ヒーリングっど♥プリキュア byogen's daughter   作:早乙女

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前回の続きです。
ちゆたちがキャンプのご飯の支度を進める中、動き出すヒエールの作戦とは??


第99話「暗雲」

 

のどかとアスミたちが川での釣りで盛り上がっている中・・・・・・。

 

「うん〜〜〜・・・!!」

 

バーベキューの食事の準備をしているちゆとひなた。ひなたは固いカボチャを包丁で切るのに苦戦していた。

 

「大丈夫? ひなた」

 

「これ・・・全然、切れないんだけど・・・!!」

 

他の食材を切っているちゆが心配して見ると、ひなたは唸りながら手に力を入れようとしているが、なかなか包丁が進んでいない様子。

 

「んん!!んん!! んん!!」

 

「ちょっ、ひなた!! 危ないわよ!!」

 

ひなたはカボチャが刺さったままの包丁をドンドン叩き、それを見たちゆは慌てて静止する。

 

「こういう時は、上のヘタの部分から行かないで、ここを避けて半分に切るのよ」

 

ちゆは説明しながら、ひなたが全く切れなかったカボチャを真っ二つに切る。

 

「すごい・・・!」

 

「こうしてから、ヘタの部分を三角形になるように切って取るの」

 

ひなたが感嘆とする中、ちゆは器用に包丁を使ってカボチャのヘタを削ぎ落とす。

 

「あとはスプーンで中にあるワタや種を取り除いてから、カボチャの繊維に沿って薄切りにしていけばいいの」

 

ちゆはスプーンでカボチャの中にあるものを取り除くと、包丁でスライスする。

 

「ちゆちー、包丁使うの慣れてるよね〜・・・」

 

「旅館でよくお手伝いしてるから、それで慣れちゃってるのかな。この前のお弁当も、私がほとんど一人で作ってたしね」

 

「そうなんだ・・・・・・」

 

ひなたがそう呟くと、ちゆは少し照れ臭そうに笑いながらそう答えた。

 

「何か、他に切るものある?」

 

「そうね・・・・・・じゃあ、タマネギを切ってくれる?」

 

「OK!!」

 

ひなたは他にやることがないか聞くと、ちゆはそう答え、ひなたは意気揚々とタマネギの皮を剥き始める。

 

そして、ひなたは包丁を構えると・・・・・・。

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

ものすごい勢いで包丁を動かして、タマネギを刻み始めた。

 

「っ! ひなたストップ!!!!!!」

 

「っ!? うぇ? 何??」

 

「タマネギはみじん切りにするんじゃなくて、くし形切りにするのよ。みじん切りだとバーベキューで焼けないでしょ?」

 

ちゆは大声を出してひなたを制止すると、切り方が間違っていることを指摘する。細かいタマネギではバーベキューにならないと言いたかったのだが・・・・・・。

 

「みじん? くし形? 何それ・・・?」

 

「・・・・・・・・・」

 

そこから教えないといけないのか・・・・・・。ちゆは心の中でため息を吐きながらそう思った。

 

「みじん切りは食事を細かく刻む切り方、くし形切りは櫛のように切る、要するに髪を梳かす櫛、あるでしょ? あのような形に切ることを言うのよ」

 

「へぇ〜・・・そうなんだ」

 

「私が教えてあげるから、一緒にやってみましょう」

 

ひなたはそう答えるもあまりピンと来ていない様子で、ちゆと一緒にやることになった。

 

「まずはタマネギを半分に切るの」

 

「こう?」

 

ひなたは言われた通りに、タマネギを包丁で半分に切る。

 

「ここで登場するのが、これよ」

 

「? つまようじ?」

 

ちゆが取り出したつまようじに、ひなたは疑問を抱く。

 

「これをまず真ん中に刺して、それから間を空けながら一本ずつ刺していくの」

 

「こんな感じ?」

 

「そんなものね」

 

ちゆからつまようじを受け取ると、ひなたはそれを真ん中に刺し、あとは一本一本を短い間隔で刺していく。

 

「あとはそのつまようじとつまようじの間を包丁できれば、焼いても崩れないタマネギの下ごしらえができるのよ」

 

「おぉ〜、すごーい!!!!」

 

ひなたは瞳をキラキラとさせながら、タマネギを言われた通りに切っていく。これで焼いても崩れないタマネギの具材の下処理が完了だ。

 

「ちゆちー、すごいねー!! どうやってこれを学んだの!?」

 

「家族に連れて行ってもらったことが、その時のお手伝いで学んだのよ」

 

ひなたがちゆのアイデアに感嘆を覚えていると、ちゆはそう説明した。

 

その後も、ちゆとひなたは少しずつ食材の準備を進めていると、ひなたがふとこんなことを話して来た。

 

