9-nine- にじいろゆめいろきみのいろ。   作:氷桜

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閑話アンケート(1)→天
内容アンケート(1)→いちゃいちゃ。

本編でもやるし次回募集の際にも宜しくお願いします。

(時系列:33.ハテナキ。途中)


天、萌ゆる時に。

 

「あれ、二人は?」

「にぃに、LING見てないの?」

「悪いが見てねえ。 妙に眠くてな……早く食って少し寝たいと思ってたんだ。」

 

昼休み。

普段なら与一と適当に駄弁りながら食べる食事ではあるけれど。

彼奴は……公園以降、学校以外を含めて。

どこにいるのか不明な状況で。

だから、一人で食べても致し方無いとばかりに。

昼食を、中庭で食べるのが最近のプチブームに成り始めていた。

 

それに反応するように、他のメンバーも来れるようなら来たい、と。

……まあ、それを否定するつもりもない。

なので、こうして外のベンチに出てみればいるのは天だけ。

 

「……んで~、グループの方?」

「そうそう。 なんかみゃーこ先輩は友達に捕まっちゃったって。」

「あぁ……他クラスにも知り合い多いもんなぁ、都。」

 

ベンチへと腰掛けて、ビニール袋を取り出す。

中に入っていた惣菜パンを噛み千切り。

飲み込んでから、問い掛ける。

 

「なら、先輩の方は?」

「ん、こないだまでの朝の逆ハーあったじゃん?」

「ああ……見てて少し引きそうになるアレな。」

「そうそれ。 その関係で、男子に呼ばれたって。」

「は? 男子?」

 

え?それってつまり告白?

信じられないものを見る目で天を見れば、こいつも弁当箱からご飯を一口分。

もぐもぐごくり、と飲み込んで。

 

「あのね、にぃに。 内面と外面をちゃんと見るのって難しいんだよ?」

「お前に言われずとも理解してるわけだが。 後それは一番お前が言われるべきだと思う。」

「え、そこまで剥離してるかなぁ私。」

「知り合いの前と他人の前との差を考えろよ……!」

 

他人の前はなんかこう、物静かな美少女というか。

小動物的な部分も垣間見える筈なのに……!

知り合いの前になるとぶっ飛んだ感じになるのは何だお前!

 

「いやほら、何回でも言うけど誰の前でもこんな感じだったら唯のキチガイでしょ?」

「それを分かった上で演じてるところが一番お前のアレな所だと兄は思うよ?」

「ああ言えばこう言うー。」

「そっくりそのままお前に返すわ。」

 

……あ、パン全部無くなった。

しまったな、もう少し買っとくべきだった。

目に入ったのは、黄色い卵焼き。

 

「……何、その物欲しそうな目。」

「いや、腹減ったなーって。」

「……んー、まあいいか。 はい、あーん。」

「さんきゅ。」

 

……久々に食うな、母さんの飯。

そう思いながら口に入れて、味わって。

何か微妙に違う気がする味に、首を傾げる。

 

「……あれ、こんな味だっけ?」

「あれ、気付くの?」

「何が。」

「これ、作ったの、私。」

「は?」

 

お前が料理? マジで?

 

「何で急に。」

「別に良いじゃん! みゃーこ先輩に教えて貰った味なんだけどさ、どう?」

 

どう、と言われると。

 

「……うん、美味いぞ。」

「ほんとに?」

「こんな事で嘘つくかよ。」

 

……弁当なぁ。

流石に頼むのは気が引けるというか、万が一見られたらお互いが色々終わるんだが。

 

「どうしたの? 遠い目して。」

「弁当、作ってもらおうか一瞬考えてしまった。」

「ヒモになるの? お兄ちゃん。」

「やめろ。 お前マジでやめろその言葉だけは!」

 

そう言われるとそうかも……って思う羽目になるんだから!

 

「まあ、みゃーこ先輩なら喜んで作ると思うよ?」

「そうかぁ?」

「だって愛妻弁当じゃん?」

「誰がだ、誰が。」

「別に私が作っても……あ、やっぱやめた。 めんどくさーい。」

「だから頼まないんだよ。」

 

そんな、兄妹の。

何処にでもある、一幕。

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