ヒーリングっど♥プリキュア byogen's daughter 作:早乙女
ほとんどおまけみたいなものなので、今回は短めです。
メガビョーゲンを浄化したのにも関わらず、体調が改善しないラテ。その理由はビョーゲンズが別の場所に怪物を発生させたことが発覚し、プリキュアに変身したちゆたちはその場所へと向かっていた。
「「「「・・・・・・・・・」」」」
たどり着いたちゆたちが呆然と見ている理由には訳があった。
「ちょっと、フーミン!! 待ちなさいよ!!!!」
「寝てないで起きろー!!!!」
「なんで僕までこんなことをやらされるんだ・・・!!!!」
「すぅ・・・すぅ・・・すぅ・・・・・・」
クルシーナ、かすみ、ハキケイラが横歩きで暴走するギガビョーゲンを追いかけ回していたからだ。そんな中、フーミンだけはギガビョーゲンの背中の上でスヤスヤと眠っていた。
「えっと・・・・・・どういう状況だ・・・・・・?」
「結構蝕まれてるけど・・・なんでクルシーナたちがギガビョーゲンと追いかけっこしてんの・・・・・・?」
ニャトランとスパークルはその様子を見ながら、よくわからない様子でいる。ビョーゲンズたちがギガビョーゲンに蝕ませている光景はあったが、今回はどうしてビョーゲンズ同士が仲間割れのような感じになっているのか?
「しんらちゃんたちー、喧嘩はダメよー!!」
「先生・・・・・・そういうことじゃないと思います・・・・・・」
中島先生がそう言うと、フォンテーヌが冷静なツッコミを入れる。
「・・・・・・とにかくギガビョーゲンを止めましょう!!」
「先生は、安全なところにいてください!!」
「わかったわ!!」
アースの言葉にみんなが頷くと、グレースは先生にそう促してみんなはギガビョーゲンへと駆け出していく。
「っ・・・・・・あぁ~もぉ~、プリキュアが来ちゃったじゃん!!!!」
クルシーナはこちらに向かってくるプリキュアの姿が見えて頭を抱えたくなった。
「「「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」」」」
「ギガガガ・・・・・・ギガギガ!!」
プリキュア4人は同時に飛び出して、ギガビョーゲンに蹴りを食らわせて吹き飛ばす。ギガビョーゲンは倒れずにうまく着地した。
「んぅ・・・? 誰ですかぁ・・・私の眠りの邪魔をするのは・・・・・・!?」
フーミンが目をこすりながら目を覚まして起き上がる。
「あんたたち!! よくも騙したわね!!」
「私たちの青春を利用するなんて、なんてひどい・・・・・・!!」
「最初っからこのつもりだったのね・・・許せない・・・!!」
スパークル、グレース、フォンテーヌが怒りや悲しさといった人それぞれの反応を見せる。
「アタシじゃないわよっ!!!! フーミンが勝手に暴走して、ギガビョーゲンを生み出しちゃったのよ!!!!」
「嘘おっしゃい!! じゃあ、なんでここ一帯がこんなに蝕まれているのよ!? 時間を掛けないとこうはならないはずだわ!!」
「それは僕たちじゃなくて、ギガビョーゲンに乗ってる奴に聞いてくれ・・・・・・!!」
クルシーナが怒鳴るも、フォンテーヌも同じように怒りを見せ、しまいにハキケイラはそれをフーミンに責任を押し付ける。
「かすみちゃん・・・そんなことする人じゃないと思ったのに、ひどいよ・・・・・・」
「もうグレースに近づくなラビ!!」
「ち、違うっ・・・違うんだぁ・・・・・・!」
「遊ぶなっ!! お前ら!!」
グレースとラビリンに誤解されたかすみは悲しそうな表情をし、クルシーナはその様子に怒る。
「んぅ、うるさいですぅ・・・!!!! 眠りの邪魔なんですぅ!! みんな潰してやるですぅ!!」
「ギガギガギガギガギガァァ!!!!」
「きゃっ!!!!」
「うわぁっ!?」
フーミンが怒りの声を上げると、ギガビョーゲンが横歩きで走り出し、プリキュアに目掛けて突進してきた。プリキュアは散開してなんとか避ける。
「はぁ・・・・・・フーミンの癇癪が始まってしまったな」
「毎回、眠りを邪魔されると不機嫌な時に限って、ああやって怒り出すのよね、あいつ・・・・・・」
「イタイノンでないと吹っ飛ばしてくるから、僕では起こせないのさ・・・・・・」
クルシーナとハキケイラの二人がアジトでフーミンに辟易しながらそう言った。
「やあぁぁぁぁぁぁ!!!!」
フォンテーヌは駆け出してギガビョーゲンに蹴りを繰り出す。
「ギガギギギ・・・・・・」
「っ・・・あぁぁぁ!!!!」
ギガビョーゲンはハサミを使って蹴りを防ぐと、もう一方のハサミでフォンテーヌを吹き飛ばす。
「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!! うっ・・・・・・!」
直後にグレースはギガビョーゲンの背後からパンチ攻撃を仕掛けるも、甲羅の硬さに顔を顰める。
「ギガギギ・・・!!!!」
「きゃぁぁぁ!!!!」
しかもギガビョーゲンには通用しておらず、体を旋回されただけで吹き飛ばされてしまう。
キュン!!
