Date in Shinobi   作:ヨッシー119

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第十二章 最終決戦

 第十二章 最終決戦

 

 

 数分前

 

 十香達がバンダースナッチと戦っている間、秀真は突如として現れた忍び集団と戦っていた。

 「くっ・・・」

 秀真はその忍び達を次々と切り裂いていく。

 「ぐえっ・・・」

 「ぐぁ・・・」

 突如として現れた忍び集団・・・。また鴉天狗(からすてんぐ)と呼ばれる大型の式神まで・・・・。秀真は悲しみを胸に倒していた。そう忍び達の正体は朧一族の中忍、下忍クラスの忍び達だったのである。黄金城事件の時に秀真は悲しみに暮れながら仲間を切り、ヒルコの元へ辿り着いたのだ。今まさに同じような状況に怒り、悲しみが絶えなかった。

 「さすがに辛そうだね、かつての仲間を二度倒していくのは、ハハハ」

 そう言ったのはアイザック・ウェストコット。八面王の(はく)を使い朧の忍び達を顕現させていたのだ。当然忍び達は魄の力に抗えず秀真に襲いかかる。秀真は一人また一人と倒していく。8人目を倒し忍法を唱える。

 「仇は・・・必ず・・・・」

 殺陣(たて)を行う前、秀真はそう誓った。少しずつウェストコットに近づくが忍びを出されるたびに遠のいてしまう。その時別の方角から『ガキン!』という音と共に倒れている少女を発見した。

 十香だ。士道が狙われている。まずいと思った秀真だったが攻撃が酷すぎて助けることができない。士道が死ぬ・・・・。最悪な考えに至った秀真だがその予想は一瞬にして砕かれるのである。

 倒れていた少女・・・十香の体が光り始めると士道に迫っていたエレンに十香がものすごい速さで近づく。すんでのところでエレンの攻撃を防いだ十香は今まで秀真がみた天使のなかで最強と呼ぶにふさわしい見た目で殺意・・・気迫というのだろうか?とてつもなく強いだろうと直感した。二刀流で黄金の装飾と蒼、紫、紅の宝玉がはめ込まれておりまさに王を意識させるような見た目だ、エレンがすぐに襲いかかってくるが互角・・いやそれ以上の戦いが行われている。

 「ははは、よそ見してもらっちゃ困るよ」

 ウェストコットはそういうとさらに式神を投入してくる。十香たちは大丈夫だと確信した秀真は自分の戦いに集中した。「速く、もっと速く・・・」秀真はそう心に思うと式神に切り掛かった。刀の振りを少しでも上げる、次の敵までの移動スピードを少しでも速く・・・。秀真は今までより物凄い速さで悪食を振り回した。もちろんウェストコットまでの距離もぐっと近づく。

 「これでは間に合わない・・」

 ウェストコットの方はだいぶ焦っている。しかし召喚させるのはもう間に合わない。

 「貴様は命を弄んでる、ここで滅びよ」

 「フッ、私の負けだな」

 秀真の悪食がウェストコットの腹を突き刺した。ウェストコットの体から大量の魄が出てきたがそれは悪食ではなく別の方向へ吸い取られて行った。

 「これで準備ができたな」

 「兄上!」

 そう、魄は守恒に吸い込まれていった。

 「アイク!」

 突然別の方向から声がすると十香と戦っていたエレンがものすごい勢いでウェストコットの方へ向かって行った。エレンはウェストコットを抱き抱えると・・・

 「あなたたち・・・よくも・・・」

 エレンはそういうと逃げてしまった。

 

 

 「アイク!しっかりしてください!」

 DEM社製のヘリに乗り込んだエレンは顕現装置(リアライザ)でウェストコットの治療を行なっていた。

 「勝負には負けたが・・・大きな収穫だったね・・・エレン」

 「喋らないでください、死にますよ!」

 「これで次の計画が・・・動き出せる・・・あの精霊を反転させるためのね・・・・」

 「まさかあの幽閉している精霊に?」

 「そうさ、残った魄をすべて彼女に与え苦痛を与える・・そうすればどうなるかな」

 「なるほど、それは良い考えですね。ひとまずあなたは怪我を治してください」

 エレンがそういうと一命を取り留めたウェストコットは不敵な笑みを浮かべるのであった。

 

 

 「ぐぁ!」

 「ぐぇぇぇ!」

 「もおおおお!機械の次は忍者!?どうなってんのよおおお」

 「静止、耶倶矢落ち着いてください」

 「そうですよお、私の力で癒してあげますからー、あ、対価は耶倶矢さんと夕弦さんで!」

 と三人がそんな会話をしていると。

 「おい油断するな!こいつらは朧の忍びの中じゃ上忍よりの中忍だ、舐めてかかると死ぬぞ」

 秀真は3人に警告すると次々と切り裂いていく。

 魄が守恒に移ったことで大量の朧の忍びが出現しまたもやピンチになっていた。

 「秀真!ここは私たちに任せろ!お前は自分の宿命にケリをつけろ!」

 「十香・・・わかった。みんなここは任せたぞ!」

 秀真はそういうと敵を斬りながら駆け抜けた。階段を上り守恒を追いかける。展望台にたどり着くと守恒が立っていた。

 「来たか、あの外人は負けたが俺は負けない、お前もあの女達もじきに死ぬ」

 「兄上!どうしてあの時死んだはずでは!?」

 「ふん、そんなの関係ないな、貴様はもうすぐ死ぬんだからな、この力を使い俺が真の支配者になる。そのためにはその悪食も必要だ。さあ大人しくそれを寄越せ」

 「そんなことはさせない、たとえ兄上だろうと、この平和な世界を好き勝手にさせるわけにはいかない。もう俺の命はそこまでかもしれないが共に滅びよ!兄上!」

 今まさに秀真と守恒の最終決戦が始まろうとしていた。

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