彼女は退屈していた。
この生ぬるい平和な世界に飽き飽きしていた。
彼女…クリスティーナは王宮騎士団の副団長だ。
本来、街の平和を守るギルドなのだが、彼女自身戦い好きで数々の問題を起こしていた。
この平和に飽きたから戦争を仕掛けたこともあった。
ワタシより強者はいないのか。
しかし、求めるものはなく退屈な日々が続いた。
あの男が現れるまでは…
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黄金に輝く剣はクリスティーナ目掛けて放たれた。
常人にはその剣を目で追うことはできない速度でクリスティーナを襲った。
ギルガメッシュの宝具『王の財宝』は、あらゆる武器や防具を空間を通して取り出すことと放つことが可能。相手に弱点や防御系となる宝具を取り出すことができる。威力が絶大でサーヴァント6体分の威力ともいわれている。常人には、太刀打ちできないであろう。
しかし、彼女は常人ではない。彼女の『乱数聖域』は自分の攻撃は必ず命中し、相手の攻撃は絶対回避かつ絶対防御という異能を持っている。自身の戦闘能力も高いが故に絶対である。攻撃力を上げるスキルを持っている。故に、相手はどんな攻撃を仕掛けても彼女の前では無意味だった。
クリスティーナは一撃目の剣を回避し、二撃目を剣で受け止めた。
「…ッ!?」
が、ギルガメッシュから放たれた剣は、彼女の絶対防御をもってしても完全に防ぐことはできなかった。さらに、剣を弾いて間合いを詰めようと考えていたが、受け止めた剣は速度を緩めることなく突き進んでいる。即座に体勢を変え、剣を受け流した。その剣は背後にあった小屋を破壊していった。
「気に入った、派手に暴れて我を楽しませるがいい!」
そういって、王の財宝を展開してクリスティーナにはなった。
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「ほう、ただの雑種と思っていたが…やるではないか」
「ワタシも久方ぶりの相手に心が躍る」
彼女は戦ってきたなかで戦闘技術をフルに使える相手は今までに一人、故に楽しんでいた。
だが、目の前にいるのは贅と快楽とを貪り尽くし、すべての英雄の原型になった宝を所有した『英雄たちの王』である。
「さぁ、もっとワタシをたのしませろ」
「勝ち目がないことがなぜわからん?」
故に、なぜこの雑種が我を前にして臆することなく突き進んでくるのか分からなかった。
(ここは知らぬ世界、我を知らぬのも仕方あるまい)
「貴様、名をなのれ」
「王宮騎士団副団長、クリスティーナだ」
「ではな、クリスティーナよ、此度の余興楽しかったぞ」
そういって、ギルガメッシュは振り返り元きた道へと歩みをすすめた。
「まて、逃げるのか?」
「たわけ、コロが早めに帰って来いというのでな、頼みを聞くのも王の務めよ」
何を言っているんだとクリスティーナは思った、戦いの最中だというのに別のこと考えるとは
「それじゃあワタシが…」
ギルガメッシュは最後まで聞かずに槍をクリスティーナに放った。先ほどの倍の数と凄まじい速度で
彼女が持つ異能ですらとらえることができなかった。
(乱数聖域が発動しなかっただと!?)
これにはさすがに驚いた。これまで戦ってきた中で反応できない攻撃など今までなかったからだ。
「今のは余興への慈悲だ、次はない」
(まったく反応できなかった…)
「ま、待ってくれ…名前を教えてくれ!」
「貴様などに教える安い名などないわ、雑種」
ギルガメッシュはそういい捨て去っていった。
取り残されたクリスティーナは思う、彼が逃げたのではなく、ワタシを見逃してくれたことに
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‐ギル目線‐
しかし、あの雑種は何だったんだ?
ちょっとは楽しめると思ったが興醒めよ。
まぁ雑種のことはどうでもよい、帰って…
む、あれはユウではないか
「こんなところで何をしておる、ユウよ」
「あっ英雄さん、おいっす~」
「なんだその腑抜けた挨拶は?」
すでに宿に帰っておると思ったが、こんなところで腑抜けおって
「英雄様、用は済んだのですね」
「今、みなさんとギルドを結成しないかとお話ししていたところでございます」
「今朝話していたことか」
「おいっす!ココッロちゃんのお友達ですか?」
急に出てきては何だこの娘は、コロの知り合いか?
「ユウに腑抜けた挨拶を教えたのは貴様か!普段でも腑抜けた顔をしているのにこれ以上腑抜けたらどうする!」
「英雄様落ちいてください…こちらいつもおなかペコペコのぺコリーヌ様です」
「英雄くんっていうんですか?変わったお名前ですね!」
貴様のほうが変わった名前をしておるが…まぁよい。
「しかし、困りましたね、先ほどお会いしたムイミ様にブローチを返しそびれてしまいました…」
「コロよ、そのブローチを見せろ」
…ほぉ、これはまたおもしろいものを見つけてしまったな
「フ、ハハ、ハハハハハ!ユウよ!どうやら貴様は厄介ごとに巻き込まれる運命らしい」
やはりこの世界は謎が多いよの、故に楽しめる
さぁ、これがどのような運命になるのか見物しようではないか