ガーリーエアフォース―不死鳥は舞う― 作:三本線
太平洋上を進む空母「ジョージ・ワシントン」の飛行甲板。
そこからゆっくりと降ろされる二機の戦闘機。
数日前にこの空母に着艦したF-14だ。
「ジョージ・ワシントン」の艦内の一室に二人の男女が机を挟んでベットに腰かけていた。
「ガルム1……いや、相棒。次の仕事は何だ?」
そう男が向かい側に腰かける少女に問いかける。
すると、少女はわきに置かれたバッグから一枚のプラスチックの板を取り出し、パキリと割る。
そして中の紙をすーと滑らせる。
「封緘命令書によると明日0900の出撃をもってガルム2はサイクロプスに再編成。ガルム1は
「紙媒体とはずいぶんアナログな……まあいい。内容はそれで終わりか?」
「ああ、ずいぶん政府は私のことを邪魔に思っているらしい。」
「雇い主に対してずいぶん辛辣じゃないか?ピクシー。」
「そりゃこっちの意思に関係なく
そう言うと少女は立ち上がり、机に置かれた命令書を拾い上げて部屋から出て行った。
ガチャリ、とドアが閉まる音の後、部屋には男一人が残された。
部屋の外で待機していた案内役――パトリック・ジェームズ・ベケット少尉というらしい――に案内されて格納庫に向かう。
格納庫には数十機のF/A-18ホーネットが並べられていた。
そこをどんどん艦尾の方向に進んでいくと、一機のF/A-18ホーネットが半分以上
「こいつは?」
「確か……対ザイ用の決戦兵器だとかって聞いてますが……詳しいことは、なにも。」
「そう、すまない。・・・・・・・・・・・・またあいつか、こりてねぇな」
「何かおっしゃいましたか?」
「いや、何にもない。それよりも、敬語は無しで構わないぞ。」
「いえ、管轄が違うとはいえ、上官ですので。」
「固いねぇ、そういうやつは早死にするぞ。おっと、おいでなさったか。」
そう言って格納庫から空を見上げる。
その瞬間。
『レッドアラート!レッドアラート!オールファイターユニット、スクランブル!』
その放送と共に一気に格納庫が騒がしくなる。
「すいませんがすぐに部屋に戻ってください!絶対に部屋から出ないで!」
「了解、あんたも生き残れよ!これは上官命令だ。」
「了解しました!」