「ねえ、ちゆちー」

 

「どうしたの?」

 

「のどかっちのことなんだけどさ・・・今、元気になってるけど、本当はしんらっちやかすみっちのことで気落ちしてるんじゃないのかなって思って・・・・・・あたしたちに心配させたくないから元気なフリしてるのかなって・・・・・・」

 

ひなたは少し暗い表情をしながら尋ねると、ちゆは包丁の手を止める。

 

「だから、キャンプに行こうって言って、のどかをリフレッシュさせようと思ったのね」

 

「そうだよ・・・のどかっち、元気になってるのかな・・・?」

 

ちゆがそう推察すると、ひなたは不安を口にした。のどかはきっとクルシーナやかすみのことで気落ちしているはず。自分たちも少し落ち込んだが、悲しんではいられないと思い、元気を出した。

 

でも、のどかはどうなんだろか・・・・・・一度、病院で心が壊れるほどにおかしくなったばかりだ。心の底では、まだ悲しみを抱えているのかもしれない。

 

「・・・・・・のどかなら大丈夫よ。私たちが諦めかけた時だって、励ましてくれたじゃない。本当は心が強いの。しんらさんがビョーゲンズになったことや、かすみがビョーゲンズに行ってしまったことも、気持ちで必死に戦ってると思うわ」

 

「そう、だよね。あたし、ちょっと心配しすぎなのかなぁ〜、って思ったんだよね」

 

ちゆがそう言うと、ひなたは不安が緩和されたようで笑顔でそう答えた。

 

「ちゆちゃ〜ん! ひなたちゃ〜ん!」

 

話していると、のどかの呼ぶ声が聞こえてきた。どうやらこちらに戻ってきたようだ。

 

「大きな魚が取れたラビ!!」

 

「捌いてバーベキューの食材にしようぜ〜!!」

 

「楽しみです♪」

 

ニャトランとアスミは早くバーベキューを食べたくてしょうがないようで、そのようなことを言いながらこちらへと向かってきていた。

 

アスミの頭の上には、1メートルもある鮭の姿が・・・・・・。

 

「うぇ!? でかくないそれ!?」

 

「捌くのが大変ね・・・・・・」

 

それを見てひなたは驚いたような反応を見せる一方で、ちゆは困ったような表情を浮かべていた。

 

「これでいっぱい美味しいもの作れるラビ!!」

 

「・・・やっぱりラビリンも卑しいじゃねぇか」

 

「健康のためにいっぱい食べるんだラビ!! 鮭には栄養がいっぱいラビ!!」

 

ニャトランがブツブツそういうと、ラビリンは聞こえていたのか健康のために食べると宣う。

 

「ふふっ♪ そうね。私、いい料理を思いついたから、みんな手伝ってくれる?」

 

「OK!!」

 

「任せてラビ!!」

 

「俺も手伝うぜ!!」

 

「僕も行くペエ!!」

 

ちゆが笑いながらそう言うと、ひなたとヒーリングアニマルたちは彼女の元に集まっていく。

 

「私たちはラテと一緒に遊んでいましょうか♪」

 

「うん、そうだね♪」

 

「ワン♪」

 

アスミはのどかをリフレッシュさせようと、持ってきていたボールを使って遊び始めるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、その頃・・・・・・。

 

「ん〜、山も赤い色が増えてきていて、美しい! まさに僕を飾るのに、ふさわしい色をしている」

 

「・・・・・・はぁ、帰りたい」

 

のどかたちがいる場所とは反対側のすこやか山で、ヒエールは踊りながら自然の景色を見つめていて、クルシーナはため息をついていた。

 

「なあ・・・クルシーナ」

 

「・・・何よ?」

 

「ヒエールは元々別の任務で行っていたと言っていたが・・・・・・」

 

そこへかすみがヒエールのことについて、クルシーナに尋ねてきた。

 

「・・・・・・ヒーリングガーデンに行ってたの」

 

「ヒーリング、ガーデン・・・・・・?」

 

「アタシたちの活動に邪魔なヒーリングアニマルたちの住んでいる世界よ」

 

クルシーナは淡々とそう説明し出すと、かすみは聞き慣れない言葉に呟きはじめる。

 

「あいつは元々ダルイゼンやアタシたちと同時に生まれたビョーゲンズなの。人間から進化したアタシたちとは違って、あいつもメガビョーゲンの一部から人間の中で成長して生まれたやつよ。元々あいつはお父様がヒーリングガーデンを壊滅させた後に、そこでテアティーヌを探す任務についていたの」

 

「・・・・・・何のために?」

 

「女王の抹殺のために決まってるでしょ。でも、テアティーヌが巧みに自分を隠してるみたいで、見つかってないみたいだけどね」

 