「「キュアスキャン!!」」
離れたところで様子を伺っていたスパークルはステッキの肉球を一回タッチして、ギガビョーゲンに向ける。ニャトランの目が光り、胴体の部分に小さなカニの姿があった。
「うぇっ、本当にカニじゃん!!」
「これ、この前の旅館の客の犬がギガビョーゲンにされたときと一緒だぜ・・・!!」
スパークルはラテの言った通り、本当にカニがギガビョーゲンにされていることに驚く。
「速やかに浄化しましょう・・・!!!!」
アースはそれを聞いて一人ギガビョーゲンへと駆け出す。
「ギガギガギガギガギガ!!!!」
ギガビョーゲンは口から赤い泡を放つ。アースは避けながらギガビョーゲンへと迫り、飛び上がって攻撃を仕掛けようとすると・・・・・・。
「んぅぅぅぅぅぅ・・・・・・!!!!」
「うっ・・・・・・!!!!」
背中に乗っていたフーミンがアースを睨みながら、口から音波攻撃を放ち、アースは不快音に耳を塞いで動きが止まってしまう。
「ギガァ!! ギガギガァ!!!!」
「あぁぁぁぁぁ!!!!」
その隙をついてギガビョーゲンはアースをハサミで掴み上げると、そのまま海へと投げ飛ばした。
「私の眠りを邪魔するものは許さないですぅ・・・!!!!」
「ギガギガギガァ!!!!」
「「「きゃあぁぁぁぁぁ!!!!」」」
フーミンの怒りに呼応するかのように、ギガビョーゲンは二つのハサミから赤い光線を放ってグレース、フォンテーヌ、スパークルの三人を吹き飛ばした。
「ギッガビョ~ゲェェェェェェン!!!!」
「「「あぁぁっ!!!!」」」
さらにギガビョーゲンはその場から高く飛び上がると、倒れている三人の体にのし掛かった。
「うっ・・・・・・!!」
「お、重い・・・・・・!!」
「潰れるぅ・・・・・・!!」
ギガビョーゲンにのしかかられた三人は表情を苦痛に歪める。体を起こそうとしても、その重さによって起き上がることができない。
「ふふふっ、いい気味ですぅ♪ そのままそこで這いつくばってるがいいですぅ。ふわぁ~・・・・・・」
フーミンは見下ろしながら満面の笑みで嘲笑うとあくびをし始める。
「ギガギガギガギガ!!!!」
ギガビョーゲンはプリキュアにのしかかった状態のまま、口から泡を吐き出して蝕まれていない場所を赤く染めていく。
「ふふふっ・・・ふわぁ~・・・・・・」
フーミンはその光景を見て笑みをこぼした後、横になって眠りにつこうとしたが・・・・・・。
「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「ギガギギギ・・・!?」
「ひゃっ・・・!?」
そこへ海から復帰したアースが強烈な蹴りをお見舞いして、ギガビョーゲン諸共フーミンを吹き飛ばす。
「「「アース!!」」」
「みなさん、大丈夫ですか?」
「うん、ありがとう!!」
重みから解放されたグレース、フォンテーヌ、スパークルはアースへと並びギガビョーゲンを見据える。
「ギガギギギ・・・・・・」
「んぅぅぅ・・・私は眠りたいだけなのにぃ~・・・・・・邪魔をするなら容赦しないですぅ!!」
「ギガガァ!!」
怒り心頭のフーミンはそう言うと、ギガビョーゲンはハサミから赤い光線を放つ。
「「「ぷにシールド!!」」」
グレース、フォンテーヌ、スパークルの三人はシールドを展開して赤い光線を防ぐと、その脇からアースが姿を出す。
「空気のエレメント!! ふっ!!!」
アースはアースウィンディハープに空気のエレメントをセットすると、空気の塊をギガビョーゲンに目掛けて放つ。
「んぅぅぅぅぅぅ・・・!!!!」
それを見たフーミンが口から音波攻撃を放ち、空気の塊と音波がぶつかり合う。
「くっ・・・・・・!!」
プリキュア三人は赤い光線を防ぎ続けているが、少し表情が辛くなってきた。
「うっ・・・・・・!!」
「んぅぅぅんぅぅぅぅぅぅぅ・・・!!!!」
アースもフーミンも押し合いを続けているが、お互いに表情が苦しそうだった。
「っ・・・・・・!!」
ドカァァァン!!!!
