そこに溢れるモノ。
何度も見たはずの寝顔を、今日も私は見る。
こう言っては何だけど。
私はにぃに――――
(無理……してるって自覚もないんだろうなぁ。)
普段からずっと見続けてきたからこそ、違いには早く気付いた。
何処か思いつめているような、それでいて疲れているような。
それがはっきりして、私自身も記憶を呼び起こして。
それを齎したのが、兄貴の言うところの「相棒」って話も聞いて。
最初は少し疑ったけど、そんなところで嘘を付く必要もないし。
そういうものなんだ、と受け入れて。
夜泊まる度に、寝顔を見ていれば。
声を上げるか上げないか。
そんな差はあったけど、大体が辛そうな。
何か、痛みに耐えているような表情を浮かべることが常になりつつあった。
それがはっきりしたのは、多分。
今週の頭……4月18日。
私と、みゃーこ先輩と。 後は結城先輩が。
兄やんの友達と、対峙したあの日に。
泊まった時だと思う。
あの時、もうみゃーこ先輩は別の世界のこと――兄上は都の枝とか言ってたっけ――と。
そして、私も思い出した屋上での戦いのことの二つを思い出していた、と。
後でこっそりLINGで聞いた。
そして、結城先輩、私、香坂先輩。
そんな順番で、記憶を呼び起こして。
私が聞いたのは結城先輩までで。
後は想像でしかないけど、多分皆が思い出してるのは。
そして、誰かが見ていた一部の記憶。
だからこそ、誰もにぃにの辛さを理解出来ない。
何でかは分からないけれど。
私達は、全員が全員
みゃーこ先輩は、自分が石化したときのことを覚えていた。
まだ、キスだってしてなかったけれどと。 恥ずかしそうに言っていたので弄っておいた。
結城先輩は……少し例外な気もするけど。
それでも、自分が終わってしまった記憶は持っていた。
そして、私。
私も、
誰かに聞いたりしたわけじゃないのに。
その事に気付いて……混乱して、戸惑って。
「相棒」ってのを思い出して。
それだ、と腑に落ちた。
結局、私達が経験してきたのは自分のことばかりで。
後は、誰かが見ていたような。
だから。
何度も、何度も、何度も。
私達を失ってきた記憶全てを持っているお兄ちゃんは、こうして夢の中で苦しんでいるんだと思う。
普段は、そんなつもりもないだろうけど。
顰めっ面に見えるけど、色々と気を配ってくれて。
私達の誰かを見て、目線が胸とかに引っ張られてるようなにぃにでも。
誰もいない、一人の場所では。
ずっと、彷徨い続けている。
(皆、心配してるんだからね?)
LINGで、一人だけハブって話してる女子会みたいな部屋。
自分の思い出とか、これからどうしたいかとか。
それぞれに個性が出てて、見ているだけでも結構面白い場所。
そんな場所で、上がっていたやりたいこと。
(……起こさないように、しなきゃ。)
腕にこっそりと抱きつきながら。
今までだったら恥ずかしくて。
もしかしたら、鼓動で気付かれるんじゃないかって心配だったけど。
するとしても、二人きりで。
冗談交じりでもなければ、絶対出来ないことだったけど。
(……大好きだよ、お兄ちゃん。)
頬に、そっと口付けを。
見ていたのは、カーテンの隙間から少しだけ射す月光だけ。
生放送でボロッボロ情報出てましたねえ……。
暫くは直接ツイッターでの更新報告じゃなくこっそり流します。
※しかしソフィ&沙月ちゃんルートと天BAD救済アフターだとどっちが人気あるんだろう……
結局本編二回見返しても周囲になんにも無さそうだったので行き先を生やそう。
-
山:温泉
-
海:水族館とか
-
ちょっと都会:遊園地
-
その他:民宿とか