ヒーリングっど♥プリキュア byogen's daughter   作:早乙女

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前回の続きです。
ビーチバレーを楽しむのどかたちと、ビーチを楽しむクルシーナたち、ここからどうなっていくのか?


第125話「青春」

 

「ワ~~フ? ワフ? ワン!」

 

ラテは何やら眠くないのにあくびが出始め、違和感を覚えたが、特に気にしなかった。

 

「ラテ様、危ないラビ!!」

 

「ワン?」

 

ラビリンが声を上げると頭上からバレーボールが落下してきていた。

 

「ワウ!!」

 

「っ・・・えいっ!!」

 

とっさにのどかがラテの前に出て、落ちてくるボールを勢いよく弾いたが、ボールはヤシの木に当たって跳ね返り・・・・・・。

 

「うあ!?」

 

運悪くのどかの頭上に直撃して、地面に勢いよく倒れ込んでしまい、砂ほこりが舞った。

 

「うん・・・ラテ、大丈夫?」

 

「ワン!」

 

「あはっ♪ お揃いだ♪」

 

のどかもラテも怪我はなかったが、頭や顔には砂がかかっていて、のどかはラテのそんな顔を見て笑みを浮かべた。

 

「のどかちゃん、大丈夫!? 怪我はない!?」

 

「はい、なんともないです」

 

それを見ていた中島先生が駆け寄って心配するも、のどかはそう答える。

 

「申し訳ありません、私のサーブミスです・・・・・・」

 

「お~い、大丈夫~?」

 

「のどかちゃん、ちょっと疲れてきたんじゃないかしら?」

 

「一旦、休憩にしましょうか」

 

のどかに疲れが行動と表情に少し見えてきているようなので、ちゆの提案で休憩を挟むことにした。

 

「ふふふ♪ ニャトラ~ン!! ペギタ~ン!!」

 

「待ってたぜっ!!」

 

中島先生が笑顔でニャトランとペギタンを呼ぶと、不意にニャトランの声が聞こえ、のどかたちがそちらを振り向くと二人がおり、そこにはコンロで焼かれたバーベキューが用意されていたのだ。

 

「いつでもオッケーペエ~!!!!」

 

「私たちで準備したのよ」

 

「ふわぁ~♪」

 

中島先生がそう言うと、のどかは瞳を輝かせた。

 

串に刺さっているお肉や野菜はしっかりと焼けていたので、のどかたちはみんなお昼休憩で、早速バーベキューをいただくことにした。

 

「モグモグ・・・ん~、美味し~! すっごく生きてるって感じっ♪」

 

「いっぱい運動したものね」

 

「うんっ♪ でも、試合に負けちゃったのは悔しいなぁ・・・・・・」

 

のどかとちゆはバーベキューを食べながらそう話した。

 

「モグモグ・・・やっぱ、試合すると楽しいね♪」

 

「真剣勝負はシナリオのないドラマ・・・ドキドキします・・・・・・」

 

「ビーバレで言ってた通りラビ♪」

 

「みんな、遊ぶ時は怪我をしないように気をつけてね」

 

「「「「はい!!」」」」

 

ひなたやアスミ、中島先生もそう言い、みんなで楽しそうに話しながらバーベキューを楽しんだ。

 

「「「「「ごちそうさまでした!!」」」」」

 

「みんな、よく食べたわね♪」

 

しばらくしてバーベキューは終わり、みんなは砂浜に座り込んで休憩し始めた。中島先生はその間にバーベキューの後片付けをし始める。

 

「えへへ♪ 次は何する~?」

 

ひなたがそう言うと、のどかはラビリンの方を向き・・・・・・。

 

「コーチ、お願いがあります・・・!!!!」

 

「ラビ?」

 

「「「・・・・・・?」」」

 

のどかは正座をしながらラビリンを見ると、みんなはそんなのどかとラビリンを見る。

 

「私、もっとラリーを続けたいです・・・・・・特訓してください!!」

 

「? ラリーを続けるのが、苦手なのですか?」

 