「ギガギ・・・!?」
「ひゃっ・・・!!」
と、そこへ黒い光弾のようなものがギガビョーゲンの足元に直撃し、フーミンとギガビョーゲンは動揺して攻撃をやめてしまう。
「「「「っ!?」」」」
その光景にプリキュア4人も動揺し、攻撃した相手に視線を向けた。
「もうやめろ!! フーミン!! 気が済んだだろう? 私はもう疲れてるんだ!!」
かすみは暗いピンク色のボトルをステッキにセットして光弾を放ったかすみがそう訴える。
「かすみちゃん!?」
「ラビ・・・どうなってるラビ・・・?」
グレースはかすみが攻撃したことに驚き、ラビリンも少し戸惑っていた。
「っ・・・あなたも邪魔するですぅ・・・!?」
「違う!! そんなに眠りたいならここに居なくてもいいと言っているんだ!! もう帰ろう・・・!!」
「邪魔する奴はあなたでも容赦はしないですぅ・・・!!!!」
「ギガギガギガ・・・!!!!」
かすみは無人島から帰ろうと促すも、フーミンは話を聞かずにそう言い放ち、ギガビョーゲンは飛び上がってかすみに襲いかかった。それをかすみは飛んで避ける。
「そうか・・・・・・そっちがその気なら!!」
かすみは地面に着地をした後、手のひらに息を吹きかけて黒い塊を作り出す。
「ナノ・・・・・・」
生み出されたナノビョーゲンはかすみが持っている黒いステッキに取り憑く。そして、ドクルンからもらったハザードマークの赤色のボトルを取り出す。
「プリキュア、インフェクション・・・・・・」
かすみは黒いステッキにエレメントボトルをかざし、ステッキのエネルギーを上昇させる。
「イルネスレベル、上昇・・・・・・」
ステッキの先のハートマークが赤黒く光っていく。
「キュアタッチ・・・・・・」
ナーノー!!
カスミーナは肉球にタッチすると、紫色がかった赤い靄が放出され、カスミーナの体を包み込む。
すると、髪型は大きくのびてロングヘアーとなり、ダークパープルのような色へと変わり、リボンの色は銀色になり、前髪に黒色の楕円のようなカチューシャが付けられ、黒色のバラのようなイヤリングが付けられる。
服装も赤い靄に包まれたところから変化していき、胸に逆さハートの飾りをあしらったパフスリーブのダークパープルのワンピースへと変わり、手袋は黒色になり、足元は赤黒いショートブーツへと変わった。
ナーノー!!
