?①「...よくわかったじゃないか...。」
?②「さすがだと言っておこうか?神官レイス...。」
進之介「!!!!!!!?」
キュアハート「...何?...あの2人...!?」
そして、姿を現した『?①』と『?②』は、
ゆっくりと地上に降りてくる...。
キュアエース「こっちへ近づいてきます...。」
キュアソード「...くっ!?」
レジーナ「何よ!やる気なの!?」
と、プリキュア達6人は警戒態勢を取るも...
「ザッザッザッザッザッザッ...。」
キュアダイヤモンド「...えっ?...。」
キュアロゼッタ「......。」
と警戒態勢を取るプリキュア達6人を無視して、
進之介とレイスの元へ歩を進める2人組...。
レジーナ「ちょ..ちょっと!!あたし達は無視なわけ!?」
と、憤るレジーナを意に介さず、『?①』・『?②』と
レイスが会話を始める。
レイス「姿を見せてくれた礼を言うよ。ついでに
自己紹介をしてもらえると嬉しいんだが?」
?②「いいだろう...私の名はバイエルン、
『次元の監視者(ダイダロス・アイ)』の幹部が1人だ。」
?①「僕の名はアルト...バイエルンと同じ
『次元の監視者(ダイダロス・アイ)』の一員さ。」
レイス「アルト君にバイエルン君、そして、
『次元の監視者(ダイダロス・アイ)』か...
ご丁寧な自己紹介、感謝するよ。さて、彼の疑問に答えて
くれる前に再度、礼を言おう。君達のおかげで彼は
破壊剣(ラグナロク)を覚醒させる事ができた。ありがとう。」
バイエルン「礼には及ばんさ...我々としても、彼に破壊剣(ラグナロク)を
与えてくれた事は感謝しなければならないからな。」
アルト「おかげで手間が省けたしね...『サンプル』の実験を行うのにも
丁度良かった。それに...おびき寄せるのに格好のエサが
何匹か居たしね...」
と後ろを振り返り、冷徹な目でキュアハート達6人を凝視するアルト。
キュアハート「...!?まさか...。」
キュアロゼッタ「あなた方がジコチューとあの怪物達を!?」
バイエルン「さて...本題に入ろうか。こうして話をするのは初めてだな、
桑田進之介...。」
進之介「あなた達はいったい...?」
バイエルン「さしずめ、君の生みの親...といったところかな?」
進之介「!!!?」
レイス「...やはりね...。」
バイエルン「まずは君自身についてだが...君は我々がある男の遺伝子から
生み出した新たなる『次元の王』の器にする為の
実験体(クローン)、ナンバー86だ。」
キュアハート「...実験体(クローン)!?」
キュアソード「クローンって...あのクローン人間のこと...?」
キュアダイヤモンド「...そんな...。」
キュアエース「...シン...。」
進之介「....。」
アルト「意外だな...あまり驚かない様だね。」
進之介「...何となくだけど、そんな気がしてたんだ。
それにある男って、もしかして『シン・ザ・バーネット』の事?」
レイス「...ほう?」
バイエルン「...その通りだ。もしかして、その男の記憶でもあるのか?」
進之介「まだおぼろげだけど...彼の思念体が僕の中に現れて、破壊剣(ラグナロク)と
契約した時に、彼と一つになったんだ。その時に彼の記憶と力を
受け継いだんだと思う...。」
バイエルン「やはり君は、我々が数多く製造した実験体(クローン)の中でも
『シン・ザ・バーネット』のDNAを特に濃く受け継いだようだな...。」
キュアソード「シン・ザ・バーネット...?」
キュアエース「その方がシンのオリジナルの人...。」
キュアハート「けど実験体(クローン)って...人を何だと思ってるの!!」
と怒りを募らせるキュアハートと進之介の正体に驚く他のプリキュア達5人...。
アルト「...そしたら、3000年前の出来事は覚えているかな?」
進之介「...!?うん...。僕...いや、シン・ザ・バーネットは3000年前、
ミリカや大勢の仲間達と一緒に『次元の王』と戦った...。」
レイス「.....。」
バイエルン「そう..そして、その大勢の仲間が『次元の王』の圧倒的な力により
駆逐され、シン・ザ・バーネットとミリカ・ド・グランバニアの
2人だけが残った...。そして、ミリカ・ド・グランバニアは
自身の命と引き換えに『次元の王』を封印し、そして死んだ。」
進之介「...そう...僕...いや、シンはミリカを守る事が出来なかった...。」
アルト「そしてその直後...僕はシン・ザ・バーネットを殺した!!」
キュアハート「!!!!!!?」
キュアソード「今...何て言ったの...?」
キュアロゼッタ「けれどそれは3000年前の出来事のはずなのに...どういう事ですか?」
キュアダイヤモンド「もしかしたらあの人達は...タイムスリップできる能力が
あるのかも...。」
進之介「...!?あなた達がシンを...?」
バイエルン「...そして我々はシン・ザ・バーネットを殺害した後、その体を
利用して、多くの実験体(クローン)を生み出した。その内の1体が
君という訳だ、桑田進之介。」
進之介「...。」
とバイエルンから語られた衝撃の事実に呆然とする進之介...。
キュアハート「...殺したってどういう事...?」
アルト「...んっ?」
キュアハート「殺したってどういう事よ!!」
アルト「言葉通りの意味さ。実験体(クローン)を製造するには
オリジナルには死んでもらわなければならないからね。」
キュアロゼッタ「ひ...ひどい...ひどすぎます...。」
キュアダイヤモンド「...大事な人を失って悲しみに暮れているところを
殺すなんて...。」
キュアハート「あなた達は...人の命を何だと思ってるのよ!!」
バイエルン「材料だ。」
キュアハート「!!!!?」
バイエルン「いや、『サンプル』と言うべきかな?我々にとって命など、そこから
より優れたものを生み出す為の肥しに過ぎない。」
キュアソード「...あなた達、ジコチューの何倍をサイテーだわ!!」
アルト「君達人間が他の生物を肥しに生きているのと一緒さ。」
キュアエース「...確かにわたくし達人間の営みは他の生物の犠牲の上で
成り立っているのは事実です..。ですが、あなた達の様に
命を命と思わない者と一緒にしないでください!!
あなた達からは命に対する『愛』が微塵も感じられません!!」
レジーナ「そーよ!!そーよ!!」
キュアハート「...もういいよ、エース..レジーナ..。」
キュアエース「...えっ?」
レジーナ「...マナ...。」
キュアハート「この人達とあたし達とでは何かが根本的に違う...。
そんな事を話しても多分、通じないよ...。」
「ザッザッザッ...。」
と、進之介の方に向けて歩を進めるキュアハート...。
進之介「...マナ...。」
キュアハート「シン...ちょっとごめんね...。」
と、キュアハートは首飾りに戻った破壊剣(ラグナロク)を進之介の首から外して、
レイスに渡そうとする...。
レイス「...何の真似だい?」
キュアハート「これ、元々あなたの何でしょう..?返すから
もうこれ以上、シンとは関わらないで!!
彼を悲しませないで!!」
レイス「...。」
キュアハート「それにあなた達もシンを次元の王ってのにするのが
目的なんでしょう!?そんな事はあたしがさせない!!
