9-nine- にじいろゆめいろきみのいろ。   作:氷桜

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みゃーこ先輩編。
10分で書いたので大分荒いと思います。


あったかもしれないアフター(3)

 

結局、あれが何だったのかはわからない。

石化事件を経て、三つの遺体を残して事件は幕を閉じた。

ソフィが出てくることもなくなり、6月。

 

「出来たよ~。」

「早いな。」

「ふふ、これくらいはね。」

 

学校での態度は殆ど変わらないまま。

そういう意味合いで言えば、周囲に関係を隠したままということになるのだろうか。

放課後、休みはほぼ常に共に過ごす。

時偶、クラスメイトと遭遇しそうになると見られないように動いたり。

……そうでなくても、一挙一動は見られていたから。

 

「相変わらず美味そうだな……。」

「愛情たっぷりだから。」

「そういう事臆面とせずに言えるの凄いと思う。」

「なんで? 本当のことだよ?」

 

そういうところだよ。

大好き加減というか、惚れてる度合いで言えば負ける気はしないけど。

口に出せる、行動で示せる。

目に見えるように動けるところでは、なんか負けてる気がする。

 

「もっと俺も行動で示したほうがいいかな~。」

「でもね、翔くん。」

「ん?」

「多分自分で気付いてないだけで、色々してくれてるよ?」

「例えば?」

 

都は、指折り数える。

 

「放課後もそうだけど、休みの日もずっと一緒にいてくれてるよね。」

「そりゃまあ当然だろ。 彼氏なんだし。」

「それに、帰りも一緒に帰ってくれてるし。」

「したくてしてることだぞ?」

「気も、使ってくれてるよね?」

「……それくらいでか?」

 

彼女が告げることは、全部当たり前のようなこと。

出来る時は送り迎えだってするし。

ナインボールで働いている都の姿を見ながら、コーラなんかを頼んで待っているのもなんだか楽しいし。

こんな関係になれるなんて、学校が始まった頃には考えられなかったから。

 

「うん。 ふふ。」

「笑うことか……?」

 

はにかむような笑い方。

彼女の笑い方の中では、一番これが好きだった。

だから、それを見てこちらも笑顔になる。

 

「嬉しいんだよ。」

「そっか。」

 

目の前の食事を手に取る。

 

「頂きます……の前に。」

「うん。」

「明日からの休みはどうする?」

「あ~……日曜日の午前中はアルバイトかな。」

「おっけー、じゃあお昼前に迎えに行く。」

「……うん、ありがと。」

「お礼はやめろよ。 したくてしてるんだからさ。」

 

言えば返る言葉。

そんな会話一つ一つであっても、今の俺達にとっては幸福で。

これからもずっと、一緒に過ごしていくのだと。

何があっても、共に歩んでいくのだと。

あの時、あの晩。

誓ったように。

 

「……こちらこそだよ、ありがとうは。」

「じゃあ、お互い様……だね。」

「そうかもな。」

 

今日もまた、共に。

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