「ううん・・・・・・苦手というよりも好きなの。手から手へボールが繋がれていくの、すごく面白くて・・・ボールを落とさない限り、ずっと続いていくんだもん。だから・・・ちゃんと受け止めて、ちゃんと返せるようになりたいの♪」

 

のどかがラビリンやみんなにそう話すと・・・・・・。

 

「っ~!!嬉しいラビ~!! のどかがビーチバレーを好きになってくれて~♪」

 

のどかのその言葉を聞いて嬉しくなったラビリンはのどかに頬ずりをした。

 

「任せるラビ!! このコーチが、立派な選手にしてあげると約束するラビ!! あの・・・・・・海にかけてっ!!!!」

 

「はい、コーチ!!!!」

 

青春により熱の入ったラビリンが沖に見えている岩を指しながら宣言すると、タイミングよく波が岩を打った。のどかもよりビーチバレーにやる気を見せた。

 

「・・・・・・これが青春なのですね」

 

「これはもう、スポ根だと思う・・・・・・!!!!」

 

「・・・・・・どっちでも良いんじゃない?」

 

「ふふふっ、良いわね〜♪」

 

アスミとちゆがのどかの姿の様子を見て燃えている中、ひなただけはそのノリについていけない様子だった。中島先生は笑みを零しながらそう言った。

 

一方、無人島の反対側では・・・・・・。

 

「かすみお姉ちゃん、行くよ〜!!」

 

「ま、待ってくれ・・・・・・心の準備が・・・・・・」

 

バシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャ!!!!!

 

「うぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!」

 

「う、うわぁっ、う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!??」

 

緊張したような表情をするかすみのその声も聞かずに、ヘバリーヌは勢いよくバタ足をして彼女が乗る浮き輪を押していく。水しぶきを上げながらものすごいスピードで移動する浮き輪に、かすみは怯えた表情をしながら絶叫をあげる。

 

浮き輪は縦横無尽に海を滑走し、その度にバタ足の水飛沫を撒き散らしていく。

 

「ふぅ・・・・・・海で浮かぶのも悪くないものだね」

 

「んぅ・・・・・・すぅ・・・・・・」

 

ハキケイラとフーミンは海の上に浮かばせた浮き輪ベッドの上に寝転びながらそう言っていた。

 

「うぅぅぅぅぅわぁぁぁぁぁぁぁ!!!! ヘバリーヌ、スピードを落とせぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 

「えぇ〜!? 楽しくないじゃん、それじゃあ〜!!」

 

「怖い怖い!! 落ちる落ちるぅぅぅぅ〜!!!!」

 

沖の方ではかすみが何かを訴えているようだが、ヘバリーヌは面白くないと却下してそのままのスピードで海の上を滑走する。

 

「・・・・・・なんだか、あっちは騒がしいなぁ」

 

「んぅ・・・・・・ベッドの上、気持ちいいですぅ・・・・・・」

 

ハキケイラはそんな二人が気になっているが、フーミンは気にせずにベッドの感触を満喫していた。

 

と、そこへ・・・・・・・・・。

 

バシャバシャバシャバシャバシャバシャ!!!!

 

「二人とも、どけどけどけぇぇぇぇぇぇ!!??」

 

「っ!!??」

 

「・・・・・・??」

 

かすみの乗った浮き輪が猛スピードでこちらに向かってきて、それを見たハキケイラとフーミンが慌てて体を起こすが・・・・・・・・・。

 

「うわぁっ!?」

 

「っ!?」

 

その瞬間、浮き輪が二人の浮き輪ベッドに激突し、浮き輪から投げ出されたかすみはハキケイラとフーミンを巻き込んで共に海へと落下した。

 

「あれ〜? かすみお姉ちゃん?」

 

ヘバリーヌが疑問に思って浮き輪の上へと昇って覗いてみると、そこにはひっくり返った浮き輪ベッドが浮かんでいた。

 

ブクブクブクブクブク・・・・・・。

 

すると、かすみが落ちたところから泡が立ち始め・・・・・・。

 