クルシーナはかすみに律儀に説明してあげる。別にヒエールのことを話したところで、こちらにとっては特に損にもならないので、話すことは簡単だった。

 

「ああ・・・そうだ。アンタに渡すものがあるんだった」

 

「??」

 

クルシーナはヒエールに渋々ついていく中で、何かを思い出したかのようにそう言うと、かすみに近寄る。

 

そして、かすみの手を掴むと彼女の手に何かを握らせるように渡す。

 

「・・・・・・クルシーナ?」

 

「手のひら開けて見てみな」

 

かすみが疑問に思いながら手のひらを開くと、そこには黒い花の髪飾りがあった。

 

「これは・・・・・・?」

 

「あげる。ただの髪飾り、アンタへのプレゼントよ」

 

クルシーナはそれだけ告げると、踵を返してヒエールの元へと歩いていく。それはクルシーナの髪にもついている、黒いチューリップの髪飾りにそっくりであった。

 

「クルシーナの髪についているものにそっくりだな・・・」

 

かすみは手に持っている髪飾りを見つめながらそう言う。

 

「・・・一体、どういうつもりなんだ?」

 

かすみは不審に思いつつ、ドクルンに抱いたのと同じような複雑な感情が渦巻いていた。

 

「あれもこれも美しいねぇ。一日中ここにいたい気分だ」

 

「・・・一生いたら? アタシたちの本拠地にも戻ってこなくていいさ」

 

ヒエールは恍惚としながら言うと、クルシーナは素っ気なく吐き捨てる。

 

「相変わらず姫はつれないなぁ。でも、そう言う済ましたところも美しいけどね」

 

「・・・・・・ふん」

 

ヒエールはそう言うと、クルシーナは相手にせずに鼻を鳴らしただけだ。

 

「まあ確かに、この辺は今でも十分に美しいけど、もっと美しくなると思うんだよねぇ」

 

ヒエールは周囲を見渡しながら、不敵な笑みを浮かべながらそう呟く。

 

「うん?」

 

そこへ聞こえてくる水のような音・・・・・・ヒエールはそれに疑問を抱くと耳をすませる。

 

「この音は・・・あっちからかい?」

 

ヒエールは何かに導かれるかのように、その水音がするところへと歩いていく。

 

「あ、ちょっと!! どこ行くのよ!?」

 

クルシーナは咎めるかのように怒鳴ると、フラフラ行くヒエールの後を追っていく。

 

茂みの中に入り、草木を掻き分けながら進んで行くと、開けた場所へと出た。そこには・・・・・・。

 

「おぉぉ!!」

 

ヒエールは目の前にあるものを見た瞬間、簡単に瞳を輝かせた。彼の目の前に広がっているのは、水が透き通っている山の川であった。

 

「これは美しい!! 水が透き通っていて全く汚れていない!! しかも、陽の光を浴びて綺麗に輝いている!! これは、ヒーリングガーデンと同じくらい素晴らしいものだ!!!」

 

陽の光で輝き、水がきれいに透き通っている川を見て、ヒエールは興奮したような叫びをあげた。ビョーゲンキングダムでは見られないこの光景、ヒーリングガーデンでしか見たことがない酷く美しいもの・・・・・・ヒエールは叫ばずにはいられなかった。

 

と、そこへガサガサと音がして、茂みの中からクルシーナが出てきた。

 

「何騒いでんのよ・・・?」

 

体中についた葉っぱを払いながら、いきなり大声を出して何事か、と思うぐらいの疑問を抱きながらクルシーナが問う。

 

「姫・・・この川は、僕が出会った中で一番美しいよ・・・!!」

 

「あっそ・・・で、それがどうかしたわけ?」

 

ヒエールがまたも恍惚な表情を浮かべると、クルシーナは呆れたように尋ねる。

 

「さっきも言ったろ? もっとこの辺りを美しくしたいって。だから、この川を使えば、もっと美しくなるだろうね・・・!!!」

 

「どうだかね・・・アタシには何の感動も湧かないけど?」

 

ヒエールはさらに尊大に騒ぎながら言うも、クルシーナは辺りを見渡しながら呆れた表情を崩さない。

 

「じゃあ、まずは小手調べとして、この川を使おうか」

 

「・・・・・・さっさとやったら?」

 

前振りの長いヒエールに、クルシーナはしびれを切らしたようにつぶやく。正直言って、ヒエールと一緒に居たくないのでさっさと仕事を終えて帰りたい。なんなら今、ここでプリキュアが現れてお手当てに来て欲しい。そんなおかしな願いすら望んでいた。

 

ヒエールは自身の髪を手で掻き分けると、黒い塊のようなものが出現する。

 

「進化したまえ、ナノビョーゲン」

 

「ナノ・・・・・・」

 

