JUMP DRIFTERS   作:悪魔さん

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やっぱり鬼滅の鬼の皆さんは廃棄物にしやすい。(笑)
いえいえ、ちゃ~んと別作品からも廃棄物出しますよ。


第9幕:花開院秀元vs.(バーサス)ザボエラ

 陰陽師と妖魔士の戦い。

 呪詛(ザラキ)を凌いだ秀元は、攻勢に出た。

「今度はこっちの番や……!」

 秀元は人型の和紙と二枚の札を同時に投げた。

 死の呪文を紙の身代わりで回避されたことで警戒心を研ぎ澄ましていたザボエラは、拍子抜けと言わんばかりに嘲笑った。

「恐れるに足らぬわ! 〝ベギラマ〟!!」

「! 秀元!」

 飛ばしてきた紙もろとも二人を焼却するべく、閃熱呪文を唱えると、ザボエラの掌から帯状の炎が放たれた。

 肌で感じた熱から、炎が迫っていることに耀哉は気づいて秀元に叫ぶ。しかし秀元は一切動じず、それどころか笑みを浮かべていた。

「まあ、そうくるやろなぁ」

 そう呟いた直後。

 突如轟音と共に石壁が現れ炎の行く手を遮った。

「な、何ィ!?」

 分厚い石の壁が、炎を受け止める。二枚分展開したことで横から炎が入り込むこともなく、石壁は防火シャッターとなった。

 その上から残された人型の和紙が越えてきて、ザボエラの隙を突いて回り込み背中に貼り付いた瞬間――

 

 バシィッ!!

 

「ぐぬっ!?」

 人型の和紙から、突如として電撃にも似た衝撃が迸った。

 それと共に、ザボエラに強烈な脱力感が襲い掛かった。

「……やっぱりそうやったか。今の炎も妖力か何かで出したんやな」

「き、貴様……何をしたァ!?」

「何って……君の術の源を封じただけやで?」

 秀元の言葉を耳にし、ザボエラは顔を青褪めた。秀元は人型の和紙に妖力や魔力を封じる術を予め施し、それを貼り付けたことで彼の力を削ぎ落したのだ。

 霊力も魔力も、人力を越えた不思議な力がそう無尽蔵にいつまでも使えるような便利なものではない。容量というモノがちゃんとあり、消耗しきれば何もできなくなる。それを妖怪との戦いで熟知している秀元は、妖魔を抑え込みその力を封じ抜く術を会得していた。

 自らの霊力で術を駆使し、式神を操る陰陽師は、古より魑魅魍魎を鎮めてきた闇の力を抑える存在。妖怪や魔物の脅威から人々を護ってきた都の守護者は、異世界においてもその才能を出し惜しみなく発揮していた。

「自分の知識だけで全て推し量ろうとすると、墓穴を掘るんやで。覚えとき」

「ほ、ほざけ若造! 〝メラゾーマ〟!!」

 激昂したザボエラは、火炎呪文を唱え特大の火球をぶつけようとした。

 しかし、唱えたのに火球は出ない。

 秀元の言葉は本当であったのだ。ザボエラは丸腰で敵に身を晒していることを察し、顔面蒼白で怖気づいた。

「そういうわけや、じゃあ僕らは失礼するで。耀哉ちゃん、先乗っとって」

「わかった」

 秀元はそう言うと、ベランダに出て牛車の式神を召喚し、耀哉に乗るよう促した。

「な……貴様ら、逃げる気か!?」

「最初っからそのつもりやで。待てと言われても待つ義理も無いし……それ以前に自分の身を心配した方がええと思うけど?」

「な、何じゃと……?」

 怪訝な顔をするザボエラだが、ふと気づいた。

 どこからか嫌な臭いが漂ってきたのだ。それはザボエラ自身、久しく嗅いでいない臭いだった。

(なぜ火薬の臭いが……?)

