あと桜に自分の名を聞かれてフランシスコ・ザビエルを選んだ人、手を挙げろ 私もだ!(笑)
円卓の騎士の一人にガウェインという騎士が居た。アーサー王の異父姉モルゴールの息子であり、強情で勇猛果敢な性格が災いする事もあったが、アーサー王の片腕として見事な働きを見せる事もあった。太陽の騎士として名高かったガウェインは朝から正午まで能力が三倍になるという能力とエクスカリバーの姉妹剣であるガラティーンを持ち……祖国の滅亡の要因となった騎士である。
ランスロットに弟を殺された彼は復讐心に囚われ何度も彼に挑み、その間に留守を任されていた異父弟のモードレッドが反乱を起こす。ランスロットとの戦いで受けた傷が癒えぬまま戦争に参加した彼はランスロットから受けた傷の上に一撃を受けて死亡。最後にランスロットへの謝罪と援軍要請の手紙をアーサー王に託して息を引き取った。
「さて邪龍の小僧。一つ聞くが神器を増やしたな? ヴリトラの気配が強くなっておるぞ」
「……はい」
観覧車の中、オーディンは匙に厳しい視線を送る。テロリストの戦いが激化する事が予想された為、アザゼルは匙にヴリトラ系神器を全種宿らせたのだ。最初は使いこなせるか不安だった彼も仲間を守る力を得たと感じ嬉しかった。しかし、それを聞いたソーナは複雑そうな顔をする。匙が新しい力を得た事に対する喜びと、その力の為に最低でも三人の命が犠牲になっている事実に対してだ。
「まぁ、暴走の危険性がある危険な神器じゃから一般人を殺して抜き取るのも……まぁ、本人や家族は納得できないじゃろうが仕方ないわい。そして抜き取った神器をただ放置しておくのも勿体無い。じゃから命を犠牲にして、等と気に病む心配はないぞ」
「……有難うございます」
どうやら随分と気に病んでいたらしくオーディンから掛けられた言葉に匙は安堵の表情をする。だが、オーディンは諭すような柔らげな表情から一転して厳しい顔つきになった。
「じゃが間違っても力に酔ってはならぬ。それがせめてもの手向けと思え」
「はい、肝に銘じておきます。有難うございました」
匙が深々と頭を下げた時、彼らが乗っていた観覧者が地上へと付いた。
「……」
「……」
あの遊園地の一件から数日が経った今でもランスロットとロスヴァイセの間には気不味い空気が流れていた。最低限の必要な事は話すがそれ以外では互いに沈黙を貫く。流石に耐え切れなくなったのかランスロットは護衛の任から解いてくれないかと一誠に頼むも却下される。
「個人的な感情で任務を放棄するの?」
そう言われては彼も従う他に無く、気不味い思いをしたまま護衛を続ける。オーディンの乗り物である六本足の馬の引く空飛ぶ馬車に乗ってた一行だが急に馬が止まった事で中に居た者はバランスを崩し、偶々立っていたロスヴァイセは前方へと倒れ込んだ。
「襲撃!? キャッ!」
「!」
近くに居たランスロットは素早く動き彼女に手を伸ばす。いきなりの事だったので抱き抱えるとまではいかなかったが彼の右手は彼女の体を掴んで転ばぬように支える事ができた。ただし、掴んだのは胸だったが。
「……申し訳ありません」
「キ、キャァァァァァァッ!!!」
馬車内にロスヴァイセの悲鳴とパンッという頬を打つ音が響き他の者達はその光景に釘付けとなる。ランスロットの頬には真っ赤な紅葉が出来ていた。
「……ラブコメじゃのう。もう直ぐ派遣されてくる追加の護衛も同じような事しとったわい」
「おいおい、マジかよ! ってか追加の護衛なんて聞いてないぞ、爺さん」
「うむ。本当なら止めておこうと思ったのじゃが下の者や本人がどうしてもと言い張ってな。所で次はどの店に……」
「いい加減にしろ! 襲撃があったのだから出てこんか!」
ランスロット達のやりとりのせいで馬車内の者達にすっかり存在を忘れられていた襲撃者の叫びが響く。仰々しく登場したにも関わらず反応してくれたのは護衛として外に居た者達のみ。それも馬車の上で胡座をかいていた男は眉を軽く動かしただけで興味なさそうにしている。襲撃者の目に涙が貯まり出した頃、ようやく中からオーディン達が出てきた。
「はじめまして、諸君! 我こそは北欧の悪神ロキだ!」
「……泣いておるのか?」
「な、泣いてなどおらぬ! 悪神の我が無視されてただけで泣いてたまるか!」
ロキは神々しいオーラを放っていたが、目に溜まった涙のせいで威厳の欠片もない。