生み出されたナノビョーゲンがすこやか山の川へと取り憑く。水が透き通っていて、陽の光を浴びたきれいな川が病気に蝕まれていく。

 

「・・・!?・・・!!」

 

川の中に宿っているエレメントさんが病気に蝕まれていく。

 

そのエレメントさんを主体として、巨大な怪物がその姿をかたどっていく。凶悪そうな目つき、不健康そうな姿、そしてそれを模倣する様々な自然のものが姿として現れていき・・・。

 

「メガビョーゲン!!」

 

下半身が魚のような姿のメガビョーゲンが誕生した。

 

「う〜ん、外見はあまり美しくないが・・・・・・まあ、周りを美しく染められるからいいか」

 

ヒエールはメガビョーゲンの外見になんとも言えないような表情はしたものの、周囲を自分好みに染められる怪物なので一応納得しておいた。

 

「メガ・・・・・・!」

 

メガビョーゲンは空中を泳ぎながら、口から赤い光線を吐き出して草木を蝕んでいく。

 

「・・・メガビョーゲンに美しさも何もないっつーの」

 

クルシーナはメガビョーゲンの活動と、ヒエールの言動を比べながらそう吐き捨てた。そして、木の上の枝を飛び移って、上へと登っていく。

 

「姫? どこにいくんだい?」

 

「アタシは見えないところで高みの見物してるから。言ったでしょ、今回は手を下さないって」

 

疑問に思うヒエールが尋ねると、クルシーナは淡々とそう答えながら木の天辺へ登る。

 

右指を鳴らしてコウモリの妖精のような手下を呼び出すと、彼らは女王が座るような椅子を空中に置く。そして、クルシーナはそこへ足を組みながら座り込む。

 

「さてと、どうなるのかしらねぇ」

 

クルシーナは無表情でヒエールとメガビョーゲンの様子を見つめながらそう呟いた。

 

「やっぱり姫はつれないねぇ・・・でも、そういうところが美しい・・・!」

 

ヒエールは笑みを浮かべながらそう言うと、メガビョーゲンに向き直る。

 

「さぁ、メガビョーゲン!! ここ一体を美しく染め上げたまえ!!」

 

「メガビョーゲン・・・!!」

 

ヒエールの指示を受けて、メガビョーゲンは空中を泳ぎながら口から赤い光線を吐きつけて、着実に周囲を病気で蝕んでいく。

 

「ヒエール、始めたか・・・・・・」

 

それを遠くから見ていたかすみは、彼らとは離れた場所でそう呟いた。

 

「私も、そろそろ準備をしないとな・・・・・・」

 

かすみは踵を返すと何かの準備をすべく、彼らとは反対方向の山へと向かっていくのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなことが起こっている一方、のどかとアスミはラテと一緒にボールで遊んでいた。

 

「よっ!」

 

「ふっ!」

 

「ワン!!」

 

のどかとアスミがキャッチボールを繰り返し、その間でラテがボールにアタックをして飛ばす。それを繰り返して3人で遊んでいるのだ。

 

楽しく遊んでいる、その時だった・・・・・・。

 

「クチュン!!」

 

ラテが突然くしゃみをして、体調を崩し始めた。

 

「「ラテ!!」」

 

のどかとアスミはラテへと駆け寄る。二人はお互いに頷くとアスミは彼女を抱きかかえ、一緒にちゆたちの元へと戻る。

 

「みんなー!!」

 

「メガビョーゲンが現れました!!」

 

「「「「「っ!!!」」」」」

 

のどかとアスミがそう呼びかけると、バーベキューの準備中だったちゆたちは二人に駆け寄る。

 

ヒーリングルームバッグから聴診器を取り出すと、ラテを診察して心の声を聞く。

 

(山のあっちの方で、川が泣いてるラテ・・・・・・)

 

「川って、この近くじゃなくて・・・?」

 

ひなたがそう呟く。川であれば、この近くにあるはずだ。それをこの場所とは向かい側の山であるとラテは言ったのだ。

 

「向かい側にも川があったはずよ・・・!!」

 

「行ってみましょう!!」

 

ちゆが自分たちがいる場所の反対側に川があることを思い出し、アスミの言葉にみんなは頷くと駆け出して向かっていく。

 

のどかたちは山の反対側に向かうべく森の中へと入り、駆け出して進んでいく。

 

「反対側って大分遠かったわよね・・・??」

 

「うぇぇ、じゃあ、向かっている間に大きくなっちゃうんじゃ・・・!?」

 

「そしたら、またお手当てが大変になっちまうニャ・・・!!」

 

ちゆが呟いた言葉に、ひなたとニャトランは皆が危惧しているであろうことを叫ぶ。

 

「それでも、行くしかないよ!!」

 

