ヒーリングっど♥プリキュア byogen's daughter   作:早乙女

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お待たせしました。
前回の続きです。

また、今回より亀更新になります。


第142話「変貌」

 

「ギーガァ・・・・・・」

 

すこやか中学校では、巨漢のような体に赤いナースキャップを被った看護師のようなギガビョーゲンが口から光線を放って、辺り一帯の広範囲を蝕んでいた。

 

すでに辺りはほとんどが蝕まれた後で、生徒や先生たちは全員逃げ出していて、周辺に人の姿はなかった。

 

「いた!! あそこ!!」

 

「うぇっ!? もうあんなに蝕まれてる!?」

 

「やっぱり、ギガビョーゲンは一気に蝕めるから早いわ・・・・・・」

 

駆けつけたプリキュアたちはそれぞれの反応を見せる。

 

「早く止めるラビ!!」

 

ラビリンの言葉に三人は頷くと、一斉にギガビョーゲンへと駆け出していく。

 

「「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」」」

 

「ギィー・・・・・・ガァ!!!!」

 

「「「あぁぁっ!!!!」」」

 

三人は同時にギガビョーゲンにキックを食らわせるが、ギガビョーゲンの巨体に跳ね飛ばされてしまう。

 

「何、あの体!? 弾力がすごいんだけど!?」

 

「攻撃が全然聞いてない・・・・・・」

 

「それに無闇に攻撃したら跳ね飛ばされちゃうわ・・・・・・」

 

プリキュアの三人は地べたに座り込みながら、ギガビョーゲンを見る。

 

「ギーガァ・・・・・・」

 

ギガビョーゲンはそんな三人に目掛けて口から赤い光線を放つ。

 

「「「ぷにシールド!!」」」

 

グレースたちは立ち上がってシールドを張って赤い光線を防ぐ。

 

「「「はぁっ・・・!!!!」」」

 

「ギガァ・・・・・・?」

 

そのまま赤い光線をシールドを張って押しのけながら進んでいき、ギガビョーゲンの顔面に直撃させる。

 

「「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」」

 

「ギィ・・・・・・ガァ!!」

 

「「あぁぁぁ!!??」」

 

三人は散開した後、グレースとスパークルは同時に左右から挟むようにして横から蹴りを叩き込むが、やはりギガビョーゲンの巨体に跳ね飛ばされてしまう。

 

「ふっ!!」

 

「ギガァ・・・・・・・・・」

 

「っ、きゃあ!?」

 

フォンテーヌはステッキから青色の光線を放つが、ギガビョーゲンの体に跳ね返され、こちらに返ってきた光線を咄嗟に避けた。

 

「実りのエレメント!!」

 

「火のエレメント!!」

 

「「はぁっ!!」」

 

グレースとスパークルは空中でエレメントボトルをセットすると、ステッキから光弾を連続して放つ。

 

「ギガァ・・・・・・ビョーゲン!!」

 

光弾はギガビョーゲンの体に直撃すると段々とへこんでいき、そのまま声と共に光弾は跳ね返り周囲へと飛んでいく。

 

「うっ・・・・・・!!」

 

「うわぁぁぁっ!?」

 

「きゃあぁぁ!!」

 

もちろん光弾はプリキュアたちの方にも飛んでいき、三人は咄嗟に防ぐなり、避けるなりしてやり過ごす。

 

「エレメントさんの力が通用してないラビ!?」

 

「あの体で全部跳ね返されちゃうペエ・・・・・・」

 

「ギーガー・・・・・・」

 

ラビリンとペギタンが対処に困っている間に、ギガビョーゲンは両腕の注射器から赤いビームを放つ。

 

「「っ・・・・・・!!」」

 

「どこかに弱点はあるはず・・・・・・」

 

プリキュア三人はギガビョーゲンの攻撃を避けながらも、走りながら攻撃の決め手を探そうとする。

 

一方、その頃・・・・・・・・・。

 

「メガッメガッ!! メガッメガッ!!」

 

電車の姿をしたメガビョーゲンが走り回りながら、辺りを病気に蝕んでいた。人々はすでに逃げ出しているため、周辺に人の姿はない。

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

「メガッ!?」

 