「これは、ロキ殿。一体何用ですかな? この馬車には北欧の主神オーディン様が乗っておられなのをご存知でないので?」
そんな中、優しいアザゼルは先程までのやり取りなど無かったかの様に振る舞い、涙を拭ったロキもまた先ほどまでの言動を忘れたかの様に振舞う。
「無論承知だ! 我らが主神が我らが神話体系を抜け出、他の神話体系年と接触していると聞き、苦言を呈しに来たのだよ」
「堂々と言ってくれるじゃねぇか、ロキ」
アザゼルの声は怒気を含んでいるが、それを聞いたロキは楽しそうに笑っていた。
「ロキ様!これは越権行為です!主神に牙をむくなど、正気ですか!? とても許される事ではありません!」
スーツから鎧へと着替えたロスヴァイセはそう抗議するが、ロキは聞く耳を持とうとせず、鬱陶しげに答える
「一介の戦乙女ごときが我が邪魔をしないでくれないか? オーディン、まだこのような北欧神話を超えたおこないを続けるおつもりなのか?」
「そうじゃよ。こっちのほうが何倍も楽しいのでな。和議を果たしたらお互い大使を招き、異文化交流しようかと思っただけじゃよ」
それを聞き、ロキは苦笑した
「……貴方の考えはよく分かった。なんと愚かなことか。では、ここで黄昏を行おうではないか!」
「あ、敵対という事ですね?」
「のわっ!?」
霊体化したランスロットはロキの直前で実体化するとアスカロンを頭頂部目掛けて振り下ろす。しかし不意討ちからの見惚れてしまうような見事な一撃だったにも関わらず、さすが神というべきかロキは身を捻って躱し、剣先は髪の毛を数本切り裂くだけに終わる。目の錯覚かどうかは知らないがランスロットの目には彼の髪の毛が不自然に動いたように見えた。
「貴様! これ高かった……いきなり何をする!?」
「不意打ちです」
既に一誠にすっかり染められて来つつあるランスロットはすかさず追撃をかけロキを追い詰める。ロキも反撃に出ようとするがランスロットの剣さばきに翻弄され体制が整えられない。そして少しずつではあるがランスロットの剣はロキを捉えその体に赤い線を刻んでいった。
「はぁぁぁぁぁぁっ!!」
ランスロットは一気に勝負を決めようと剣を大きく構えロキに飛びかかる。だが、横合いから出てきた影によって吹き飛ばされた。
「くっ!」
「おぉ! やはりお前を連れてきて良かったな、息子よ!」
「グルルルルルル!」
ランスロットを吹き飛ばしたのは灰色の毛をした巨大な狼。その名は『
「グルッ!?」
それは野生の勘か、それとも生存本能か、咄嗟にフェンリルは後方へと跳躍する。その体には八つの傷ができていた。
「切り損ねましたか、ポチ殿?」
「……ああ。あの狼、拙者の刀の危険性を咄嗟に察知した様で御座る」
ポチもフェンリル同様に牙を剥き出しにして好戦的な笑みを浮かべる。彼はそのまま愛刀を口元まで持って行き、刀身に付いたフェンリルの血をペロリと舐めた。
「……まさか息子の体に傷を付けるとはな。その刀、妖刀の類だな?」
「グルルルルルルルッ!」
ロキはポチの持つ刀を興味深そうに眺めフェンリルはより殺気立ち、本気を出したのか放たれる威圧感が増大する。その時、一向に近づく影があった。
「やぁ、久しぶりだねアザゼル」
現れたのはヴァーリ。その後ろには美猴の姿もある。
「ヴァーリ!? なんでテメェが!?」
急に現れたヴァーリに対しアザゼルは驚き、ロキは露骨に嫌そうな顔をした。その目は変質者を見る目だ。
「……ヴァーリ。聞いた事があるぞ。確かショタ龍皇と呼ばれる変態で、何度も幼い男児を押し倒し手篭めにしている小児性愛変質者かっ!」
『……死にたい』
「しっかりしろ、アルビオォォォォォン!! おい! 何度も幼い男児を押し倒したというが誤解だ!」
「……そうか。5回か」
「ああ、誤解なんだ」
「えぇい! このような変質者を相手にしたくない! オーディン、後日準備を整えて襲撃するから待っていろ!」
ロキはそう叫ぶとフェンリルを連れて消えて行った。それを見たヴァーリは首を傾げる。
「誤解だと言ったのに、なんで変質者呼ばわりされているんだ?」
「おい、見ろよ! 校門前にスゲェ美人が居るぞ!」
その日、小猫はリアスから今日の部活はないと言われたので放課後に買い物でもしようと校門へと向かっていた。そして周りの声に反応して校門の方を見ると其処に居たのは……。