「大きくなっても、やることは一緒ラビ!!」

 

のどかとラビリンはみんなを鼓舞するようにそう言った。

 

一方、すこやか山の反対側ではメガビョーゲンが暴れていた。

 

「メガァ!!!」

 

メガビョーゲンは宙を泳ぎながら、口から赤い光線を吐きつけ、辺りを病気で蝕む。

 

「う〜ん、この辺も大分蝕まれてきたねぇ。美しい・・・・・・」

 

ヒエールは草木や地面が赤く蝕まれてきたことに恍惚とした表情を浮かべる。

 

「ふむ・・・・・・短時間で結構、蝕まれてきたわね」

 

高みの見物を決め込んでいるクルシーナは、その様子を見て顔を顰めていた。ヒエールの病気で蝕む技術が巧みなのはクルシーナも知っている。

 

「・・・・・・こんなに蝕めるんだったら、テアティーヌもあっさり見つかってんじゃないの?」

 

クルシーナはヒエールを見ながらぼやく。この程度であれば、ヒーリングガーデンでテアティーヌを見つけることだって難しくはないだろう。なのに、なぜあいつはそれができていないのか? クルシーナには甚だ以て疑問だった。

 

「ん?・・・やっときたみたいね」

 

クルシーナがふと遠くを見つめると、4つの人影が映ったのが見えた。どうやらプリキュアどもがここに駆けつけてきたようだ。

 

「いたわよ!! メガビョーゲン!!」

 

その一人であるちゆはメガビョーゲンを見つけると、そう指摘する。

 

「メェガァ・・・!」

 

「「「「っ・・・!!」」」」

 

メガビョーゲンは宙を泳ぎながら、彼女たちの目の前で威嚇するように見つめる。4人と怪物の間に緊張感が走る。

 

そして、メガビョーゲンはスルーするかのように再び泳いでいく。

 

「行こう!! みんな!!」

 

のどかの言葉を合図に、4人は変身するためのアイテムを構える。

 

「「「「スタート!」」」」

 

「「「「プリキュア、オペレーション!!」」」」

 

「エレメントレベル、上昇ラビ!!」

「エレメントレベル、上昇ペエ!!」

「エレメントレベル、上昇ニャ!!」

「エレメントレベル、上昇ラテ!!」

 

「「「「キュアタッチ!!」」」」

 

ラビリン、ペギタン、ニャトランがステッキの中に入ると、のどか、ちゆ、ひなたはそれぞれ花のエレメントボトル、水のエレメントボトル、光のエレメントボトルをかざしてステッキのエネルギーを上げる。

 

アスミは風のエレメントボトルをラテの首輪にはめ込む。すると、オレンジ色になっているラテの額のハートマークが神々しく光る。

 

のどかたち3人は、肉球にタッチすると、花、水、星をイメージとしたエネルギーが放出され、白衣のような形を形成され、それを身にまといピンク、水色、黄色を基調とした衣装へと変わっていく。

 

そして、髪型もそれぞれをイメージをしたようなものへと変わり、のどかはピンク、ちゆは水色、ひなたは黄色へと変化する。

 

ラテとアスミは手を取り合うと、白い翼が舞い、ラテが舞ったかと思うとハートの中から白い白衣のようなものが飛び出す。

 

その白衣を身に纏い、ラテが降りてきたかと思うとハープが飛び出し、さらにアスミは紫色を基調とした衣装へと変わっていく。

 

衣装にチェンジした後、ハープを手に取り、その音色を奏でる。

 

キュン!

 

「「重なる二つの花!」」

 

「キュアグレース!」

 

「ラビ!」

 

のどかは花のプリキュア、キュアグレースに変身。

 

キュン!

 

「「交わる二つの流れ!」」

 

「キュアフォンテーヌ!」

 

「ペエ!」

 

ちゆは水のプリキュア、キュアフォンテーヌに変身。

 

キュン!

 

「「溶け合う二つの光!」」

 

「キュアスパークル!」

 

「ニャ!」

 

ひなたは光のプリキュア、キュアスパークルに変身した。

 

「「時を経て繋がる、二つの風!」」

 

「キュアアース!!」

 

「ワン!」

 

アスミは風のプリキュア、キュアアースへと変身した。

 

「「「「地球をお手当て!!」」」」

 

「「「「ヒーリングっど♥プリキュア!!」」」」

 

4人はプリキュアへの変身を完了した。

 

「おや? 見慣れない子たちがいるねぇ・・・・・・」

 

そこへメガビョーゲンと行動を共にしていたヒエールが近づいて声をかける。

 

「っ、お、お前は・・・!?」

 

その姿を見たラビリンが驚愕の叫びをあげ、ヒエールを睨みつける。

 

「ラビリン、知ってるの・・・?」

 