 ザボエラの嗅覚が捉えたのは、この場には不釣り合いな戦場の臭い。彼だけでなく、彼に従っていた兵士達もざわつき始めた。

 刹那、ザボエラは気づいた。

 二人はなぜ最初から逃げるつもりだったのか。敵である自分を倒そうとしなかったのか。

「ま、まさか……貴様ら……()()()()()()()()()()()()()()……!!」

「そろそろ時間やから、僕らは失礼させてもらうわ♡ 勝ちはそっちに譲るってことで堪忍な」

「い、いかん! (なき)()ーーーッ!!」

 秀元は牛車に乗ると、そのまま耀哉と共に空へと逃げていった。

 次の瞬間――

 

 ベベン…… ドオォォン!!

 

 空気を震わす程の轟音と共に、凄まじい爆発が起こった。

 大量の火薬を使ったのか、熱気が空を駆ける牛車にまで届いた。

「あ~らら、吹き飛んでもうた」

「これぐらいのことをしないと、廃棄物を手負いにはできないだろう?」

「耀哉ちゃん、意外と過激やな~……」

「フフ……もっとも、前の世界と同じことをするとは思わなかったけどね」

 そう、火薬を仕掛けたのは耀哉。

 廃棄物に居場所を悟られることを察し、秀元の式紙を借りて十月機関のアジトにセットしておいたのだ。

 拠点を一つ消し飛ばしたのはいささか勿体無い気もするが、下手に残して漂流者(ドリフターズ)に関する資料を強奪されるわけにはいかないので、晴明も案外この手を採用するだろうと秀元は勝手に結論付けた。

「まあ、あの廃棄物がこの程度で死ぬとは思えへんが、これで暫くの間は追ってこないやろ。それまでに晴明ちゃんと合流して体勢立て直さんとな」

「そうだね……秀元、私はこの世界に散っている漂流者(ドリフターズ)に早く会いたいんだ」

「……〝(せん)(けん)(めい)〟が、何か感じ取ったん?」

 秀元は目を細めた。

 耀哉の一族、産屋敷一族の者は代々超常的な直感を持っている。それは〝先見の明〟と呼ばれる未来を見透す力で、この力により産屋敷家は財を成し度重なる危険も回避してきた。

 そして異世界。自らを囮として妻と娘と共に自爆した後に飛ばされた彼は、生まれ持つ未来予知レベルの勘からある嬉しい事実を感じ取っていた。

「この世界に、私の〝こども達〟が来ているかもしれないんだ」

「君が率いた鬼殺隊の人間か?」

「会ったら話したいんだ、あの後どうなったのかを」

「まあ、死人に口なしやからな……先に飛ばされた人間は、後から飛ばされた人間から知るしかない。どんな結果であれ、な」

 二人を乗せた牛車は、南へと突き進む。

 先に待つ同志達と、別世界より飛ばされし漂流者(ドリフターズ)と会うために。

 そしてそんな二人を遠くで見つめる人喰い鬼が一人。

「あはは、これは無惨様も荒れそうだな~」

 

 

 同じ頃、廃城ではエルフ達がテントを張って討伐隊を迎え撃つ準備をしていた。

 殺せんせーがロジャー達に現状を報告する。

「銃火器が制限されている以上、戦法はかなり限られてきます。エルフ側は刀剣類を使える者はゼロですが、彼らは嬉々として弓矢を作っています。天賦の才か、弓術の練度はかなりのものです」

「弓矢か……まるで()(ジャ)の戦士みてェだな」

 口ひげをいじり、興味深そうにシャラ達を見つめる。

 ロジャーのいた世界にある無風海域〝凪の帯(カームベルト)〟の女ヶ(にょうが)(しま)「アマゾン・リリー」は、女系戦闘民族・九蛇が住む国であり、意志の力「覇気」の扱いに精通している。九蛇の戦士の多くは飼っている蛇を弓として扱う弓術に長け、覇気を込められた矢は岩すら砕くのだ。

