Data No.US00
基礎情報
[コードネーム] ハイネ
[性別] 女
[戦闘経験]6年
[出身地]ウルサス
[誕生日] 3月27日
[種族] サルカズ
[身長]151cm
[鉱石病感染状況]メディカルチェックの結果、感染者に認定。
能力測定
[物理強度]卓越
[戦場機動]標準
[生理的耐性]優秀
[戦術立案]普通
[戦闘技術]普通
[アーツ適正]優秀
個人履歴
流れの傭兵として活動する少女。まだ年少ではあるが戦闘経験は多く、持ち前のパワーとスピードで敵を圧倒する。レユニオンに加入しチェルノボーグ襲撃に参加したが、そこでウルサス学生自治団と出会い心境の変化があった模様。現在は研究特別協力員としてロドスと協力関係を結んでいる。
健康診断
造影検査の結果、臓器の輪郭は不明瞭で異常陰影も認められる。循環器系原石顆粒検査においても、同じく鉱石病の兆候が認められる。以上の結果から、鉱石病感染者と判定。
[原石融合率] 8%
鉱石病の進行度合いとしては初期〜中期と言えるが、彼女の感染歴、境遇などを考慮するとかなり低い数字であると言える。生活環境を改善し正しい治療を本人が受け入れるならばさらに進行を抑えられる可能性があるだろう。
[血液中源石密度] 0.27u/L
これも比較的低水準ではあるが、油断は禁物である。経過観察と継続した治療は必要だろう。
彼女の診断結果には不可解な点がいくつもある。彼女の自己申告によれば体表に原石が最初に現れたのは4歳の頃であったそうだが、それから9年近く時が経ったにしては融合率、血中原石密度ともに値が低すぎる。さらに彼女からは興味深い話が得られた。彼女は自分のアーツを応用して自力で原石を取り除いた経験があるそうだが、検査の結果当該部位のみ著しく結晶化が遅れていることがわかった。通常そのような現象は見られないことから、彼女のアーツとの関連性を調べる事は非常に重要な調査であると言える。彼女の同意のもと、研究を進めていく予定だ。
ーケルシー医師
第一資料
ハイネはサルカズ人には珍しくカズデルを出身地としない人物である。彼女の両親がウルサスを選んだのにはきっと理由があったはずだが、それによって彼女が苦しんだことは想像に難くない。故郷を失って1人で生き抜いてきた彼女の精神は年齢を考えると極めて成熟していると言えるが、一方で愛情や友情などに対して強い執着を持つ一面もある。ロドスは彼女がまだ幼い子供であることを忘れずに、彼女の精神面のケアを行っていく必要があるだろう。
第二資料
ハイネのロドス内での人間関係は概ね良好である。不慣れながらも真っ直ぐに人と向き合おうとする彼女の姿は第三者から見て好ましく感じられるためだろう。しかし彼女のこの性格は以前からのものではないというのが、かつて戦場を共にしたことのあるメテオリーテの言葉だ。メテオリーテによれば、かつてのハイネは復讐に燃える孤独な少女であり、今のように他人との関わりを求めることはなかったという。この変化は何も良いことばかりであるとは言えない。他者との関わりを持つということは背負うものが増えることを意味する。彼女がこの先も戦い続けるのならば、いずれは非情な選択をせざるを得ない場面が訪れるだろう。その時に、彼女の心が壊れてしまわないことを祈るばかりだ。
これにて二章は完全に終了です。改めて、ここまで読んでくださり本当にありがとうございます!
二章は原作ではキャラクターの顔見せ的な部分も多く、なかなか展開を動かすのが難しかったです。そんな中、原作と大きく変化した部分はミーシャの心理状態でした。
原作でのミーシャはまず最初にロドスと出会い、その後スカルシュレッダーと対面していました。しかしこの作品ではその順序が逆転したことで、ミーシャはアーミヤ達と話して彼女らを理解することなく、レユニオンを打ち倒す場面のみを見ることになりました。結果的に、ミーシャの中のロドスの心証が悪化し、レユニオンの心証は逆に良くなっています。その結果、自らの意思でレユニオンに参加することとなりました。
……それだけかっ!って感じですが、それくらいしか動かせなかったです…。今思うともう少し展開を練るべきだったと思っています。
何はともあれ二章も完結し、いよいよミーシャ編完結の第三章です。果たしてハイネはミーシャの運命を変えることができるのか。今後の展開にご期待ください!
最後に、三章の更新についてですが、少し時間が空いてしまうかもしれません。非常事態宣言が明け徐々に忙しさが増している上、危機契約も来ているために時間を取るのが難しいためです。
目安としては1週間以内の更新再開を目指していますが、執筆状況によってはかなり前後するかもしれません。もしそうなっても、見捨てないで目を通して頂けると嬉しいです。
二章を通しての感想、評価等頂けると幸いです。
それでは、三章でまた会えることを祈っています。