「ビョーゲンズのヒエールラビ・・・!!」

 

怒りを露わにしたラビリンにグレースが尋ねると、ラビリンはそう答える。

 

「あいつは、キングビョーゲンと一緒にヒーリングガーデンを襲ったビョーゲンズの一人だ!!」

 

「テアティーヌ様との戦いの後に、姿見えなくなったけど、まさかここに戻ってくるとは思わなかったペエ・・・・・・」

 

ニャトランとペギタンもそう説明する。ヒエールはキングビョーゲンと故郷を襲撃した、言わばヒーリングアニマルたちの仇なのだ。

 

「おぉぉ! キミたちがキングビョーゲン様から聞かされている、噂のプリキュアってやつかい? なんと美しい・・・! 」

 

「あ、あいつ・・・何言ってんの?」

 

ヒエールが見惚れていると、スパークルは気色悪いものを見ているかのような顔でそう話す。

 

「ビョーゲンズなのに・・・美しいものが好きなのですか?」

 

「ええ、そうですとも。美しいものは私にとっては美、名声、思いそのものです。この自然や、この山、この街・・・どれも彼も美しいものだ。素晴らしい・・・!! そして、キミたち!! その衣装に、その容姿・・・・・・まるで生きているかのように輝いている・・・!! 最高に美しいよ・・・!!」

 

「ビョ、ビョーゲンズが美しさを語ってるなんて・・・気持ち悪いんだけど・・・!?」

 

アースが思わず尋ねると、ヒエールはクルクルと踊りながらそう話す。スパークルはますます気色悪さが増し、体を思わず抱えている。

 

「美しさを語ってたって、ビョーゲンズはビョーゲンズラビ!!」

 

「早くメガビョーゲンを止めないと・・・!」

 

ラビリンはそう断言し、ペギタンは暴れているメガビョーゲンのことを危惧する。

 

「そうね。私もあんまり・・・ああいうのは好きじゃないわ・・・・・・」

 

フォンテーヌも苦々しい表情を浮かべながらそう言った。

 

「つれないところも、また美しさだ。だが、美しくなろうとしているのをやめさせるわけにはいかない。僕たちも美しさを持ってお相手しよう。メガビョーゲン!!」

 

ヒエールはプリキュアを自己評価した後にそう言うと、メガビョーゲンに指示を出す。

 

「メガァ!!!」

 

「来るよ!!」

 

「「「っ!!」」」

 

メガビョーゲンは宙を泳ぎながら勢いよくこちらに突っ込んできた。グレースの言葉に、プリキュアたちはメガビョーゲンの攻撃を避ける。

 

「はぁっ!!」

 

「ふっ!!」

 

「はぁっ!!」

 

「メガ!! メガ!! メガァ!!」

 

グレースたち3人はそれぞれの色の光線をステッキから放つも、メガビョーゲンはすばしっこく光線をあっさりと避けてしまう。

 

「メガ、ビョーゲン!!」

 

お返しにメガビョーゲンは腹の下の部分から赤い球のようなものを覗かせると、体を勢いよく回転させて飛ばした。

 

「っ、きゃあぁ!!」

 

「「スパークル!!」」

 

赤い球はとっさに避けられなかったスパークルに直撃し吹き飛ばされる。

 

「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

「メガ!!」

 

そこへアースが頭上が急降下して蹴りを食らわせようとするも、メガビョーゲンは素早く動いてかわす。

 

「はぁぁぁぁぁ!!!」

 

「メガ、ビョーゲン!!」

 

「あぁぁぁっ!?」

 

さらにフォンテーヌが飛んで蹴りを入れようとするも、メガビョーゲンは横へ避けると体を回転させて尾びれ部分を振るい、フォンテーヌを地面へと落とした。

 

「フォンテーヌ!!」

 

「メガァ!!!!」

 

「っ!!」

 

グレースは地面へと叩きつけられたフォンテーヌを心配するも、そこへメガビョーゲンが真正面からこちらに突っ込んでくる。

 

「ぷにシールド!!」

 

「うぅぅっ!!!」

 

グレースは肉球型のシールドを展開するも、猛スピードで突っ込んできたメガビョーゲンにシールドごと突き飛ばされ地面を転がる。

 

「速い・・・!!」

 

「動きについていけなかったペエ・・・!」

 

「全然攻撃が当たらないんだけど・・・!?」

 

「あのメガビョーゲン、結構強いぞ・・・!!」

 

フォンテーヌとスパークルはまだそれほど大きくなっていないメガビョーゲンと言えども、只者ではないということを察する。

 

「メッガァァァァ!!!」

 

「っ・・・ふっ!!!」

 

その言葉を尻目に、メガビョーゲンはアースにも正面から襲いかかった。アースは突っ込んでくるメガビョーゲンを両手で受け止める。

 