そこへ駆けつけたアースが上空から蹴りを食らわせて、メガビョーゲンを怯ませる。

 

「メガビョーゲン、これ以上は私がやらせません!!」

 

「メガメガ、ビョーゲン!!」

 

地面に着地したアースが構えると、メガビョーゲンは睨みつけた後にアースに向かって駆け出してきた。

 

「ふっ!!」

 

「メガッ!! メガビョーゲン!!」

 

「っ・・・!!!!」

 

アースはあからさまに突っ込んできたメガビョーゲンを飛んで避けると、メガビョーゲンはUターンしながら再び向かい、さらに頭部のパンタグラフから電撃を放った。アースはそれを横に飛んで避ける。

 

アースはそのまま一直線にメガビョーゲンへと駆け出す。

 

「メガァ!! メガッメガッ!!」

 

メガビョーゲンもそれに気づくと、アースの方へと振り向いて突っ込んでいき、一人と一体が激突して押し合う。

 

「っ・・・・・・!!」

 

「メガァ・・・・・・!!」

 

アースは突っ込んでくるメガビョーゲンを両手で抑え、メガビョーゲンは車輪を動かしながら押し込もうとする。

 

「ふ、っ・・・・・・!!」

 

「メガメメ・・・・・・!!」

 

アースは力を入れて押し込もうとするが、メガビョーゲンも力を入れて押し込もうとし、拮抗した状態が続く。

 

「はぁっ・・・・・・!!」

 

「メ・・・メガ・・・・・・!?」

 

アースは自身の風の力を発生させると、徐々にメガビョーゲンを押し始める。

 

「っ・・・はぁっ!!!!」

 

「メガァァァ~・・・・・・!!??」

 

アースがさらに力を入れて押しやると衝撃波が発生し、メガビョーゲンはそのまま吹き飛ばされた。

 

「メッガァ!! メガッメガッ!!」

 

「っ・・・・・・!!」

 

しかし、メガビョーゲンは倒れずに着地すると再びアースの方へと駆け出していく。それを見たアースはハープを取り出す。

 

「音のエレメント!!」

 

アースは音のエレメントボトルをハープにセットし、弦を奏でて音波を放つ。

 

「メッガ・・・メッガ・・・メッ・・・ガ・・・・・・!?」

 

こちらに駆け出してきていたメガビョーゲンは音波を浴びると、その動きを止めていく。

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

「メッガァ!!??」

 

アースは飛び出すと勢いを乗せた蹴りをメガビョーゲンの顔面に食らわせて吹き飛ばす。

 

「このまま浄化します!!」

 

アースはハープを構えたままひっくり返ったメガビョーゲンを見据え、風のエレメントボトルを取り出した。

 

一方、ギガビョーゲンと交戦中のグレースたち三人は・・・・・・。

 

「ギガ・・・・・・ギーガー・・・・・・」

 

「っ・・・・・・!!」

 

ギガビョーゲンは両手の注射器から赤いビームを放ち、フォンテーヌはそれを避け続けていた。

 

「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」」

 

その隙にグレースとスパークルはギガビョーゲンの背後に回って、校舎の壁を蹴ると背中へと蹴りを繰り出す。

 

「ギガ・・・・・・??」

 

蹴りを食らったところからギガビョーゲンの背中がへこみ、そのまま前へと弾みながら吹き飛ばされた。

 

「やった・・・・・・!!」

 

「ギガビョーゲンがよろけたよぉ~・・・!!」

 

「手応えはあった気はするけど・・・・・・」

 

グレースとスパークルは吹き飛ばしたギガビョーゲンを見るも、フォンテーヌはあまり楽観視できないと見ていた。

 

「ギガー・・・・・・・・・」

 

ギガビョーゲンはうつ伏せに倒れてしまい、その巨漢の体のせいで動くことができなくなった。

 

「あれ、動けなくなったのかな・・・・・・?」

 

「あのでかい体のせいで、起き上がれなくなったんじゃない?」

 

「そうね・・・・・・・・・」

 

グレースたち三人はギガビョーゲンのその哀れな姿を呆然と見ていた。

 

「ともかく・・・アースが来るまで動きを止めて・・・・・・」

 

「ナノ~」

 

「「「っ!?」」」

 

フォンテーヌはギガビョーゲンの動きをさらに止めておこうとするが、そこに鳴き声が聞こえてきた。プリキュアが振り向くと、そこには禍々しいオーラを放っているナノビョーゲンの姿があった。

 

「あれって・・・・・・??」

 

「ナノビョーゲンラビ!? どうしてここにいるラビ!?」

 

グレースがそう見つめていると、ラビリンは驚いていた。ビョーゲンズがいるわけでもないのに、なぜナノビョーゲンがいるのか・・・・・・?

