ありふれた職業と異能使い   作:ローゼスト

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鬼神様

 

 あれから二週間、筋力トレーニングと技能を集中的に訓練してきた。その結果がこれだ。

 

 

 

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巽陵 17歳 男 レベル:5

天職:異能使い

筋力:150

体力:200

耐性:180

敏捷:250

魔力:1500

魔耐:500

技能:投影魔術・分解魔法・風力使い(エアロシューター)[+空力使い(エアロハンド)]・ 見えざる手・身体強化・

空間移動(テレポート)・固有結界・火属性適性・風属性適性・闇属性適性・戦闘狂・常時回復・剣術・言語理解

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 魔力が1000を超えた。しかし未だにアンバランスなままだ。因みに、我らが勇者光輝君のステータスはこうだ。

 

 

 

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天之河光輝 17歳 男 レベル:10

天職:勇者

筋力:200

体力:200

耐性:200

敏捷:200

魔力:200

魔耐:200

技能:全属性適性・全属性耐性・物理耐性・複合魔法・剣術・剛力・縮地・先読

高速魔力回復・気配感知・魔力感知・限界突破・言語理解

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 ステータスの差は一目瞭然。しかも光輝はレベル10でこれである。それに対してまだ俺はその半分だ。しかも派生技能まである。一度試合をしたが、まぁ負ける訳もなく。勇者に勝ってしまったので、これ以上鍛えなくても大丈夫だろうと俺は技能の練習をしていた。

 

 

「さて、やるか」

 

 

 今は自主練に来ていたクラスメイト達に頼んで分解魔法の練習をしている。どうやら、魔法科とはちょっと変わっているらしく、情報体では無く、魔力を分解することができるらしい。それが分かってからメルド団長の提案でみんなの魔法の特訓の相手…というか的にされている。そのせいで最近はずっと分解魔法と固有結界の練習をしていた。

 

 

「昨日は全部分解しきれなかったからなあ。次こそは」

 

 

 俺は支給された剣を抜く。剣の振りや手足の動きに合わせた方が発動しやすいからだ。

 

 

「いいぞー」

 

 

 一度目を閉じて集中する。目を開き、分解魔法を発動させた。

 

 

「分解!分解!分解ぃ!」

 

 

 次々と放たれる魔法を全て斬撃、突き、蹴りに合わせた分解魔法で掻き消していく。左右から挟む様にして放たれた火球を、右は右手に持った剣を投擲し、空いた右手で剣を投げた勢いを利用して左からの攻撃を無効化する。足元を狙った魔法は身体強化を使い跳躍で躱し、投影した短剣に分解魔法を纏わせて投げ、分解。跳び上がった俺を狙い、下から魔法が撃ち出される。その尽くを蹴り(に合わせた分解魔法)で消す。

着地した頃には俺含め全員がへばっていた。

 

 

「はぁ…やっと、全部、分解して、やったぞ…」

「クッソ。おかしいだろ、あいつ…」

「一回も当たらなかったね…」

 

 

 俺はこれで今日のノルマの一つを達成した。次は固有結界だ。これは今まで発動すらしなかった。念じても、試しに作中の詠唱(UBWの士郎、アーチャー、士郎(美遊兄)の3パターン)をしても出来なかった。まぁ俺のは無限の剣製じゃないし当然だ。そこで俺は試しに作中の詠唱の一部を取り入れながら自分独自の詠唱を作ってみた。魔法に注げる魔力が詠唱によって変わるこの世界ならいけるはずだ。すごい恥ずかしいけど。

呼吸を整えて、クラスメイトから離れ詠唱を始める。

 

 

 

体は闇で出来ている。

I am the bone of darkness

 

血潮は火炎で 心は旋風。

The blood is a flame and the heart is a wind.

 

幾たび戦場を超えて不敗。

I have created over a thousand blades.

 

ただの一度も敗北も無く、

Unaware of loss.

 

ただの一度も勝利も無し。

Nor aware of gain.

 

無法者はここに至り。

Outlaws reach here

 

この身体は

My whole life was

 

昏き暗黒で出来ていた。

To blaspheme darkness,

 

 

 

 

 詠唱を終えた瞬間、日光が遮断され、黒い霧に包まれ渦巻く火炎の中に俺は一人で立っていた。

 

 

「成功、なのか?」

 

 

 まさか成功するとは。ただ魔力がゴッソリ持っていかれた。ところで、この空間、俺にとってメリットはあるのだろうか。

そう思って試しに炎に投影した金属製の棒を突っ込んでみる。すると金属の棒はドロドロに溶けた。

 

 

「どんだけ熱いんだよこれ。だけど暑くないな。炎の近くにいるのに」

 

 

 俺は危険を考えずに炎の中に手を入れた。

 

 

「熱くないし、燃えないな」

 

 

