-コタロウ・ニシズミ-
38歳。熊本出身。第1陸戦小隊の隊長であり、リュータの元教官。その豊富な経験と実力から、「軍神」と呼ばれている。61式戦車に搭乗する。階級は大尉。
※原案はDixie to arms先生。
-カタヤイネン-
32歳。ヘルシンキ出身。ジャブロー航空隊屈指のエースパイロットであり、陸戦隊にもその名を知られるほどの英傑。フライマンタに搭乗する。階級は中尉。
※原案はDixie to arms先生。
-ゲルハルト・ファン・バイエルン-
67歳。ミュンヘン出身。中隊長補佐を務める歴戦の将校。リュータの意を汲み、真相を知りながらも敢えて彼に纏わる噂を否定していない。ホバートラックに搭乗する。階級は少佐。
※原案は球磨猫先生。
-アルベルト・ビュヒナー-
65歳。リードシュタット出身。陸戦中隊屈指の経験を持つベテランであり、長きに渡って砲術長を務めてきた。豪放磊落な人物であり、ゲルハルトとは悪友でもある。61式戦車に搭乗する。階級は曹長。
※原案は球磨猫先生。
-レイチェル・マスタング-
18歳。ワシントンD.C.出身。リュータの同期であり、第5陸戦小隊の隊長を務めている。類稀な美貌と豪快な性格を併せ持つ肉食系。リュータから引き継いだ陸戦型ガンダムに搭乗する。階級は少尉。
※原案はMrR先生。
-マコト・カザマ-
17歳。大阪出身。レイチェルの部下であり、いつも彼女に振り回されている新兵。カルマの弟分でもあり、彼を兄のように慕う中性的な美男子。ジムに搭乗する。階級は伍長。
※原案はMrR先生。
-ペドロ・ガルシア・ペレス-
27歳。マドリード出身。ジャブロー防衛を預かる陸戦隊の中隊長であり、自ら積極的に前線に加わるほどの豪傑。「樹海に潜む死神」と呼ばれるエースでもあり、ジム・スパルタンに搭乗する。階級は少佐。
※原案はクレーエ先生。
後方支援を本来の運用目的とするガンタンクは、僚機を伴わない単独での戦闘には不向き。リュータもヴィヴィアンヌもそれは承知の上であったが、カルマを守るためには自分達が動かねばならないことも理解していた。
そして今まさにスラスターを噴かして、岩陰から飛び出そうとする――その時だったのだ。予期せぬ友軍機の支援を、2人が認識したのは。
『援護もなしにガンタンクでの正面突破か。随分と大物になったものだな、バーニング少尉!』
「……! あなたは、航空隊のカタヤイネン中尉ッ!?」
航空隊屈指のエース、カタヤイネン中尉。彼が搭乗する戦闘爆撃機「フライマンタ」がガンタンクの頭上を飛び越し、狭い洞窟内を駆け抜けていく。
地上で何機ものドップを撃墜する中、地下に潜航していくグフタンクを目撃していた彼は、その侵入者を追ってここまで駆け付けていたのだ。
『地下にまで追ってくる者はいない、とでも思ったのだろうが……生憎だったな!』
長年の経験からジャブローの構造を知り尽くしている彼は、激突のリスクを承知で
『……全弾命中。フッ、今日はツイている』
すれ違いざまに、グフタンクの頭上にミサイルを撃ち込んでいったのはその直後だった。
『そんな無謀な戦い方を教えた覚えはないぞ、バーニング。名前通りに熱くなりやすい悪癖は、治らなかったようだな』
「ニシズミ教官!?」
『俺はもう
その「撹乱」に乗じて、ガンタンクの傍から現れた61式戦車に搭乗していたのは――リュータの元教官でもある第1陸戦小隊隊長、コタロウ・ニシズミ大尉。教え子の窮地に駆け付けてきた彼は、主砲に火を噴かせ「手本」を教示する。
『誰1人として……俺より先に逝かせはせんぞッ!』
寸分狂わず標的に向かって翔ぶ砲弾は、やがてグフタンクの両腕に着弾した。カタヤイネン中尉のフライマンタを撃ち落とそうとしていた同機は、思わぬ妨害に遭い迎撃を阻止されてしまう。