 

「なんか・・・あのコウモリみたいなやつ・・・・・・」

 

「嫌な予感がするんだよな・・・・・・」

 

スパークルとニャトランがそんなことを呟く。

 

「あれは、ビョーゲンズの・・・・・・」

 

アースのところにも同じようなナノビョーゲンが一匹現れていた。

 

「ナノ・・・・・・」

 

二匹のナノビョーゲンは鳴き声を上げると、まっすぐにギガビョーゲン、メガビョーゲンへと向かっていき、その体の中へと入り込んだ。

 

「ギガ・・・!? ギガガガガガガガ・・・・・・!!」

 

「メガ・・・!? メガガガガガガガガ・・・・・・!!!!」

 

その瞬間、ギガビョーゲンは、メガビョーゲンは苦しみ出して禍々しい紫色のオーラに包まれていく。

 

「っ・・・何!?」

 

「ギガビョーゲンの体の中に入ったペエ・・・・・・!?」

 

「っ!?」

 

フォンテーヌとペギタン、アースがそれぞれを驚くように見る中、紫色のオーラが晴れていくと・・・・・・。

 

「ギィィィィィガァァァァァァ・・・・・・・・・」

 

三人には目が真っ赤になって口がギザギザな形の凶悪な顔付きとなり、体中からイバラのような触手を生やした毒々しい色をしたギガビョーゲンが・・・・・・。

 

「メッガァァァァァァァ!!!!」

 

アースには車体が紫色の毒々しい色となり、同様に目が真っ赤になって口がギザギザな形の凶悪な顔付きとなったメガビョーゲンが立っていた。

 

「ギガビョーゲンの姿が・・・・・・!?」

 

「変わったぁ~・・・・・・!!??」

 

「っ・・・・・・なんだか、寒気がするわ・・・・・・」

 

「くっ・・・・・・邪悪な気配が強まりました・・・・・・!!」

 

プリキュアたちは変貌を遂げた怪物たちに驚きと緊張感が強まる。

 

「ふふふふ・・・・・・始まったな。さあ・・・どう面白くなるか・・・・・・」

 

「メガビョーゲンとギガビョーゲンが強化された・・・? しかも、顔付きがまるでお父様みたいなんだけど・・・・・・?」

 

クライナーは二体の怪物が変貌を遂げたことに不敵な笑みを浮かべる一方で、クルシーナはまさかの変貌を遂げたことに驚いていた。なんとメガビョーゲンとギガビョーゲンの顔がキングビョーゲンと似たような顔をしていたからだ。

 

「ふふふふ・・・・・・お前にとってはいい眺めだろう?」

 

「・・・・・・アンタ、本当に何者?」

 

クルシーナの言葉にクライナーはそう反応すると、クルシーナは訝しむように見つめていたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ギィィィィィィィ・・・・・・ガァァァァァ・・・・・・」

 

倒れた状態のままのギガビョーゲンは体から生えている触手を地面に付けると、そのまま空高く飛び上がった。

 

「っ・・・来るわよ!!!!」

 

「ギガァァァァァァァ・・・・・・・・・」

 

フォンテーヌが二人に呼びかけると共に、ギガビョーゲンがプリキュア三人へと落下してきた。三人は到達する前に飛んで避ける。

 

「ギガー・・・・・・・・・」

 

ギガビョーゲンは触手を使って体を起こすと、口から紫色の太い光線を放った。

 

「っ・・・・・・きゃあぁぁぁ!!!!」

 

グレースはシールドを張るが、凄まじい威力に呆気なく突破されてしまい吹き飛ばされてしまう。

 

「うっ・・・・・・!!」

 