「ぷはぁっ!! ゲホゲホゲホ・・・!!!」

 

「かすみお姉ちゃん〜!」

 

「ヘバリーヌ・・・!!!!」

 

かすみが海の中から顔を出して、浮き輪ベッドに捕まるとむせこみながら突っぷす。呑気なヘバリーヌに珍しく怒って抗議の声を上げるかすみ。

 

「ぷぁっ!! 随分と大胆なことをするね・・・!!」

 

「す、すまない・・・! ヘバリーヌが言うことを聞かなくてな・・・・・・」

 

ハキケイラも海の中から顔を出して浮き輪ベッドにしがみ付くとかすみに少し笑みを浮かべたが、目は笑っていなかった。かすみは自分の責任だと思いながら謝罪する。

 

「まあ、こういうのも面白いからいいけどさ」

 

「本当にすまない・・・・・・」

 

ハキケイラは髪を掻き分けながらそう言うも、気にし過ぎのかすみは変わらずに謝っていた。

 

「・・・あれ? フーミンはどこだい?」

 

「あっ・・・そう言えば・・・・・・」

 

ハキケイラの言葉でフーミンの姿が見えていない二人は辺りを見渡し始める。

 

「フーちゃんなら、そこに浮いてるよ〜」

 

「「っ・・・?」」

 

ヘバリーヌが指を指す方向を見ると、そこにフーミンが背面で海に浮いているのが見えた。

 

「すぅ・・・すぅ・・・気持ちいいですぅ・・・・・・」

 

「フーミンは呑気だなぁ・・・・・・こうなっても状況を楽しめるなんて、少しは見習いたいくらいさ」

 

「呑気というレベルを超えていると思うんだが・・・・・・」

 

ぶつかったことをまるで気にしていない様子のフーミンに、ハキケイラがそう言うとかすみは呆れたように聞いていた。

 

「誰かヘバリーヌちゃんの浮き輪に乗る〜??」

 

「今度は僕を乗せてくれないかい? あのスピードは楽しそうだ」

 

「いいよ〜!」

 

「わ、私は・・・もういい・・・・・・疲れた・・・・・・」

 

ヘバリーヌが誘うとハキケイラが自身を乗せるように要求、ヘバリーヌは承諾してハキケイラは泳いで浮き輪の上に自身の体を乗り上げる。一方、かすみは疲れた様子でそう言うとひっくり返った浮き輪ベッドをもとに戻すと、その上にうつ伏せで横になり始めた。

 

「うぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」

 

「イィィィィィヤッホォォォォォォォォー!!!!」

 

その沖ではヘバリーヌが浮き輪に乗ったハキケイラをジェットボートのように走らせており、ハキケイラはかすみと違って楽しそうだった。

 

ザッパァァァァァァン!!!

 

「っ? うわっぷ!?」

 

そんなかすみにどこからか水飛沫が降りかかり、かすみは再び海へと落ちてしまう。

 

「ぷはぁ・・・・・・おい、フーミン!!」

 

「んぅ・・・これでも食らうですぅ・・・・・・」

 

「や、やめろ!! 私はもう疲れているんだ!!」

 

「嘘ですぅ・・・!! ビョーゲンズが疲れるなんてあり得ないですぅ・・・!!」

 

かすみが海から顔を出して、水を浴びせかけた張本人であるフーミンに抗議の声を上げるとフーミンは少し顔を膨れさせながらこっちを見ていた。

 

「これでも食らうですぅ・・・!!」

 

「こら! やめないか!! このぉ・・・!!!!」

 

「ぷっ・・・わっぷ・・・!!」

 

フーミンは再び大量の水をかけると、かすみは怒ってステッキにダークブルーのエレメントボトルをセットするとそこから勢いよく水を発射する。

 

「なんかうるさいの・・・向こう・・・・・・」

 

「まぁ、元気なことはいいことじゃないですか・・・・・・」

 

そんな海で遊ぶ4人の様子を見て、イタイノンとドクルンはそんなことを話していた。

 

ズズズズズズ・・・・・・。

 

