自分の外に出せば、嫌悪を以て迎えられる。
空想と妄想、その差異。
『でもよー。』
『あん?』
『昨日も帰ってこなかったみてーだし遊んでるんじゃねーの?』
『ばっ、そんな事言うんじゃねーよ!』
他人に聞かれることを殆ど気にせずに。
大声、とまで行かないけれどよく聞こえる声での会話。
その内容、そして声色から考えると。
推定ユーザーの方が、絡んできた方に何かを話している様子。
「何の話してるんだ……?」
「さてな、細かくは知らねーけど。 大体予想付くんじゃね?」
「遊ぶ、とかだからな。」
誰か……異性に対する恋愛話辺りか?
引き続き、話に夢中のそれを眺めつつ。
周囲に気取られた際、違和感がないように。
レナと話か。
或いは、
「おい。」
「悪いな。」
無論此奴は苛立ちを隠さないような言葉を呟くが。
大元の俺が俺だ。
その程度の言葉を幾度か呟きつつ、耳を二人に向けた。
『いや、だってそうじゃね?』
『いやいや、あの子が遊んでたら泣くっつーの!』
『元々ロリコン気味だもんな~。』
『女子校の生徒なんだから幻想抱いたっていいだろ!』
『まさかの女同士とか?』
……多分、女子に聞かれたら幻滅されるぞ。
するなら自分の家でやれ、という感じの会話。
ただ――――そうだな。
あの二人の会話も少し、違和感がある。
なんと言えば良いのか。
時間的な意味合いで、殆ど話をしていないからはっきりとは言えないのがもどかしい。
「……なんだろうな、この違和感。」
「あん? 違和感?」
「そうだ。 完全に初対面なら多分気にもしなかったと思うんだが。」
「ふーむ……。」
少しばかり考え込む俺とレナ。
戦闘的――――と言うよりは、直感的、感覚的か。
そういった意味では、俺よりも此奴のほうが上だと思う。
だからこそ、意見を聞いてみたかった。
『ただ、なぁ?』
『……今度は何だよ。』
『
『……そうだよ。 何か悪いか?』
『いや普通に話しにいけよ。 遠巻きに見てるだけでチャンス狙ってるとか気持ち悪くね?』
『一応互いに顔は知ってるから良いんだよ!』
ゲラゲラと笑う、春風の同級生。
それに憤怒したような、少し……こう言っては何だが、嫌悪感が出てしまうような笑みを浮かべる推定ユーザー。
俺も無愛想とか、顰めっ面とかは散々言われてきたが。
そういうのとは、何かが少し違う気がして。
「……あぁ、分かった。 多分そういうことか?」
「分かったのか?」
「勘だけどな。」
会話を聞いて、ちょっとだけ考えたと思えば脳内で検証するように。
幾度か頷き、自身の妥当性を確認するように見えるレナ。
問い掛ければ、確証はあるわけねーがと前置きし。
「多分、あっちのユーザー……もう片方、春風の元同学だっけか?
「は? 知り合いに能力使ってるってことか?」
「聞こえる声がなんつーか、仰々しく聞こえんだよ。 ダチと話すのにあんな態度わざわざ作るか?」
そう言われ、その部分に今度は注目してみる。
『まあ、もし上手く行ったら何でも奢ってやっからよ!』
『最初から失敗するみてーな口調やめろ!』
『え? 何? 上手くいくと思ってん?』
飲み干した缶……だろうか。
ゴミ箱に荒々しく叩き込みながら、応援しているんだか応援してないんだか分からない言葉。
確かに、言われてみればそんな気がしないでもないが――――。
「……言われてみりゃそんな感じもするな。」
「だろ?」
ただ、そうなると問題が一つ。
「……恒常的に能力使うやつが増えてるってことか?」
「あ~……。 こう、言いたくはねーんだけどな?」
「何だ。」
「石化事件――――アレが、
言われて、思考が一旦固まった。
人死にが、抑止に?
「まぁ、オレの考え方でしかねーからよ。 仲間内で考えたら?」
「……待て、どういう。」
「動くぜ、大将。」
そう言われてしまって。
無意識に、目線を二人組へ向けて。
何かを口論するように言い合いながら、歩いていく姿が見えた。
しかも、その方向は。
「…………皆のいる方、だよな。」
「だな。 とっとと用件済ませて戻ってやれば? 王子様。」
「一応、別れて彼奴等追い掛けといてくれ。」
「あいよ。」
それを皮切りに、慌てて自販機の方へ走り出す。
財布を出すのも少しだけもどかしく。
人数分、同じ物を買ってから持とうとして腕から零してしまう。
慌てて拾って。
小走り気味で、皆の元へ戻る途中。
『あれ? 香坂じゃん!』
そんな声と。
『…………ひ、久しぶり。』
「……
吃るような、先程まで話していた推定ユーザー。
そして、小さく響く、希亜の声が。
耳に届いた。
地面を再度、強く踏み付けて。
前へ前へ、と駆け出した。
GW何しようね……?
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日変わりでデート
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全員で旅行
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ヒロインペアでイベント
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お泊りとかしようぜ