-ピーター・バルバ-
33歳。サイド3出身。レゾルグの双子の弟であり、兄の狂気を阻止するために連邦に付いた元エース。フルアーマーガンダム7号機先行試作型に搭乗する。階級は少佐。
※原案はヘイトリッド先生。
-マルティナ・テキサス-
24歳。テキサスコロニー出身。かつてジャブローの防衛に就いていたエースパイロットの1人であり、現在は宇宙軍MS部隊の隊長を務めている。ジーラインライトアーマー先行試作型に搭乗する。階級は中尉。
※原案は速水厚志先生。
-アンソニア・
25歳。東京出身。アレクサンドラ・W・サイジョウの双子の姉であり、マルティナが率いるMS部隊の副隊長を務めている男勝りな女傑。ガンキャノンIIに搭乗する。階級は中尉。
※原案はMegapon先生。
-バートル-
26歳。広島出身。マルティナが率いるMS部隊の隊員であり、圧倒的な技量を以て上官達を陰ながら支える古強者。ガンキャノンに搭乗する。階級は曹長。
※原案はダス・ライヒ先生。
-カナン・エスペランザ-
17歳。バルベルデ出身。マルティナが率いるMS部隊の隊員であり、キアギルク・ギルボードの友人でもある射撃の名手。ジムスナイパーIIに搭乗する。階級は准尉。
※原案は蒼翼の雫先生。
圧倒的な破壊力を誇る、腕部2連ビームスプレーガン。その熱閃を以て、ヒートナタのうちの1本を焼き切って見せたのは――FA-78-3「フルアーマーガンダム7号機」先行試作型。
来たる次世代MSの礎となる、鋼鉄の牙城であった。
『……兄者。それほど傷付いてまで、あんたはまだ戦おうとするのか』
『ピーターか……! 貴様ァッ、我々を裏切って連邦に付いたかと思えば……よりにもよってガンダムに乗って、我輩の前に現れるとはッ! 余程処刑されたいようだなッ!?』
そして、そのパイロットを務めているのは。レゾルグと同じ血を引く、双子の弟。
兄と瓜二つの屈強な外見を持ちながらも、レゾルグ本人とは似ても似つかない穏やかな貌で――ピーター・バルバ少佐は、7号機のコクピットから傷付いたザクレロを静かに見据えていた。
『出来ると思うのか? 機体はボロボロ、多勢に無勢。あんたに勝てる要素など、万に一つもない。不完全なIフィールドに頼った時点で、こうなることは目に見えていたはずだ』
『忌々しい……! ブリティッシュ作戦に恐れをなして逃げ出した貴様が、この我輩に説教か! この卑劣な裏切り者めがッ……ジェイコブ達に申し訳ないとは思わなかったのかッ!』
『……思うさ。だからこそ、これ以上こんな戦いを続けさせないために、俺はこの道を選んだんだ。兄者、あんたを止めるために』
優秀なMSパイロットを欲してやまなかった当時の連邦軍から、「捨て駒」として引き抜かれて以来。コロニー落としの惨劇に苦しみながらも、彼は孤独に戦い続けてきた。
そして今。元脱走兵でありながら、7号機のパイロットとしてこの戦場に現れたピーターは――背部のビームキャノンを展開し、たった1人の兄に選択を迫る。
『今すぐ武装を解除して、投降するんだ。……たった一度で良い。愚かな弟の、最後の我儘を聞いてくれ』
『……最後、か。フン、やはり貴様は分かっていない。我輩を落とす千載一遇の好機を、自らフイにしたのだということをッ!』
『なに……ッ!?』
だが、レゾルグの答えは「降伏」でも「玉砕」でもなく――「逆襲」であった。彼が合図した瞬間、背にしていた要塞内部から、複数のMAが飛び出してきたのである。
MA-05「ビグロ」。その機体で構成された小隊は、すでにレゾルグの要請を受けて駆け付けていたのだ。彼はケンジロー達と戦いながら、自身の不利を予感し、次の手を打っていたのである。
次の瞬間、数機のビグロが一斉にメガ粒子砲を発射し――その閃光の猛雨が、ピーター機に襲い掛かって来た。防御姿勢に入った7号機の全身に、次々とビームが直撃していく。
「いかんッ! 今助けに――あぐッ!?」
『ダメ! ケン、下がってッ!』
援護に入ろうとしたケンジロー達も、ミサイルランチャーの弾幕に行手を阻まれてしまった。
『ぐぅあッ……! 兄者、本当にそれで良いのか!? ザビ家のやり方でジオンが勝てると、本気でそう思ってるのかッ!』
『黙れ愚弟がッ! もはや勝敗という問題ではないのだ! ザビ家に忠誠を誓い、この道に命を掛けると誓った戦士としての、矜恃の問題よッ! それすらも分からぬ貴様など、1秒たりとも生かしてはおけん!』
敗色が濃厚となったこの期に及んで、ザビ家に仕え続ける意味。レゾルグ・バルバという男の存在意義である、その領域にまで踏み込んで来たピーターという存在は兄にとって、もはや純然たる「敵」でしかない。
まだ微かに残っていたのかも知れない、双子の兄弟であるが故の情は。この問答を最後に、儚く
『ビグロ全機に命ずる、今すぐ此奴を叩き落とせッ!』
『兄者ッ……!』
ビグロという強力な僚機を得て、勢いを取り戻したレゾルグ機は、目障りなピーター機にとどめを刺すべく。決別の命令を、躊躇いことなく下していた。
『……!?』
――だが、その命令が実行されるよりも早く。狙撃用ヘビーライフルによる一閃が、遥か彼方より閃き。