「ぷはぁ・・・・・・で、こっちはなんかボロボロになってるんだけど?」

 

クルシーナがジュースを啜った後に、視線を向けるとそこには膝をついているグアイワルと倒れているメガビョーゲンの姿があった。その周りには焦げたヤシの実のようなものが砂浜に散乱している。

 

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・完成だぁ・・・ついに・・・必殺技が完成したぞ・・・!!!」

 

「何よ、必殺技って?」

 

「メガビョーゲンの必殺技なんか聞いたことがないの・・・・・・」

 

グアイワルもメガビョーゲンも何やら技を完成させたようだが、それを理解できないクルシーナとイタイノンはそう言った。

 

「何かピンと来たんですか?」

 

「あぁ・・・さぁ・・・お前の力を見せてやれ!!!!」

 

「メェッガ・・・ビョーゲェェェェン!!!!」

 

グアイワルの言葉にメガビョーゲンは立ち上がって雄叫びのような声を上げると、近くの木へと駆け出し・・・・・・。

 

「メッガァ・・・!!!!」

 

先ほどと同じように口から赤い光線を吐き出して、赤く染めて蝕み始めた。

 

「ククク・・・・・・」

 

グアイワルがその様子を見て笑みを浮かべている。

 

「ぐぁっ!? どわぁ!? ぐはっ!!!!」

 

そんなグアイワルの頭上から3台のビーチベッドが次々と飛んできた。

 

「さっきの特訓はなんだったのよ!? 普通に蝕んでるじゃないっ!!」

 

「今まで見せられた時間を返せなの!!!!」

 

「怒るべきじゃないんでしょうけど、ちょっとイラっとしましてねぇ・・・・・・!!」

 

ビーチベッドをそれぞれ吹き飛ばした本人たちである三人娘が怒りの声を上げていた。

 

「ぐっ・・・特訓の成果は出ている!! この俺様のみっちりとした特訓のおかげでなぁ!!」

 

「どこに特訓が活かされてんだよっ!?」

 

「ふっ、これだから早とちりの素人は・・・・・・まだ本領は見せていない!! まずは着実に蝕むのだ!!!! 本領発揮はそれからだ!!」

 

「っ・・・・・・はぁ」

 

立ち上がったグアイワルがそう主張すると、クルシーナは怒りを落ち着かせてため息をついた。

 

「まぁ・・・見てみようではありませんか、その特訓の成果というものをねぇ」

 

「見ても無駄な気がするの・・・・・・」

 

「・・・・・・失敗したら、そのツノへし折ってやるからな」

 

ドクルンが鉾を収めるように言うと、イタイノンは疲れたようにそう言い、クルシーナは脅しのような言葉を不機嫌そうに吐いた。

 

「まあ、見ていろ・・・・・・このグアイワル様の勝利をな・・・!」

 

そんな言葉を意に返さず、グアイワルは妙に自信たっぷりにそう言ったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・クチュン!!」

 

「「「ラテ様!?」」」

 

その頃、ラテが突如具合が悪くなり、アスミが帽子を取るといつものように額のハートマークが黄色になっていた。

 

これはまさに・・・・・・ビョーゲンズが現れた証拠だ。

 

「まさか、すこやか市にビョーゲンズ・・・・・・?」

 

「困ったわね・・・・・・アスミの力は戻りきってないのに・・・・・・」

 

「まぁ! それは大変ね・・・・・・」

 

ひなたとちゆはすこやか市にビョーゲンズが現れたと思い、困っていた。先ほど風でワープした力をアスミは使ったばかりだ。夕方ぐらいにならなければ再び使うことができない。

 

「とりあえず、どこに現れたのか聞いてみよう・・・・・・!!」

 

のどかはそう言いながらラテに聴診器を当てる。すると・・・・・・。

 

(あっちで、ヤシの木さんが泣いてるラテ・・・・・・)

 

「? あっちって・・・・・・」

 

「島の反対側でしょうか・・・・・・?」

 

ラテは弱々しくのどかたちの後ろの方を指し示し、のどかたちは疑問に思いながらも向かうことにした。

 

