ありふれた職業と異能使い   作:ローゼスト

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第一話 始まり

「ふぅあ…おはよーハジメー…」

「おはよう陵君。今日も眠そうだね」

「お前もな」

 

 

 俺は欠伸を噛み殺しすれ違った友人に挨拶をする。あ、そうだ。職員室に行かなきゃいけないんだった。忘れてた。

 

 

「ハジメ俺ちょっと職員室行ってくるから時間間に合わなかったら説明しといてー」

「あ、うん。分かった」

 

 

 期待はしていない。ハジメがこの教室で目立つことをできると思わないし。香織か雫に説明してくれるだろ。

 

 

と、思って戻ってきたら…

 

 

「それが分かっているなら直すべきじゃないか? いつまでも香織の優しさに甘えるのはどうかと思うよ。香織だって君に構ってばかりはいられないんだから」

 

 

「まただよ…」

「あ、おはよう陵」

「おう、おはよう」

 

 

 俺と雫は割と仲がいい。同じ剣道部だし前までは八重樫家の道場に通ってた。しかし同じく道場に通っていた光輝は苦手だ。俺が一方的に苦手意識を持っているだけだが。俺は光輝とは正反対の立場にいると思う。陰と陽、白と黒、月と日、きのことたけのこ、みたいな感じだ。…最後のは要らないか。とにかく苦手だ。あいつは普通に話しかけてくるが。さて話を戻そう。

 

 

 ハジメには悪いが俺は逃げる。光輝となるべく関わりたくないからな。すまん!ハジメ!

 

 

(たつみ)からも何か言ってくれ!」

「何故気がつく!足音を鳴らさないで視界にも入らないように来たのに!何故気が…!グフォ!」

 

 

 え…?今俺殴られた?痛みを感じた方を向くと雫が笑顔でこちらを見ていた。

あ、これヤバイ。あとで「朝から面倒を増やさないで」って怒られるやつだ。ごめんなさい。

 

 

 さて、ハジメだが俺から言うことは無い。だって別に誰も悪くないからな。香織がハジメを好きだからアプローチをしているそれだけだろう。誰も悪くない。

 

 

「? 光輝くん、なに言ってるの? 私は、私が南雲くんと話したいから話してるだけだよ?それに巽君もさっき来たばっかりだからなにもわからないんじゃない?」

 

 

 うん。なんとなくわかるけどね。ハジメが恨まれてるからやめてあげて?

 

 

 ここでハジメを睨んでいる男子達にカッターをチラつかせてみた。

 

 

「………」

 

 

 この行動に対して「あれ?黙っちゃった?あんだけ人を睨んでたのに?俺もハジメと同類だよ?一応。そんなやつに対してビビっちゃった?」ってあとで言ってやろ。とか思ってたら光輝が口を開いた。

 

 

「え? ……ああ、ホント、香織は優しいよな」「フハッ」

 

 

 思わず奇妙な笑いが出しまった。え!?香織がハジメに気を遣ったと思ってんの!?ここまで来て気がつかないの!?大体一緒にいんのに!?人の気配には気がつくのにぃ!?ハハハハハ!これは面白い!あ、ハジメが窓の方を眺めだし…って痛い痛い!おいこら雫!バレないように腕を抓るのやめろ!

 

 

「……ごめんなさいね? 二人共悪気はないのだけど……」

 

 

 ハジメが「仕方ない」とかなんとか言ってるがこのあいだにも雫は俺の腕を抓っている。いい加減肉が千切れそう。あの雫さん?チャイムなってるよ?

 

 

 そんな俺の心が届いたのか雫はやっと抓るのをやめた。そしてハジメは既に夢の世界へ旅立っていた。因みにこの後授業前なのに突っ立っていたため教師に俺だけ怒られた。解せぬ。

 

 

 

 

========

 

 

 

 

 ようやく午前の授業が終わり昼休憩だ。ハジメも起きたようだ。居眠り常習犯は時間通り起きれるらしい。そんなことを考えながら弁当を取り出す。ハジメは相変わらずゼリー飲料でお昼を済ましてまた寝ようとしている。ん?移動しなくていいのか?