「姉さま!」
「やっほー、白音! 修行ちゃんとしてる?」
「……はい。頑張っています。それで姉さまはなぜ学校に?」
小猫は周りから聴こえてくる『姉妹!? 体型に差がありすぎだろ!?』や『世界が平等だった時など一度もないのね』とか『セクシーな姉とロリな妹、ハァハァ』等の不快な言葉を無視し……最後のは寒気が走ったので記憶から消去して黒歌に近づいていく。今日の彼女の格好は体のラインが丸分かりの赤いライダースーツ。ピチピチ過ぎて目のやり場に困る一着だ。
「実は~♪ イッセーと放課後デートなんだにゃ。あの駄狐が最近良い事があったらしくって、『まぁ、側室の貴女にもご主人様の愛を少~し分けて差し上げますよ。私はちょっと足腰が立ちませんので✩』ってムカつくメール送ってきたからお言葉に甘える事にしたの」
「……そして俺はこんな状況な訳だよ」
声のした方を見ると一誠が縄でミノムシのようにされて捕まっていた。縄の先を黒歌が持っている事から彼女の仕業のようだ。
「にゃはははは! じゃあ、また明日ね!」
黒歌は真っ赤なバイクに縛ったままの一誠を乗せるとそのまま走り去っていった。それを見送った小猫に精神的疲労が押し寄せてくる。
「……疲れました」
結局、小猫の休日は寝て曜日に終わった。
「あのさぁ、記憶や認識を操作する術って疲れるんだよ? 黒歌は苦手だから俺がやったし」
あの後ようやく縄から解放された一誠はオープンカフェでケーキを食べつつ文句を零す。しかし黒歌には反省の色が見られなかった。
「にゃはははは! 疲れてるのは玉藻とベットで愛し合ってるからじゃない? 最近ずっとだって聞いたわよ。あ、食べカスついてるにゃ」
黒歌は一誠に顔を近づけると口元に付いた食べカスを舐め取り……そのまま口内に舌をねじ込む。離れようとした一誠の頭を押さえた黒歌はそのまま濃厚なキスを続け、数秒後に満足そうに顔を離した。
「ぷはっ! あれ? 真っ赤になってる? 初心な童貞じゃあるまいし」
「……流石に人前は恥ずかしい」
咄嗟に認識阻害の術を掛けはしたが流石に恥ずかしかったのか一誠の顔は真っ赤だ。いつも人前で玉藻とイチャついてても恥ずかしいものは恥ずかしいらしい。そんな反応が気に入ったのか黒歌はそのまま自分の胸に一誠の顔を埋めだした。
「ほらほら、お姉さんに全部任せるにゃ。……ねぇ、このままホテル行かない? 本番までは出来ないけど、玉藻なんかより気持ち良い思いさせてあげるわよ。最近発情期が来たの。……発情期の牝は凄いわよ?」
「いや、黒歌も玉藻も常に発情期みたいなもんじゃない? それと、黙れ処女」
「あぁ!? ……こうなったら呪いとか関係ねぇ! 痛みに耐えつつ犯してやるにゃ!」
黒歌は一誠の顔を胸に埋めたまま押し倒すと器用に自分の服のファスナーに手をかける。何時ものように下着を着けていないので白い肌が露わになり玉藻より大きい胸が溢れ出す。
「……いくら人目を避ける術を使ってるとはいえ、外でそういう事をするのどうかと思いますよ」
「誰!?」
黒歌は背後から突如聞こえてきた声に反応すると一誠から飛び退き気を練り出す。目の前にいたのは金髪の男。白い鎧を着ており腰には太陽のようなオーラを放つ剣を携えていた。男性は敵意がないことを示すためか両手を頭の上に上げて笑いかける。
「初めまして、赤龍帝兵藤一誠様とそのお供の方。私はアースカルズの一員です。本当なら明日着くはずでしたが緊急事態があって早めに来日致しました。とりあえず本国の指示で貴方に挨拶をしろと言われまして。
……とりあえず胸を仕舞って下さいませんか?」
恥ずかしそうに顔を背ける男性であったが横目で黒歌の露出した胸をしっかりと見ていた。まじめそうな顔だが結構ムッツリのようだ。
フェイトゼロでセイヴァーが呼ばれてたら
ケリィ どうなるかな 人を救わない神仏は気に食わない?
先生 宗教が違うから崇めないかな?
ウェイバー 同上 諭されても 馬鹿にしやがって! 馬鹿にしやがって!
優雅 この戦争我々の勝利だ! でも負けそう うっかりミス
麻婆 導かれるかギルによって抹殺
龍ちゃん 改心か天罰か枯渇
オジさん 枯渇
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