「ふっうぅぅぅ!!」

 

「メッガ・・・??」

 

「ふっ!! はぁっ!!」

 

「ビョーゲン!?」

 

アースは片なくメガビョーゲンを押し返すと、そのまま回し蹴りを加えて吹き飛ばし、地面へと転がる。

 

「おぉ!!」

 

「やっぱりアースは強い・・・!!」

 

スパークルが驚き、グレースがそうつぶやく。アースがメガビョーゲンを相手に圧倒するということに改めて驚きを隠さない。

 

「うむ・・・あの紫のプリキュア、なかなかやるみたいだね。あの美しさ、僕の手で受け止めたい・・・!!」

 

ヒエールはアースがメガビョーゲンを圧倒した姿を見てそうつぶやく。

 

「メッガァ!!」

 

メガビョーゲンはすぐさま復帰して、アースを威嚇するように見据える。

 

「ふっ!!」

 

アースはメガビョーゲンへと駆け出していき、さらなる攻撃を加えようとするが・・・・・・。

 

シュイーン!

 

「っ!?」

 

彼女の目の前にヒエールが現れ、思わず後ろにバク転をして飛びのく。

 

「美しい僕が相手になるよ・・・!!」

 

ヒエールはそう言いながら、そのままアースへと飛び出していく。

 

「っ・・・はぁっ!!」

 

アースはヒエールの振るう拳を交わすと、彼に拳を振るおうとする。しかし、ヒエールはどこからかステッキを出してアースの拳を受け止める。

 

「ふん・・・!! はぁ!!!」

 

ヒエールはステッキで押し返して距離を取ると同時に、ステッキに赤いオーラを輝かせるとXの字に振るって斬撃を飛ばす。

 

「っ!?」

 

アースはそれに驚くと横に前転をして斬撃をかわし、ハープを取り出す。

 

「音のエレメント!!」

 

ハープに音のエレメントさんから授かった、音のエレメントボトルをセットする。

 

「ふっ!!!」

 

アースがハープを奏でると、小さな円形の音波を出現させるとそこからレーザーを放つ。

 

「ふん!!」

 

ヒエールは動揺することなく、ステッキでレーザーを受け止める。そのままレーザーを打ち消すが、その間にアースはヒエールの横へと移動し、彼へと飛び出す。

 

「はぁぁぁぁぁっ!!!!」

 

「っ、ふぅん!!!!」

 

アースは飛び蹴りを繰り出し、ヒエールはステッキで防ぐも、力を抑えきれずに背後へと突き飛ばされる。

 

「やるね・・・キミ。美しいよ・・・」

 

「あなたに褒められても、嬉しくはありません・・・!」

 

ヒエールはアースの戦闘力を評価するも、アースは険しい表情でこちらを睨む。

 

「じゃあ、これはどうだい・・・!?」

 

ヒエールは再びステッキに赤いオーラを溜めると、それを空へと掲げる。すると空に黒い雲が出現し、そこからステッキへと赤い雷が落ちる。

 

「はぁぁっ!!!!」

 

ヒエールはそのままアースへと目掛けてステッキを振るうと、ステッキの雷がアースへ襲いかかる。

 

「っ!?」

 

アースは思わぬ力に驚くも、雷を飛んでかわす。地面に雷が当たり、草原が焼き焦げていく。

 

「雷!?」

 

「っていうか、あいつ・・・黒い雲出したよね!? あんなに晴れてた空に!?」

 

「なんて力なの・・・!?」

 

グレースたちはヒエールの能力に驚きを隠せなかった。一瞬のうちに黒い雲を出現させ、ステッキに雷を受け止めてそれを振るうなど、規格外にもほどがある。

 

「っ・・・・・・」

 

「油断は禁物だよ」

 

アースが焼け焦げた地面を見つめていると、ヒエールが彼女と同じ高さに飛ぶ。

 

「はぁっ!!」

 

ヒエールはステッキを横に振るうと、螺旋状の赤い風がアースに向かって放たれる。

 

「っ、うっ・・・!!!」

 

空中に逃げていたアースは両腕を交差させて防御態勢に入り、そこへ赤い風が直撃した。

 

「な、なんという力・・・!!」

 

アースは赤い風に苦しめられながらもそう呟いた。

 

やがて赤い風が消えていき、アースが防御体制を解くと・・・・・・。

 

「隙あり・・・!!!!」

 

「っ!!??」

 

「ヒエールスラッシュ!!!」

 

いつの間にかヒエールがアースの背後に移動しており、気づいたアースは振り向くも、時すでに遅し。ヒエールはそう叫びながら、赤いオーラを纏ったステッキを3回振るう。

 

