9-nine- にじいろゆめいろきみのいろ。   作:氷桜

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他ルートはともかく天ルートアフターはどうなるのか未知数過ぎて困る。


3.枝。

 

「その場でする話ではない」ということで。

以前と同じように家へ移動して(前回と同じように消えながら付いてきたらしい)。

何故名前を知っているのか。

何故秘密を知っているのか。

何故――――という疑問点を解決し。

……少なくとも、前の枝くらいには仲良くなれたと思いつつ、彼女に問いかける。

 

「もう枝の記憶共有しなきゃいけない理由って余り無いよな?」

「そうね、もうイーリスは倒した……んでしょ?」

「らしいな、俺の主観では間違いなく。」

 

世界の眼。

他の枝の流れを見る事ができるアーティファクト。

それを用いて、確認できるのは俺ではない。

今こうして浮いている、ぬいぐるみのような幻体の中身。

ソフィと、俺の()()

正確に言えば、別物ではあるらしいが。

似たような効果がある以上、今はそういうものとして纏めておく。

 

「まあ、私も今の状況じゃ把握できるわけでもないけど……具体的に、倒したのはいつ?」

 

()()()()

忘れられた死体と、彼女達に別れを告げた最後の日。

 

「5月……17日、だな。」

「なら、まだ確定出来るわけじゃないのね。」

 

未来を見ることはできない。

それが、世界の眼の持つ唯一の欠点。

そして、俺と相棒が持つ唯一のアドバンテージだったもの。

 

「まあ、その上で幾つか相談したいことがあるんだが。」

「あら、相談?」

「以前の枝でも頼んだことなんだが……。」

「ちょっと待って……ああ、これね。 幻体と……攻撃系のアーティファクト?」

「最悪は幻体だけでもなんとかなる……とは思う。 前と同じなら、だが。」

 

学校での放火騒ぎ。

イーリスが介入しなければ、時間軸はそこまで変化しない……筈だ。

 

「まあ……他の枝を見る限り、相当貴方に気を許してるのは事実みたいだし。 幻体だけでもなんとかしてみるわ。」

「頼む。 俺は出来る限り被害を減らす方向で動いてみたい。」

 

明日起こるはずの、石化事件。

犯人は、深沢与一。

魔眼のユーザーであり。

俺の友人であり。

……彼女達を、殺した敵でも有り。

正直に言ってしまえば、今浮かんでいる感情は複雑すぎる相手。

ただ、出来るなら――――。

 

「魂を燃やす炎のユーザー……もなんとかするつもり?」

「暴走まで行かせずに対処したい。 まずは明日の事件を止めるところからだけどな。」

「そ。 だったら手続きは進めておくわ。 また明日ね。」

 

いつもと同じように、謎ワープで彼女は帰り。

小さく呼吸を整え。

自分の感情を落ち着かせていれば。

 

ぶるる、と携帯に着信。

見知らぬ番号――――いや、覚えがある番号。

時間帯は変わっているけれど、希亜のもの。

と、言うことは。

 

「もしもし?」

「もしもし……新海くんの番号ですか?」

 

アクセサリーがあった、その報告。

つまり、彼女がユーザーになったその連絡。

そして――――彼女と親しくなる、その始まりだった。

二人目のインストールは?(参考程度)

  • 新海 天
  • 香坂 春風
  • 結城 希亜
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