-ディーネ・エイム-
21歳。アラスカ出身。フィーネ・エイムの実妹であり、自信過剰な一方で「五指」の4位を倒した男に恋する乙女な一面もある。ジムコマンドに搭乗する。階級は中尉。
※原案はエイゼ先生。
-クーナ・フェニー-
22歳。ザグレブ出身。普段からディーネと行動を共にしている物静かな女性士官だが、犬耳のような癖毛がコンプレックスらしく……。黒と白を基調とするガンタンクに搭乗する。階級は中尉。
※原案は妄想のKioku先生。
-カイナン・トバルカイン-
17歳。サイド3出身。元はザンジバル級の砲手を担当していた学徒兵だが、ヴァルタル・フリーデゴードから専用機を託されるほどの戦績の持ち主。ヴァルタル専用機となるはずだった、赤と緑を基調とするゲルググGに搭乗する。階級は伍長。
※原案はリオンテイル先生。
-スティクス・ウィンストン-
28歳。サイド3出身。MSが戦場の主役となってからも、若者達を守るために戦車乗りとしてサポートに徹する燻銀な男。マゼラアタックに搭乗する。階級は軍曹。
※原案はマルク先生。
-アイレ・トゥルエノ-
26歳。サイド3出身。140cmという小柄な体躯の持ち主であり、後方からの火力支援に徹している寡黙な女性だが、接近されると途端に慌てふためく一面もある。ザクハーフキャノンに搭乗する。階級は伍長。
※原案はただのおじさん先生。
キャリフォルニアベースの戦場を舞台とするMS戦はますます激しさを増し、砲弾の雨があらゆる場所に降り注いでいる。
その最前線である工業地帯は、徐々に炎の海に飲まれようとしていたが。周囲の熱気や轟音にも構うことなく、MSパイロット達は戦い続ける道を選んでいた。各々の任務を、完遂するために。
『くッ……こいつ、速いッ! 天才の私でも捉えきれないなんてッ!』
『このゲルググG、ピーキー過ぎるッ……! 俺に出来るのか!? ヴァルタル大尉みたいにッ……!』
ディーネ・エイム中尉のRGM-79G「ジムコマンド」と、カイナン・トバルカイン伍長のMS-14GD「ゲルググG」の死闘も、ますますヒートアップしている。
激しく飛び回りながら、専用ビームライフルでの牽制射撃を繰り返すカイナン機を追うように、ディーネ機は愛用のビームジャベリンを振るい続けている。
その攻勢は「天才」を自称するだけあって凄まじいものであり、ただのゲルググGが相手であれば容易く捉えていただろう。だが、カイナンが搭乗している機体は、他部隊にも配備されているものとは「別格」なのである。
赤と緑を基調とするその機体は、「十指」の8位ことヴァルタル・フリーデゴード大尉の専用機となるはずのものだったのだ。かつてはザクデザートタイプにも搭乗していた彼のために用意された特別機なのだが、転換が間に合わなかったのである。
そこで、ザンジバル級の砲手を務める学徒兵だったカイナンが、代理のパイロットとして指名されたのだ。シミュレーターで好成績を収めていた彼は、以前からヴァルタルに見込まれていたのである。
――だが、そうは言っても経験の浅い新兵には違いない。あまりにも操縦に対して敏感過ぎるゲルググGの挙動に、カイナンは絶えず翻弄され続けている。
『あぐッ!?』
『……ディーネ、今!』
『よおぉおしッ! ナイス、クーナッ!』
その乱れを突くように飛んできた、120mm低反動キャノン砲の砲弾が、足元に炸裂した瞬間。カイナン機は大きく体勢を崩してしまい、ディーネ機の接近を許してしまう。
黒と白を基調とするRX-75「ガンタンク」を駆る、ディーネの相棒ことクーナ・フェニー中尉は、遥か遠方から冷徹に狙いを定めていた。彼女のサポートに強気な笑みを浮かべるディーネは、ビームジャベリンを手にカイナン機目掛けて一気に猛進する。
(私は、勝たなくちゃいけない。こいつくらいには勝てなくちゃ、フィーネ姉さんは超えられない。ましてや
――先のジャブロー防衛戦の渦中。「五指」の5位たるガリウス・ブリゼイドを打倒したリュータ・バーニング少尉に続き、「五指」の4位であるニコラ・バルヒェットを倒した男。
その男の同期だったディーネは、訓練生時代から常に彼を、彼の強さを意識してきた。それが熱烈なまでの恋心だという自覚もなく。
『私だって……私だって、天才なんだからぁああッ!』
「五指」の4位にも勝利した彼への想いを、ただの対抗心と誤解したまま。彼女は自分も負けまいと、ビームジャベリンの光刃を振るっている。
最大の目標として、畏敬の念を抱いている姉――フィーネ・エイムのようなエースパイロットになるために。そしていつか胸を張って、愛する男と並び立つために。
『確かに……俺なんざ、間に合わせの新兵でしかないよ。けど、それでも、それでも俺だってなぁッ……!』
だが、負けられないのはカイナンにとっても同じであった。敬愛するヴァルタルから、「十指」の8位から託された愛機で敗れ去ることなど、絶対に許されない。
誰よりも激しく、苛烈に、その責任感を己に課して。専用の小型シールドで、ビームジャベリンによる刺突を凌ぐのだった。
『俺だって、俺だって……伊達にコイツを預かってねぇんだよぉおぉおッ!』
本来の持ち主であるヴァルタルの技量を、僅か一瞬でも彷彿させるその立ち回りを以て、格上の攻撃を防いで見せたカイナンは。意地と覚悟を乗せた前蹴りで、ディーネ機を吹っ飛ばすのだった。
『防がれた……!? きゃあッ!』
『カイナン、そろそろ退くぞ!