『仲間の死を悼むのであればこそ、お前は生きねばならん。……向き合うとは、そういうことだ!』
「……はい!」
その実力を以て連邦軍の「軍神」と呼ばれるに至った男は、「焦熱の爀弾」を育てた父として――己の背を、未来を担う若獅子に示していた。
そして、年功を重ねた先達としてリュータの背を見守って来たのは、彼だけではない。ガンタンクの傍らに駆け付けて来たホバートラックから、リュータにとっては聴き馴染みのある通信が入って来る。
『お前に付き合う物好きが、これほど集まって来ようとはな。やはり根も葉もない噂など、当てにはならんということか』
「バイエルン少佐……!」
『使える物は悪評が立っていようと、最大限使い潰す。……と、いつものように言ってやるつもりでいたが……この有様ではそもそも、悪評という言葉が成り立たんな』
皮肉混じりに「焦熱の爀弾」の悪評を否定する、老将校――ゲルハルト・ファン・バイエルン少佐。中隊長の補佐に携わっている彼は、決して装甲が厚いとは言えないホバートラックに乗っていながら、「囮」を引き受けんと敢えて前に出ていた。
105mmマシンガンの掃射を最低限の挙動でかわす彼は、機体上部に装備された20mmガトリング砲での反撃に転じている。威力はないものの、牽制という「囮」の目的は見事に果たしていた。
――最小の被害で、最大の結果を出す。それを信条とする彼は、己の命すら厭わず「最大の結果」を勝ち取ることにのみ邁進している。
だが、そんな鉄血の軍人としての貌だけが、彼の全てではない。
リュータが悪名を背負っている理由を知る彼は、その想いを汲み、敢えて「焦熱の爀弾」に纏わる噂を否定せずにいたのだ。使える物は悪評が立っていようと最大限使い潰す、と公言して。
しかしそれは、リュータの決意を重んじるが故の選択だったのである。同じ男として、譲れぬ意地というものがあると知っているからこそ。彼はあくまで、リュータの選んだ道を尊重している。
ただ親身になるだけではなく、意地を張りがちな男ならではのやり方で。ゲルハルトは、我が子のような新兵の未来を、切り開かんとしているのだ。
『ぬぉぉおぉッ!』
そんな彼に同調するかのように。2台目の61式戦車が、絶え間なく砲火を放ちながら、この場に駆け付けて来る。
豪快な土埃を上げて登場したその車体の動作は、質実剛健なコタロウの操縦とは正反対な印象を与えていた。
『全くもってゲルハルトの言う通りだわい! なぁーにが狂人じゃあ、『焦熱の爀弾』が聞いて呆れるぞい! リュータァ!』
「ア、アルベルト曹長まで……」
『儂の「手本」もよぉーく見とれいっ! これが連邦最強と謳われた、砲術長様の腕前じゃあっ!』
その61式戦車に登場していたのは、第1小隊に属する古参兵――アルベルト・ビュヒナー曹長。砲術長としての経験値は中隊屈指のものであり、生涯現役を掲げる大ベテラン。なの、だが。
『だいたいのぉ、悪評を利用するってぇんならのぅ、もっとこう……ヴィヴィーちゃんの爆乳を野郎共の前で揉み揉みしたりだのぉっ!』
「ふふふっ……嫌ですわ、ビュヒナー曹長ったら。轢き潰しますよ?」
『おほーっ、手厳しい! 寿命が縮みそうじゃあ!』
経歴と実績に反した親しみ易さ、という範疇にも収まらないほどのフランクさ故か。度々ヴィヴィアンヌにセクハラを働いては、毎回のように毒を吐かれているのである。
聖天使の如き華やかな笑顔から放たれる、物騒な脅し文句。それを容易く受け流す、老兵の笑い声。陸戦中隊に居る者ならば、誰もが一度は耳にしたことのある「名物」であった。
『アルさん……いつかバーニングに撃たれますよ』
