‐ギル目線‐
「着きましたね」
「意外と早く着いたなコロよ」
ここまで歩いてきたから、さすがの我とて疲れたな…
ヴァマーナを使いたいところだったが、我の知らぬ世界ゆえ、無暗に使えん。
それにこやつ等、聖杯戦争を知らん、我の名も知らぬときた。
まぁ良い、たまには歩いて行くのも悪くない。
「主様、本当にお怪我がなくてなりよりです」
「しっぽ?」
それは我も気になっていたところだ。
ここに来る道中、あのようなものとすれ違ったが、今はああいった装飾品が流行っておるのか?
「あの方はビースト族ですね。この世界には、ヒューマンにエルフ族、ビースト族、魔族など様々な種族が暮らしております。ちなみに私はエルフ族です」
「ほう…この世界では魔族がウロチョロしておるのか、それはなかなかにして面白いではないか!」
前回の聖杯戦争では、魔術を扱う小娘はいたがエルフ族や魔族などはいなかったな…
これはなかなかにして楽しめそうではないか
「今日はもう遅いですし、宿を探しましょう」
___________
‐コッコロ目線‐
「へ?」
「ごめんねーお嬢ちゃん、お金たまったら泊りにきてよ!」
「…」
やってしまいました…
まさか宿がこんなに高いとは思いませんでした…
「申し訳ございません、主様。今日のところは野営にしまsy」
「野営などできるか!」
!?
なんですか急に!
こうなったのも英雄様にも責任がありますよ!?
なんでお金を持っていないのですか!英雄の名が泣いてしまいますよ!
「まぁ良い、我の下婢の不始末を背負うのも我の務めよ」
「ちょ、どこに行かれるのですか!?」
どこかに行ってしまいました…
…いいですよ、いいでしょう、もう私は知りません。
後で謝りにきても知りませんからね!
私たちはいつ英雄様の下婢になったのですか!
兎に角、ここにいても仕方ありませんし野営できる場所を探しましょう…
「主様、野営できる場所を探しましょう」
「英雄さんわ?」
「英雄様はほおっておきましょう、おひとりでいかれてしまいましたので」
何なんでしょう、あのお方は…
___________
「開けた場所があってよかったですね、主様」
「…」
あれから1時間は経ちましたが英雄様は帰ってきませんね…
今日はいろいろありましたし、お疲れでしょう…
私も久々に疲れてしまいました。なれないことはしてはいけないものですね…
主様は(ガルルルル)個性的な寝方ですね…
しかし、あの方は本当に何なんでしょうか、アメス様との関係はないとおもいますし…
兎に角、明日からどうするかを考えなけれ
「はれ!?主様がいらっしゃいません!?
考え事をしているうちに主様がどこかにいかれてしまいました!」
「主様!主様!どこに…」
「ワゥ?」
「…」
「ガウ!」「ガア!」
「主さまー!」
まだあの魔犬あきらめてなかったのですか!?
主様をお助けしなければ!
「ガぁルルル」
3匹目!?
私だけで助けれるかわかりませんね…
「ガル!」「ガウ!」
なんとか助けることができました…
ですが、主様の意識がありません。
ど、どどどどうしましょう!?やばいです、ピンチです…
「…ん?」
「主様!」
「きゃn!」
ん?何やら暗い森の中が一瞬光ったと思いましたら、魔犬の鳴き声が聞こえました…
まさか新手のモンスター?モンスターだといけませんし構えておきましょう。
しかし、これ以上は私が守れるかどうか…
「探したぞ、コロよ、こんなところで何をしている?」
暗い森の中から現れたのは、黒のライダースーツをきた英雄様でした。
しかし、英雄様が魔犬の鳴き声が聞こえたほうから来たということは、魔犬はどうされたのでしょう?
魔犬が英雄様を見過ごすわけがありません。
まさか倒された?ですが、武器をお持ちではないようですし…
謎が多いですね、英雄様は、
「野営していたら魔犬に襲われてしまいまして、先ほど追い払ったところです」
「フハハハハハ、またしても魔犬に襲われたのか?つくづく魔犬と縁があるな!」
そんなつもりはありませんよ、しかし、英雄様帰ってきたのですね。
良かったです、明日探しに行こうと思っていたので手間が省けました。
「野営はしないといったであろう、ゆえに我の宝物庫から金塊を換金してきた。この世界の通貨は知らぬが、まぁ宿に泊まれるくらいはあるだろう」
この方が金塊など持っているわけがありませんが一応確認しましょう。
英雄様が懐から取り出した袋を見る限り、多少はお金になったのでしょう。
私は騙されませんよ、金塊など換金したわけが…
「へ?なぜこんなにお金をお持ち何ですか!?宿に泊まれるどころか、豪邸が建てれますよ!?」
「何故だと?金塊を換金したからに決まっていよう。なに、婢僕の面倒を見るのも我の務めよ。よし、ユウとコロよ、宿に向かうとしよう」
本当に金塊を換金したんですか…
そのあと、宿に向かい1部屋しか空いてなかったのでそれでとお願いしたのですが、英雄様が「たわけ、婢僕といっしょの部屋に入れるか!」と言い始めて説得するのに30分かかりました。
私と主様の宿代の足りない分は英雄様が出してくれました。
ホントナゾガオオイデスネ。
明日のことは…明日考えましょう、今日はもう疲れました。