「うっ、ぐっ、あぁぁぁ!!!!」

 

斜め右、斜め左、上から振るうステッキを食らったアースは悲鳴を上げながら地面へと落下した。

 

「「「アース!!」」」

 

「おっと・・・美しいキミたちを退屈にさせてしまっているようだね。メガビョーゲン!!」

 

グレースたちが地面に叩きつけられたアースを心配する中、ヒエールはメガビョーゲンをけしかける。

 

「メガァ!!」

 

「「ぷにシールド!!」」

 

メガビョーゲンはグレースたちに向かって赤い光線を吐きつける。グレースとスパークルが前に出て、肉球型のシールドを展開して光線を防ぐ。

 

「氷のエレメント!!」

 

フォンテーヌはその間に、メガビョーゲンの動きを止めようと氷のエレメントボトルをステッキにセットする。

 

「はぁっ!!」

 

「メガ!!」

 

氷を纏った光線をメガビョーゲンに向かって放つも、赤い光線を吐くのを中断してメガビョーゲンは上に泳いでかわす。

 

「くっ・・・やっぱり当たらない・・・!!」

 

「すぐ避けられちゃうペエ・・・・・・」

 

フォンテーヌとペギタンはメガビョーゲンに光線が当たらないことをつぶやく。

 

「メッガァ!!!」

 

「「「きゃあぁぁぁぁ!!!」」」

 

メガビョーゲンは一旦後ろへ泳ぐとすぐに方向転換してスピードをあげて突っ込み、曲がる勢いを利用して蹴散らすように尾びれを振るい、グレースたちを吹き飛ばす。

 

「あうっ! うっ・・・!!」

 

グレースは木へと叩きつけられて地面へと落ちる。背中が痛むが、それでも立ち上がって戦う意思を無くさない。

 

フォンテーヌとスパークルも立ち上がり、諦めずにステッキを構えた・・・・・・その時だった・・・・・・。

 

「クチュン!!」

 

「「「っ!!??」」」

 

安全なところで待機していたラテがくしゃみをし出したのだ。

 

「ラテ・・・!?」

 

「まさか・・・!!」

 

「嘘・・・別の場所にメガビョーゲンが・・・!?」

 

グレースたち3人は、どこかにもう一体メガビョーゲンが出現したことに対して動揺する。

 

「ほう・・・もしかして・・・」

 

ヒエールは頼んでいる美しいあの娘が、動き出したことに笑みを浮かべる。

 

「ふーん、あの子犬がさらにぐったりしたってことは・・・ふふっ♪」

 

クルシーナもこの場所の反対側で、メガビョーゲンの反応があることに不敵な笑みを浮かべるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プリキュアがヒエールたちと激闘を繰り広げている頃・・・・・・その場所の反対側の山では・・・・・・。

 

「・・・・・・・・・」

 

誰かがバーベキューの支度をしているであろう場所に、かすみの姿があった。

 

確証はないが、おそらくはのどかたちであろう。この山にキャンプをするために、おそらくご飯であるバーベキューの用意をしていたのだろう。

 

「羨ましいな・・・・・・」

 

かすみは無表情ながらも、見つめながらそう呟く。私がプリキュアを救えるような未熟者でなければ、のどかたちとキャンプを楽しめたかもしれない。

 

でも、きっとのどかは自分たちを許してはいないだろう。どうせ叶わぬ願いだ。

 

「感傷に浸っている場合じゃないな・・・・・・」

 

かすみは悲しいという感情を振り払うかのように険しい表情を浮かべると辺りを見渡し、食材のクーラーボックスの側に置いてあった小さなガスボンベに目が行く。

 

ヒエールの作戦を実行しなければ・・・・・・かすみはのどかとの楽しい思い出よりも、仕事をしなければならないという思いに気持ちを塗り替えていく。

 

私はビョーゲンズのカスミーナとして・・・・・・ここ一帯を、蝕む・・・!!

 

かすみは手のひらに息を吹きかけると、黒い塊を出現させ、漂うそれを掴んで込めるように握ると、その手を突き出すように開く。

 

「進化しろ、ナノビョーゲン!」

 

「ナノー・・・・・・!」

 

生み出されたナノビョーゲンは鳴き声を上げながら、ガスボンベと取り憑く。ガスボンベが病気へと蝕まれていく。

 

「・・・!?・・・!!」

 

ガスボンベに宿るエレメントさんが病気へと蝕まれていく。

 

そのエレメントさんを主体として、巨大な怪物がその姿をかたどっていく。凶悪そうな目つき、不健康そうな姿、そしてそれを模倣する様々な自然のものが姿として現れていき・・・。

 

「メガ!!ビョーゲン!!」

 

かすみが見つめる中、メガビョーゲンが誕生したのであった。

 

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