シンは誰よりも優しくて、誰よりも人を愛する心を
持ってるんだよ!!」
と、アルトとバイエルンにも強い口調で語るキュアハート。
レイス「君...それを返す事がどういう事か、わかってて発言しているのかな?」
バイエルン「彼の生みの親と育ての親に向かって随分な口の利きようだな...。
まあいい、1つ教えてやろう。彼が破壊剣(ラグナロク)の所有者の
資格を失ったら...死ぬ事になる。」
キュアハート「...えっ!?」
レイス「破壊剣(ラグナロク)が力を解放するには、彼の命と一つになる必要がある。
だからそれはもう、彼の命そのものだと言っても良い。」
キュアハート「...本当なの...シン...?」
進之介「うん...破壊剣(ラグナロク)もそう言ってたから...。」
キュアハート「そ...そんな...。」
と、両膝をついて、うなだれるキュアハート...。
進之介「...けど僕は...次元の王になる気はないよ...。」
バイエルン「...!?」
レイス「やれやれ...まだそのような事を...。」
アルト「王になる気はない?じゃあ、なぜ君は自分の命を懸けてまで
破壊剣(ラグナロク)と契約したんだい?」
進之介「...守りたかったから...。」
アルト「...んっ!?」
進之介「マナやみんなが危ないと思ったから...この町に来て折角できた友達を
守りたかった...だから...。」
キュアダイヤモンド「...シン...」
キュアソード「あたし達の為に...。」
キュアロゼッタ「でも、その為に彼は...。」
アルト「くっくっくっくっ...アーッハッハッハッハッ!!!」
進之介「....。」
キュアハート「何が...何が可笑しいのよ!!」
アルト「これが笑わずにはいられるか!破壊剣(ラグナロク)と契約した理由にしては
あまりにも不純だよ!!己の野心の為ならまだしも、こんな雑魚共を守る為?
君が破壊剣(ラグナロク)と契約して喜んでみれば、とんだ失敗作だった様だね!
バイエルン、こいつはもう見切りをつけて新たな候補を
探した方が良いんじゃないか!?」
バイエルン「....。」
アルト「...何なら僕が今すぐ消してやろうか?『あの時』みたいに!!」
キュアハート「もう...だまってて...。」
アルト「あ?」
キュアハート「もう口を開かないで!!あなただけは...絶対に許さない!!!」
と、怒りが頂点に達したキュアハートはアルトに向けて攻撃を仕掛けるが...
「バァーーーーーーーッ!!」
アルト「雑魚が...身の程をわきまえろ!!」
と言いながら、右手をかざした瞬間、妖しい光に包まれたキュアハートは
そのまま岩壁や地面に何度も叩きつけられる...。
「ドカン!バキッ!ズドン!グシャ!」
キュアハート「ガハッ!グフッ!ゲホッ!アグッ!」
アルト「お前、もう死ねよ!!」
「グッ!!」とアルトが右手を握りしめると、キュアハートを包んでいた光の玉が
大爆発を起こした。
「ドカンドカンドッカァーーーーーーーーーーーンンン!!!!」
キュアハート「アアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーッッッ!!!」
キュアダイヤモンド「ハーーーーートーーーーーッッッ!!!!」
キュアソード「マナーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!」
レジーナ「......マナ......そんな....。」
「ドゴーーーーーーンッッッ!!!」
爆風で飛ばされたキュアハートはそのまま地面へと叩きつけられた...。
キュアハート「あ.......あ.......あ.......。」
と、即死は免れたものの、大ダメージを受けて、
ほとんど虫の息状態のキュアハート...。
アルト「...まだ生きていたか...そのしぶとさだけはだけは誉めてやろう...。
さて、次こそ確実に消してやるよ!!」
と再び右手をキュアハートにかざした瞬間、
「キィーーーーーーン!!」
バイエルン「!?」
レイス「...こ...これは...。」
アルト「...何だ...この殺気は...?」
と、アルトがおそるおそる後ろを振り返ると...。
進之介「...お前...何をやっている...!?」
と進之介が鬼の形相ですさまじい殺気をアルトに向けて放つと、
再び、破壊剣(ラグナロク)を解放し、変身を果たした。
進之介(変身体)「.......。」
アルト「...何だい?その目は...僕を誰だと...」
「シュバーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」
アルト「!!!!!!!!!!!!!?」
と、進之介はすさまじい速度でアルトに襲いかかり、右腕を切り落とした。
アルト「...何...だと...」
「ブシャーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」
と右腕を切り落とされた部分から、大量の血が噴き出した。
バイエルン「...ほう?」
レイス「素晴らしい...素晴らしいじゃないか、我が主よ!!」
と、進之介の豹変ぶりに感嘆の声をあげるレイスとバイエルン。そして...
キュアソード「...うそ...うそよ...あれがシン...なの...?」
キュアエース「何という殺気...まるで別人ですわ...。」
レジーナ「...シン...やめて...怖いよ...。」
と、進之介の豹変した進之介に対して恐怖を感じ、震えながら
立ち尽くすプリキュア達...。
アルト「キサマ...調子に乗りすぎだ...いいだろう、今この場で
抹殺してやるよ!!」
「ビカーーーーーーーーーーーン!!!」
と、冷酷な目で進之介を睨みつけながら言葉を発すると、
アルトの体が光に包まれる...。
進之介(変身体)「死ぬのは...お前の方だ...!!」
「バシューーーーーン!!」
と進之介はアルトに再び襲いかかり、切りつけるが、
剣がアルトの体をすり抜ける。そして...
「バリバリバリバリバリ!!!!」
進之介「!!!!!!!?」
と今度は進之介の体から光が噴き出し、ダメージを受けて両膝をつく。
アルト「くっくっくっ...あいにく、この姿の僕には斬撃など無意味...。
僕にはキサマの攻撃など通用しない!!」
「バアーーーーツ」
と今度は切り落とされた右腕が光になり、アルトの所へと戻り、
右腕が再生した。
キュアロゼッタ「...腕が...。
キュアダイヤモンド「...再生した...?」
レジーナ「何よ!!反則じゃない、あれ!!」
進之介(変身体)「...それがどうした!!」
「ゴオーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」
と進之介は立ち上がると、再びすさまじい殺気と魔力を放ち、
アルトを睨みつける...。
アルト「ならば...これで死ね!失敗作!!」
「ブゥーーーーーーーーーーーン!!!」
と、アルトがパワーを高めると、すさまじい光と電流の様なものが発生し、
辺りを吹き飛ばす...。
キュアエース「...何ですか...あのでたらめな力は...?」
キュアソード「シン...もうやめて...こんなの...
あなたらしくないじゃない...。」
アルト「消えろ!失敗作!『ライデイン・ゲイザー』!!」
「ドオーーーーーーーーーーーーーーーン!!!」
と、強力な光の力を纏い、すさまじい速度で進之介に襲いかかるアルト。
進之介(変身体)「魔法剣(アタック・ヴァイト)!疾風斬(カマイタチ)!」
「シュン!!」と襲いかかるアルトに対して、疾風斬(カマイタチ)で
応戦しようとする進之介。その時...。
「ピシーーーーーーーーーーーン!!!」と
謎の波動が2人の周辺を通過した。すると...。
進之介(変身体)「........。」
アルト「........。」
キュアエース「...えっ?」
キュアロゼッタ「...時間が...」
キュアダイヤモンド「...止まった...?」
キュアソード「...あの人の...仕業なの...?」
バイエルン「......。」
と、進之介とアルトが衝突する寸前、バイエルンが2人の
時間を止めた。そして、その光景に驚くプリキュア達...。
バイエルン「馬鹿が...大事な実験体(クローン)を壊す気か!?」
と言いながら、時間が止まったアルトを睨むバイエルン。そして...
