そう思うことが、実現されてしまうとしたら。
公園。
本来であれば石化事件の事件現場で。
何度か行われた、ユーザー同士の争いの場。
けれど、今は。
にゃーご。
なーう。
にゃー、にゃー。
「ね、猫……!」
「わぁ……!」
「いっぱいだねー……。」
妙に興奮した女性陣三人。
それを眺める俺と天。
そして周囲に大量に集まる野良猫で構成されていた。
「ふわふわ……あはは、舐めちゃ駄目だって。」
「あ、ほら。 希亜ちゃん、この子も撫でて欲しいって。」
「君は……茶トラの!」
勿論猫も可愛いが。その周囲の三人の方に目が行く。
こうして見てるこっちの気力が回復していく気がする。
……しかし、何でこの街野良猫多いんだろうな。
「ねえにぃに。」
「どうした妹よ。」
「写真撮っても良いと思う?」
「後でLINGに上げれば大丈夫だと思うぞ。 多分。」
「フラッシュは切っておこう……。」
そんな。
猫と遊んでるんだか実験してるのだか分からない光景から暫く。
「はふぅ……。」
以前と同じように倒れる――――とまでは行かなくても。
色々と摩耗したように、深い息を漏らす春風の姿が一つ。
「ある程度で区切って貰いましたけど、それでもやっぱり負担は大きいですか?」
「……そう、ですね。 普段なら、そうでも……ないの、ですが。」
「落ち着いてでいいですよ。」
目線を彼女に合わせ、しゃがみ込んで話しかける。
色々な枝を渡る中で、イーリスやソフィさえ超える才能を得ていたのが春風。
完全に自分の心の色にスティグマを染め上げ、一時的にとは言え圧倒さえ出来る。
……というより、いなければ倒すのは不可能だったと断言しても良い。
だからこそ、万が一に備えておいて欲しいのだけど。
「希亜ちゃん、大丈夫……?」
「……たのしかった。」
「我を忘れる、ってこういう事言うんですねー。」
そんな事を言いながらグループに写真をアップしまくる天。
去っていく猫たちを寂しそうな目で見ている希亜。
はしゃぎすぎた子供の面倒を見るように色々と動き回る都。
まあ、前の時は希亜と春風だけだったからなぁ……。
「まあ、先輩には自分で感覚掴んでもらうしか無いです。 こればっかりは申し訳ないんですが。」
「そう、ですか……。」
ただ、それを同じように扱えるかはまた別問題だし。
――――恐らく。
俺が、春風のアーティファクトと契約してしまったのは最後の時で。
否が応でも、あの感覚が吹き出してしまうから。
同じように、魔眼も殆ど使えないだろう。
石化させる……石化した、遺体を何度も見てきたから。
実際。
俺が扱えるのは炎と
「俺、飲み物買ってきます。 先輩は何飲みますか?」
「え、でも……。」
「良いんです。 知って貰うためとは言え、無理させたんですから。」
「そ、それでしたら……お茶、を。」
はい、と呟いて立ち上がる。
三人の方を見れば、写真を見てまた楽しそうにしている少女たちがいて。
取り敢えずは、向こうは向こうで任せよう。
そんな事を考えつつ、近くの自販機へと移動した。
※
(――――ん?)
その違和感というか。
呼ばれているような感覚に気付いたのは、少し離れて。
自販機のある、中央の公衆トイレ辺りに移動してからだった。
『でよー。』
『マジで?』
『そうそう! めっちゃ俺好みでさ!』
自販機の前辺りで騒ぐ、見慣れない制服姿の男子高校生が二人。
ただ、片方は何処かで見た――――。
(……あの、襲いかかってきたクラスメイト?)
春風と結ばれた世界で。
全身をスティグマに覆われた。
そして、ゲームセンターで絡んできた。あのクラスメイト。
慌てて周囲を見回せば、木の陰で手を招いているレナの姿を発見。
慌ててそちらに近づけば、開口一番罵倒が飛んだ。
「バッカ、お前が頼んだことなのに呼ばねえで何してたんだよ。」
「それは悪かった……彼奴等、こんなとこにいたのか?」
「みたいだぜ。 流石にこの格好じゃ学校の中までは入れねえが。」
レナの話を纏めれば。
与一の存在を探して、一日中歩き回って。
やはり見つからない状況に舌打ちしながら、一度合流しようと俺の家へと向かっていたらしい。
その途中、駅前辺りから見た覚えのある顔を発見。
何か変化がないか追跡して調べていた、と。
「まあ、見る感じあっちのバカはアーティファクト持ってるかすら分からなかったけどな。」
「あっちっつーと……。」
「絡んできた方だよ。 オレが問題視してんのはどっちかっつーともう片方だ。」
「彼奴が?」
遠巻きに見る限り、眼鏡を掛けた少しばかり小太り気味の男。
年齢までは分からないが、あの話の砕けぶりからすると恐らく一つ上……か?
「あっちは多分
「……理由は?」
「彼奴等に絡んでたチンピラがいたんだがな。」
曰く。
駅前から公園までの移動途中、裏道でチンピラが絡んできた。
ただ、それに怯えるどころか一人だけ余裕の表情で。
警察の名前を叫んだと思えば、チンピラが
「ケーサツ?呼ばれたところで、そこまでビビり散らかすのもおかしな話だからよ。」
「そうか……。」
警察。
怯え。
……まだ、繋がりは見えないけれど。
その場から、離れることが難しくなってしまった。
出来れば――――少しでも、何かを得るために。
GW何しようね……?
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日変わりでデート
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ヒロインペアでイベント
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お泊りとかしようぜ