『おおっと! はっはっは、それはいかんのう! コタロウの言う通りじゃわい、「焦熱の爀弾」様を怒らせてしまったかのぅ!』
「……」
一方、そんな
『アルベルト……また出て来たのか。あんたは後方に配置したはずだろうが』
『こいつらが命張ってるってぇ時に、後ろでのんびりしてられるわけなかろう! 儂は生涯現役じゃあ!』
『……全く、この耄碌は……』
そんな周囲の反応など意に介さず、アルベルトは豪快な雄叫びと共に主砲を撃ち放つ。軽口を叩いてばかりのようにも見えるが――その砲弾は全て、遠方で動き回っているグフタンクの急所を確実に捉えていた。
装甲を破れるほどの火力さえ足りていれば、彼の砲撃だけで決着が付いていただろう。老兵の眼光とその手腕が、「連邦最強の砲術長」という異名を証明していた。
『……すっきありィッ!』
ならばと、敵方が61式戦車に狙いを定めた瞬間。岩陰から身を乗り出した陸戦型ガンダムが、側面からグフタンクに奇襲を掛けていく。
『ハァイ、リュータ! ヴィヴィー! 私達も来たわよッ!』
「マスタング少尉まで……!?」
「レイチェル! その陸戦型ガンダムって……!?」
『これ、乗り心地最高じゃなぁい! やっぱり私達、
その陸戦型ガンダムのパイロットを務めていたのは――士官学校時代におけるリュータの同期、レイチェル・マスタング少尉。艶やかな金髪と豊満な胸、そして類稀な美貌故に男性人気が非常に高く、ヴィヴィアンヌが嫌々臨んでいた水着撮影にもノリノリで参加していた、いわゆる「肉食系」だ。
オデッサ作戦以降、リュータから陸戦型ガンダムを引き継いでいた彼女は、妖艶な笑みを浮かべながら100mmマシンガンの弾雨を浴びせている。
「
『フフッ、ヴィヴィーの可愛いヤキモチも相変わらずで安心ねぇ。大丈夫よ、彼なら
「その言い方がいちいち気に掛かるんですッ!」
「な、なにを揉めてんだお前ら……」
そんな彼女の色香にたじろぐリュータの姿を見てきたからこそ。コタロウと共に砲撃に参加しているガンタンクの中で、ヴィヴィアンヌは眉を吊り上げている。
今は喧嘩している場合じゃないだろう、と嗜めるリュータを他所に――かつて自分を撃破した機体を目の当たりにしたグフタンクは、レイチェル機に狙いを移していた。
『ああっ、隊長! どうしよう、助けに行かなきゃ……でもっ……!』
一方。
『マコト、それ弾切れなんだろ! 俺のスプレーガンを使えッ!』
『カルマ軍曹……!』
そんな状況の中、途方に暮れていた彼に手を差し伸べたのは――傍らで倒れていた、カルマ機のジムだった。ブルパップマシンガンよりも高火力なビームスプレーガンが、マコトの視界に映り込んで来る。
敬愛する兄貴分の言葉に、中性的な容姿を持つ美男子は――「怯え」からの震えを「武者震い」に変えて、操縦桿を握り締めた。
『……躊躇うな、立ち止まるな! その一瞬が、お前の「力」だッ!』
『は……はいッ! うわぁあぁーッ!』
迷う一瞬が「死」に直結する。故に
その意を汲んだマコト機は、カルマ機から受け取ったビームスプレーガンを一気に連射し――グフタンクの攻勢に、歯止めを掛けて行った。彼の気迫に反応してか、敵方のモノアイもマコト機へと向けられる。
『ひっ……!?』
そして、グフタンクのマゼラトップ砲がマコト機を捉えた瞬間。
『よくぞ抑えてくれた、カザマ伍長! ここからは我々の反撃だッ!』
怯む彼の背後から、一気に抜き去るかのように――陸戦中隊隊長、ペドロ・ガルシア・ペレス少佐の「ジム・スパルタン」が現れた。
連載形式への移行に伴い、応募キャラが登場するエピソードを少しだけ先行公開させて頂いております。キャラ募集は5月29日まで続いておりますぞ(´ω`)