「淀み合う二つの災厄!! キュアハザード!!」
カスミーナは病気のプリキュア、キュアハザードへと変身を遂げたのであった。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「ギガギー!?」
「んぅぅぅぅぅ!!!」
ハザードはすぐに飛び出すとギガビョーゲンの顔面に飛び蹴りを入れて吹き飛ばす。
「ギガギガギガ!!!!」
ギガビョーゲンは倒れずに着地をすると、ハサミから赤い光線を放つ。
「っ・・・ふっ!!」
ハザードは高速で移動して赤い光線を掻い潜っていき、ギガビョーゲンの前で飛び上がる。
「はぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「ギガ!?」
「やぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「ギガギギ・・・!!??」
「ひゃぁぁぁぁ!!!!」
ギガビョーゲンの顔面にパンチを食らわせて怯ませ、さらに蹴り上げて吹き飛ばし、ギガビョーゲンは地面にひっくり返った。振り落とされそうになって悲鳴を上げたフーミンはそのままギガビョーゲンの下敷きに。
「ギガギギギギギギギ・・・・・・!?」
「うぅ〜・・・・・・」
ギガビョーゲンは起き上がろうと足をばたつかせてもがいており、フーミンは目を回していた。
「プリキュア!! 今のうちだ!!」
ハザードはグレースたち4人にそう呼びかける。
「えっと・・・こんなんでいいのかな?」
「なんか・・・俺たちの立場がないよな・・・・・・」
「あんなにあっさりと倒されちゃうとね・・・・・・」
「自信を失くすペエ・・・・・・」
「自分の非力さを思い知らされます・・・・・・!」
スパークル、フォンテーヌ、アースはハザードが時間を掛けずにあっさりとギガビョーゲンを倒したことに戸惑いを隠せない。
「ヘコんでいる場合じゃないラビ!! みんな行くラビ!!!!」
「ラテ、お願い!!」
「ワフ〜ン!!」
グレースがみんなに向かって叫び、ラテが大きく鳴き声を上げる。
「「「「ヒーリングっどアロー!!!!」」」」
4人がそう叫ぶとラテがステッキとハープ、エレメントボトルの力を一つにまとめた注射器型のアイテム、ヒーリングっどアローが出現する。
その注射器型のアイテムに、ハートの模様が描かれたエレメントボトルをセットする。
「「「「ヒーリングアニマルパワー!! 全開!!」」」」
ヒーリングアニマルたちのダイヤルが回転し、その注射器型のアイテムが4つに別れるとグレースにはラビリン、フォンテーヌにはペギタン、スパークルにはニャトラン、アースにはラテの部分で止まり、グレースたち4人の服装や髪型などが変化し始める。
そして、4人の背中に翼が生え、いわゆるヒーリングっどスタイルへと変化を遂げる。
「「「「アメイジングお手当て、準備OK!!!!」」」」
4人は手に持っている注射器のレバーを引くと、虹色のエレメントパワーがチャージされる。
「「「「OK!!!!」」」」
そして、パートナーのヒーリングアニマルたちがダイヤルから光となって飛び出し、思念体の状態になって現れ、パートナーに寄り添った。
「「「「プリキュア!ファイナル!! ヒーリングっど♡シャワー!!!!」」」」
プリキュアたちがそう叫ぶと、レバーを押して4色の螺旋状の強力なビームを放った。4色のビームは螺旋状になって混ざり合いながら、ギガビョーゲンへと向かっていき光へと包み込んだ。
ギガビョーゲンの中で4色の光は、それぞれの手になって中に取り込まれていたカニを優しく包み込む。
ギガビョーゲンをハート状に貫きながら、4色の光線はカニを外に出した。
「ヒーリン、グッバイ・・・・・・」
「「「「「「「お大事に」」」」」」」
「ワフ~ン♪」
ギガビョーゲンが消えたと同時に、海や砂浜などに広範囲に渡って蝕まれていたその周辺が元の色を取り戻していき、無人島はすっかりと元どおりになっている。
「さぁ、帰るわよ」
「やっと大人しくなったよ・・・・・・」
「うぅ〜・・・・・・」
クルシーナとハキケイラは目を回しているフーミンの両手を掴んで担ぎながらそう言う。
「ふぅ・・・・・・」
ハザードは一息つくと変身を解いて、元のかすみへと戻る。
「かすみちゃん・・・・・・」
「っ!!」
そこへグレースが彼女に声をかけてきたので、かすみは振り返る。
「えっと、その・・・・・・ありがとう・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