 エルフ達がもし覇気を扱えたら、大きな戦力になっていただろうが、生憎生きた世界の理が異なるため会得は無理だろう。

「白兵戦か弓矢での遠距離攻撃を用いた、地の利を軸とした戦術が妥当です。よって作戦上、主戦力はロジャーさんで、私は参謀として指揮します。シャラ君達エルフは二手に分かれ、ロジャーさんを援護する前線側としのぶさんが指揮する後方支援側で分割します」

「ちょ、ちょっと! 主戦力がロジャーさんだけって、偏りすぎじゃ……」

 作戦会議に参加しているシャラが異を唱える。

 ロジャー一人で敵を相手取らせるなど、いくら何でも押しつけすぎじゃないか。しのぶやオルミーヌも同じことを思っていたのか、ロジャー一人きりでは心配だと難色を示した。

 それに対し、殺せんせーは目を逸らした。

「いや、それがロジャーさんが直談判で最前線で戦いたいと……」

「わっはっはっはっは!」

 何とロジャーが殺せんせーに討伐隊と戦わせろと要求したというのだ。

 その破天荒ぶりに、三人はポカーンと口を開けた。

「シャラ、おめェら長い間戦ってねェんだろ? 人には必ず「出番」ってモンがある。今回はまだ後ろ(・・)だ!」

 シャラはハッとなる。

 この作戦は、実はシャラ達に配慮した作戦でもある。エルフ達は長年戦闘をしていないため、弓術の才があっても経験で差が生じ討伐隊に苦戦する可能性がある。それを考慮すれば、今回のはエルフ達への被害が少ない作戦なのだ。

 そしてロジャーは、決して戦うなとは言っていない。あくまでも今回は主戦力たる自分のアシストをしてほしいと言っているのだ。エルフ達の戦いの記憶を取り戻すのが、この作戦の目的の一つなのだ。

「……じゃあ、いつかはあんたの隣に立っていいのか」

「おう! だが前は譲らねェぞ?」

 ニィッとロジャーは笑うと、それに釣られたようにシャラも笑った。

「……で、おれはともかくエルフ達はどうすんだ。使えるモンはなるべく抑えてェだろ」

「ええ、何しろ使える資源が少ないですからね。まあ矢の方は私に考えがあるので、とりあえずは大丈夫ですが」

 得意げに笑みを深める殺せんせーに、ロジャーは肩をバシバシと叩いて子供のように笑った。

「やるなァ殺せんせー! 全部任せて正解だったぜ!」

「いや、少しは手伝って知恵貸してくださいよ……」

 殺せんせーは海のように深い溜め息を吐いた。

「まあいずれにしろ算段は整ってます。あとは実践あるのみです」

 ――温故知新で討伐隊を撃滅しましょう。

 そう呟いてニヤニヤ笑う殺せんせーに、どうも嫌な予感がしてならないのか、しのぶ達しっかり者組は顔を引きつらせたのだった。

 

 

           *

 

 

 その頃、カルネアデスでは。

「黒王様、ザボエラが帰還なさりました」

「……そうか」

 夜空を仰いでいた黒王の元に、ラスプーチンが歩み寄った。

 その沈痛な面持ちから、黒王はザボエラの奇襲が失敗に終わったことを悟った。

「ザボエラはどこにいる」

「「無限城」にて休息をとっております」

「話を聞かねばならぬ…………鳴女」

 黒王が呟いた途端、どこからか琵琶の音が響いた。

 刹那、二人の真っ正面に襖が現れた。それは意志を持つかのように勝手に開く。

「ラスプーチン、お前に彼ら(・・)の対応を任せる」

「御意」

 黒王は襖の奥へ向かう。

 足を踏み入れ進むと、外界を繋ぐ襖は閉じられ、代わりに物理法則を現在進行形で無視する上下左右が滅茶苦茶になった木造建築の空間が眼前に広がった。

 

