逆なようで、大元は同じで。
妙に構ってくる
扉越しではあるけれど、俺の鼻にも美味しそうな匂いが漂ってくる。
朝は正直に言えば軽い……それこそゼリー飲料で済ますことが殆どだったが食べられないわけではないのだし。
少しだけ、離れたと言っても電車で直ぐの実家のことを思い出した。
それは、多分――――。
「ごっはんー、ごっはんー♪」
「何でそんなにテンション高いのかは知らんが……何だその謎の唄は。」
「作詞作曲編曲私!」
「素直に即興とか言わねえ?」
朝から妙にテンションが高いのが横にいるからだとは思う。
いや少しは手伝おうとか思わないのだろうか、と。
俺は自分を自分で棚上げしながら思うのだが。
「へ、何その『座ってるだけで良いのか』みたいな目。」
その考えを読んでくれるほど気が利く妹だったら良かったのになぁ。
「大体理解してるのならその通りにしてくれても兄としては良いと思うんだが。」
「にぃにが手伝いに行っても私は良いと思うんですよ。 出来る妹としては。」
「俺とお前の間だと出来るの言葉の意味合いが違うようにしか思えんのだが。」
「えー……ないわー…………。」
「俺が罵倒される理由あったか!? 今の台詞で!?」
空気読めよ、みたいな目で見られる理由が全く以て浮かばない。
俺からすればその目を向けられるのはお前なんだが。
幾ら
他校の先輩相手の家に泊まって堂々と寝過ごし続けていた辺りとか。
「いやいや、普通に考えてみようよ兄やん。」
「何をどう普通に考えれば良いのか分からんが一応聞いてやろう。」
「うわナチュラル上から目線だこいつ……。」
「良いから言えって。 で?」
「あのさ。 朝から美少女が家に誘ってきて朝食作るっていう現状があるわけだよ?」
「……客観的に言われると大分狂ってるのを実感するがそうだな。」
これを当たり前とか思ってたら一ヶ月くらい前の自分にぶん殴られるとは思う。
……まあ、現状が一時休止というか。
情報がないから動けない、そんな状況だからこそ発生してる時間帯なんだが。
ソフィに聞いても……呆れられるで済むだろうか。
いや正直分からん。
「そこでただ座って待ってていいの?」
「準備してくる、って言った家主にそんな事言えると思うか?」
「少しくらいは手伝えるじゃん!」
「そっくりそのままお前に返したいんだが。 ブーメランって知ってるか?」
「昔よく遊んだよねー。」
目を逸らすな目を。
というかお前とブーメラン投げあった記憶なんて欠片もねえぞ。
いや口喧嘩ならあったかも知れんが。
「で、話を戻すが。 お前は良いのか性別女子。」
「性別差別はどうかと思うよ兄やん。」
「将来を考えると凄まじく頭が痛いんだが……。」
「むぅ。 ……やっぱり手料理とか憧れたりするものなの?」
「…………そう、だな。 うん、凄い憧れた
脳裏に浮かんだのは都との枝の出来事。
何事にも気付けずに、何事も理解しなかった時の二人の記憶。
あの時は……学年一。
或いは学校一だと思っていた美少女の手料理に憧れたのも間違いない。
ただ――――。
(今思い返すのは凄い罪悪感を感じる……。)
相手が違うのだから。
作って貰っている相手が違うのだから。
そんな考えは。
突然押し黙った俺を心配そうに見る天と。
扉が開いて、匂いが直接的になった幾つかの料理を持った希亜と。
俺を前足の肉球で叩いていた子猫がそちらに駆け出していくのを以て。
脳裏の片隅へと押し固めることで、一旦脇へと寄せることにした。
ちょい短めー。
仕事が落ち着いて安定し始めたら&過労が落ち着いたら定期で更新したい。
……しかし全年齢版か、まあいつかは出るとは思ってたけど。
表名義と裏名義大丈夫? ってところで爆笑してしまった俺が言えることではない。
4/25のヒロイン誰が良いよ? 一位が25,二位が26です
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九條 都
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新海 天
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香坂 春風
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結城 希亜