「ズドーーーーーーーン!!!」「ドゴーーーーーーン!!」
とアルトに向けて衝撃波を放ち、吹き飛ばした。
アルト「...あ...ぐっ...な...何故だ...バイエルン...?
何故こんな失敗作を...。」
「ザッザッザッザッ...。」
アルト「!?」
レイス「我が主に向かって失敗作とは許せないな...。」
とアルトに向けて右手をかざし、攻撃態勢を取るレイス。
バイエルン「神官レイス...そこまでにしてもらおうか...。
こんな馬鹿でも、一応私の相棒なのでね...。」
レイス「へえ...そんなセンチメンタルな感情が君達にもあったのかい?
まあ、いいだろう。」
とかざしていた右手を引き、引き下がるレイス。
「パチン!!」「ピシーーーーーーーーーーーン!!!」
とバイエルンが指を鳴らすと、止まっていた進之介の時間が動き出した。
進之介(変身体)「...僕は...今まで...何してたの...?」
と先程まで放っていたすさまじい殺気が消えて、元の状態に戻った進之介。
キュアエース「...シン...?」
キュアソード「...元に...戻ったのね...。」
レジーナ「ふえーん!怖かったよー!...。」
バイエルン「...戻るぞアルト...。」
アルト「...くっ!?」
バイエルン「さて、桑田進之介...。王になる気があろうがあるまいが、
君はもう、大きなうねりに飲み込まれている事を自覚したほうがいい。」
進之介(変身体)「...どういう事...?」
バイエルン「君の持つ破壊剣(ラグナロク)を狙って、この世界はこれから、
他次元からの様々な脅威に晒される事になるだろう...。」
進之介(変身体)「....!?」
レイス「彼の言う通りだよ、我が主...。君の他にも、
『次元の王候補』は存在する...その者達が破壊剣(ラグナロク)を
狙ってくるのは当然の事だよ。」
バイエルン「これからの君の選択肢は2つ...この世界を出て、次元の王となる
道を選ぶか、それともこの世界に居座り、いずれ滅びるのを
足掻きながら待つか...。」
進之介(変身体)「....。」
バイエルン「よく考えてみることだな...だが、あまり時間はないぞ?
何せ既に始まっているのだからな、新たなる『次元の王』の
座を懸けて...『第2次次元大戦』がな!!」
キュアダイヤモンド「...第2次...」
キュアソード「...次元大戦...?」
キュアロゼッタ「じゃあ、これからわたし達の世界は...」
バイエルン「では我々はこれで失礼する。君が賢明な選択をする事を祈っている。
それと、神官レイス...彼は引き続き君に預けよう。しっかりと彼を
王へと導いてくれたまえ...。」
レイス「...君に言われるまでも無いよ。」
アルト「...せいぜい、途中で死なないように頑張る事だね...。
だが覚えておけ...そいつはいずれ僕が抹殺してやる!!必ずな!!」
バイエルン「...行くぞ、アルト。」
「ヒューーーーーーーン!!!」
とアルトとバイエルンはそう言い残し、姿を消した...。
進之介(変身体)「はっ!?マナ!?」
と進之介は虫の息状態のキュアハートの所へ慌てて駆け寄る。
続いて、他のプリキュア達も集まる。
キュアハート「う....う.....う......。」
進之介(変身体)「...マナ...マナしっかりして!!」
レジーナ「シン!早くマナを治して!!」
進之介(変身体)「うん!!わかった!!」
と進之介が破壊剣(ラグナロク)を構えるが、
「シューーン...」「バァーーーーッ...」
と、進之介の変身が解けて、元の姿に戻ってしまった...。
進之介「...そんな...」
キュアソード「...これじゃ...マナを治せないじゃない...。」
キュアダイヤモンド「そんな...それじゃ...マナは...?」
レジーナ「いやだ...いやだよ...マナ...死んじゃヤダーーーーツ!!!」
キュアエース「マナ......。」
キュアロゼッタ「....マナちゃん....そんな...そんな事って...。」
進之介「...ウッ...ウッ...ウッ...ごめんねマナ...ごめんねみんな...
ウ...ウワァーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」
と、絶望的な状況に打ちひしがれるプリキュア達。
そして、号泣する進之介...。するとそこへ...
「ザッザッザッ...」
レイス「...どうやら先程の戦闘で、魔力が尽きてしまったようだね。」
キュアダイヤモンド「!?」
キュアソード「...あなた...何しに来たのよ!!」
レイス「随分な言われようだね。このまま彼女が死んでもいいのかい?
まあ、私としてはかまわないのだが、それでは我が主の士気に
関わりそうなんでね。」
と、キュアハートに向けて、右手をかざすレイス。
レイス「治癒光(ケセラ・セラ)!!」
「パアーーーーーーーーーーーーーーーッ」
と神秘の光がキュアハートを包み込むと、重症だったキュアハートの体は
みるみる回復していく。
キュアハート「...あれ...あたし...?」
と完全に回復したキュアハートは、そう言いながら起き上がった。
レジーナ「...マナーーーーツ!!!」
とすかさずキュアハートに抱きつき、涙を流すレジーナ。
キュアソード「マナ...よかった...!!」
キュアダイヤモンド「...ほんとだよ...いっつも無茶ばかり
するんだから...。」
キュアロゼッタ「ふえーーーん!!マナちゃーーーーーん!!」
キュアエース「...でもどうして...あなたはわたくし達を...。」
レイス「...言っただろう?このまま彼女に死なれては
我が主の士気に関わると...たかが小娘1人の事で
王となる道をあきらめてもらっては困るからね。さてと...」
レイスはそう言うと、進之介の方に向けて歩き出した。
進之介「おじさん...ありがとう...。」
レイス「礼など必要ないよ...家臣としての当然の務めさ。
ただし、その代わりといっては何だが、今後
この少女達とは一切、関わらないでもらおうか...
これでわかっただろう?彼女達は君の障害...
いや、それ以下の足手まといにしかならないと...。」
進之介「うん...わかったよおじさん...。」
キュアハート「!?...シン...何言ってるの...?」
キュアソード「...あたし達の聞き間違いだよね、今の言葉...。」
進之介「いや、聞き間違いじゃないよ、僕にはもう関わらないで...。」
レジーナ「...うそ...だよね...シン...うそだと言ってよ!!」
進之介「...さよなら...みんな...。」
とキュアハート達に背を向けて歩き出す進之介...。
キュアダイヤモンド「...本気なの?...シン...」
キュアロゼッタ「...せっかく仲良くなれたのに...。」
キュアハート「...シン...行っちゃダメーーーーーツ!!」
と進之介に向かって走り出すキュアハートだったが...
「ピシーーーーーーーーーーーン!!」
キュアハート「!!!!?」
とキュアハートの周りに結界が張られ、動きを封じられるキュアハート...。
レイス「...せっかく拾った命だ。もう少し大事にする事を勧めるよ...