 異空間「無限城」。

 鬼の首魁・鬼舞辻無惨の本拠地であり、鬼の弱点である太陽の光が差さない人喰い鬼の巣窟。この空間の所有者は無惨であるが管理人は別に存在し、鳴女という無惨の側近である。

 鳴女もまた、EASY(イーズィー)によって廃棄物として召喚されているのは言うまでもない。

 

「ザボエラよ」

「こ、黒王様!!」

 自らの魔力で回復呪文を唱えて傷を癒すザボエラは、頭を垂れる。

「申し訳ありませぬ……奴ら、拠点を爆破して逃亡いたしました……」

「良い。よく戦ってくれた」

「身に余るお言葉……!!」

 労う黒王に、感謝するザボエラ。

 妖魔司教として勇者ダイとその仲間達を苦しめた彼は優秀な策士だが、自分以外を道具としか思わない下劣で非道な性格であるために人望は皆無で、それが災いして自業自得な末路を辿ってしまった。しかしザボエラは「前回の課題を全てクリアして初めて〝改良〟と言う」と口にしたように、何も反省しないわけではない。どうすれば前の世界のようにいかないかを考えたが、どれ程の時間を掛けても答えが出なかった。

 その中で、彼は黒王に出会った。

 人類廃滅の為に同胞を集めていた黒王の目に留まると、ザボエラは黒王に従うと共に助けを求めた。前の世界での自身を語り、この世界に飛ばされた自分はどうすればよいのかと訊いたのだ。

 黒王は「謝意を示せばよい」と答えた。他者に感謝すれば、同じ策を使って失敗しても評価は変わっている。保身第一ではなく味方のことも考えていれば、敵から軽蔑されても味方からは一目置かれ信頼もされる。さらに出世欲を剥き出しにした振る舞いを抑え、主君への絶対的な忠誠心を見せつければ、居場所を失うことは無いと。

 向こう(・・・)で居場所がなくなったことを思い出したザボエラは、迷いなく実行した。狡猾な策士でありつつも忠臣ぶりを表に出し、黒王軍きっての頭脳派という居場所の確保に成功した。おかげでその多才ぶりから重宝される存在となった。

「ザボエラよ、例の二人はどうだった」

「一人は無力な人間、もう一人はワシと似て非なる術の使い手でございました……心当たりがあるのですかな、黒王様」

「そのもう一人の漂流者にはな。〝あの学者〟に酷似した術を扱う異能の持ち主のようだ。あの者達(・・・・)とはまた別の世から来た漂流者……やはり生かしてはおかぬ。その為にもお前の力と知恵が必要なのだ」

「ははっ……!!」

 黒王は「暫し休むがよい」とザボエラに声を掛けると、今度は無惨の元へ向かった。

「無惨殿はいるか?」

 刹那、黒王に巨大な肉塊が迫った。

 それは大口を開けて黒王を呑みこもうと迫るが、彼は一切動じず無造作に杖を振るって肉塊を弾いた。肉塊は轟音と共に床に叩きつけられ、衝撃で土煙が上がった。

「随分と荒れているようだな」

「黒王……!」

 黒王の視線の先には、なぜか女性の姿になっている無惨がいた。

 そのすぐ傍には、童磨の生首が転がっており胴体の方は直立している。どうやら無惨の理不尽な怒りをぶつけられたようだ。

「童磨殿、首は治せるのか」

「おや、黒王さんじゃないか! 大丈夫、俺不死身だから」

 よっこいしょ、と言わんばかりに胴体は首を掴んで元あった場所にそれを乗せた。

 その瞬間、刎ねられた痕は何事もなかったかのように消え、元の肌に戻った。

「何があったか知りたいかい?」

「いや、おそらく私が伝えたい内容で荒れてたのだろう」

「あは、さすがにわかっちゃうか~」

 童磨はケラケラと笑う。

 黒王は全てを理解しているのだ。無惨がここまで荒れるのは、漂流者(ドリフターズ)の中にかつての〝敵〟がいたからだと。ほぼ無敵の生物が激情に駆られるのだから、非常に因縁の深い相手に決まっている。

