-ロビン・カーター-
19歳。サイド3出身。ディートハルトと同様、フラナガン機関から派遣されたニュータイプの1人。専用機としてチューンナップされたグフに搭乗する。階級は中佐。
※原案は蹴翠 雛兎先生。
-ゴウ・サワキ-
15歳。サイド3出身。フラナガン機関出身のニュータイプパイロットであり、古風な言葉遣いの持ち主。ザク改に搭乗する。階級は少尉。
※原案はM Y先生。
-ヴァルタル・フリーデゴード-
35歳。サイド3出身。「十指」の8位であるヴィレッツの旧友であり、彼の窮地に駆け付けて来た。ザクデザートタイプに搭乗する。階級は大尉。
※原案は猩猩先生。
-メリッサ・マイヤー-
17歳。サイド3出身。士官学校時代におけるガリウスの後輩であり、オデッサの戦場で初陣を飾ることになる。ザクキャノンに搭乗する。階級は少尉。
※原案はエイゼ先生。
-イルザ・レーナルト-
26歳。サイド3出身。メリッサの部下であり、マゼラトップ砲を使った射撃の腕は一流。ザクIIJ型に搭乗する。階級は曹長。
※原案はクルガン先生。
-ユウ・キリシマ-
23歳。サイド3出身。士官学校時代におけるガリウスの元同期であり、口は悪いが情に厚い熱血漢。ザクIIに搭乗する。階級は少尉。
※原案はド三流先生。
-アリア・ホプキス-
18歳。サイド3出身。ガリウス機の整備を担当していた元整備兵であり、彼を救いたい一心で戦線に加わって来た。ライノサラスA型に搭乗する。階級は准尉。
※原案は赤い夢先生。
ガリウス機を守るように集まって来た、ジオンの勇士達だが――彼らの奮戦を以てしても、僅かに連邦軍の攻勢を押し留めることが限界であり。
少しずつ、そして確実に。絶望的な物量差によって、押され始めていた。乱れ飛ぶ砲弾を避けきれず、彼らの機体は爆炎を上げて傷付いて行く。
だが、まだ「絶体絶命」ではない。すでにこの戦域には、ジオンの期待を背負うニュータイプパイロット達が駆け付けていたのだ。
『……ユー達、そこまでだよ。これ以上は、アイ達がやらせない』
『ガリウス殿も、皆も。自分達の手で、守り抜いて見せましょう』
同胞にとどめを刺そうとしていた陸戦型ジムを、容赦なく蹴り飛ばし。ロビン・カーター中佐のグフと、ゴウ・サワキ少尉のザク改が戦線に合流する。
ディートハルトと同様、フラナガン機関から派遣されたニュータイプである彼らは、自分達を狙う連邦軍の砲撃を紙一重でかわし続けていた。
『……全く、ディーが付いていながらこの状況とは……ねッ!』
その弾雨を掻い潜り、低い姿勢からしなるように飛び出したロビン機のヒートロッドが、陸戦型ジムを絡め取る。
彼女はその勢いで、白い
『だから自分達が来たのですよ、ロビン殿。……ここにいる仲間達を、誰1人として死なせないためにッ!』
だが、それは事故ではない。視界外で戦っていたロビン機の挙動を察知していたゴウは、吹っ飛ばされて来た陸戦型ジムを迎え撃つかのように、ヒートホークを振るう。
その灼熱の刃は、すれ違い様にジムのボディを真っ二つに切り裂いてしまうのだった。
一糸乱れぬその連携は、「分かり合える力」を持つニュータイプならではの技。その一端が白日の下に晒された瞬間、彼らが只者ではないという事実を、この戦場に立つ誰もが理解する。
『今頃気づいても遅いぞ、連邦ッ! ――メリッサ、イルザッ!』
『了解ッ! 行くよ、イルザ!』
『は、はいッ!』
そして、その事実が呼ぶ動揺の波は、連邦軍の動きを鈍らせる結果を招いていた。それを見逃すほど、ジオンのエース達は甘くはない。
ロビンとゴウの連携に翻弄されている、彼らの隙を突くように――「十指」の8位と恐れられたヴァルタル・フリーデゴード大尉のザクデザートタイプが、砂塵を掻い潜り戦場へと参入する。
メリッサ・マイヤー少尉のザクキャノンと、イルザ・レーナルト曹長のザクIIJ型も、その進撃に続いていた。