キュアハート、いや、相田マナ君。
それと言い忘れていたが、彼の事は他言無用で願おうか。
もし世間に知られでもしたら、何かと面倒なのでね。」
と、レイスはキュアハートにそう言うと、再び歩き出した。
キュアハート「嫌...嫌だよ...シン...シン...行っちゃヤダーーーーッ!!」
と結界をドンドン叩いて涙を流しながら、進之介を止めようとする
キュアハートだったが...。
進之介「...さよなら...マナ...。」
「ヒューーーーーーーン...。」
とキュアハートの止める声も虚しく、進之介とレイスは姿を消した...。
と同時に景色が変わり、通常空間へと戻ってきたキュアハート達。
そして、プリキュア達は全員、元の姿に戻った...。
真琴「...シンが...行っちゃった...。」
レジーナ「シンとは...もう会えないの...?」
六花「こんなの...悲しすぎる...。」
ありす「....。」
亜久里「わたくし達が...弱かったせいで...。」
マナ「...シンが...いなくなっちゃった....ウッ..ウワーーーーッ!!!」
と、進之介がいなくなったのを痛感しながら泣き叫ぶマナ...。
そして、進之介との別れで悲しみに暮れる一同であった...。
~現在 マナ達の教室 ~
マナ「うっ...ヒック...。」
と涙を流しながらうつむくマナ...。
六花「あのレイスって人から言われた通り、シンの事は
もちろん秘密にするけど...。」
真琴「...神官レイス...次元の監視者(ダイダロス・アイ)...。
あの人達、とんでもない強さだったわ...今のあたし達では、
とても敵わない...。生きて帰れたのが不思議なくらいね...。」
レジーナ「...昨日の虎の化け物といい、あの3人といい、他の世界には
あんな化け物がゴロゴロいるのかな...?」
六花「『第2次次元大戦』か...シンはこれからあんな化け物みたいな人達と
戦っていく事になるのよね...。」
真琴「でも...あたし達が出来ることなんて...。」
マナ「...あるよ!!」
六花「...えっ!?」
マナ「だったら、あたし達があの人達に負けないくらいに強くなればいい!!
そして、シンと一緒に戦う!!」
真琴「マナ...立ち直ったのはいいけど...。」
六花「あなたは昨日、3度も命を落としかけてるのよ...。」
レジーナ「どこから来るの...その自信...?」
マナ「落ちるところまで落ちた!泣くだけ泣いた!後はここから這い上がって
行くだけ!みんな...これから頑張ろっ!よーし!!」
「パシーーン!!」
と自身の両頬に両手でビンタし、気合を入れるマナ。
六花「以前もそんな事やってたわねマナ...。」
真琴「けどそこからあたし達はジコチューに勝つことができた。」
レジーナ「うん!!あたしも頑張るよマナ!!」
と、自信を失っていた六花達に対して、マナはみんなを鼓舞し、
立ち直らせた。
六花「でも、強くなるってどうしたら...。」
真琴「何かいい方法があるの?マナ?」
マナ「無いよ!!」
レジーナ「えーーーーっ!!」
マナ「だからみんなで力を合わせるの!!プリキュアの誓いその6、
『みんなで力を合わせれば不可能はない!!』だよ!!」
六花「そうか...そうだよね!!」
真琴「あたし達はこれまで何度も窮地に立たされてきたけど...
みんなで乗り越えてきた!!」
レジーナ「あたしはプリキュアじゃないけど、マナの
その誓いにさんせーい!!」
マナ「それじゃあ決まり!!学校が終わったらみんなでシンの家に
行ってみようよ!!」
六花・真琴・レジーナ「うん!!」
と4人が改めて思いを強くしたその時...
「ドカン!ドカン!ドカン!ドーーーーーン!!!」
マナ「!!!!!!な...何!?」
六花「...爆発音...!?」
真琴「またジコチューなの?」
レジーナ「それとも昨日のあの3人...?」
と教室の窓から4人が外を見ると、大貝町の大半が
火の海になっており、逃げまどう人々を目撃する...。
町人男性「うわーーーーーーっ!!!」
町人女性「きゃーーーーーーっ!!!」
六花「ひ...ひどい!!!」
真琴「誰がこんな事を...。」
マナ「...許せない!!」
と憤るマナ達の前に、数百人はいるであろう兵士の大軍と、
1人の大男が姿を現した。
「ヒュン!ヒュン!ヒュン!ヒュン!ヒュン!ヒュン!」
レジーナ「な...何?あの人達...?」
六花「見たところ、人間みたいだけど...。」
真琴「人間だろうとジコチューだろうとよくもあたし達の町を!!」
マナ「...あの大きな男の人が兵隊さん達をまとめてるみたい...。」
?「いいか、者共!!どんな手段を使っても構わん!!必ず探し出せ...
破壊剣(ラグナロク)を!!」
六花「えっ!?」
真琴「破壊剣(ラグナロク)...!?」
マナ「まさかあの人達...シンを狙っているの!?」
と、突如、大貝町を襲撃した謎の軍隊...彼らはいったい何者なのか?
そして、破壊剣(ラグナロク)を狙う目的とは...?
そしてマナ達『ドキドキ!プリキュア』は、謎の軍隊に対して
いかにして立ち向かうのか...いよいよ新たなる『次元の王』を
めぐる戦いの火蓋が切って落とされる事になった...。
?①「...よくわかったじゃないか...。」
?②「さすがだと言っておこうか?神官レイス...。」
進之介「!!!!!!!?」
キュアハート「...何?...あの2人...!?」
そして、姿を現した『?①』と『?②』は、
ゆっくりと地上に降りてくる...。
キュアエース「こっちへ近づいてきます...。」
キュアソード「...くっ!?」
レジーナ「何よ!やる気なの!?」
と、プリキュア達6人は警戒態勢を取るも...
「ザッザッザッザッザッザッ...。」
キュアダイヤモンド「...えっ?...。」
キュアロゼッタ「......。」
と警戒態勢を取るプリキュア達6人を無視して、
進之介とレイスの元へ歩を進める2人組...。
レジーナ「ちょ..ちょっと!!あたし達は無視なわけ!?」
と、憤るレジーナを意に介さず、『?①』・『?②』と
レイスが会話を始める。
レイス「姿を見せてくれた礼を言うよ。ついでに
自己紹介をしてもらえると嬉しいんだが?」
?②「いいだろう...私の名はバイエルン、
『次元の監視者(ダイダロス・アイ)』の幹部が1人だ。」
?①「僕の名はアルト...バイエルンと同じ
『次元の監視者(ダイダロス・アイ)』の一員さ。」
レイス「アルト君にバイエルン君、そして、
『次元の監視者(ダイダロス・アイ)』か...