「産屋敷……産屋敷ぃっ!! なぜだ、なぜ貴様までこっちに来ている!? どこまでもしつこい男だ!!」

 苛立ちを隠せない無惨は、敵の名を口にする。

 妻も娘二人も巻き込んで自爆したあの男が、よりにもよってこの世界に廃棄物(エンズ)と敵対する漂流者(ドリフターズ)の一人として飛ばされていたとは。もしかしたら前の世界で自分よりも早く死んだあの異常者達も飛ばされてるのではないか。

 受け入れたくない現実に直面し、無惨は絶賛混乱中だった。

「これでは、あの女が産屋敷に毒されるのも時間の問題ではないか……!!」

 文字通りのご乱心な無惨に、童磨は「あの美味しそうな子か~」と呑気に呟く。

 無惨は志村菜奈に執着している。砕けぬ心と超人とも言うべき圧倒的な力に、自らの意志と強さを継いでくれると信じている――というかそう思い込んでいる――からであり、実際彼女を己の後継者の一人と見なして捜索を命じている。

 もし産屋敷と出会えば、あの気味の悪い声に溺れ、自身に振り向かなくなる。万物の王への道筋が途絶える。それだけはどんな犠牲を払っても絶対に避けねばならない。

 好意を抱いてるのではないが、無惨にとって菜奈は重要な存在なのだ。

「何としてでも産屋敷だけは殺さねばならん……!!」

「殺せるとも。だが今はその時ではない」

「何だと……? 黒王、貴様この私があの男に(おく)れを取るというのか……!? 私は限りなく完璧に近い生物だ!!」

「そうとも、貴殿は限りなく完璧に近い存在だ。だが勢いだけで倒せる相手ではない。心を込めて滅ぼさねばならぬ存在、それが漂流者(ドリフターズ)だ」

 その言葉に、無惨は苦虫を噛み潰したような表情を浮かべた。

 黒王は漂流者(ドリフターズ)の力を廃棄物(エンズ)の誰よりも警戒し、その脅威を無惨よりも理解している。だからこそ追撃の際は一切手を抜かず、持ちうる力を最大限使って抹殺を図る。

 それは無惨も内心では同意していたため、額に青筋を浮かべ苛立ちを剥き出しにしつつも激情を抑えた。

「っ……」

「漂流者は皆滅ぶ運命(さだめ)。それが早いか遅いかに過ぎぬ。しかし此度のようにはいかない。機を待ち、一度に一人でも多くの漂流者(ドリフ)を殺す。同胞の犠牲は強いるべきものではない」

 黒王は諭すように語りかけると、無惨が問いかけた。

「黒王、次の進軍はいつだ」

「兵の立て直しが終わり次第、いつでもだ。だが最近エルフ族の反乱が起こった。おそらく漂流者達の仕業だろう。ジャンヌとジルドレが、その付近に向かう手筈になっている」

「ならば私の手駒を連れて行け。その二人ではろくな働きもしないだろうが、奴ならば信頼できる」

 その時、一人の鬼が姿を現した。

 長い黒髪を後ろで縛り、三対の赤眼と炎を彷彿させる赤黒い痣が特徴の剣士。その場にいるだけで相手の戦意をへし折るであろう威圧感に、黒王は感嘆の息を漏らした。

(こく)()(ぼう)殿じゃないか!」

「無惨様……私をお呼びですか……」

 男、黒死牟は頭を下げる。

「黒王の部下と共に、南の漂流者(ドリフ)の元へ向かえ。おそらく産屋敷も向かっている。産屋敷は見つけ次第殺せ。それ以外は素質がある者であれば連れてこい」

「御意……」

 無惨の非情な下知が、漂流者(ドリフターズ)に牙を剥く。




ちなみに本作では、黒王と無惨から離反する廃棄物が何名か出ます。誰が離反するのかお楽しみに。
離反する廃棄物は、すでに決めてます。
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