9-nine- にじいろゆめいろきみのいろ。   作:氷桜

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お茶濁し。 駄文その2です。
疲労が溜まってて寝てたのでその分を補完。
アフター系列とかその他番外編リクエストは随時募集中です。


あったかもしれないアフター(2)

 

全てが片付いて。

ただいまと。

おかえりと。

 

言い合ってから暫くした後の話。

 

「よいしょ、と……。」

 

いつだったか。

希亜が言っていた、一人暮らしとかいうのを大真面目に実行することになった。

 

一応、知り合いがいるからとか。

過去のことがあるからとか。

色々と理由はあるのだが。

多分一番大きい理由は…………。

自宅が電車を使わない徒歩圏内にあるとは言っても。

一度彼女が経験してみたい、と言ったことは好意的に受け止められたらしい。

ただ、その代償に。

近いうちに、「近くに住んでいる友人」に挨拶をしたいとかなんとか言われて会う事になってしまったわけだが。

俺と彼女の関係が、アーティファクト絡みで大きく変化した事が切っ掛けだとは思う。

まあ、いつかは挨拶も必要だとは思っていたのだけど。

 

「ありがとう、手伝ってくれて。」

「これからはご近所さんだろ、そんな気にしないで良いぞ。」

「ご近所、になるのかな……。」

 

 

女子の……なんだ、そういう物は流石に運べない。

大きいものを手伝ったりするくらい。

後は天が手伝ったり。

……しかし買い物行くって言ってからおせーな彼奴。

 

「他の荷物は?」

「ううん、後で持ってくるのもあるから。」

 

部屋の隅に綺麗に整頓してあるのは……いつぞやのゲームか。

アレを見ると俺の部屋でのだらけっぷりが浮かぶ。

 

「どうかした?」

 

苦笑を浮かべていたのを見たのか、顔を覗き込むように見上げてきた。

今更だが、結構な身長差あるよな俺たち。

 

「いや、なんでも。」

「そう?」

 

こう、心配されるというのも珍しいというか。

別の枝で言ったら頭を心配されそうではあるけれど。

 

「それで。」

 

いつもの……でいいのだろうか。

黒っぽいフリルの服装を着込んだ希亜は、その格好のまま。

 

「今日は、どうしよう。」

 

何かを訴えかけるように目をじっと見つめて。

俺から目線を外さない。

 

「……引っ越ししたばっかりなんだが。」

「分かってる。」

 

いや、別に嫌ってわけではなく。

寧ろ嬉しいんだが。

 

「大丈夫なのか?」

「うん、パパもママも今日明日は顔出さないみたいだから。」

 

この土日を過ごし、次からまた学校なんだが分かっているんだろうか。

いや、分かった上で言ってるんだろうなぁとは思う。

隠してきた分、誰かに甘えるように。

 

「まあ……俺も、構わないなら嬉しいけど。」

 

だから、まあ。

こう返すことにして。

同じマンションのご近所さんに、行動で告げ。

 

「…………大好き。」

 

彼女は、言葉と。

行動で、俺へと。

 

結局、その土日は片付けを除いて。

禄に何も出来ずに、二人っきりで過ごす以外の選択肢を奪われてしまった。

 

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