ご丁寧な自己紹介、感謝するよ。さて、彼の疑問に答えて
くれる前に再度、礼を言おう。君達のおかげで彼は
破壊剣(ラグナロク)を覚醒させる事ができた。ありがとう。」
バイエルン「礼には及ばんさ...我々としても、彼に破壊剣(ラグナロク)を
与えてくれた事は感謝しなければならないからな。」
アルト「おかげで手間が省けたしね...『サンプル』の実験を行うのにも
丁度良かった。それに...おびき寄せるのに格好のエサが
何匹か居たしね...」
と後ろを振り返り、冷徹な目でキュアハート達6人を凝視するアルト。
キュアハート「...!?まさか...。」
キュアロゼッタ「あなた方がジコチューとあの怪物達を!?」
バイエルン「さて...本題に入ろうか。こうして話をするのは初めてだな、
桑田進之介...。」
進之介「あなた達はいったい...?」
バイエルン「さしずめ、君の生みの親...といったところかな?」
進之介「!!!?」
レイス「...やはりね...。」
バイエルン「まずは君自身についてだが...君は我々がある男の遺伝子から
生み出した新たなる『次元の王』の器にする為の
実験体(クローン)、ナンバー86だ。」
キュアハート「...実験体(クローン)!?」
キュアソード「クローンって...あのクローン人間のこと...?」
キュアダイヤモンド「...そんな...。」
キュアエース「...シン...。」
進之介「....。」
アルト「意外だな...あまり驚かない様だね。」
進之介「...何となくだけど、そんな気がしてたんだ。
それにある男って、もしかして『シン・ザ・バーネット』の事?」
レイス「...ほう?」
バイエルン「...その通りだ。もしかして、その男の記憶でもあるのか?」
進之介「まだおぼろげだけど...彼の思念体が僕の中に現れて、破壊剣(ラグナロク)と
契約した時に、彼と一つになったんだ。その時に彼の記憶と力を
受け継いだんだと思う...。」
バイエルン「やはり君は、我々が数多く製造した実験体(クローン)の中でも
『シン・ザ・バーネット』のDNAを特に濃く受け継いだようだな...。」
キュアソード「シン・ザ・バーネット...?」
キュアエース「その方がシンのオリジナルの人...。」
キュアハート「けど実験体(クローン)って...人を何だと思ってるの!!」
と怒りを募らせるキュアハートと進之介の正体に驚く他のプリキュア達5人...。
アルト「...そしたら、3000年前の出来事は覚えているかな?」
進之介「...!?うん...。僕...いや、シン・ザ・バーネットは3000年前、
ミリカや大勢の仲間達と一緒に『次元の王』と戦った...。」
レイス「.....。」
バイエルン「そう..そして、その大勢の仲間が『次元の王』の圧倒的な力により
駆逐され、シン・ザ・バーネットとミリカ・ド・グランバニアの
2人だけが残った...。そして、ミリカ・ド・グランバニアは
自身の命と引き換えに『次元の王』を封印し、そして死んだ。」
進之介「...そう...僕...いや、シンはミリカを守る事が出来なかった...。」
アルト「そしてその直後...僕はシン・ザ・バーネットを殺した!!」
キュアハート「!!!!!!?」
キュアソード「今...何て言ったの...?」
キュアロゼッタ「けれどそれは3000年前の出来事のはずなのに...どういう事ですか?」
キュアダイヤモンド「もしかしたらあの人達は...タイムスリップできる能力が
あるのかも...。」
進之介「...!?あなた達がシンを...?」
バイエルン「...そして我々はシン・ザ・バーネットを殺害した後、その体を
利用して、多くの実験体(クローン)を生み出した。その内の1体が
君という訳だ、桑田進之介。」
進之介「...。」
とバイエルンから語られた衝撃の事実に呆然とする進之介...。[newpage]
キュアハート「...殺したってどういう事...?」
アルト「...んっ?」
キュアハート「殺したってどういう事よ!!」
アルト「言葉通りの意味さ。実験体(クローン)を製造するには
オリジナルには死んでもらわなければならないからね。」
キュアロゼッタ「ひ...ひどい...ひどすぎます...。」
キュアダイヤモンド「...大事な人を失って悲しみに暮れているところを
殺すなんて...。」
キュアハート「あなた達は...人の命を何だと思ってるのよ!!」
バイエルン「材料だ。」
キュアハート「!!!!?」
バイエルン「いや、『サンプル』と言うべきかな?我々にとって命など、そこから
より優れたものを生み出す為の肥しに過ぎない。」
キュアソード「...あなた達、ジコチューの何倍をサイテーだわ!!」
アルト「君達人間が他の生物を肥しに生きているのと一緒さ。」
キュアエース「...確かにわたくし達人間の営みは他の生物の犠牲の上で
成り立っているのは事実です..。ですが、あなた達の様に
命を命と思わない者と一緒にしないでください!!
あなた達からは命に対する『愛』が微塵も感じられません!!」
レジーナ「そーよ!!そーよ!!」
キュアハート「...もういいよ、エース..レジーナ..。」
キュアエース「...えっ?」
レジーナ「...マナ...。」
キュアハート「この人達とあたし達とでは何かが根本的に違う...。
そんな事を話しても多分、通じないよ...。」
「ザッザッザッ...。」
と、進之介の方に向けて歩を進めるキュアハート...。
進之介「...マナ...。」
キュアハート「シン...ちょっとごめんね...。」
と、キュアハートは首飾りに戻った破壊剣(ラグナロク)を進之介の首から外して、
レイスに渡そうとする...。
レイス「...何の真似だい?」
キュアハート「これ、元々あなたの何でしょう..?返すから
もうこれ以上、シンとは関わらないで!!
彼を悲しませないで!!」
レイス「...。」
キュアハート「それにあなた達もシンを次元の王ってのにするのが
目的なんでしょう!?そんな事はあたしがさせない!!
シンは誰よりも優しくて、誰よりも人を愛する心を
持ってるんだよ!!」
と、アルトとバイエルンにも強い口調で語るキュアハート。
レイス「君...それを返す事がどういう事か、わかってて発言しているのかな?」
バイエルン「彼の生みの親と育ての親に向かって随分な口の利きようだな...。
まあいい、1つ教えてやろう。彼が破壊剣(ラグナロク)の所有者の
資格を失ったら...死ぬ事になる。」
キュアハート「...えっ!?」
レイス「破壊剣(ラグナロク)が力を解放するには、彼の命と一つになる必要がある。
だからそれはもう、彼の命そのものだと言っても良い。」
キュアハート「...本当なの...シン...?」
進之介「うん...破壊剣(ラグナロク)もそう言ってたから...。」
キュアハート「そ...そんな...。」
と、両膝をついて、うなだれるキュアハート...。
進之介「...けど僕は...次元の王になる気はないよ...。」
バイエルン「...!?」
レイス「やれやれ...まだそのような事を...。」
アルト「王になる気はない?じゃあ、なぜ君は自分の命を懸けてまで
破壊剣(ラグナロク)と契約したんだい?」
進之介「...守りたかったから...。」
アルト「...んっ!?」
進之介「マナやみんなが危ないと思ったから...この町に来て折角できた友達を
守りたかった...だから...。」
キュアダイヤモンド「...シン...」
キュアソード「あたし達の為に...。」
キュアロゼッタ「でも、その為に彼は...。」
アルト「くっくっくっくっ...アーッハッハッハッハッ!!!」
進之介「....。」
キュアハート「何が...何が可笑しいのよ!!」
アルト「これが笑わずにはいられるか!破壊剣(ラグナロク)と契約した理由にしては
あまりにも不純だよ!!己の野心の為ならまだしも、こんな雑魚共を守る為?
君が破壊剣(ラグナロク)と契約して喜んでみれば、とんだ失敗作だった様だね!
バイエルン、こいつはもう見切りをつけて新たな候補を探した方が良いんじゃないか!?」
バイエルン「....。」
アルト「...何なら僕が今すぐ消してやろうか?『あの時』みたいに!!」
キュアハート「もう...だまってて...。」
アルト「あ?」
キュアハート「もう口を開かないで!!あなただけは...絶対に許さない!!!」
と、怒りが頂点に達したキュアハートはアルトに向けて攻撃を仕掛けるが...
