とあるヒモノ女の憂鬱。   作:SUN'S

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第14話

㌘月┻日

 

更識簪とラウラ・ボーデヴィッヒに迫られた。

 

その理由は学年別トーナメントの相棒となる相手は私しかいないと言うからだ。私より互いで組めば良いんじゃないか?なんて言えば天才等と言われた。

 

こんな初歩的なことを忘れる方が可笑しくないか?そんなことを思いながらも私のパートナーが決まっていないことを思い出したが、織斑一夏のことは好きでもない。

 

今回の学年別トーナメントは見送ることを織斑千冬に伝えるために職員室へ向かっていると篠ノ之箒が「私と一緒に出てくれ!」と飛び出てきた。私のことを待ち伏せしていたのか?等と考えながら適当に承諾しておいた。

 

もう、面倒なことを考えるのはやめよう。

 

私を誘うのは別に咎めるつもりはないけど。

 

それに教員側は「反則なのでは?」とか「ひとりだけ強すぎるのも…」とか言ってくるが、貴様らの同僚には世界最強がいることを忘れてないか?

 

まあ、そんなことはどうでもいい。私は優勝賞品のパフェ一ヶ月無料を獲得したいだけだ。その時は更識簪も誘って一緒に食べよう。

 

そんなことを考えていると織斑一夏が「なんで喧嘩するんだよ!?」等と叫ぶ声が聞こえてきた。しかし、本当に貴様を取り合う女は野蛮人ばかりだな。

 

㌘月¢日

 

IS学園トレーニングルーム解禁とのことだ。基本的なトレーニングマシーンとボクシングリング等の充実した設備は素晴らしいとしか言いようがない。

 

だいたい、ぺちぺちとサンドバックを殴っている女は揺れる度にキャーキャーと騒ぎすぎだ。そんな遊戯を行うために危険なリングへ上がるじゃない。

 

左手にバンテージを巻きながら注意していると更識簪が「私が宮田くんする」と言ってきた。リングは危ないから真似事を行うのも危ないが、武術経験者の更識簪なら問題ないのか?

 

私は重心を落とすように構え、軽快なステップを刻んでいる更識簪の懐へ潜り込むように突進する。正式なシューズは持っていないため、スリップを起こしやすい運動靴なの仕方無いことだ。

 

私の斜め下から強引に振り上げるフックを更識簪は紙一重で避け、軽く押し付けような左ジャブを叩き込んできた。

 

なんとかジャブを防ぐことは出来たが、更識簪のジャブは溜めを必要としない肘と肩のみで放つ速射砲のようなモノだ。それに更識簪を相手に後退することは敗北と同意だ。

 

私の手の内を更識簪は知り尽くすように、私も彼女の手の内を知り尽くしている。例えばジャブを打つ時は打とうとする場所とは別の場所を見るところとかね。

 

そんなことを考えながらクロスカウンターを決めようとした瞬間、布仏本音の「試合終了ぉ~っ!」という声が聞こえてきた。

 

まあ、ちょうど良かったと考えよう。

 

なにしろ、あのまま続けてあれば学年別トーナメントに出場することが出来なくなっていた。

 

㌘月/日

 

昨晩、更識簪とスパーリングを行ったせいで学年別トーナメントのパートナーを頼んでくる人が増えた。私は篠ノ之箒とタッグを組んだと説明したはずなんだが…。

 

まあ、そんなことはどうでもいい。

 

私は親友と本気の戦いをしたことがない。この機会を逃すつもりもないし、彼女と渡り合えるのは私だけだと確信している。

 

ただ、篠ノ之箒の「勝てば一夏と付き合える等と淡い期待を持つ奴は斬る…!」と言っているため、中途半端な覚悟では彼女を止めることは不可能だろう。

 

好きな人のために強くなろうとするのは素晴らしいことだと思うが、刀剣を用いて指導するのはダメだと教えておこう。このままだと織斑一夏は斬殺されて発見されるかもしれない。

 

そんなことを考えながらアリーナへ向かっていると二人目の男性操縦者が話し掛けてきた。そう言えば彼のことを間近で見るのは初めだな。

 

ふむ、なんで男装しているんだ?これを趣味として片付けるのはダメなような気がする。どのように対処すれば良いのだろうか?

 

まあ、私には関係無いことだ。

 

危険と判断されるまで無視しておこう。

 

 

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