「「グレース!!」」

 

グレースはそのまま倒れ伏してしまい、それを心配するフォンテーヌとスパークル。

 

「ギガァー・・・・・・・・・」

 

ギガビョーゲンは体中からイバラを生やすと、一気に周囲へと伸ばした。

 

「っ・・・ふっ・・・・・・うっ・・・・・・!!」

 

「くっ・・・・・・ふっ・・・・・・あっ・・・・・・!!」

 

フォンテーヌとスパークルは襲い来るイバラをいなそうとするが、高速でうねるように動く触手に翻弄され、痛めつけられてしまう。

 

「うっ・・・・・・っ!!!!」

 

なんとか立ち上がったグレースはジャンプで飛び上がると、エレメントボトルを取り出す。

 

「実りのエレメント!! はぁっ!!」

 

グレースは実りのエレメントボトルをセットして、木の実型のエネルギー弾を放つ。

 

「ギー・・・ガー・・・・・・」

 

ギガビョーゲンはイバラの触手をグレースに目掛けて伸ばし、エネルギー弾を打ち砕く。

 

「っ、そんな・・・!! あっ・・・・・・!!」

 

グレースは信じられない表情を浮かべる間もなく、イバラの触手に拘束されてしまう。

 

「ギィィィ・・・・・・ガァァァァァ・・・・・・!!」

 

「あっ・・・!? うぅぅぅ・・・・・・!!」

 

「ラビィ・・・・・・ち、力が奪われてるラビ・・・!!!!」

 

すると、グレースの体から白いオーラが触手に放出し、ギガビョーゲンに吸収されていく。グレースとラビリンが苦しみの声を上げ始める。

 

「おい!! まずいぞ、あれ!!」

 

「グレース!!」

 

「スパークル、迂闊に飛び出しちゃダメ!!」

 

ニャトランがそう叫ぶと、フォンテーヌの制止もむなしくスパークルが駆け出していく。

 

「グレースを離してぇぇぇぇっ!!!!!」

 

スパークルは叫びながらギガビョーゲンの背後から蹴りを入れようとする。

 

「ギィィィガァァァァァ・・・・・・・・・」

 

ギガビョーゲンはスパークルの方を振り向きもせずに、背中から生やしたイバラを伸ばす。

 

「っ! わぁっ・・・うっ・・・あぁぁ!!」

 

スパークルは避けながら近づこうとするも、イバラをいなしきれずに吹き飛ばされてしまう。

 

「スパークル!! っ・・・・・・!!」

 

フォンテーヌはスパークルの方を心配するも、そこへギガビョーゲンが伸ばしたイバラが襲いかかり、フォンテーヌは蹴りを入れながらいなす。

 

「うっ、うぅぅぅぅ・・・・・・!!」

 

「ち、力が、抜ける、ラビ・・・・・・!!」

 

ギガビョーゲンに力を奪われ続けているグレースとラビリンの表情に力が無くなって来ていた。

 

「雨のエレメント!! はぁっ!!」

 

フォンテーヌは雨のエレメントボトルをセットし、ステッキから連続で光弾を放つ。

 

「ギィィ・・・ギガァ・・・・・・!」

 

ギガビョーゲンの顔面に光弾が当たり、ギガビョーゲンが鬱陶しそうな顔をする。

 

「火のエレメント!! はぁっ!!」

 

「ギィィ・・・・・・ギィガァ・・・・・・??」

 

スパークルも火のエレメントボトルをセットし、ステッキから火を纏った光弾を連続して放った。光弾は顔面に当たり顔を顰めたギガビョーゲン、そんなギガビョーゲンの触手からグレースが離れた。

 

「あっ・・・・・・うぅ・・・・・・!!」

 

「た、助かった、ラビ・・・・・・」

 

グレースはその場で倒れ伏すも、足をガクガクさせながらなんとか立ち上がる。

 

「葉っぱのエレメント!! はぁっ!!」

 

二人に加勢すべく、グレースは葉っぱのエレメントボトルをセットして、光弾を放とうとしたが・・・・・・。

 

「え・・・・・・なんで・・・・・・?」

 

「なんでエレメントさんの力が出ないラビ・・・・・・!?」

 

