うた
のまい。
想い続けていたこと。 けれど、認められないと分かっていたこと。
子供の頃から。
物心付いた頃から、私が見ていたのはお兄ちゃんだけだった。
幼稚園に上がった頃でも。
小学校に入った頃でも。
中学校でも、ずっとそう。
仲がいい兄妹だね、と親戚に言われて喜んでいて。
小さい頃は良く泣いていた私を、お兄ちゃんが庇ってくれて。
その気持ちは、日に日に増していくばかりだった。
ただ、何となく。
その気持ちを外に出しちゃいけない、と思っていた。
そう明確に思ったのは、何が切っ掛けだったんだろう。
今になっても、思い出すことが出来ない。
だから、例えば。
学校で人気のある男子とか。
サッカー部のキャプテンとか。
告白されて、周りから持て囃されて。
けれど、心の中で思っていたのは。
「怖い」という感情だったと思う。
女子というものは、残酷で。
同調圧力?とか、言うのかな。
周りに乗らなかったら、浮いていると見られたら。
自然と排除対象へと変わっていく。
だから、必死に頭を回して。
告白してきた男子達には、「それらしい」理由を付けて断る方が大変だった。
多分、誰かに相談すれば少しは違ったと思うけど。
そんな相談した内容が、お兄ちゃんの耳に入ってほしくなくて。
もし、お兄ちゃんに。
「良いじゃん」なんて言われた、って。
考えるだけで、嫌だったから。
契機は、アルバムを出しっ放しにしちゃった時。
そして、お兄ちゃんが一人暮らしを始めた時。
その時浮かんだ想いは2つ。
「気付かれたくない、気持ち悪いと思われたくない」。
「離れたくない、一緒にいたい」。
同じ高校に通うことは、出来た。
今までと同じように。
小学校、中学校。
一緒に通っていた頃みたいに、朝は。
約束できれば、帰りも。
短いけれど、一緒に通うことは出来た。
それで、満足できるのなら。
ここまで、想い続けてはいなかった気はするけれど。
ずっと、ずっと。 心の底に、想いを沈めて。
「否定」されたら。 そう思うと、怖くて仕方なかったから。
世間では、認められない事だと分かっていたから。
二度目の契機は。
フェスの後。
帰り際、「何か」が変わっちゃったような気がしていて。
アーティファクトと契約して。
お兄ちゃんの周りに、女の子が増え始めて。
そして、クラスメイトに呼び出された。
中学校の頃と、多分変わらない流れだと思った。
周りの男子達に応援されて。
それを見て、微笑ましそうに応援する女子達。
勇気を出した、男の子。
直接、声を掛けられたなら断れた。
でも、下駄箱に入っていたのは一通の手紙。
顔しか知らない。 殆ど話した覚えもない、誰か。
怖かった。
この短い間に移り変わって、「魔法使い」になってしまって。
入学して、まだ一ヶ月しか経っていないのに。
欲しい物には、手が届かなくて。
否定されるのが、ずっと怖くて。
だから。
お兄ちゃんに言われていたけれど。
能力を使ってしまった。
気付かれませんように、と。
強く、思いながら。
背中のあたりが、すこし熱くなり。
私は。
少しだけ、と。
今までより、我慢が効かなくなっていた。
天、滅茶苦茶書きやすいし凄い好きです。
各個人回じゃないけど翔とデートくらいはさせたいですね……
ヒロインたちが付けてて違和感がないアクセサリー形状?
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ブレスレット
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髪留め
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指輪