 

 

「ハジメ今日は教室いんのか?」

 

 

 気になって直接聞いてみたら「しまった」みたいな顔をしていた。あ、ご愁傷様です。

そして予想通り例の人物がニコニコしながらやってきた。

 

 

「南雲くん。珍しいね、教室にいるの。お弁当? よかったら一緒にどうかな?」

 

 

 この一言で教室が に不穏な空気が漂い始めた。悪い、ハジメ。俺にはどうすることもできない。あとこの空気に耐えられない。こんな所いられるか!俺は屋上に逃げるぞ!…あ。

 

 

「陵ちょっといいかしら?」

「……わかりました」

 

 はい。フラグを回収しました。そうして俺は雫に割り箸(俺が持ってたやつ)を突きつけられ思わず両手を上げ降伏した。……怖い。

 

 

「あ~、誘ってくれてありがとう、白崎さん。でも、もう食べ終わったから天之河君達と食べたらどうかな?」

 

 

そう言ってハジメはゼリー飲料のパッケージを取り出した。ハジメ…無駄な抵抗は良くないぞ。

 

 

「えっ! お昼それだけなの? ダメだよ、ちゃんと食べないと! 私のお弁当、分けてあげるね!」

 

 

 ほらな。

 

 

 抵抗ができなくなったハジメは「助けてくれ!」とこちらを見ていた。

 

 

「すまん…俺にはどうしようもない。だって後ろに鬼がいるんだ。だからそんな目で…痛い痛い痛い!ごめんって!やめて!謝るから!謝るからっ!だからっ!割り箸で背中を刺すな!」

「鬼が人の言うことを聞くと思ってるのかしら?」

 

 

 怒っていらっしゃる。やだ!雫が怖い!周りのみんなもハジメを恨むのはやめて助けて!そう思った矢先この状況で一番来て欲しくない人物が現れた。そう光輝だ。

 

 

「香織。こっちで一緒に食べよう。南雲はまだ寝足りないみたいだしさ。せっかくの香織の美味しい手料理を寝ぼけたまま食べるなんて俺が許さないよ?」

 

 

 光輝は爽やかにイケメンなセリフを吐く。なんだこいつ。やっぱりまだ気付かねぇのかよ。面白すぎる。

そして本人からの返しがこうである。

 

 

「え? なんで光輝くんの許しがいるの?」「ブフッ」

 

 

 正論である。素で返している。面白い。あと雫、お前も笑ってんじゃねぇか。何故、朝俺の腕を抓った。光輝が何やら困っているが、正直カッコつけようとして失敗しただけなので実はめちゃくちゃ嬉しい。いつもあんだけカッコつけてるイケメンが失敗したのを見ることは実に楽しい。え?人が悪いって?そんなの29、30行目みたら分かるだろ?

 

 

 と言うか、光輝って異世界モノの主人公みたいだよな。強いし、イケメンだし、優し…いのかはわからないが勉強もできるし。

そう考えるとカースト上位4人の光輝、龍太郎、香織、雫って……うん、勇者御一行だな。

異世界召喚とかされないかな。

 

 

 「さて、飯食うか」と、その場を去ろうとすると突然、光輝の足下が輝き出し、そこに魔法陣が出現した。その魔法陣は徐々に巨大化していきやがて教室にいた生徒全員の足下まで広がった。

 

 

「皆! 教室から出て!」

 

 

 教室にいた愛子先生がそう叫んだのと同時に光が爆ぜた。その後には教室にあった物しか残っていなかった。

 

 




一話時点での主人公の原作キャラに思ってることと関係と一言コメント

南雲ハジメ←オタク仲間、親友、いい奴、早く香織とくっつけ 「苦労してんな…お前」
天之川光輝←幼馴染、昔色々あった、苦手、めんどくさい 「あまり関わりたく無い」
坂上龍太郎←友達、脳筋、デカい 「龍太郎と話した後毎回首痛い」
白崎香織←友達、面白い、早くハジメとくっつけ 「告白すれば良いのに」
八重樫雫←幼馴染、怒ると怖い、いい奴、苦労人 「色々ごめんなさい」(土下座)
遠藤浩介←めっちゃ仲いい友達、地味、影薄い、哀れ 「浩介どこ言った?」

主人公の設定

名前:巽陵(たつみりょう)
身長:175cm
容姿: 髪色は黒。男子にしては長髪。前髪で左目を隠している。左目に裂傷の痕。蒼眼。身長175。細身。筋肉質。トータスでは特別に支給された白いローブを羽織っている。

その他設定:15までは八重樫家の道場に通っていたが、光輝と色々あってやめた。雫と同じ剣道部。剣道のスタイルは二刀か上段。雫とは仲がいい。ハジメと同じくオタクである。遠藤の気配を察知できる。光輝となるべく関わりたくないとおもっている。 

後書き長くてすいません。

主人公に禁止してほしいことがあったらお願いします

  • 魔法科の分解魔法の対人使用
  • 魔法科の再生の乱用
  • 鯖の宝具使用(デメリットあり)
  • 雫への武力的な抵抗
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