エレメントボトルをセットしたのにも関わらず、ステッキから光弾が放たれない。

 

「ギィィィィィィィガァァァァァァ!!!!」

 

「「っ・・・きゃあぁぁぁぁぁぁ!!!!」」

 

ギガビョーゲンは両腕の注射器から紫色の光線を放って、光弾を打ち消してフォンテーヌとスパークルを吹き飛ばす。

 

「フォンテーヌ!! スパークル!!」

 

「ギィィィ・・・ガァァァァァ・・・・・・」

 

「っ・・・・・・!!!」

 

グレースが二人を心配している間に、ギガビョーゲンは触手を利用して宙へと飛び上がり、グレースに目掛けて落下してきた。グレースは飛んで後ろへと下がるが・・・・・・。

 

「ギーガァァァァ・・・・・・!!」

 

「っ・・・あぁぁぁぁぁ!!!!」

 

そこを狙ってギガビョーゲンは紫色の太い光線を放ち、グレースは吹き飛ばされてしまう。

 

一方、その頃・・・・・・・・・。

 

「メガァァァァ!!!!」

 

「うっ・・・・・・!!」

 

メガビョーゲンはアースに向かって突進し、アースは両手で抑え込むも、先ほどよりも力を増したメガビョーゲンに押されそうになっていた。

 

「これは・・・・・・厳しいです・・・・・・!!」

 

なかなか押し退けることができず、アースの両腕がガクガクと震える。

 

「メッガァァァァァ!!」

 

「うぅぅぅ・・・・・・!!」

 

メガビョーゲンは体に力を入れて押し、アースは吹き飛ぶもすぐに体勢を立て直して着地する。

 

「メガァメガァァァァ!!!!」

 

「っ・・・・・・!!」

 

そこへメガビョーゲンは頭部のパンタグラフから紫色の禍々しい電撃を放ち、アースは飛んで避けていく。

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

「メッガ・・・!!!!」

 

アースは電撃を避けながら高く飛んで、メガビョーゲンの頭部に蹴りを食らわせる。メガビョーゲンは一瞬怯むが、すぐに復帰してアースを睨みつける。

 

「メガメガメガメガメガッ!!!!」

 

「っ・・・・・・!!」

 

メガビョーゲンはアースに目掛けてスピードを上げて突進し、それを見たアースはハープを取り出す。

 

「音のエレメント!!」

 

アースは音のエレメントボトルをハープにセットし、弦を奏でて無数のゲートを出現させるとそこからビームを連続して放ち、メガビョーゲンに命中させる。

 

「メッガァァァ・・・!!!!」

 

ビームの直撃を受けたメガビョーゲンはそこで突進のスピードが遅くなり、そこで動きを止めた。

 

「今のうちに・・・・・・!!」

 

アースはメガビョーゲンが動きを止めているうちに浄化しようとする。

 

「メガァァァァァ!!!!」

 

「っ!?」

 

「メガメガァァァァァァ!!!!」

 

しかし、メガビョーゲンは咆哮を上げると凄まじいオーラを放ってビームを弾き飛ばし、再びアースへと突っ込む。

 

「っ、そんな!? あぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

突然の行為にアースは咄嗟の行動ができずに、メガビョーゲンの突進を受けて吹き飛ばされてしまう。

 

「メガァァァ〜・・・!!!!」

 

メガビョーゲンは倒れ伏すアースにトドメを刺そうと頭部のパンタグラフにエネルギーを溜め始め、紫色の電撃を纏った球体を作り出す。

 

「うぅぅぅぅ・・・・・・!!」

 

倒れていたアースはなんとか立ち上がるが・・・・・・。

 

「メガッメガァァァァッ!!!!」

 

メガビョーゲンはそこへ電気を纏った球体を放った。

 

ドカァァァァァァァァン!!!!!!