「う〜ん・・・・・・こっちでいいのかな?」

 

「この辺りは蝕まれてるけど・・・・・・」

 

「ビョーゲンズの姿はないわね・・・・・・」

 

しかし、そこには焦げたヤシの木が散らばっているだけで人やビョーゲンズの姿はどこにもない。

 

「この島を動き回ってるんじゃないかしら?」

 

「聞いてみましょう」

 

中島先生が考えながらそう言うと、アスミは居場所を聞こうとラテに聴診器を当てる。

 

(今度は向こうラテ・・・・・・)

 

「えぇ〜っ!?」

 

「またあっち戻んの!?」

 

「行ってみましょう・・・!!!」

 

すると今度はラテが島の反対側を指し示した。どうやら相手は移動しているようで、とにかくみんなは向かうことにした。

 

一方、その島の反対側では・・・・・・。

 

「メガビョ〜ゲン!!!!」

 

メガビョーゲンがそこで口から赤い光線を撒き散らしながら、辺りの木や砂浜を蝕んでいた。

 

「なぁ・・・本当に特訓の成果なんか出てんの?」

 

「うるさい!! 黙ってみてれば分かる!!!!」

 

「黙ってみてるけどちっともわかんないの・・・!!!!」

 

クルシーナとイタイノンが、グアイワルに不満を垂れている。それもそのはず、先ほどからメガビョーゲンはいつも通りの蝕み方をしているだけ。先ほどの特訓のどこにそれが活かされているのかわからないので、イライラしているのだ。

 

「・・・グアイワル、温厚な私もいい加減怒りますよ・・・??」

 

「ええい、辛抱のない奴らめ!! 黙ってみていろと言っているのだ!!!!」

 

ドクルンが右手に冷気を溜めだし、グアイワルは少しビビりながらも強気に言い返した。

 

と、そこへ・・・・・・・・・。

 

「「「「「「「えぇ〜っ!!??」」」」」」」

 

島の反対側から戻ってきたのどかたちが驚きの声を上げた。そんな中、メガビョーゲンが狙いを定めたのは先ほどのどかたちが使っていたコートだった。

 

「「あぁっ!?」」

 

「メガビョ〜ゲン・・・!!!!」

 

制止の声も虚しく、コートや砂浜は赤い光線によって病気に蝕まれてしまった。

 

「ラビ〜・・・・・・ラビリンたちの青春が・・・・・・」

 

「まぁ、大変・・・!!」

 

「みんなっ!」

 

ラビリンがそれに気落ちする中、のどかの呼びかけで、みんなは頷き変身アイテムを構えた。

 

「「「「スタート!」」」」

 

「「「「プリキュア、オペレーション!!」」」」

 

「エレメントレベル、上昇ラビ!!」

「エレメントレベル、上昇ペエ!!」

「エレメントレベル、上昇ニャ!!」

「エレメントレベル、上昇ラテ!!」

 

「「「「キュアタッチ!!」」」」

 

ラビリン、ペギタン、ニャトランがステッキの中に入ると、のどか、ちゆ、ひなたはそれぞれ花のエレメントボトル、水のエレメントボトル、光のエレメントボトルをかざしてステッキのエネルギーを上げる。

 

アスミは風のエレメントボトルをラテの首輪にはめ込む。すると、オレンジ色になっているラテの額のハートマークが神々しく光る。

 

のどかたち3人は、肉球にタッチすると、花、水、星をイメージとしたエネルギーが放出され、白衣のような形を形成され、それを身にまといピンク、水色、黄色を基調とした衣装へと変わっていく。

 

そして、髪型もそれぞれをイメージをしたようなものへと変わり、のどかはピンク、ちゆは水色、ひなたは黄色へと変化する。

 

ラテとアスミは手を取り合うと、白い翼が舞い、ラテが舞ったかと思うとハートの中から白い白衣のようなものが飛び出す。

 

その白衣を身に纏い、ラテが降りてきたかと思うとハープが飛び出し、さらにアスミは紫色を基調とした衣装へと変わっていく。

 

衣装にチェンジした後、ハープを手に取り、その音色を奏でる。

 

キュン!

