いいだろう。貴様らを生かしておくと、リュウジの脅威にもなりかねん。エルヴィン! まずはこいつらから仕留めるぞッ!』
『了解した……!』
そんな彼女達の気勢を目の当たりにしたスミル機とエルヴィン機も、さらなる死闘の始まりを予感し、操縦桿を握る手を震わせていた。だが、これは恐れではなく――武者震いの類である。
終戦を認めず、残党としてこの事件を引き起こした「黒死霊」の主戦派が、この期に及んで「死の恐怖」など認めるはずがないのだから。
活動報告にある通り、連邦軍及びジオン軍の新オリキャラ募集企画は4月24日12:00まで続いております。機会がありましたらお気軽にどうぞー(о´∀`о)
Ps
スターイーグル隊のサラミス、中も外も搭載機でみっちみちになってた説。