 

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

アースは直撃を受けて、すこやか駅から大きく遠くへと吹き飛ばされてしまった。

 

一方、ギガビョーゲンと戦っている三人は・・・・・・。

 

「ギィガァ・・・・・・!!」

 

「きゃあぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

「あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

「きゃあぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

ギガビョーゲンのイバラの猛攻を受けて、地面へと落下するグレースたち。

 

「うぅぅぅぅ・・・・・・!!」

 

「くっ・・・・・・!!」

 

「うっ・・・・・・!!」

 

三人は立ち上がって尚も立ち向かおうとするが・・・・・・。

 

「ギィィィィィィィィ・・・・・・・・・」

 

ギガビョーゲンは紫色のオーラを体中に溜め始める。

 

「「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」」」

 

「ガァァァァァァァァ・・・・・・・・・!!!!」

 

グレースたち三人が飛びかかった瞬間に、ギガビョーゲンは紫色のオーラを全身から放った。

 

「「「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」」」

 

グレースたち三人はまともに受けて、学校から遠くまで吹き飛ばされていってしまった。

 

「ふふふ・・・・・・さすがに私の力には敵わないか・・・・・・」

 

「ふん・・・・・・あいつらが疲れてただけでしょ。本当にバラバラだと大したことないんだから」

 

その様子を見ていたクライナーとクルシーナは見つめながら話していた。

 

「ねぇ、アンタ。あいつが消えたら、どうするわけ?」

 

「私はどうもしないさ」

 

「そうじゃないわよ。かすみが消えたら、今後の自分はどうするのかって聞いてんのよ」

 

クルシーナは不機嫌そうな声を出しながら、クライナーにそう尋ねた。

 

「私は私のままに生きる。次の面白いことがあれば、な」

 

「・・・・・・本当に悪趣味なやつね」

 

クライナーのかすみのことを顧みないような発言に、クルシーナは不快そうに顔を顰めながらそう呟いたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、その頃・・・・・・・・・。

 

「んぅ・・・・・・んんん・・・・・・!!」

 

かすみはすこやか山の展望台にあるベンチの上で座りながら眠っていたが、悪夢を見ているのか苦しみの声を上げていた。

 

「んんん・・・うぅぅぅんぅぅ・・・・・・!!!!」

 

その動きがもがくように首を振るような動作となり、目がギュッと瞑ったように顰められる。

 

「っ!!?? はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・・・・」

 

そして、かすみはハッと目を見開いて目を覚ました。かすみは汗を拭いながら辺りを見渡して状況を確認する。この場には中島先生と二人、のどかたちの姿はまだなかった。

 

かすみは展望台からすこやか市を見渡せる場所へと歩いて見つめる。

 

「のどか・・・・・・まだ来てくれないのか・・・・・・」

 

かすみは街で暴れるメガビョーゲン、ギガビョーゲンを見つめながらそう呟いた。

 

「・・・・・・・・・」

 

その背後の座っていたベンチでは中島先生が気を失ったまま、寝かされていた。

 

「私は、ここにいるのに・・・・・・・・・」

 

かすみは中島先生を見つめながらそう呟く。

 

「ん・・・・・・あっ・・・・・・!?」

 

すると、中島先生が目を覚ました。ハッとして体を起こし、側にいたかすみを見つめる。

 

「あなたは・・・・・・!?」

 

「・・・・・・・・・」

 

中島先生はかすみのことを不安そうに見ている。かすみは中島先生をじっと見つめると、ゆっくりとその場を歩いていく。

 

「あっ、待って!!」

 

「大丈夫だ。お前に危害を加えるつもりはない」

 

中島先生が立ち去ろうとする背後から声をかけると、かすみは遮るかのように声を発する。

 

「本当はのどかを釣るためのエサにするつもりだったが、気が変わった。私から会いに行くことにした」

 

「のどかちゃんを、釣るため・・・・・・?」

 

かすみはそう言うと中島先生の疑問に耳を通すことなく、その場から歩き去っていく。

 

「っ、ラテちゃん? ラテちゃんは!?」

 

中島先生はラテが側にいないことに気づき、ベンチから立ち上がるとかすみの方を見つめる。

 

「あの子が連れていったのかしら・・・・・・?」

 

中島先生はかすみを見つめながらそう呟くと、意を決してかすみへと駆け出していく。

 

「待って!! 私も連れて行って!!」

 

中島先生はラテを連れているかもしれないと考え、かすみの後を追って行った。

 

「ついてくるな! 危険だ!!」

 

「そうはいかないわ!! ラテちゃんはあなたが連れているんでしょ!?」

 