「バァーーーーーーーッ!!」
アルト「雑魚が...身の程をわきまえろ!!」
と言いながら、右手をかざした瞬間、妖しい光に包まれたキュアハートは
そのまま岩壁や地面に何度も叩きつけられる...。
「ドカン!バキッ!ズドン!グシャ!」
キュアハート「ガハッ!グフッ!ゲホッ!アグッ!」
アルト「お前、もう死ねよ!!」
「グッ!!」とアルトが右手を握りしめると、キュアハートを包んでいた光の玉が
大爆発を起こした。
「ドカンドカンドッカァーーーーーーーーーーーンンン!!!!」
キュアハート「アアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーッッッ!!!」
キュアダイヤモンド「ハーーーーートーーーーーッッッ!!!!」
キュアソード「マナーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!」
レジーナ「......マナ......そんな....。」
「ドゴーーーーーーンッッッ!!!」
爆風で飛ばされたキュアハートはそのまま地面へと叩きつけられた...。
キュアハート「あ.......あ.......あ.......。」
と、即死は免れたものの、大ダメージを受けて、ほとんど虫の息状態のキュアハート...。
アルト「...まだ生きていたか...そのしぶとさだけはだけは誉めてやろう...。
さて、次こそ確実に消してやるよ!!」
と再び右手をキュアハートにかざした瞬間、
「キィーーーーーーン!!」
バイエルン「!?」
レイス「...こ...これは...。」
アルト「...何だ...この殺気は...?」
と、アルトがおそるおそる後ろを振り返ると...。[newpage]
進之介「...お前...何をやっている...!?」
と進之介が鬼の形相ですさまじい殺気をアルトに向けて放つと、
再び、破壊剣(ラグナロク)を解放し、変身を果たした。
進之介(変身体)「.......。」
アルト「...何だい?その目は...僕を誰だと...」
「シュバーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」
アルト「!!!!!!!!!!!!!?」
と、進之介はすさまじい速度でアルトに襲いかかり、右腕を切り落とした。
アルト「...何...だと...」
「ブシャーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」
と右腕を切り落とされた部分から、大量の血が噴き出した。
バイエルン「...ほう?」
レイス「素晴らしい...素晴らしいじゃないか、我が主よ!!」
と、進之介の豹変ぶりに感嘆の声をあげるレイスとバイエルン。そして...
キュアソード「...うそ...うそよ...あれがシン...なの...?」
キュアエース「何という殺気...まるで別人ですわ...。」
レジーナ「...シン...やめて...怖いよ...。」
と、進之介の豹変した進之介に対して恐怖を感じ、震えながら
立ち尽くすプリキュア達...。
アルト「キサマ...調子に乗りすぎだ...いいだろう、今この場で
抹殺してやるよ!!」
「ビカーーーーーーーーーーーン!!!」
と、冷酷な目で進之介を睨みつけながら言葉を発すると、
アルトの体が光に包まれる...。
進之介(変身体)「死ぬのは...お前の方だ...!!」
「バシューーーーーン!!」
と進之介はアルトに再び襲いかかり、切りつけるが、
剣がアルトの体をすり抜ける。そして...
「バリバリバリバリバリ!!!!」
進之介「!!!!!!!?」
と今度は進之介の体から光が噴き出し、ダメージを受けて両膝をつく。
アルト「くっくっくっ...あいにく、この姿の僕には斬撃など無意味...。
僕にはキサマの攻撃など通用しない!!」
「バアーーーーツ」
と今度は切り落とされた右腕が光になり、アルトの所へと戻り、
右腕が再生した。
キュアロゼッタ「...腕が...。
キュアダイヤモンド「...再生した...?」
レジーナ「何よ!!反則じゃない、あれ!!」
進之介(変身体)「...それがどうした!!」
「ゴオーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」
と進之介は立ち上がると、再びすさまじい殺気と魔力を放ち、
アルトを睨みつける...。
アルト「ならば...これで死ね!失敗作!!」
「ブゥーーーーーーーーーーーン!!!」
と、アルトがパワーを高めると、すさまじい光と電流の様なものが発生し、
辺りを吹き飛ばす...。
キュアエース「...何ですか...あのでたらめな力は...?」
キュアソード「シン...もうやめて...こんなの...
あなたらしくないじゃない...。」
アルト「消えろ!失敗作!『ライデイン・ゲイザー』!!」
「ドオーーーーーーーーーーーーーーーン!!!」
と、強力な光の力を纏い、すさまじい速度で進之介に襲いかかるアルト。
進之介(変身体)「魔法剣(アタック・ヴァイト)!疾風斬(カマイタチ)!」
「シュン!!」と襲いかかるアルトに対して、疾風斬(カマイタチ)で
応戦しようとする進之介。その時...。
「ピシーーーーーーーーーーーン!!!」と
謎の波動が2人の周辺を通過した。すると...。
進之介(変身体)「........。」
アルト「........。」
キュアエース「...えっ?」
キュアロゼッタ「...時間が...」
キュアダイヤモンド「...止まった...?」
キュアソード「...あの人の...仕業なの...?」
バイエルン「......。」
と、進之介とアルトが衝突する寸前、バイエルンが2人の
時間を止めた。そして、その光景に驚くプリキュア達...。
バイエルン「馬鹿が...大事な実験体(クローン)を壊す気か!?」
と言いながら、時間が止まったアルトを睨むバイエルン。そして...
「ズドーーーーーーーン!!!」「ドゴーーーーーーン!!」
とアルトに向けて衝撃波を放ち、吹き飛ばした。
アルト「...あ...ぐっ...な...何故だ...バイエルン...?
何故こんな失敗作を...。」
「ザッザッザッザッ...。」
アルト「!?」
レイス「我が主に向かって失敗作とは許せないな...。」
とアルトに向けて右手をかざし、攻撃態勢を取るレイス。
バイエルン「神官レイス...そこまでにしてもらおうか...。
こんな馬鹿でも、一応私の相棒なのでね...。」
レイス「へえ...そんなセンチメンタルな感情が君達にもあったのかい?
まあ、いいだろう。」
とかざしていた右手を引き、引き下がるレイス。
「パチン!!」「ピシーーーーーーーーーーーン!!!」
とバイエルンが指を鳴らすと、止まっていた進之介の時間が動き出した。
進之介(変身体)「...僕は...今まで...何してたの...?」
と先程まで放っていたすさまじい殺気が消えて、元の状態に戻った進之介。
キュアエース「...シン...?」
キュアソード「...元に...戻ったのね...。」
レジーナ「ふえーん!怖かったよー!...。」
バイエルン「...戻るぞアルト...。」
アルト「...くっ!?」
バイエルン「さて、桑田進之介...。王になる気があろうがあるまいが、
君はもう、大きなうねりに飲み込まれている事を自覚したほうがいい。」
進之介(変身体)「...どういう事...?」
バイエルン「君の持つ破壊剣(ラグナロク)を狙って、この世界はこれから、
他次元からの様々な脅威に晒される事になるだろう...。」
進之介(変身体)「....!?」
レイス「彼の言う通りだよ、我が主...。君の他にも、
『次元の王候補』は存在する...その者達が破壊剣(ラグナロク)を
狙ってくるのは当然の事だよ。」
バイエルン「これからの君の選択肢は2つ...この世界を出て、次元の王となる
道を選ぶか、それともこの世界に居座り、いずれ滅びるのを
足掻きながら待つか...。」
進之介(変身体)「....。」
バイエルン「よく考えてみることだな...だが、あまり時間はないぞ?
