9-nine- にじいろゆめいろきみのいろ。   作:氷桜

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日曜日から始まって。
一週間足らずで、彼等は再び結びつき。


4/22(金)
45.平日の終わり。


 

結局、その後侵入したり。

()()()()()()の中で色々とあったけれど。

一晩明けて、都を送り出して。

ふああ、と欠伸をしながらのLINGの確認。

もし何かしらが変わるなら、グループに連絡を貰えるように全員に通達してあったからだ。

 

「んー……。」

 

ずずり、と紙パックの野菜ジュースを啜りながら下へ下へと動かしていけば。

暇だったのか、天が書き込んだものに春風が返信。

所々に希亜も書き込みがしてあるのが見えて、少しだけ安心した。

ただ、俺達が反応してないことについて言及するのはやめろ彼奴。

 

(たまには……というか最近嫌でも早起きになってきてるんだよなぁ……。)

 

俺にしては珍しく、ちゃんとした朝飯。

昨日都が用意していってくれたものの残りとかを多少貰って、食べている程度だが。

だからこそ、なんだか特別感が出て朝から幸福的。

 

そんなこんなを済ませて、少し震えたLINGの連絡を見る。

連絡は三人から。

駅で別れ、希亜はもう学校に出たと。

昼休みにでも電話なりメールなりで色々と聞いとかないとな。

今から出る、と打ち込んで。

少しだけ足早に、自宅の扉を開けた。

 

 

「新海く~ん。」

「あれ、先生?」

 

学校。

惰性的に授業を受け、ノートを取り。

ついでに朝の天と春風との通学。

それに都の朝の挨拶等などから以前のように二股かけてるとか噂され始めたらしい。

流石に当人がいる前ではしないけれど、所々から漏れてくる言葉がそれを指していて。

何が問題かと言えば、今回は誤解じゃなく全力で事実だってことか……。

だからこそ、昼以外はしても精々LINGくらい。

そんな、妙に気疲れする一日を終えて。

希亜が自宅に戻る前に軽く食器店だけ行こうと出ていこうとした時。

背中から先生の声。

 

「どうかしました?」

「ん~……いや、知ってたら教えて欲しいんだけど~。」

「はぁ。」

「深沢くん、何か知ってたりする?」

「……へ、与一ですか?」

 

此処暫く……というか火曜以降だが、顔も見ていない。

何処で何をしてるんだろうか、とは思って調べて貰ってはいるが。

 

「そう。 あれから会ったりした?」

「え~……特には。」

 

月曜の夜のことは、黙っておく。

それを話せば、必然的に深堀りされそうだったから。

 

「そう……面倒くさいなぁ。」

「面倒くさいて。 ……何かあったんです?」

「ううん。 何か知ってるかな~って。 仲良かったじゃない?」

「ああ……まあ、確かに。」

 

それだけですか?という目を向ければ。

周囲をきょろきょろとした上で。

 

「なんかね、昨日神社(うち)の周りで見かけた子がいるんだって。」

「……はい? あのなにもない神社で?」

「何もなくて悪かったですね~。 まあ事実だけどねえ。」

 

なら言うなや。

ただ……あんなところで何を?

 

「あの、先生?」

「はいはい?」

「一応聞いてもいいですか? その…………妙な声とか、夜聞いてたりします?」

「妙な声。 え、なにそれお化け?」

 

オカルト信じてない巫女系教師が何いってんだ。

 

「いや何でも良いですけど。」

「まあお化けなんているわけないもんね~。 どうかな、お父さんにも聞いとく?」

「いや、知らないなら良いっす……。」

 

相手すると正直言って疲れるし。

まあ、声……と言っても特に反応しないから可能性は薄いが。

ソフィを向かわせて一応確認しておいてもらったほうがいいか?

……ただ、魔女が同調し始めた時期が時期だからな。

微妙なところではあるんだが。

 

「そう? まあそれはいいや、分かったらうちでもいいから教えて~。」

「あ、まだなんかあるんですか?」

「こっちは個人的興味なんだけどね?」

 

あ、嫌な予感がする。

 

「二股掛けてるとか三股掛けてるとか聞いたけど本命誰なの?」

「ほんっと下世話っすね!?」

「いやほら~、ネタになるし?」

「教師が言っていい台詞じゃない……!」

「でも、三股って一人は妹さんでしょ? 多分。」

「あの、話聞いてくれません?」

 

噂したやつ誰だ。

天まで混ぜて語ってるやつは誰だ。

散々シスコンだのブラコンだの言われてるがガチで危険な台詞なんだから永久に口閉じててくれ。

 

「まあなんでもいいけど。 ちゃんと子供のこととか考えなよ?」

「生々しすぎるっていうか相手妹混じってるって自分で言いませんでした!?」

「やだな~冗談冗談。」

 

……この話、天のとこにまで行ってそうで嫌だ。

絶対二人きりになったら上機嫌になってクソウザくなってるぞ……。

 

「で、いいの? 誰か待たせたりしてない?」

「っと、そうだ……あざっす。 それはそうと妙なこと口走るのやめてくださいね!」

「ネタにならないなら言わないから安心して~。」

 

安心できる要素が欠片もない!

全員満更でも無さそうな顔浮かべるのはいいがそれを見た周囲の目線がヤバくなるやつだぞ……!

そんな事を考えつつの、金曜日。

土日を前にした、最後の平日の終わりなのに。

全く以て、どっと疲れたスタートを切らされる羽目になった。

結局本編二回見返しても周囲になんにも無さそうだったので行き先を生やそう。

  • 山:温泉
  • 海:水族館とか
  • ちょっと都会:遊園地
  • その他:民宿とか
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