『ヴィレッツにばかり、いつまでもいい格好はさせられんからなッ! 友軍の退却が完了するまでは、俺達で抑えるぞッ!』
左腕部の3連装ミサイルポッドを撃ちながら間合いを詰め、グフと同規格のヒートサーベルを振るう。そんなヴァルタル機の戦い振りは、苛烈を極めていた。
かつての旧友に続かんとするその姿勢は、彼の機体を前へ前へと突き進ませている。
『ガリウス先輩はやらせないッ……! 私が守るんだ、絶対にこの手でッ!』
ナチュラルブラウンの髪を可憐に揺らす、メリッサのザクキャノンも。ビッグガンと180mmキャノンの火力にモノを言わせた、中距離戦において――その性能を遺憾なく発揮している。
敬愛する先輩の
『……少し怖いけど……皆を守るためなら、当てられますッ!』
さらに、メリッサが撃ち漏らした敵は――マゼラトップ砲を携えたイルザのザクIIJ型が、遠方から狙撃している。ウェーブの掛かった金色のショートボブを揺らし、引き金を引き続けている彼女は、恐れを振り切らんと真っ向から連邦軍を睨み据えていた。
第一次降下作戦当時から戦い続けてきた彼女は、その気弱な佇まいからは想像もつかない射撃の腕を、余すところなく披露している。
「……凄まじいな、これがあの『ヴァルタル隊』の戦闘技術なのか。メリッサも、まさかあれほど腕を上げていようとは……」
『可愛い後輩が自分よりも強くなってそうで、焦ったか? うかうかしてると、あっという間に追い抜かされちまうぜ』
「……!」
その戦況を見守るしかなかったガリウスの元へ、1機のザクIIが駆け付けてくる。声の主は、士官学校時代からの同期――ユウ・キリシマ少尉だった。
激しさを増して行く戦場の中で、もう二度と会えなくなることも覚悟していた旧友との再会に、ガリウスは思わず頬を緩めてしまう。一方のユウも悪態を吐きながらも、コクピットの中では僅かに笑みを零しているようだった。
「……貴君は、ユウ……なのか!? よくぞ無事で……!」
『今のてめぇに無事だとか言われたくねぇよ。……どいつもこいつも、てめぇを死なせまいと戦ってんだ。こんなつまらねぇ場所でくたばってみろ、あの世まで追い掛けてシバき倒してやるからな』
「あぁ……分かっている、そのつもりだ。しかし、貴君のザクも損傷が激しい……。アブスト大尉のガウと合流しようにも、我々の機体では突破力に欠けてしまうぞ」
だが、状況が苦しいことには変わりない。エース達の参戦と激しい抵抗を受け、連邦軍はさらに戦力を投入し、包囲網を形成しようとしていた。
その前に戦域を離脱し、アブストのガウでオデッサを離れなければ、全滅もあり得る。例え何人ものエースパイロットが集まろうと、「戦いは数」なのだから。
『心配はいらねぇよ、突破力なら充分にある。お前が想像している以上の、超弩級な突破力がな』
「……!?」
そして。ユウ機が指差した先にある突破力は、ガリウスの想定を遥かに上回るものであった。
思わず絶句してしまった彼の前に現れたのは――ライノサラスA型。その巨躯に目を剥くガリウスに、さらなる驚愕を齎したのは、この機体に搭乗しているパイロットの声だった。
『中尉、ご無事ですかっ!? ひどいケガしてませんかっ!? 中尉がここにいるって、さっきユウ少尉が……!』
「まさか……アリアか!? 君がそれを……!?」
『ああっ、良かったぁ! 無事だったんですね、中尉っ! アリア・ホプキス、ただいま到着致しましたっ!』
かつてガリウス機の整備を担当していた、アリア・ホプキス准尉。本来なら整備士であるはずの彼女は今、ライノサラスのパイロットとしてこの戦場に踏み入っていたのだ。
第2弾キャラ募集企画にご参加頂いた読者の皆様、ご協力誠にありがとうございました! ジオンサイドの番外編も次回で最終話でございます(о´∀`о)