 

「「重なる二つの花!」」

 

「キュアグレース!」

 

「ラビ!」

 

のどかは花のプリキュア、キュアグレースに変身。

 

キュン!

 

「「交わる二つの流れ!」」

 

「キュアフォンテーヌ!」

 

「ペエ!」

 

ちゆは水のプリキュア、キュアフォンテーヌに変身。

 

キュン!

 

「「溶け合う二つの光!」」

 

「キュアスパークル!」

 

「ニャ!」

 

ひなたは光のプリキュア、キュアスパークルに変身した。

 

「「時を経て繋がる、二つの風!」」

 

「キュアアース!!」

 

「ワン!」

 

アスミは風のプリキュア、キュアアースへと変身した。

 

「「「「地球をお手当て!!」」」」

 

「「「「ヒーリングっど♥プリキュア!!」」」」

 

みんなは変身を終えると、メガビョーゲンの前に立ちはだかった。

 

「っ?? なんでプリキュアどもがここにいんのよ??」

 

「本当にどこにでも現れる奴らなの・・・・・・!」

 

「なるほど・・・ビーチバレーのコートがここにあるから誰なのかと思ったら、プリキュアでしたか」

 

クルシーナとイタイノンはプリキュアが無人島にいることに不快そうな顔をし、ドクルンは疑問が解決したようで納得したような反応をしていた。

 

「うぇっ、クルシーナたちまでいたの!?」

 

「休暇で来てたのよ、悪いぃ??」

 

スパークルがそう言うと、クルシーナは不機嫌そうな声でそう言う。

 

「ちっ・・・・・・こんな所まで追いかけてくるとは・・・・・・メガビョーゲン、特訓の成果を見せてやれ!!!!」

 

「特訓ラビ・・・・・・?」

 

ラビリンが特訓という言葉が気になっている中、メガビョーゲンは頭に生えているヤシの木からヤシの実をむしり取って目の前に構える。

 

「赤道直下で編み出した必殺技・・・・・・食らえ!!!!」

 

「メェェガァ・・・・・・!!!!」

 

グアイワルが叫び、メガビョーゲンはヤシの実を上に放り投げ、その場から飛び上がる。

 

「あぁ・・・・・・特訓ってそういうこと・・・・・・おっ? 面白いこと思いついちゃったぁ・・・・・・」

 

「? クルシーナ、何を考えてるの?」

 

「また良からぬことですか?」

 

「アンタらはどうみてんのよ、アタシのこと・・・!! この休暇で暇つぶしできるようなことだよ・・・!!」

 

クルシーナが特訓という言葉にようやくピンと来た後、何かを思いついたように不敵な笑みを浮かべた。

 

「激熱!! 赤道直下ーーーー」

 

「待ちな!!!!」

 

メガビョーゲンはグアイワルの声に合わせて、ヤシの実をスパイクで放とうとした時、クルシーナが叫ぶ。

 

「メガ・・・? ビョッ!? ゲン・・・・・・」

 

メガビョーゲンはその声によそ見をした結果、自分の頭に落下したヤシの実が直撃し、地面に倒れてしまった。

 

「えっ・・・何・・・・・・?」

 

「邪魔をするな!! クルシーナ!!!!」

 

「まぁまぁ、いいからいいから・・・・・・」

 

戸惑った声を上げるグレースと、せっかくの攻撃のタイミングを邪魔されたグアイワルが怒ると、クルシーナは余裕そうな表情でそう言う。

 

「ここの砂浜・・・・・・このコート・・・・・・ちょうどいいじゃない。ねぇ、プリキュア・・・どうせならさぁ、アタシたちと勝負しない? ビーチバレーで」

 

「「「「えっ!?」」」」

 

クルシーナはピンク色の禍々しい球体を生み出して、人差し指でクルクルと回しながらそう言うと、プリキュアたちは驚きの声を上げる。

 

「おい! 何を勝手に!!??」

 

「お前は、黙ってろっ!!!!!!!!」

 

「・・・・・・は、はい」

 

(なぜ俺様が怒られなくてはならんのだ・・・・・・!?)