メガ粒子砲を撃たせる暇も与えずに。1機のビグロを、撃墜してしまう。
『……交渉決裂だな。ならばもはや、何も遠慮することはない』
RGM-79GL「ジムコマンドライトアーマー」の部隊を率いて、その得物を構えていたのは――RX-81LA「ジーラインライトアーマー」先行試作型に搭乗する、マルティナ・テキサス中尉。
かつてジャブロー防衛戦において、第3陸戦小隊の隊長を務めていた歴戦の女傑であった。モノトーンに塗装された先行試作型を駆る、彼女の眼光は――血を分けた弟の願いすら踏み躙った、レゾルグ機を冷酷に射抜いている。
『ということは、もう撃ってもいいんだな? マルティナ隊長』
その隣では、RX-77-4「ガンキャノンII」がビームキャノンとブルパップマシンガンを連射していた。全身をネイビーブルーに塗装され、左肩に蓮の花を象ったエンブレムを刻むその機体は、次々とビグロ隊に痛打を浴びせている。
『ソニア、聞く前に撃つんじゃない。私より先に
『済まん、済まん。私はああいう輩を見ると、どうにも頭に血が上ってしまうものでな。
『……まぁ、いいさ。すでに賽は、投げられたようだからな』
怜悧な美貌に反した、非道な相手に見せる容赦のなさ。そんな副隊長――アンソニア・
寸分狂わずビームキャノンを当てる彼女の手腕に一目置いているマルティナは、やれやれと言わんばかりに首を振るのだった。レゾルグを許せないと思う気持ちは、同じなのだから。
『しかし、あんたほどのクールな女が、らしくもねぇな。あの野郎を許せねぇって気持ちは分かるが、ちょいと熱くなりすぎやしねぇか?』
そんな彼女に後方から声を掛けてきたのは、最古参隊員のバートル曹長。彼の駆るRX-77-2「ガンキャノン」の砲火は、ビグロのミサイルランチャー発射口を確実に捉えていた。
遠方からの砲撃で、小さな発射口を正確に狙撃し、誘爆によって内側から破壊する。私語を交えながら、彼はそのような離れ業を当たり前のようにやってのけていた。
『地球で共に戦った仲間達に、名前通り
『氷の女傑様のハートすら溶かす、燃えるような男……ねぇ。面白え、いつか会ってみてえもんだ』
『会えるさ、バートル。お前と一緒で、殺しても死なない男だ』
『ハッ、光栄なこったぜ』
240mmキャノン砲とビームライフルの威力を、ビグロ隊に味わわせながら。屈強なベテランパイロットは、自分達の隊長に大きな影響を与えたという男の存在に、思いを馳せている。
――まるで、今目の前に居るMA部隊など、眼中にないと言わんばかりに。
『よぉし、ワシらもガンガン行くぞぉお! 皆の衆、続けぇえぃ!』
『……ヤギュー曹長、まだ生きてたのか。あんたもう77じゃなかったか?』
『何を言うか、バートル坊! ワシゃあ生涯現役じゃぁあ!』
『ったく、撃つ前にポックリだけは勘弁しろよな』
さらにマルティナの部隊を支援するべく、宇宙突撃艇「パブリク」で構成された小隊も攻撃に加わっていた。隊長を務める老兵はバートルと知り合いらしく、呆れる彼を尻目に豪快な突撃を敢行している。
『いいじゃないですか、おかげでこっちは狙いやすくなりますよ。数は多ければ多いほどイイってね!』
『うるせぇぞカナン、黙って撃て! そうやってお前が甘やかすから、あのジジイが調子づくんだよ!』
『はいはい、言われなくても撃ちますよ! バートルさんってばキツいことしか言わないんだから』
その一方で、RGM-79SP「ジムスナイパーII」に搭乗しているカナン・エスペランザ准尉は、軽口を叩きながらロングレンジビームライフルを撃ち続けていた。
『……やっぱりイイね、この機体。キアギルクの言った通りだッ!』
かつてマルティナが愛用していた機体は、今もなお彼の乗機として活躍し続けている。
「よし……俺達も彼らに続こう! ここで決着を付けるんだッ!」
そして、ピーター機をはじめとする彼ら別働隊の介入により、大きく流れが変わったことを受けて。ケンジロー達も、ビグロ隊への反撃に移行していた。
ビーム、ミサイル、砲弾、銃弾。ありとあらゆる兵器が舞い飛ぶ、激戦区と化していく宙域の中で――レゾルグは独り、自身の優位が崩されていく感覚を覚え始めていた。
『レビー・ハートマン准尉ッ! アヤメ・マツカゼ伍長ッ! お前達、何を……何をやっておるのだッ! ビグロだぞ、ビグロなのだぞッ!? 連邦の玩具のようなMS如きに、ジオンのMAが破れるなどッ……! 認めん、認めんぞォッ!』
こんな現実は認めない。そう叫び続ける彼の前で、次々とビグロが落とされていく。中には転進し、要塞の方へと逃亡する機体すらいた。
その時間が、止まることはない――。
活動報告にある通り、キャラ募集企画は明日の7月26日00:00まで続いております。長きに渡るこの企画も、残すところあと僅か。まだまだ募集は受け付けておりますので、機会がありましたらお気軽にどうぞー(о´∀`о)
Ps
さすがにザクレロ1機で持たせるのも難しいレベルの規模になってきました……ので、ビグロボコボコシリーズに移行しております(ノД`)