「ストップだ!!」
そんな声とともに現れた少年は、フェイトとなのは、そしてアルフの攻撃をいとも簡単に止めてしまった。結果、アタシ無事
「ここでの戦闘行動は危険すぎる。時空管理局執務管、クロノ ハラオウンだ。詳しい事情を聞かせてもらおうか」
助けてもらっといて何だけど、えらっそうなガキだな。あのエセ金髪といい勝負じゃね? そして一瞬出来た隙を見逃すほど、アタシはお人好しじゃない
「らぁああ!!」
めちゃくちゃに日本刀を振り回して、一瞬でも距離をとる
「な!!」
「甘いぜ坊ちゃん」
管理局と名乗った=警察だ。つまりは逃げるが勝ちだぜ。お上からは逃げるに限る
クロノと名乗った少年の目の前で閃光弾をぶちかます。それに巻き込まれたなのはとフェイトの動きも止まった。その隙にジュエルシードを奪取し、高々と宣言する
「残念無念、また来年!! このジュエルシードは頂いた!! そしてそのまま…………」
頭の中で斬城に指令を出す。微細な電気信号を感知して、斬城はありとあらゆるジャミングをこの場に仕掛けた。
「すたからさっさーーーーーー!!」
バーミアを全開で噴かせ、その場を後にする。そして数十キロも離れたところで全身に光学迷彩をまとわせた
というわけで太平洋上空。ジュエルシードを奪取して悦に浸る中学生だ。と、そこで通信が入る
「はいこちら悪の天才科学者………」
『この超超超超超超超超超超超超おばかぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!』
「コマク!!」
耳が痛いっす。斬城に遮音機能でもつけてやろうか
『あなた様ってマジでバカなの? 知ってたけどもう一回聞くよ? 馬鹿なの!!!』
「聞いてねぇ、確定してんじゃん」
疑問系とはなんだったのか
「だってさぁ、ムカついたんだもん。自分の事情ばっかのフェイトにも、自分を蔑ろにしてまでジュエルシード集めなんてやってるなのはにも」
『それでもなんかやりようがあるでしょうが!! 本当にいつもいつも突拍子もない馬鹿ですね!! つーか本当にどういうつもりですかぁあ!!』
「ははっはー!! こんだけバカバカ言われてたら気にならなくなって来たぜ。泣ける
まぁいいや。人工衛星からの映像あさって、あの後どうなったか教えて」
『………………………本当におばか。フェイトさんとアルフさんは逃走。なのはさんは管理局に連れて行かれました。管理局の位置はこちらの認識範囲外です』
てことは世界は他にもあると。うん、ユーノの話から何となくそうじゃないかなーなんて思ってたけど、実際に違う世界に行かれるとめんどくせぇ。
だいたい、観測出来ない事象って何ですか? それは神様がどうのこうのて問題になってくるから哲学の領域ですよ。はっきり言って門外漢。エヴェレットだったら小一時間は語れる自信があるが、認識の相違から来る多重世界の話であって、本当にあるなら色々違ってくるだろ!! この世界の他に違う世界が存在してる可能性も考えた事があるが、余りに荒唐無稽だった為すぐに没にした可能性だ。それが今、現実に存在する。悪魔の証明をしてみろって言ったら本当に悪魔を連れてこられた気分だぜ。まぁ魔法が出て来た段階で、アタシの現実はぶっ壊れてんだけど。今後は多元世界と呼称して考察を続けて行く
さて、この地球にいる限り観測出来ない物はなにか? 答えは地球である。いきなりトチ狂った訳ではなく、観測者には観測者自身を直接観測する事は絶対に出来ないと言いたいのだ。鏡を見なければ、自分の顔を知る術はない。逆に言えば、自分自身以外なら観測する事が出来るのである。何が言いたいかというと、地球にいて他の次元世界を観測する方法は必ずある。その方法もあのクロノとか言う魔導士が現れた時に大方見当はつけた。後はトライ&エラーを繰り返せば次元移動も夢じゃないだろう。問題はやっぱり物資だが
「管理局の場所の見当なら付いてるからいいよ。…………………………藍、アタシとあんたはしばらく別行動をしよう」
『……………………』