何せ既に始まっているのだからな、新たなる『次元の王』の
座を懸けて...『第2次次元大戦』がな!!」
キュアダイヤモンド「...第2次...」
キュアソード「...次元大戦...?」
キュアロゼッタ「じゃあ、これからわたし達の世界は...」
バイエルン「では我々はこれで失礼する。君が賢明な選択をする事を祈っている。
それと、神官レイス...彼は引き続き君に預けよう。しっかりと彼を
王へと導いてくれたまえ...。」
レイス「...君に言われるまでも無いよ。」
アルト「...せいぜい、途中で死なないように頑張る事だね...。
だが覚えておけ...そいつはいずれ僕が抹殺してやる!!必ずな!!」
バイエルン「...行くぞ、アルト。」
「ヒューーーーーーーン!!!」
とアルトとバイエルンはそう言い残し、姿を消した...。[newpage]
進之介(変身体)「はっ!?マナ!?」
と進之介は虫の息状態のキュアハートの所へ慌てて駆け寄る。
続いて、他のプリキュア達も集まる。
キュアハート「う....う.....う......。」
進之介(変身体)「...マナ...マナしっかりして!!」
レジーナ「シン!早くマナを治して!!」
進之介(変身体)「うん!!わかった!!」
と進之介が破壊剣(ラグナロク)を構えるが、
「シューーン...」「バァーーーーッ...」
と、進之介の変身が解けて、元の姿に戻ってしまった...。
進之介「...そんな...」
キュアソード「...これじゃ...マナを治せないじゃない...。」
キュアダイヤモンド「そんな...それじゃ...マナは...?」
レジーナ「いやだ...いやだよ...マナ...死んじゃヤダーーーーツ!!!」
キュアエース「マナ......。」
キュアロゼッタ「....マナちゃん....そんな...そんな事って...。」
進之介「...ウッ...ウッ...ウッ...ごめんねマナ...ごめんねみんな...
ウ...ウワァーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」
と、絶望的な状況に打ちひしがれるプリキュア達。
そして、号泣する進之介...。するとそこへ...
「ザッザッザッ...」
レイス「...どうやら先程の戦闘で、魔力が尽きてしまったようだね。」
キュアダイヤモンド「!?」
キュアソード「...あなた...何しに来たのよ!!」
レイス「随分な言われようだね。このまま彼女が死んでもいいのかい?
まあ、私としてはかまわないのだが、それでは我が主の士気に
関わりそうなんでね。」
と、キュアハートに向けて、右手をかざすレイス。
レイス「治癒光(ケセラ・セラ)!!」
「パアーーーーーーーーーーーーーーーッ」
と神秘の光がキュアハートを包み込むと、重症だったキュアハートの体は
みるみる回復していく。
キュアハート「...あれ...あたし...?」
と完全に回復したキュアハートは、そう言いながら起き上がった。
レジーナ「...マナーーーーツ!!!」
とすかさずキュアハートに抱きつき、涙を流すレジーナ。
キュアソード「マナ...よかった...!!」
キュアダイヤモンド「...ほんとだよ...いっつも無茶ばかり
するんだから...。」
キュアロゼッタ「ふえーーーん!!マナちゃーーーーーん!!」
キュアエース「...でもどうして...あなたはわたくし達を...。」
レイス「...言っただろう?このまま彼女に死なれては
我が主の士気に関わると...たかが小娘1人の事で
王となる道をあきらめてもらっては困るからね。さてと...」
レイスはそう言うと、進之介の方に向けて歩き出した。
進之介「おじさん...ありがとう...。」
レイス「礼など必要ないよ...家臣としての当然の務めさ。
ただし、その代わりといっては何だが、今後
この少女達とは一切、関わらないでもらおうか...
これでわかっただろう?彼女達は君の障害...
いや、それ以下の足手まといにしかならないと...。」
進之介「うん...わかったよおじさん...。」
キュアハート「!?...シン...何言ってるの...?」
キュアソード「...あたし達の聞き間違いだよね、今の言葉...。」
進之介「いや、聞き間違いじゃないよ、僕にはもう関わらないで...。」
レジーナ「...うそ...だよね...シン...うそだと言ってよ!!」
進之介「...さよなら...みんな...。」
とキュアハート達に背を向けて歩き出す進之介...。
キュアダイヤモンド「...本気なの?...シン...」
キュアロゼッタ「...せっかく仲良くなれたのに...。」
キュアハート「...シン...行っちゃダメーーーーーツ!!」
と進之介に向かって走り出すキュアハートだったが...
「ピシーーーーーーーーーーーン!!」
キュアハート「!!!!?」
とキュアハートの周りに結界が張られ、動きを封じられるキュアハート...。
レイス「...せっかく拾った命だ。もう少し大事にする事を勧めるよ...
キュアハート、いや、相田マナ君。
それと言い忘れていたが、彼の事は他言無用で願おうか。
もし世間に知られでもしたら、何かと面倒なのでね。」
と、レイスはキュアハートにそう言うと、再び歩き出した。
キュアハート「嫌...嫌だよ...シン...シン...行っちゃヤダーーーーッ!!」
と結界をドンドン叩いて涙を流しながら、進之介を止めようとする
キュアハートだったが...。
進之介「...さよなら...マナ...。」
「ヒューーーーーーーン...。」
とキュアハートの止める声も虚しく、進之介とレイスは姿を消した...。
と同時に景色が変わり、通常空間へと戻ってきたキュアハート達。
そして、プリキュア達は全員、元の姿に戻った...。
真琴「...シンが...行っちゃった...。」
レジーナ「シンとは...もう会えないの...?」
六花「こんなの...悲しすぎる...。」
ありす「....。」
亜久里「わたくし達が...弱かったせいで...。」
マナ「...シンが...いなくなっちゃった....ウッ..ウワーーーーッ!!!」
と、進之介がいなくなったのを痛感しながら泣き叫ぶマナ...。
そして、進之介との別れで悲しみに暮れる一同であった...。[newpage]
~現在 マナ達の教室 ~
マナ「うっ...ヒック...。」
と涙を流しながらうつむくマナ...。
六花「あのレイスって人から言われた通り、シンの事は
もちろん秘密にするけど...。」
真琴「...神官レイス...次元の監視者(ダイダロス・アイ)...。
あの人達、とんでもない強さだったわ...今のあたし達では、
とても敵わない...。生きて帰れたのが不思議なくらいね...。」
レジーナ「...昨日の虎の化け物といい、あの3人といい、他の世界には
あんな化け物がゴロゴロいるのかな...?」
六花「『第2次次元大戦』か...シンはこれからあんな化け物みたいな人達と
戦っていく事になるのよね...。」
真琴「でも...あたし達が出来ることなんて...。」
マナ「...あるよ!!」
六花「...えっ!?」
マナ「だったら、あたし達があの人達に負けないくらいに強くなればいい!!
そして、シンと一緒に戦う!!」
真琴「マナ...立ち直ったのはいいけど...。」
六花「あなたは昨日、3度も命を落としかけてるのよ...。」
レジーナ「どこから来るの...その自信...?」
マナ「落ちるところまで落ちた!泣くだけ泣いた!後はここから這い上がって
行くだけ!みんな...これから頑張ろっ!よーし!!」
「パシーーン!!」
と自身の両頬に両手でビンタし、気合を入れるマナ。
六花「以前もそんな事やってたわねマナ...。」
真琴「けどそこからあたし達はジコチューに勝つことができた。」
レジーナ「うん!!あたしも頑張るよマナ!!」
と、自信を失っていた六花達に対して、マナはみんなを鼓舞し、
立ち直らせた。
六花「でも、強くなるってどうしたら...。」
真琴「何かいい方法があるの?マナ?」
マナ「無いよ!!」
レジーナ「えーーーーっ!!」
マナ「だからみんなで力を合わせるの!!プリキュアの誓いその6、
『みんなで力を合わせれば不可能はない!!』だよ!!」
六花「そうか...そうだよね!!」
真琴「あたし達はこれまで何度も窮地に立たされてきたけど...
