学校への通り道。
周囲を囲むのは、以前であれば夢にも思わなかっただろう接点のない二人と張り付く一人。
既に希亜とはマンション前で別れ、それぞれの行き先へと登校しながらも。
たった一週間のはずなのに。
繰り返し続けた事で、
「…………ねむ。」
「もう、月曜日だからとはいえちゃんとしなきゃ駄目だよ?」
「……みゃーこ先輩は元気だねえ、兄ィ。」
「お前もお前で妙に疲れ切ってるよな……さっきまで元気一杯だったってのに。」
「学校ってさー、何かこう……妙な感じにならない?」
答えにくい答えを返すんじゃない、とばかりに溜め息を吐けば。
ふぁ、と誰かからの声が聞こえる。
そちらを見れば、言った当人の都自身も欠伸を漏らしていて。
「…………///」
咄嗟に顔を反らしたものの、赤くなった顔は当然のように見えていた。
後耳あたりも普段より赤くなっていて。
「ねえにいに、見た?」
「見て、聞いたな。」
「それ以上言わないで……。」
「まあまあ……誰でもそういうことはありますから。」
話を聞いているだけだった春風が、俺達の間に入るように声を振るものの。
「地味に止め刺してるって気付いてるか?」
「へ?」
流してあげればそれで済む話だったのに。
漫画的な表現をするなら、頭から煙が浮かんで見えそうだなぁなんてくだらないことを思って。
(……こういうのが、当たり前になるには。 少しばかり短すぎる気がするんだけどな。)
……まあ、そういうところも流しながらの通学。
段々と、生徒の数も増えていき。
ちらちらと俺(正確には周囲の少女三人)を見る目も増えてきた。
直接声を掛けてくるような相手はいないけれど、所々で漏れ聞こえてくる声は……まあ、いい言葉とも思えない。
赤信号で立ち止まり、LINGのいつもの部屋に書き込むことで直接の言葉を一旦打ち切る。
『で、今日はどうする?』
そんな、曖昧な答えを投げ掛けて。
慌てるようなフリをして、再度マナーモードに設定し直せば。
気遣いと言うか、そういうところに鋭い三人は。
赤信号から青信号に変わるまでの本当に短い間だけで、幾分かの会話を成り立たせた。
『お昼? 放課後?』
『まずはお昼で良いんじゃないかなぁ。』
『いつも通り中庭……で宜しいでしょうか?』
学校での変化をそれぞれで確認する。
クラスメイトにいるかも知れないユーザーの情報を追う。
それらを、中庭での昼食を交えながら報告する。
そんな、あっという間に決まった。
今日の大雑把な予定の最後に付いた一つのスタンプと一つの言葉。
『…………良いな、みんな。』
送り主が、誰とは言わない。
……なんと言うか。
身内に近いからこそ、甘えたがりな一部分が見え始めていることに。
不謹慎ではあるけれど、ちょっとばかり苦笑いと。
不可思議な感情が、心の底に湧き出した。
周囲も多分、同じ感情を抱いたのだろう。
四人で顔を見合わせて、同じような顔色を浮かべながら。
異口同音に、同じ台詞を吐き出した。
『これはずるい』と。
4/25のヒロイン誰が良いよ? 一位が25,二位が26です
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九條 都
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新海 天
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香坂 春風
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結城 希亜