9-nine- にじいろゆめいろきみのいろ。   作:氷桜

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書けと言われたので書きます(意図的な表現)
実際の行った先での話とかは希望があれば書くのでテキトーに希望ください



想いの先に。


少しだけ、違う貴女と。(下)

 

「ん~どっちが似合うかなぁ?」

 

着替える個室から、私服姿で外に出てくる。

そんな彼女を出迎えるまでに、抱いていたのは気不味さ。

 

「都の好きな方で良いんじゃないのか?」

「……選べないもん。 翔くんが選んでくれない、かな?」

(おいおい無茶言うなよ。)

 

少しばかり早いか、とも思うような。

けれど時期からすれば、特に服屋からすればこれくらいから売っているのが当然か。

そこまで服装面で気にしたことがないような俺からすれば、場違いにも思ってしまう。

そんな女性用の、それも肌を多く見せる下着売り場の近く。

 

「あー……どっちも、って答えじゃ駄目か?」

「じゃ、聞き方変えちゃうよ?」

 

水着売り場に、二人でやってきているという事実。

食事をしていた時には余り考えてもいなかった、周囲からの()()()()()()()()()に晒されながら。

両手にそれぞれの水着を持った都の問いかけは、至極当然のもののようでもあった。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

そんなはずなのに。

いつもと同じ、けれど照れが混じったような微笑み。

それでも、()()()()()()()()()()()()()に感じた。

それくらいに、『彼女』(みやこ)の姿が特別に思えた。

 

「……あ、ああ。 そうだなぁ。」

 

心臓が跳ねている気がする。

口調がおかしくならない程度に早口でごまかしながら。

都の問い掛けに答えようと、頭を回した。

 

右手に持つのは、フリル……とか言うんだったか。

白のビキニに時々都の服の端で見る、ふわふわした布のような物がついた一式。

左手に持つのは、ビキニという意味では同じだけれど。

腰の辺りに布を付け、下半身を隠すような格好になる薄緑色の水着。

脳内で考えること、数秒。

 

どちらも――――という答えが封じられている以上。

そして、都の問いが俺の好みである以上。

彼女に似合う、という意味でも。

()()()()()()()()()()()()()()()()()、という意味でも。

指を向けたのは、左側。

 

「こっち?」

「……白も似合うけどさ。 なんか、都って淡いイメージがある。」

 

自分の独占欲は表に出さずに。

汚い部分を見せたくない、と思うのは普通だろうから。

 

「……淡い?」

 

具体的にこう、と言うわけではなく。

なんとなくの、感じ方。

はっきりした色よりも、周囲に溶け込むほうが都らしいと俺は思う。

それでも、彼女は周囲から浮かび上がってしまうのだけれども。

だからこそ、九條都なのだろうと。

 

「俺の感じだとだけどな。」

「そっか。 じゃあこっちにするね。」

 

いつしか、周囲の目線は気にならなくなっていた。

目に映るのは、目に入るのは俺と都の二人だけだと。

そんなおかしな、幻想すら抱いていた。

 

 

帰り道、夕暮れ時を二人で歩く。

 

「…………時々、思うんだ。」

「何を?」

”IF”(もしも)のこと。」

 

都のその言葉に。

俺自身も、同じことを思うのだと吐き出した。

 

もし、彼女と深く関わることがなかったら。

もし、彼女との接し方が違っていたら。

もし、あの時勇気を出さなかったら。

そんな事を考えなかったら、といえば嘘になる。

 

「……考えるだけ無駄だとは、思うんだけどな。」

「考えちゃう、よね。」

 

いつもの商店街。

 

「ただ。」

「うん。」

 

いつもの日常。

 

()()()()()()()――――なんて、考えるよりも。」

「うん。」

 

いつもの世界。

 

()()()()()()()……都に、ちゃんと気持ちを言えたから。 俺は今、幸せなんだ。」

「――――私も。 ありがとう、翔くん。」

 

”前”(いつも)とは、少しだけ変わった――――そんな二人だったから。

その手の反対側に、二人でそれぞれ袋を持ちながら。

夜闇に沈み始める、世界を眺めながら。

同じように、人工的な明かりから遠ざかるように消えていく。

 

 

実際着た姿を俺自身が見なかったのは、単純な話で。

 

「……ちゃんと着てみせるのは、向こうで、ね?」

 

そんな、耳元での囁きに負けたから。

そんな、水着の下までを見せあった時だったから。

そんな、想像している時間が幸福だから。

 

全てが入り混じっていたからこそ――――だと、思うのだ。

 

二人目のインストールは?(参考程度)

  • 新海 天
  • 香坂 春風
  • 結城 希亜
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