賢者の息子は赤龍帝!?   作:黄昏の旅人

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プロローグ2

皆様、お久しぶりで御座います。

 

有馬家、執事長の葉山で御座います。

 

 

さて、一誠様が無事に有馬様御夫妻の御子息と成られてから、はや数ヶ月の時が経ち。

今ではすっかりと御屋敷の生活にも慣れた様で、元気一杯に日々御屋敷の庭を駆けづり回っております。

 

 

そんな一誠様も、来月から小学1年生となります。

 

本来なら、有馬家の御曹司として超セレブリティの御子息や御令嬢達が通う『私立駒王学院附属小学校』へ入学の予定となっておりましたが。

 

 

「国公立の小学校で勉学に励みながら、多くの友人を作らせた方が、将来一誠の為になる。私達が、そうだった様にね」

 

 

こうして旦那様の一言にて、一誠様は『区立音ノ木坂小学校』への入学が決まりました。

 

 

そんなある日の事でございます。

 

ガーデニングテラスにて御夫妻は、数名のメイド達と供にお庭で遊ぶ一誠様を見ながら、優雅にティータイムを満喫しておりました。

 

 

「悠奈、一誠に魔力が在る事に気付いているかい?」

 

「えぇ。一誠を初めて抱き締めた時、あの子の体内から感じ取れましたわ………」

 

「やはり気付いていたか。と言う事は当然、気付いていますよね葉山さん?」

 

「はい、旦那様。一誠様は、有馬家の血筋を色濃く引いている御様子で御座います。一誠様の産みの母で御座います一美様には一切の魔力は御座いませんし、双子の兄である誠一様にも魔力は御座いません」

 

「さすがはあくま(・・・)で執事の葉山さん。私も、私以外の兄弟や姉妹達には魔力が一切無かった。不思議な事だけどね?」

 

「恐らくは神に……いいえ、魔王様に選ばれし者だけが魔力を得られるのかも知れませんよ?」

 

「うふふ、そうかも知れませんね♪」

 

 

私の冗談に、笑いながら相槌を打つ悠奈様を横目に、一平様も同様に相槌をしながらコーヒーを啜っていました。

 

 

 

そうそう先程、一平様が私の事を『あくま(・・・)』で執事と申しておりましたが、私は本物の『悪魔』で執事で御座います。

 

ここで改めて自己紹介を………。

 

私の名前は『葉山榛人(はやま はると)』と申します。

 

この人間界で活動する際に、先代の当主で在らせました『有馬一心』様から命名されました名前で御座います。

 

本名と申しますか、私の悪魔名は………。

 

『ラインハルト・グレモリー』と申します。

 

元72柱であり悪魔貴族グレモリー家の出身で御座います。

 

 

何故、私が有馬家の執事をしているかと申しますと、先代の有馬一心様との勝負に負けた為で御座います………。

 

 

まぁ、私の事はこの程度にて………。

 

 

 

少し有馬御夫妻についてお話し致しましょう。

 

 

まずは、一平様ですが………。

言わずと知れた有馬財団グループの総帥でありますが、我々の世界では『賢者(ワイズマン)』と呼ばれる程の大魔法師で御座います。

 

『火・水・風・土・光・闇』六属性を操る最強の魔法師であると同時に、有馬家一子相伝武術『有馬辰明流』の伝承者であり、まさに人間界最強の御仁なので御座います。

 

 

そして奥様である悠奈様ですが………。

 

『火・水・風・土・光・闇』六属性の精霊を操る精霊使いで、我々の世界では『精霊女王(エレメンタル・クイーン)』と呼ばれており、奥様も最強の精霊使いなので御座います。

 

ですが奥様の悠奈様は、幼少時代に誘拐事件に遇い、誘拐犯から性的暴行を受けた影響で、子供の産めない身体に………。

 

そんな悠奈様を、許婚であった一平様が献身的に支えた事で、今に至るところで御座います。

 

 

 

「ところで葉山さん。近い内に一誠の魔力の属性と魔力量を計測したいのだが………」

 

「左様で御座いますね………それなら先程、兄のジオティクス・グレモリーから連絡がありまして、姪のリアス・グレモリーの誕生パーティーに旦那様達を招待する様にと、招待状が送られて来ましたので、冥界で私が保有する屋敷で行うのはどうでしょう?周辺には何も在りませんので最適かと………」

 

「ジオティクス殿からの招待か………主君の招待なら断れないな。分かった、葉山さんの提案に従おう」

 

「畏まりました。では、その様に手配しておきます」

 

 

先程、一平様が兄のジオティクス・グレモリーに対して主君と申しておりましたが、有馬御夫妻は我が兄夫婦の専属魔法師として契約をしておるのです。

 

 

 

 

桜の花弁が見事に満開を迎えた4月上旬。

 

音ノ木坂小学校の入学式を終え、晴れて小学1年生に成られた一誠様。

 

入学式当日から御友人が出来たそうで、嬉しそうに一平様や悠奈様に報告しておりました。

 

 

「お父さん、お母さん。今日ね、お友達が出来たんだよ!」

 

「まぁ、それは良かったわね一誠」

 

「それは何よりだね、一誠。友達は大切にするのだよ」

 

「はい!お父さん」

 

 

そんな一誠様を、優しく微笑みながら相槌を打つ一平様達は内心、ホッとした様子でした。

 

しかし、一誠様が挙げた御友人と成られた3名の名前が全て女の子の名前だったのには、流石の私にも驚きました。

 

流石は一心様の孫だと思い知らされました。

 

 

その翌日から、悠奈様と供に登校班が集まる集合場所へと向かう様に。

 

悠奈様も、ママ友とやらが出来たようで毎朝が楽しみだと仰っていました。

 

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