グレースによくわかっていないまでも助けられたお礼を言い、かすみはそれを黙って聞いていた。
「今回はたまたまだ・・・今日は休暇だからな」
かすみはグレースに背を向けながらそう言った。
「カスミーナ、帰るわよ!!」
「ああ!! わかった!!」
クルシーナはそう叫ぶと、かすみは返事をして歩いていこうとする。
「かすみちゃん・・・・・・」
「・・・・・・またな」
かすみはグレースに少し寂しそうな笑みを浮かべてそう言うと、クルシーナ共々その場から姿を消していったのであった。
ビョーゲンズが去った後、ギガビョーゲンから解放された一匹のカニはそのまま海の中へと去っていく。
のどかたちはその後もしばらく遊び、気がつけば太陽は沈んでいた。
「綺麗・・・・・・」
「はちゃめちゃだったけど、これ見れたからいいかなぁ・・・・・・」
「みんな、よく遊んでたわね♪」
「ワン♪」
のどかたちは砂浜に座って、地平線に沈んでいく太陽を見つめていた。
「それにしても・・・・・・クルシーナたちは本当に休暇だったのかなぁ?」
「どうしてそう思うんだ・・・・・・?」
「最初は悪いことしに来たのかなと思ったけど・・・かすみっちがギガビョーゲンを止めてくれたから、本当はそんな気がなかったんじゃないかって思ったんだよね・・・・・・」
「そうね・・・・・・単に遊びに来ただけだったのかもしれないわね」
「でも、グアイワルは完全にその気だったラビ!! クルシーナたちも怪しいラビ!!」
ひなたたちは思えばクルシーナたちが作戦を立てたのは誤解だったのではないかと考え始めた。そう思えたのはかすみがビョーゲンズ側にいながら、ギガビョーゲンの行動を阻止したことにある。しかし、グアイワルは完全に蝕む気満々だったので、どっちなのかと思えてしまう。
「・・・・・・悪いことしに来たんじゃないと思うよ」
「ラビ?」
「しんらちゃんも先生も楽しそうだったし、かすみちゃんは意図して悪いことをするような人じゃないもん。単純に遊んでただけだったと、私は思いたいな」
のどかはクルシーナたちをフォローするかのようにそう言う。
「のどからしいと言えば、のどからしいラビね」
「そうね、私も楽しかったし♪」
「「「「ふふふ♪」」」」
ラビリンが微笑みながらそう言い、中島先生は満面の笑みを浮かべながらそう言うとみんなで笑みを浮かべた。
「・・・ねぇ? もう一回、あれやらない?」
「? あれって、どれペエ?」
「これっ♪」
のどかはそう言って、すっと手の甲を上にして差し出した。これは先ほどやった円陣だった。
「・・・はぁっ♪ ラビ♪」
「えへへ♪」
ラビリンが理解すると笑顔で手に添え、ちゆたちも自分たちの手を重ねた。
「プリキュア〜〜!!!!」
「ファイ!!」
「「「「「「「オ〜!!!!」」」」」」」
のどかたちは声を出しながら手を高く掲げ、しばらくの間笑い合っていた。
「ふふふっ♪」
中島先生はその様子を笑みを浮かべながら、見守っていたのであった。
「はぁ〜・・・疲れた・・・・・・」
廃病院のアジトへと戻ったクルシーナは自分の部屋のベッドで横になっていた。
「もうあいつらとは二度と海なんか行くもんか・・・・・・」
今日の無人島でのビーチを思い出し、不快感を露わにすると寝返りを打って横になった。休暇は散々だったとしか言いようがなかった。グアイワルの作戦についていっても面白いことは一つもなかったし、おまけにフーミンが暴走してそれを止めるのに走り回されたりもした。
だから、ビーチバレー対決を思いつくしかなかったし、かすみがプリキュアに変身して止めざるを得ない状況へと陥ったのだ。あいつら、特にグアイワルとフーミンらといると本当にろくなことがないと思った。
「・・・・・・・・・」
しかし、そんな中でもクルシーナは中島先生の顔を思い出していた。ビーチバレー対決で、先生もいるから無理して実況役を務めたのだが、隣に中島先生もいた。
思い出すのは中島先生の笑顔、解説役をやらせたが、本当に楽しそうだった。
「・・・・・・ふふふ♪」
クルシーナはそのことを思い出して、心の底から穏やかな笑みをこぼさずにはいられなかった。
「クルシーナ・・・何、笑ってるウツ? 気持ち悪いウツ。ふぎぎぎっ!?」
「うるさいっ、楽しい思い出に浸ってんのに邪魔すんな♪」
クルシーナは笑顔でウツバットを掴むと、両手で顔を強く引っ張る。
「ふふふふふふ♪」
「ふぎぎぃっ、ふぎぃ〜!! 顔が、顔が伸びるウツ〜!!!!」
ウツバットの苦痛の訴えも聞こえていないほど、クルシーナは乙女のような笑みを浮かべていたのであった。