みんなで乗り越えてきた!!」
レジーナ「あたしはプリキュアじゃないけど、マナの
その誓いにさんせーい!!」
マナ「それじゃあ決まり!!学校が終わったらみんなでシンの家に
行ってみようよ!!」
六花・真琴・レジーナ「うん!!」
と4人が改めて思いを強くしたその時...
「ドカン!ドカン!ドカン!ドーーーーーン!!!」
マナ「!!!!!!な...何!?」
六花「...爆発音...!?」
真琴「またジコチューなの?」
レジーナ「それとも昨日のあの3人...?」
と教室の窓から4人が外を見ると、大貝町の大半が
火の海になっており、逃げまどう人々を目撃する...。
町人男性「うわーーーーーーっ!!!」
町人女性「きゃーーーーーーっ!!!」
六花「ひ...ひどい!!!」
真琴「誰がこんな事を...。」
マナ「...許せない!!」
と憤るマナ達の前に、数百人はいるであろう兵士の大軍と、
1人の大男が姿を現した。
「ヒュン!ヒュン!ヒュン!ヒュン!ヒュン!ヒュン!」
レジーナ「な...何?あの人達...?」
六花「見たところ、人間みたいだけど...。」
真琴「人間だろうとジコチューだろうとよくもあたし達の町を!!」
マナ「...あの大きな男の人が兵隊さん達をまとめてるみたい...。」
?「いいか、者共!!どんな手段を使っても構わん!!必ず探し出せ...
破壊剣(ラグナロク)を!!」
六花「えっ!?」
真琴「破壊剣(ラグナロク)...!?」
マナ「まさかあの人達...シンを狙っているの!?」
と、突如、大貝町を襲撃した謎の軍隊...彼らはいったい何者なのか?
そして、破壊剣(ラグナロク)を狙う目的とは...?
そしてマナ達『ドキドキ!プリキュア』は、謎の軍隊に対して
いかにして立ち向かうのか...いよいよ新たなる『次元の王』を
めぐる戦いの火蓋が切って落とされる事になった...。
【 オリジナル設定 】
・神官レイス (男) (年齢不詳) (オリジナル)
3000年前に『神々の集団(カタストロフィー)』の一員として
『次元の王』に仕えていた神官。白いおかっぱ頭で、伊達眼鏡を
かけており、白いベレー帽を被って白い衣装を着用しているのが特徴である。
次元大戦終結後は、異世界を転々としながら『次元の王』の復活を
目論んでいたが、その過程で、破壊剣(ラグナロク)を入手した為、
行動理念を『次元の王』の復活から新たなる『次元の王』の
擁立へと切り替える。その後、破壊剣(ラグナロク)の導きにより
3000年後のA.D次元第3世界へ転移してきたのを機に姿を変えて、
『桑田浩一郎』と名乗り、破壊剣(ラグナロク)の契約者を
探す為、とある研究施設に職員として忍び込み、
潜入捜査を開始する。そしてある日、『次元の監視者(ダイダロス・アイ)』
によって送り込まれた実験体(クローン)ナンバー86を発見するが、
「抜け殻の人形の様」だった為、1度は放棄しようとするが、
破壊剣(ラグナロク)の力のより目覚めたのをきっかけに、
『桑田進之介』と名付けて彼を引き取り、破壊剣(ラグナロク)を与えた。
そして、進之介が破壊剣(ラグナロク)の契約者となったのを機に、
彼を新たなる主と認定し、家臣として仕えて『次元の王』へ導こうと決める。
次元の平穏を保つ為には、『強大な力による支配』こそが必要で、
それ以外の感情は不要と考えている。
その為、『みなぎる愛』のプリキュアであるキュアハートを始めとする
『ドキドキ!プリキュア』のメンバーを進之介が王へとなる為の障害になると
判断し、彼女達を進之介の傍から引き離そうと当初は対話を試みるが、
進之介を『次元の王』へとする事に猛反発された上、自身との考えが
相知れなかった為、最後は戦う事になったが、プリキュア達を圧倒する。
その後、進之介の生みの親でもある『次元の監視者(ダイダロス・アイ)』の
バイエルンとアルトに遭遇。互いに進之介を新たなる『次元の王』へと
擁立するという考えの元に、2人とは利害関係となる。そして、
アルトの攻撃により、虫の息状態だったキュアハートを
「進之介とはもう関わらない」との条件と引き換えに完全回復させ、
プリキュア達を進之介から引き離す事に成功した。
戦闘力は圧倒的に高く、敵を光に包み込んで焼却する「灼熱光(ヒカリ・アレ)」や、
敵の能力を魔力の鏡で映し出し、同じ技を繰り出す「複製鏡(レプリカ・リフレクション)」、
右腕に魔力を溜め突撃し、敵を貫く「神の右腕(ディオス・ランサー)」、
対象者のダメージを完全回復させる「治癒光(ケセラ・セラ)」などの様々な
魔法や技を使いこなす。尚、敵からの攻撃を完全回避できる能力である、
「絶対領域(マスター・エリア)」の使い手でもある。
又、色々な次元を自由に行き来する事が可能な魔力のゲートを発生させる
能力もある。
・アルト (男) (年齢不詳) (オリジナル)
『?①』の正体。『次元の監視者(ダイダロス・アイ)』の一員である。
緑色の髪をしていて、スリム体型であり、中性的な顔立ちが特徴の
青年である。普段は『次元の監視者(ダイダロス・アイ)』の、
全身がロイヤル・ブルーの制服を着用している。
性格は、基本おとなしく、バイエルンの命令にも忠実であるが、
根は冷徹かつ冷酷で、自身又は組織の目的の為なら、誰であろうが
利用し、必要ならば容赦なく排除する。
当初は進之介が破壊剣(ラグナロク)と契約した事に喜んでいたが、
契約した動機に不純を感じた事と、
キュアハートを死ぬ寸前まで追い込んだ際、進之介の逆鱗に触れて、
右腕を切り落とさた事から、彼に対いて憎しみを抱くようになり、
その後、進之介を「失敗作」と呼び、いずれは抹殺しようと
考えるようになった。戦闘力も高く、光系主体の能力で
戦闘を行う。又、自身を光の姿に変え、敵の物理攻撃を無効化したり、
攻撃してきた相手に逆にダメージを負わせる事も可能である。
・バイエルン (男) (年齢不詳) (オリジナル)
『?②』の正体。『次元の監視者(ダイダロス・アイ)』の一員
であり、幹部の1人でもある。黒いロングヘアーで、パーマがかかって
いるのが特徴の男性である。普段はアルトと同じく『次元の監視者(ダイダロス・アイ)』
の、全身がロイヤル・ブルーの制服を着用している。性格は冷静沈着で
頭脳明晰、そして、進之介(実験体ナンバー86)の生みの親でもある。
進之介が(ラグナロク)と契約した後に姿を現し、進之介の過去と誕生の秘密を
彼に話す。そして、進之介を倒そうとしたアルトを制圧して彼を守り、
育ての親である神官レイスに引き続き進之介を預ける事で、レイスとは
利害関係となった。その後しばらくは、進之介の行動を見守る事になるが、
その目的や行動は未だに謎に包まれている...。
又、時間や空間を自由に操る能力を持ち、対象者の時間を止めたり
巻き戻ししたり出来る他、空間を自由に操り、過去や未来へと
タイムスリップしたり、他の次元や異世界を自由に行き来する事が
可能である。
・次元の監視者(ダイダロス・アイ)
アルトやバイエルンが所属する組織。『次元大戦』終結後に次元のパワーバランスの維持と、
平穏を保つ為に設立されたと言われているが、多くが謎に包まれている。
第4話終了です。