そこへさらに、PVN.42/4「マゼラアタック」による援護射撃が炸裂し、ディーネ機は後退を余儀なくされてしまう。その戦車を駆るスティクス・ウィンストン軍曹は、孤軍奮闘していたカイナンを救うべく懸命に呼び掛けていた。
その機影を捕捉したクーナ機は、先に邪魔な支援機から潰そうと砲口を向けるが――発射直前、さらに別の場所に潜伏していた「新手」の奇襲砲撃を受けてしまう。
『ディーネ! ……あうっ!?』
『……目標に着弾。スティクス軍曹、今のうちです』
『上出来だぜアイレ、あの戦車もどきの砲撃は厄介と評判だからな!』
MS-06JK「ザクハーフキャノン」に搭載された180mmキャノン砲の威力は、クーナ機のガンタンクを激しく揺さぶっている。その機体を駆るアイレ・トゥルエノ伍長は、140cmという小柄な体躯に反した怜悧な顔付きで、標的を見据えていた。
『スティクスさん、だけどマデラス准尉達を置いて逃げるなんて……!』
『そのマデラス准尉が逃げろって言ってんだ、ここは有り難く乗っかっとけ! お前だって、ヴァルタル大尉からの預かり物を傷だらけにしたくねぇだろッ!』
『……ッ! りょ、了解です……』
若者らしく血気盛んなカイナンの気概を買いながらも、全員の生還を優先するべくスティクスは懸命に撤退を促している。
そんな彼の想いを汲み、退却を決意したカイナンは専用ビームライフルを連射しながら、この場を離れるべく急上昇して行った。その機影を追うようにスラスターを噴かして、ディーネ機はビームジャベリンを投げつけている。
『なッ……逃げる気!? こんのッ、待ちなさいよこらぁッ!』
『ディーネ、少し落ち着いて。そんなことしたって無駄に武装を失うだけだし、深追いは禁物。……それに私達は、HLVの撃破が先決』
その光り輝く切っ先はカイナン機の片足を僅かに掠めただけであり、獲物を仕留めるまでには至らず、弧を描くように墜落してしまう。ディーネはなおも追撃しようとしているが、クーナはただ静かに彼女を宥めていた。
一方、彼女が投げたビームジャベリンは、退却中のスティクス機とアイレ機の傍らに落下している。間一髪回避した彼らは、揃って声を上げていた。
『ひゃあぁっ!?』
『うおおっと!? ……あっぶねぇマネしやがるぜ、連邦の犬っころ共が!』
『……
スティクスとしては、ただ単に連邦軍の兵士全般を揶揄したつもりだったのだろう。だが、犬耳のような独特の癖毛にコンプレックスを抱えていたクーナ個人にとっては、最大級の侮辱であった。
『……殺す』
一瞬にして怒りが頂点に達した彼女は、冷たい表情はそのままに、猛獣の如く敵機を追うキリングマシーンと化してしまう。4連装ボップミサイルを連射しながら猛追するその姿は、彼女の殺意を体現しているかのようだった。
『げっ……!? な、なんだなんだ、いきなり追撃が激しくなりやがった! お前ら走れ! 止まるんじゃねぇぞッ!』
『スティクスさん! なんかあの戦車もどき、すげぇ勢いで追ってきてるんですけど!?』
『……わあぁあぁんっ! ごめんなさぁあぁいっ! 謝りますからこっち来ないでぇぇえーっ!』
その豹変と猛襲を目の当たりにしたカイナン達は、汗だくになりながら必死に全速力で逃げ出していく。特にアイレは先程までの怜悧な佇まいが完全に崩壊しており、涙目になっていた。
『殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す……!』
『ちょ、ちょちょっ、ちょっとクーナぁあ! 少し落ち着いてったらぁあぁあっ!』
一方、完全に「お目付役」が逆転していた2人は、カイナン達を完全に見失うまで大騒ぎしていたのだという――。
活動報告にある通り、連邦軍及びジオン軍の新オリキャラ募集企画は1月15日00:00まで続いております。今回の企画も、締め切りまで残り1日となりました(о´∀`о)
もちろんまだまだ募集は続いておりますぞ。連邦枠でもジオン枠でも、機会がありましたらお気軽にどうぞー(*´꒳`*)
Ps
クーナはとにかく冷ややかに、蔑むような表情で静かにキレてる感じが似合うと思うんですよね。嫌な顔されながらおパンツァー見せてもらいたい(*´ω`*)