世界を救った仮面ライダーだけど、今は職がないのでとりあえずUber Eatsで食いつないでみた。 作:三麻でトばされた男
偶々見つけた、Uber Eatsという職業。
ようは出前のみの仕事というわけだ。
しかも報酬形式の個人事業主とてしての業務委託という形だからいつでも辞めれるのはありがたい。
俺みたいにその場しのぎでもなんとかなるのだ。
そんなわけで、とりあえずユーザー登録を済ませ、電話面談を済ませた。
本当は本部みたいなとこに行っての講習があるらしいが、このご時世である。面談など出来るわけがなく、電話での個別面談となっていた。
まぁわざわざ出向くまでもなく電話待って済ませられるからかえって楽な気もする。
後は専用のバッグを買えばOKだ。
――と、いうよりすでに手元にある。
確かに街を歩いていると、このバッグを背負った自転車乗りや原付をよく見るようになった気がする。
まさか自分がその立場になるとは思わなかったけどな。
「――でかくね?」
その手元にあるバッグを見て一言。
マジででかい、しかも収納拡張機能も付いているらしいこのバッグ。
確かにピザとか寿司を運ぶのにはいいかもしれない、お弁当も入りそうなこの大きさ不安はない。
――ただだ。
これマックとかのファーストフード運ぶときどうするんだ?
横幅40cmはあろうかというこのバッグに一人分のドリンクとハンバーガー運ぶ時の事を考えよう。
一応仕切りみたいなものはあるが、奥行きも25cmあるこのバッグでは間違いなく中で揺れる。
まぁポテトとかハンバーガとかならまだしもドリンクがやべー。
間違いなくこぼれる、というか横に倒れるなこれ。
――とりあえず緩衝材対策考えようとネットを探ってみた所、バスタオルを詰めるのがいいと書いてあった。
たが男の一人暮らしである、余ってるバスタオルなんざせいぜい一枚か二枚程度。
見れば四枚くらいは必要と書いてあるではないか。
これは買いに行く必要が……と、思ったところさらに調べると緩衝材としてサバイバルシートが有効との記事を見つけた。
確かにこれならくしゃくしゃに丸めれば緩衝材にもなるし、保温性もタオルに比べても抜群に良いだろう。
ほかにもスマホホルダーとかも必要だろうし、とりあえずホームセンターに行って買い出しに行こう。
金欠ではあるが必要経費だ、仕方がない。
で、その買い物行くついでに済ませておかねばならない問題がある。
それが俺のバイクだ。
俺のバイクは【恐らく】HONDAのXR250だ。
恐らくと表現したのは、このバイク実は仮面ライダーの時に敵からチョッパってきたバイクだからだ。
仮面ライダーになってから暫くしてバイク軍団との戦いがあってその時に倒した敵から拝借したのだ。
まぁ借りパク……まぁただパクっただけなんだとな。
それまではバイクないのに仮面ライダー名乗ってた事になっていたのは可笑しい話である。
あと実は学生時代にやること無くて、ノリで2輪免許持ってたのが幸いした。このおかげでバイク持ってても法律的には問題がなく済んだ。
その後、戦いが終わって正式に自分のものとして手続きを取った。
扱いだけで言えば盗難車になってしまうが、敵も敵で改造車という事もあり特に登録などしていなかった。
そもそも俺が仮面ライダーに変身したらバイクもそれに合わせて色々パワーアップするというトンデモ仕様なバイクだったし、そんなものが法律上で登録できるわけもなかった。
まぁ俺が変身しなければ見た目上は普通のバイクとして運用できたので、所有登録は問題なかった。
そして今では仕事に行く足として重宝している。
そんなバイクを今回Uber Eats用として使うのだが、このバイク――排気量が250ccなのである。
原付(ピンクナンバーの125cc含む)は必要ないのだが、中型二輪以上の場合実はバイクを宅配用として使うのなら陸運局に行って宅配用の緑ナンバーを取得しに行かなければならない。
詳しい説明は省くが、これがめんどくさいんだ。2~3つくらいの窓口を行ったり来たりしながらいろんな申請を済ませ、ナンバーを貰い、そこから保険の手続き変更と、やることが本当に多い。
まぁ事業としてやるのだから仕方がないのだがな。
費用も自分でやる分にはナンバープレート代500円強くらいだけで済むので、そこまで高くはない。
ちなみにバイクは1台だけで登録可能らしいが、トラックとなると5台ないと登録できないらしい。
そんな豆知識は置いておいて、結局そこからはバイク申請やら買い出しやらで気づけばもう日も変わろうという時間になっていた。
明日は午前中から稼働の予定だ。幸い天気も晴れらしい、さっさと明日に備えて今日はもう寝ることにしよう。
明日から本格的にスタートだ――。
※今回シナリオ進行上、バイクの登録が後になっていますが、実際はユーザー登録をする前に緑ナンバーを取得する必要がありますので注意ください。