9-nine- にじいろゆめいろきみのいろ。   作:氷桜

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以前に時間があったのでちょこっとだけ書いてたモノです。
特に本編とは関係のない駄文ですので暇な人だけ。


閑話。
あったかもしれないアフター(1)


 

4月から始まって。

GWを過ぎて。

5月。

 

俺と妹、そしてアーティファクトユーザー達を巻き込んだ妙な事件は唐突に終わりを告げた。

と、言うのも他でもない。

 

 

朝、目覚めたら涙目になった(そら)が抱きついていて。

妙な夢でも見たのかと引き剥がしながら話を聞けば。

 

「別の枝のにぃにが終わらせてくれた」

 

なんて言ってきたのが発端だった。

何を言ってるのか殆どわからないが、まあ取り敢えず宥めて。

それはそれとしてなんで休日のこんな時間にお前がいるのか問い詰めたのはまた別問題。

時計を見れば朝六時。

 

少なくとも昨日泊めた覚えはなく。

 

「……何してんだお前。」

「何って朝から遊びに。」

「こんな時間に?」

「こんな時間だからだけど?」

「何言ってんだお前。」

 

その背中に隠したスマホは何だお前。

本当にそれが全てかお前。

 

「今何隠した。」

「ねー、今日どっか行こうよー。」

「下手なごまかし方してんじゃねえよ……!」

「別になんでもないですよ?ハイ。」

 

ちょっとイラッとした。

 

「なんでも無いっていうんだな?」

「だからそうだって言ってるじゃないですか兄貴ー。」

「だったら見せられるよな?」

「プライバシーの侵害ですぅー!」

「は?」

「いや、だからそういう言葉やめてってば怖いから……」

 

何となく何してたかは予想は付く。

ただ、まだやってたのかこいつ。

 

「また寝顔撮影か?」

「ウッス……」

「人が寝てるのに忍び込むのやめろよ、本当にビビるんだから。」

 

まあ、こうは言っても多分やめることはないんだと思う。

そこまで強く否定できるわけでもないのだし。

 

「んで、今日はなんて言ってきたんだよ。」

 

あのときの行動を思い返すと、否定できない。

 

「兄貴のところに泊まってくるって言ってきたけど?」

 

見れば泊まるための一式。

というか気付けば少しずつ部屋が侵食されつつある。

今更止める気も無いのだが。

 

「お前たまには友達とだな……。」

「えー。」

「えーじゃなくて、だ。」

「でも折角の休みだし。」

 

俺はもうこいつの奥底を知ってるし。

天はもう二人きりなら気持ちを隠そうともしていない。

 

それがいいか悪いか、で言うのなら良くないことだと分かっていても。

何を今更、という状況下に極めて近い。

 

「一緒に過ごしたかったんだけど、駄目なの?」

「……ったく。」

 

時計を見る。

朝六時半。

朝っぱらからの妙な話し合いと襲撃で目が覚めてしまった、というのもあるのだが。

 

「天、朝飯は?」

「当然食べてきてませんぜ?」

「当然じゃねーよ成長しねーぞ」

「そういうにぃにだってちゃんと栄養とってないじゃん。」

 

うるせえ、と呟きながら布団を持ち上げた。

 

「昼はナインボール行くかぁ……それでいいか?」

「いいの?」

「いいも何も嫌って言ったら帰るの?」

「帰るわけ無いじゃん!」

 

だったら聞く意味ないだろうに。

 

「まだ眠いし俺はもう一眠りするが」

「愛しい妹無視して寝るところ本当にクソ兄貴だよね」

「うっせ。 お前は?」

「私も寝るー。」

 

当然のように潜り込むのかお前。

まあ、否定できない俺も俺だけど。

 

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