Date in Shinobi   作:ヨッシー119

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第十章 八面王

 第十章 八面王

 

 

 「ふはははは、もうすぐ私の願いが叶う、こんなことなら精霊なんて必要なかった。そう思わないか?エレン?」

 「ええ、しかし気をつけてください、あの忍びがいつ裏切るかわかりません」

 「そのときは君がいるだろう?頼んだよ世界最強の魔術師《ウィザード》」

 二人の男女がそんな話をしていると、

 「連中が侵入しました」

 「きたか、イツカシドウ残念ながら今回は勝たせてもらうよ」

 男はそういうと不気味な笑みを浮かべるのみだった。

          

          ♢

 

 「ここに八面王が?」

 秀真たちはDEMのビルを見上げた。

 「ええ奴らの本拠地はここです」

 「闇雲に突っ込んでも危険なだけどちらかが囮になり片方が敵の司令を倒した方が効果的」

 「それがいい、八面王は俺が倒す、士道、囮を頼めるか?」

 「はいこっちは任せてください」

 「俺は別ルートから行く、ここは任せた」

 秀真はそういうと壁を登って行った。

 「よし、時間を稼ごう」

 精霊たちは頷くと各々の武器を出現させた。

 

 

 「士道たちとなるべく離れたな」

 秀真はそう言うと悪食を鞘から抜き窓ガラスを切った。そのままガラスに飛び込み着地する。同時に下の方から爆発音がした。

 「頼むぞ士道」

 秀真は駆け出した。そのとき正面に見たこともないロボット、いやもはや人形と言うべき機械が出現した。また別の方にはドローンのような機械まで動いていた。今にもレーザーを発射しそうである。

 「!?あの呪符。やはりヒルコは生きているのか?」

 秀真は機械人形に向かって走り出すと機械人形の懐に飛び込み右上から一気に振り下ろす。続く二体目も切り上げ三体目に備える。すると秀真は倒した敵が固まっていることに気づいた。

 「刀の色が変わっている。これは、まさか?」

 そう悪食が青く光っていた。それは威力を増していることを示していた。秀真は三体目にターゲットを向けるとステルスダッシュで回り込み真上から切り落とす。四体五体と現れるたびに切り落としていくそのたびに刀の色が変わり最終的には禍々しい赤色に変えていた。八体目を倒したところで秀真は忍術を綴る。すると固まっていた敵が全て真っ二つに裂かれた。

 そう、秀真は殺陣《たて》を使ったのだ。秀真はこれを駆使しながら今までの敵に打ち勝ってきた。倒した敵から魄を啜る。秀真は先へ急いだ。機械人形が何体現れようが秀真には関係なかった。敵が現れたら素早く回り込み切り落とす、そして殺陣(たて)を使い魄を啜る。あとはそれの繰り返しだった。秀真は敵を倒しつつ階段を駆け上がり廊下を駆けた。

 

 

 「鏖殺公《サンダルフォン》!はあぁぁぁぁぁぁぁ!」

 「灼爛殲鬼《カマエル》!」

 秀真と別れた後士道たちは作戦通り囮役に徹していた。敵はまるで無限にいるかのように際限なく湧いてきていた。

 「くっ、際限がないの!?こいつら!」

 「奮闘、耶倶矢行きますよ!」

 「わかってるわよ!颶風騎士《ラファエル》!穿つ者《エル・レエム》!」

 「呼応、颶風騎士《ラファエル》!縛める者《エル・ナハシュ》!」

 しかしそれでも敵は際限なく出てきていた。まさにじり貧すぎる戦いに全員の体力が消耗していた。

 「くそ!秀真さんはまだか!」

 誰もがそう思った。その時一人のCR-ユニットを身に纏った金髪の女性がこちらへ向かってきた。

 「ご機嫌ようイツカシドウ」

 「!?エレン・・・メイザース」

 そう士道たちの前に現れたのはDEM第二執行部長であるエレン・ミラ・メイザースその人である。

 「アイクの邪魔をさせるわけにはいきません、大人しくここで死んでください」

 エレンはそういうとすごいスピードで士道の元へ接近してきた。エレンはレイザーブレードを掲げ一気に振り下ろした。

 ガキン!と鈍い音を立てたが士道には当たらなかった。

 「あら?マナあなたもアイクの元にいればいいものを」

 「兄様には手を出させねーです」

 「真那!」

 またしても士道の命を助けたのは真那だった。

 「シドー!篝を連れて秀真を追いかけろ!」

 「しかし・・・」 

 「封印とやらには篝が必要なのであろう?ならばここは私たちに任せろ!」

 士道は少し悩んだが、十香に向き直り・・

 「すまん、頼む!篝さん!行きましょう!」

 「はい!」

 士道は十香たちに合図をすると篝とともに階段へ駆け出した。

 

 

 秀真はとある部屋にたどり着いていた。他の部屋とはオーラが違う・・・まさにそんな感じだった。秀真はドアを開ける・・・そこには八面王、そして白髪の男がいた。

 「おお!ついにきたか朧のリーダー!」

 「貴様か、謎の忍びに手を貸し八面王復活に手を出したのは」

 「そうだ、これがあれば私の目的に大幅に近づく」

 その瞬間、八面王が光り出した。

 「はははは!遅かったようだな、八面王は復活した、君にはここで死んでもらうよ」

 ゴゴゴゴゴと八面王が動き出した。秀真は悪食を握る力を込める。その瞬間駆け出し八面王の顔まで潜り込み上から斬り下ろす、しかし一筋縄ではいかず八面王はすぐ体勢を立て直し腕を振り回した。

 

 秀真はステルスダッシュでそれを避け八面王にさらに攻撃を食らわせる、するとどこからともなく仏面(ぶつめん)と呼ばれる式神兵器が出てきた、秀真はこれを勝機と捉え式神にターゲットを移す、一体・・・二体・・・三体と次々に式神を倒す。悪食の色が変わり威力を増す。七体目を倒したところで秀真は素早く駆け出し再度八面王を上から切り落とした・・・・。

 

 八面王は(うめ)き声をあげそのまま倒れた・・・・。

 「はははははさすがは朧のリーダーだね、おかげで大量の魄を手に入れることが出来る!」

 すると倒れていた八面王が大量の魄を出しそのままウェストコットに吸われていった。

 「これが魄の力か、これがあれば私の目的が叶う」

 「ウェストコット!貴様!」

 秀真は悪食を鞘から取り出しウェストコットに駆け出した。しかし謎の忍びが横から急に現れ吹き飛ばされてしまった。秀真は体勢を立て直し謎の忍びに斬りかかる、秀真の一撃を(かわ)し反撃をする。しかし秀真もそれを避け反撃をする。一進一退の攻防が続く中謎の忍びが大きな隙を見せた。秀真はその隙を逃さなかった。悪食を思い切り横に切る。しかしそれは仮面が取れただけだった。

 だが秀真はその顔を見て驚愕した。

 

 『!?兄上・・・!?

 

 そう謎の忍びの正体は秀真の兄、守恒だった・・・・。

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