 

グアイワルが抗議しようとすると、クルシーナは赤く目を光らせながら睨み、萎縮したグアイワルは小さい声でそう言った。

 

「ふ、ふざけないで!! どうせ何か企んでるんでしょ!?」

 

「そうだよ!! ビョーゲンズは地球を蝕むことしかしないんでしょ!?」

 

当然、フォンテーヌとスパークルはその提案を下げようとする。ビョーゲンズは何を考えているかわからないので、迂闊に乗ると罠にはめられる可能性がある。そんな思いをこれまでもクルシーナたちによって味合わされたことか・・・・・・。

 

「ふーん・・・自信ないんだぁ? アタシたちに勝つって」

 

「・・・・・・なんですって?」

 

するとクルシーナは小馬鹿にしたような笑みでそう挑発すると、フォンテーヌが反応した。

 

「そりゃそうよねぇ、だってお前はハイジャンプしかできないもんねぇ? それ以外の競技に自信がないのも、仕方ないわよねぇ〜? アッハハハハハハハ!!!!」

 

「っ・・・・・・・・・!!!!」

 

クルシーナのバカにしたような態度に、フォンテーヌの内なる心に火がついた。

 

ダンッ!!!!

 

「・・・いいわよ!! やってやろうじゃないの!!!!」

 

「「「フォンテーヌ!?」」」

 

「な、何言っちゃってんの!?」

 

フォンテーヌは思いっきり足を叩きつけるとそう言い、他の三人は驚いた。

 

「あんなこと言われて黙っていられると思う!? アスリートを馬鹿にするあいつらを見返してやらないと気が済まないわ!!!!」

 

「まぁ・・・ちゆちゃんのアスリート魂に火が付いちゃったのね・・・・・・」

 

フォンテーヌは睨みながらそう言い、中島先生がそう説明する。

 

「マジ・・・・・・?」

 

「これでは、止めるわけには行きませんね・・・・・・」

 

スパークルとアースも困ったように、フォンテーヌを見ていた。

 

「うーん、でも・・・・・・私も一度ぐらいはラリーをしたい!! 受けるよっ、その勝負!!」

 

「グレースまで!?」

 

そんなフォンテーヌに感化されたかのように、グレースも妙なやる気を出し始め、スパークルはさらに困惑する。

 

「ふふふっ、面白くなりそうねぇ・・・・・・」

 

グレースとフォンテーヌの様子を見たクルシーナはいい暇つぶしになると不敵な笑みを浮かべた。

 

こうしてクルシーナの思いつきの提案で、ビーチバレーで対決をすることになるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、プリキュアとクルシーナたちと離れて、海で遊んでいる残りのビョーゲンズは・・・・・・。

 

「ふぅ・・・・・・やっとゆっくりできるなぁ・・・・・・」

 

「い〜っぱい、遊んだねぇ〜!!!!」

 

「こういうのもたまには・・・・・・悪くないかな・・・・・・」

 

かすみ、ヘバリーヌ、ハキケイラは三人乗りできる浮き輪に捕まりながら、海の上をプカプカと浮かんでいた。

 

「ケイラちゃん、楽しかった〜?」

 

「スピードは出しすぎだったけど・・・・・・楽しくはあったかな?」

 

「わ〜い!! じゃあ、ヘバリーヌちゃん、もっと弾けちゃおうかなぁ〜!!!」

 

ヘバリーヌが先ほどの浮き輪の乗り物の感想を聞くと、ハキケイラは良くも悪くもない感想を述べると、ヘバリーヌは嬉しそうにバタ足をしようとする。

 

「やめろっ!! この浮き輪まで動かすのは!!!!」

 

「しないよ〜、かすみお姉ちゃんはビビリだなぁ〜」

 

「お前ならやりかねない・・・・・・!!!」

 