拒絶するように叫ぶかすみだが、中島先生は強気にそう言って譲らない。

 

「・・・・・・ラテはここにはいない」

 

「え・・・・・・?」

 

「ラテはお前を攫ったところで置いていった。きっとのどかを探しているんだろう」

 

「そんな・・・・・・あんなに体調が悪そうだったのに・・・・・・」

 

言いにくそうなかすみにそう聞かされた中島先生は不安そうな表情を浮かべる。見た感じあんなに具合が悪そうだったのに、置いていった・・・・・・? どこかで苦しんでいるに決まっている。早く探しに行かないと・・・・・・。

 

「探しに行かなきゃ・・・!! あなたも一緒に!!」

 

「・・・・・・私は無理だ」

 

「どうして!?」

 

中島先生はそう言うが、かすみはその要請を拒否し、中島先生は叫ぶ。

 

「・・・・・・私は、もうこんな姿だからだ」

 

「っ!!??」

 

かすみは深く被っていた黒いフードを取ると、中島先生は驚愕に目を見開いた。

 

「あなた・・・・・・その姿・・・!!??」

 

「私にはもう時間がないんだ。私にはやることがある。お前の頼みは聞けないよ」

 

中島先生が呆然とする中、かすみは黒いフードを被り直すと再び歩き出す。

 

「そんなの・・・・・・そんなの関係ないわ!!!!」

 

「っ・・・・・・・・・」

 

「あなたには、人の心があるじゃない!! 時間がなくても、やることがあっても、人を思いやる心があるはず!! どうして、あなたは自分のために生きないの!!??」

 

「・・・・・・・・・」

 

中島先生はかすみの背後から叫ぶようにそう訴える。かすみは再び足を止めると振り向く。

 

「・・・・・・バカを言うな。私は人間じゃないんだぞ。人の心なんか持ち合わせているもんか!!」

 

「関係ないわよ!! 人間じゃないとか!! あなたには、人を慈しむ心があるじゃない!! 今だってのどかちゃんのために動こうとしているじゃない!! あなたが何を考えているかわからないけれど、自分のために生きない生き方なんて、幸せじゃないでしょ・・・!!??」

 

かすみがそう否定すると、中島先生はそう反論する。きっとかすみは自分を犠牲にしようとしている。相手のことばかり考える生き方なんて、自分が幸せじゃないと・・・・・・。

 

その言葉を聞いたかすみは両手をギュッと握りしめる。

 

「私は・・・のどかのために生きるのが幸せだ。それが私の全てなんだ!! 他の生き方なんか、今更選べるか!!!!」

 

「あっ・・・・・・!?」

 

かすみは声をそう張り上げると、そのまま歩き去っていく。

 

「あなたは・・・・・・どうして・・・・・・?」

 

中島先生はそんなかすみの背中を寂しそうに見つめていた。

 

「・・・・・・ダメよ。自分がどうでもいいなんて生き方は・・・・・・!!」

 

中島先生は首を振りながらそう呟く。自分の担当だったしんらのことを思い出す。

 

自分が勤めていた病院でも、そんな患者はいくらでも見てきた。だから、かすみを見て、のどかのために動いているとはいえ、あの子だけがどうでもいいなんて考えはダメだと考えたのだ。

 

中島先生は再びかすみの後を追っていく。

 

「ついてくるなといっただろ!!」

 

「嫌よ!! あなたのことを放ってなんかおけない!!」

 

「構ったって私は考えを変えないぞ!! 帰れ!!」

 

「嫌!! 私はついていくからね。あなたがなんと言おうと!!」

 

「っ・・・・・・ふん!!」

 

かすみと中島先生は言い合いながらも、すこやか山の麓へと降りていく。かすみはこれ以上言っても無駄だと判断したのか諦めて足を早める。

 

「ラテちゃん・・・・・・のどかちゃん・・・・・・みんな・・・・・・」

 

中島先生はそんな中でもこの場にいないラテ、そしてプリキュアとして戦うのどかを心配する。

 

「・・・・・・のどか、私はここにいるぞ」

 

かすみは心が乱れていくのを感じながら、どこかにいるのどかにそう呟いたのであった。

 

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