「もしかしたらフェイトが帰ってくるかもしれないからアンタは家で待機。もし帰って来たらアンタはフェイトの力になったって」
藍は沈黙を続ける
「アタシは次元世界の理論をもう少し煮詰めたいから、他の研究所に行くわ。多分二週間は缶詰になってると思う」
『………………………………アイナ様。最初の質問に答えてもらってません』
「んー? 本当に馬鹿かどうかと聞かれたら、馬鹿となんとかは紙一重としか言えないねぇ」
『アイナ』
少し本気で怒った時の声
「…………………………なのはの目的と、フェイトの願いを同時に叶えるにはアタシが敵になるのが一番いいと思っただけだぜ」
『な、なんですかそれは!!』
そこまで言って通信を切った。いや、切らざる得なかった
「久しぶりだぜ。クロノ ハラオウン執務管どの」
さて、あの辺りにジャミングをかけていたはずだが………さすが魔法。あの一帯は1時間ほどは電子機器のたぐいは完全に使えなくなるってのにどうやったんだか。しかも今アタシの身体は光学迷彩起動してて見えないはずなんだけどなぁ…………………ほんと、いい研究対象だぜ
「………………………抵抗しなければ、君には弁解の機会が与えられる」
「ただし抵抗すれば即有罪ってか? 裁判所がキレていいレベルの暴論だぜ」
さて、この子の実力はさっき見たばかりだし勝てそうにない。奥の手使って、藍のバックアップ全開でどうにかと言ったレベルの相手だ。それに逃げる方法も思いつかない、こいつのバックが一体どんな方法でアタシを追跡してるのか皆目見当もつかないーーーーーーー。ってぁあ、そうか
「アタシにもカスみたいな魔力があるんだっけ? それを追って来たのか」
「っ。君は…………………何者だ。職業柄、多種多様なバリアジャケットを見て来たが君のは魔力を一切感じない。それどころか、君から飛行魔法や重力操作が出来る程の魔力はないはずだ」
どうも、こっちの手札はあんまりばれてないみたいだね。と言ってもなのはが向こうにいる以上すぐにばれるだろうけど。だったらアタシの答えは一つだ
「悪の天才科学者。相坂 アイナさんだぜ。よそよそしく相坂さんでも馴れ馴れしくアイちゃんでも好きに呼んでくれたまえ、しょーねん」
「なっ、全然答えになってな…」
最後まで言わせるつもりはない。向こうがこちらを探知する方法がわかったら簡単だ、‘一時的に死んで魔力の痕跡を消せばいい’。死んだら魔力というエネルギーが消えるのは検証済みだ。斬城を自動操縦に切り替え、心臓一時停止、脳波パターンを可能な限り平坦に、………………オフ、ぽんぷ……起どう、のう死ぱターン……い、こうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ークロノ視点ー
ガクン
「なっ…………え」
首がヤバい方向を向いたと思ったら、目の前の彼女から魔力の反応が消えた。つまりそれは…………死んだと、言う事だ
「そんな………………そんな…………!!」
追いつめられた犯罪者が自ら自決するパターンがある事は研修で聞いていたが、こんなにもあっさり何にも出来ないなんて。自決するような前兆はなかったのに…………そんな考えが頭の中をグルグル周り始めた所で
『しっかりしなさい!!』
「っ!! 母さ……艦長」
『いまのはどうしようもなかったと割り切りなさい。反省は後でいくらでも…………』
母さんな激励は途中で止まった。それはそうだろう。なんせ死んだはずの目の前の死体が高速で飛んで行ってしまったのだから
「し、しま!!」
『…………………どうやらいっぱい食わされたようね。あの速度には追いつけないわ。魔力反応もないから補足も出来ない…………。でも彼女が生きていてこの地球にいる以上、必ずこちらで補足出来るわ。とりあえず今回は一人を確保出来ただけよしとしましょう』
「…………………………はい」
そう呟いてゲートを開く。彼女が飛んで行った方向を見ながらゲートに入った
今回は相当短め。一応、原作と進み方合わせてるので次回から相当長くなると思う………(つまりその分更新が遅れ………)
感想、ご指摘お待ちしております