それを制止しようと叫ぶかすみに、ヘバリーヌは悪戯っ子のような笑みを浮かべ、かすみは顔に手を当てて疲れたような表情をする。

 

「ところで、フーミンはどこに行ったんだい?」

 

「フーちゃんなら、あっちの砂浜で寝てるよ〜」

 

「あぁ。そう言えば、イタイノンが用意したシートの上で寝てたな」

 

ハキケイラがフーミンの様子を伺うと、ヘバリーヌとかすみはそう話した。

 

一方、そのフーミンは砂浜の上に敷いたシートの上で横向きになりながら眠っていた。

 

「すぅ・・・すぅ・・・すぅ・・・・・・」

 

海で遊んで疲れたのか安らかな寝息を立てながら、気持ちよく眠っているフーミン。すると、そこに一匹の小さなカニが横歩きでやってくる。

 

「んぅ・・・・・・」

 

もぞもぞと体を動かすフーミンに、カニが彼女の顔へと近づいていく。

 

「んっ・・・・・・」

 

そんなカニの横にフーミンの動いた腕が迫り、その手が近くに落ちる。そして、その手でカニを自分の顔へと引き寄せた、その結果・・・・・・。

 

「・・・・・・っ!?」

 

顔に一瞬走る痛みに目を覚ましたフーミンは目をパッチリと開く。体を起こして目線を下に下げてみると、そこにはカニが自身の鼻をハサミで挟んでいるのが見えた。

 

「んぅ〜・・・・・・!!!!」

 

フーミンはその様子に顔を不快に顰めさせて頬を膨らませると、右手のデコピンでカニを吹き飛ばす。カニは砂浜の上でひっくり返って、ジタバタとさせていた。

 

「んむぅ〜、よくも眠りの邪魔したですぅ・・・・・・!!」

 

フーミンは珍しく目を覚ました様子で、カニを睨みながら歩み寄っていく。

 

「そんな奴は・・・こうしてやるですぅ・・・!!!!」

 

フーミンはカニを見据えて睨み付けながらそう言った。

 

「ふわぁ・・・・・・」

 

フーミンはあくびをしながら開いた口を3回叩くと、黒い塊がそこから飛び出す。

 

「進化するですぅ、ナノビョーゲン」

 

「ナノォ・・・・・・」

 

生み出されたナノビョーゲンが鳴き声をあげながら、ひっくり返っているカニを取り込んでいく。

 

そのカニを主体として、巨大な怪物がかたどっていく。凶悪そうな目つき、不健康そうな姿、そしてその素体を模倣する様々なものが姿として現れていき・・・。

 

「ギガ、ビョーゲン!!」

 

巨大なカニのような姿のギガビョーゲンが誕生した。

 

「?? なんだか海の質が変わってないか・・・・・・?」

 

「っ、確かに・・・海の色ではなくなっているな・・・・・・」

 

「赤いよ〜??」

 

かすみが海に異変を感じていると、ハキケイラとヘバリーヌもそれに気づいて口々に言う。

 

「ギガァァァ!!!」

 

「「っ!!」」

 

そこへ砂浜の方向から声が聞こえ、三人が振り向いてみると・・・・・・。

 

「フーミン!?」

 

「ギガビョーゲンのせいだったのか・・・・・・」

 

「フーちゃん、どうしちゃったのぉ〜?」

 

かすみとヘバリーヌが唐突に現れたギガビョーゲンに驚く中、ハキケイラは納得したようにそう呟く。どうやらフーミンが生み出したギガビョーゲンが海を蝕んだのが原因のようだった。

 

今日は休暇と言われているはずなのに、フーミンによる唐突なビョーゲンズとしての活動・・・・・・一体、どうしたと言うのか・・・・・・?

 

「ギガァァ!!!!」

 

ギガビョーゲンは口から赤い泡のようなものを噴射して、砂浜を泡だらけにして病気に蝕んでいく。

 

「ふふふっ、悪いカニさんは・・・お仕置きですぅ・・・・・・♪」

 

それをフーミンは悪意のなさそうな満面の笑みで、そう呟いたのであった。

 

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