 ということは、この炎は俺以外にとってはとんでもない熱を持っているのか。

俺は次に黒い霧にさっきと同じ金属製の棒と木製の板を投影して投げ入れた。二つのうち金属の棒は跡形も無く消え去った。

 

 

「これ分解魔法か。武器だけ分解されるのか」

 

 

 その後も武器と適当な物を交互に投影して投げ入れ続けた。これでわかったことは武器以外にも武器っぽいものも分解されること、俺が持ってる物は分解されない事だ。

 

 

「これ発動すれば無力化した敵を一方的に殴れるな。炎の中に入れば敵は燃えるし。でも敵が武器持ってなかったら意味ない、何より燃費が悪い。考えて使わなきゃな」

 

 

 そう思い俺は結界を解除した。そんな俺の目に飛び込んできたのは檜山達がハジメをリンチしているところだった。

俺は剣を抜き、切っ先を檜山にむける。そして技能を発動させた。

まず空間移動で剣を檜山の足元(正しくは真横)に突き刺す。そしてその剣を中心にして周りに解るように分解魔法を発動させる。

 

 

「分解」

 

 

 わざと周りに聞こえるように詠唱する。

 

 

「何やってるの!?」

 

 

 やってきた香織が叫ぶ。それと同時に分解魔法が発動した。

 

 

「いや、誤解しないで欲しいんだけど、俺達、南雲の特訓に付き合ってただけで……うおっ!」

「南雲くん!」

 

 足元の地面が一瞬でなくなり、つまずく檜山を無視してそのまま香織は、ハジメの元へ駆けていく。

 

 

「特訓ね。それにしては随分と一方的みたいだけど?」

「いや、それは……」

「言い訳はいい。いくら南雲が戦闘に向かないからって、同じクラスの仲間だ。二度とこういうことはするべきじゃない」

「くっだらねぇことする暇があるなら、自分を鍛えろっての」

 

 

 全くその通りだ。分解魔法まで使ったんだ、反省しろ。

 

 

「あ、ありがとう。白崎さん。助かったよ」

「いつもあんなことされてたの? それなら、私が……」

「いや、そんないつもってわけじゃないから! 大丈夫だから、ホント気にしないで!」

「でも……」

 

 

 確かにいつもでは無いけどこれは…

 

 

「南雲君、何かあれば遠慮なく言ってちょうだい。香織もその方が納得するわ」

 

 

 んで、香織にセットで光輝が付いてきてまたいつものが始まって雫の溜息が増える、と。

こうやって雫は自らの苦労を増やすのかなるほど。

俺がそんなことを考えていると、鬼神様が降臨した。

 

 

「あなたもやり過ぎよ?わざわざ分解魔法まで使って、施設を壊してどうするのよ!誰が直すのこれ!」

「ハジメ」

「くっ…!」

 

 

 ハッ!残念だったな!ここには錬成師がいるんだぜ?反論できまい!今日は勝たせてもらうぞ!

 

 

「でも、その南雲くんはこの調子だけど?」

 

 

 雫が指を指す方を見るとハジメが光輝に説教(?)されていた。

 

 

「だが、南雲自身ももっと努力すべきだ。弱さを言い訳にしていては強くなれないだろう? 聞けば、訓練のないときは図書館で読書に耽っているそうじゃないか。俺なら少しでも強くなるために空いている時間も鍛錬にあてるよ。南雲も、もう少し真面目になった方がいい。檜山達も、南雲の不真面目さをどうにかしようとしたのかもしれないだろ?」

 

 

「うわぁ…」

 

 

 始まったぁ…どうしてそんな考え方が出来るかなぁ…これだから光輝は…

横を見ると雫がまた溜息をついていた。

 

 

「ごめんなさいね? 光輝も悪気があるわけじゃないのよ」

「アハハ、うん、分かってるから大丈夫」

 

 

 やっぱりハジメっていい奴過ぎるよなぁ。そのせいで損してるんだが。

 

 

「ほら、もう訓練が始まるよ。行こう?」

 

 

 ハジメに促され訓練施設へ戻る。

 

 

 

 

────────────────

 

 

訓練後メルド団長から明日の予定が告げられた。

 

 

「明日から、実戦訓練の一環として【オルクス大迷宮】へ遠征に行く。必要なものはこちらで用意してあるが、今までの王都外での魔物との実戦訓練とは一線を画すと思ってくれ! まぁ、要するに気合入れろってことだ! 今日はゆっくり休めよ! では、解散!」

 

 

 頑張るぞい!…………………………。はぁ…

 

 

 




頑張って詠唱考えました。あと檜山君の足元は多分10cm位無くなってます。

主人公に禁止してほしいことがあったらお願いします

  • 魔法科の分解魔法の対人使用
  • 魔法科の再生の乱用
  • 鯖の宝具使用(デメリットあり)
  • 雫への武力的な抵抗
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