-ガリウス・ブリゼイド-
23歳。サイド3出身。ジャブロー降下作戦に加わったジオン公国軍パイロットの1人であり、リュータの宿敵。非情にも見えるその戦いぶりから、「
-ベルドド・デムス-
38歳。サイド3出身。ガリウスの上官であり、「死神」と揶揄されている彼の存在を疎んでいる。ジャブロー降下作戦に際して、彼に無謀な特攻を命じて抹殺しようと目論むが……。階級は少佐。
所属する隊が次々と全滅していく中、散りゆく仲間達を一瞥すらせずに。ただ独り生き延びては、淡々と連邦兵を狩り尽くしていく。
その冷徹なまでの戦いぶりから、ガリウス・ブリゼイド中尉は仲間であるはずのジオン兵達から、「
――悔いる暇があるなら、涙する暇があるなら。1人でも多くの敵を倒し、僅かでも同胞を守れるよう身を粉にして戦い抜く。
そんな彼なりの誠意を汲み取れるほど、聡明な兵ばかりではなかったのである。結果として隊の仲間達を守れなかったことへの自責から、ガリウス自身もその悪名を否定することはなかった。
敗北を喫した、オデッサの戦場でも。
汚名はさらに上塗りされ、愛機も大破。帰る先はなく、
生き恥。自責。諦念。その全てに苛まれ、絶望の果てへと沈む一方だったガリウスは――ある日。上官であるベルドド・デムス少佐から、とある「指令」を受ける。
それは到底「作戦」などとは呼べない、無謀な内容であった。しかしすでに、限界以上に追い詰められていたガリウスには、それを拒めるほどの理性も残されていなかったのだ。
だからこそベルドドも、その無謀を彼に切り出したのである。最も当人が望む形で、不吉を運ぶ死神を、ジオン軍から排除するために。
――ブリゼイド中尉。この作戦が成功した暁には、君を死神と誹る者など1人も居なくなるだろう。『氷魔の蒼弾』という異名は、『赤い彗星』の如き雷名として生まれ変わるのだ。
そんな上官が残した戯言など、無意味であると頭で理解していながらも。ガリウスにはもはや、それに縋る以外の道がなかったのである。
辛うじて機能を維持していた
すでに頓挫しているモビルタンク計画のデータから設計された本機では、ジャブローの激戦区から生き延びることなど不可能。目立つ上に機動性もないこの機体で降下作戦に参加するなど、死ねと言われているに等しい。
その全てを、理解した上で。ガリウスは己の命すらも投げ捨て、全ての罪への赦しを求めるように――グフタンクへと乗り込み、今に至るのである。
「……好きなように呼べば良いッ! 死神とでも、何とでもッ! だが、それでも私はッ……!」
装甲にモノを言わせて強引に降下し、地上部隊を蹴散らして、地下洞への侵入を果たしても。連邦軍の迎撃は激しさを増すばかりであり、愛機もさらに傷付いていく。
そのコクピットの中で、人知れず慟哭する彼は――遥か前方に潜んでいたジムの両脚を、マゼラトップ砲で撃ち抜き。1人でも多くの敵を道連れにしろ、という無謀なる任務の遂行を目指していた。
「……それでも私はッ! ジオン軍人……ガリウス・ブリゼイドなのだッ!」
己の「死」を以て、重ねてきた「罪」を清算するために。
当初は前後編程度の短編形式に納める予定でしたが、本作のキャラ募集企画に多くの方々が参加されたことを受け、読みやすさを優先するべく数話に分けた連載形式へと移行させて頂くことになりました。それに伴い、後編のエピソードに収録予定だった応募キャラ登場シーンのいくつかを、近日中に先行公開しようと思っております。
本企画にご参加頂いた皆様、誠にありがとうございました。もしこれから参加されるという方がいらっしゃれば、今後の展開も参考にして頂ければ幸いです。5月29日まで、まだまだ募集は受け付けておりますぞー(´ω`)
Ps
ガンダムのSS書いてるはずなのに作業用BGMがサクラ大戦だからか、作風もライブ感寄りになりつつある。BGMって大事なんですね(゚ω゚)