霊感少年の幽雅な生活 (完)   作:ケツアゴ

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今日は筆が乗らないので短め 明日から一気にバトル展開


八十五話

一誠の代理として出場した玉藻とのレーティングゲーム以来、ライザーとレイヴェルは引き篭っていた。ライザーは百万の軍勢に蹂躙され、レイヴェルは聖水でイッパイになった空間に閉じ込められて心と体に深い傷を負ったのだ。その傷もようやく癒え、今回気晴らしにと眷属を連れて遊びに来ていたライザーは……一誠(トラウマの原因)と再会した。

 

 

 

 

 

「……ご迷惑おかけしました」

 

「うん! 全くその通りだよ。おかげで俺まで変な目で見られちゃったじゃない」

 

一誠の顔を見たライザーは恐怖のあまり絶叫し、周囲の者は奇妙なものを見る目で二人を見つめる。居心地が悪くなった一誠は気絶して泡を吹いているライザーの髪の毛を掴み、近くの喫茶店まで引き摺っていった。その後、目を覚ましたライザーの奢りで一誠はケーキを注文し、ライザーは恐怖から敬語になっていた。

 

「あの時は本当に申し訳ございませんでした。……あの、グレモリー領の事聞きました?」

 

「……グレモリー家? ああ! 無能姫と現ルシファーの実家ね。確か荒れに荒れてるんだっけ?」

 

「ええ、破落戸が多く集まり昼間でもおちおち出歩けないようです。先日は屋敷に放火があり、地下室から誰かの焼死体が出たとか。……今となっては婚約しなくて良かったのかもしれないと思います。結婚はしても学校は好きに通わせるつもりでしたから」

 

ライザーは心底安心した様子だ。もし彼がリアスと結婚していた場合、嫌われていた彼が何を言ってもリアスは聞かなかっただろうし、そうなれば夫である彼も何かしらの罰を受けただろう。もしかしたら秘薬造りに没頭させられたかもしれない。

 

グレモリー家の次期当主としかリアスを愛しておらず、かつ彼女だけを愛する気は無かったライザーからすれば心中する気など全く無く、一誠の名が有名になった事で彼の従者に負けた事がそれ程のマイナスにならなくなったので再び縁談の話がちらほら出始めている。もはやリアスはライザーにとって苦い思い出でしかない。

 

「それにしても霊王とまで呼ばれてる貴方でも女性の尻には敷かれますか。私も買い物につき合わされてウンザリですよ。……まぁ、その分今夜は楽しませて頂きますけどね。所で貴方は脱がす派? それとも脱いで貰う派?」

 

「羞恥心に染まった顔でゆっくり脱ぐのを眺めるのも良いけど、恥ずかしそうにしているのから剥ぎ取る方が唆る」

 

その瞬間、ライザーと一誠は固い握手を交わす。ドスケベ同士でしか分からない何かで通じあったのだろう。その後タメ口を許されたライザーは、

 

「……だけど三人の内、二人は穿かない派で、三人とも付けてないんだ」

 

「むぅ、それは問題だな。だが、こう考えろ! 揺れまくってご褒美ですっ! とな」

 

猥談を続けた。

 

「……でな? 俺の眷属達は基本甘えてくるばかりで、俺としては受けに回ってみたいと思うんだが……」

 

「俺の所は玉藻は両方オッケーで、抱きしめながらが好きで、黒歌はSっ気が有るから上に乗るのが好き。ベンニーアちゃんはマゾっ気が有るから後ろから……。ちなみにサイズは大・爆・小」

 

「中々素晴らしいじゃないか! だが、俺の所も……騒がしいな。って、アイツ等何を!?」

 

エステ室から聞こえてくる喧騒に気付き視線を向けると、中から出てきたのはライザーの眷属達。エステの途中だったのか殆ど何も着ておらず、彼女達も隠そうともしていない。そしてそのまま悲鳴を上げながら何処かに逃げていった。

 

「……玉藻達と出くわしたんじゃない?」

 

「……そうだろうな。すまんが俺はアイツ等を迎えに行ってくる。また話そう。……そうそう、知ってるか? 最近、神器所有者が神器を抜かれる事件が起きているらしいぞ。どうも数ばかり多い下級神器ばかりらしいが……」

 

ライザーは会計を済ますと足早に眷属達を捕まえに行く。この後も色々と付き合わされ、一誠のホテルでの初日は過ぎていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は戻り午前中の事。場所はソーナ達が創った学校があるアウロスという小さな町。其処にランスロットとロスヴァイセの姿があった。二人は出来たばかりの校舎を見上げる。学園名は政治的思惑が無い事示す為、『アウロス学園』と名付けられた。

 

「……身分や力に関係なく通える学校ですか。素晴らしい考えですが敵も多そうですね」

 

「実力主義の悪魔社会だからこそ、身分の低い者が強くなるのを嫌がる上層部は多い。っという事ですね」

 

ランスロットは義祖母になるグンドゥルが出席する魔法使いの集会の見学、という名目での護衛に来ており、ロスヴァイセは彼女もテロ組織に狙われている可能性があるとして一緒に来ていた。最近続出している誘拐事件。被害者の共通点は『666(トライヘキサ)』の研究をしていた事。そしてロスヴァイセも学生時代の論文でもう一つの説である『616』の方向から研究を進めていたのだ。

 

「……ランスロットさん。お願いがあります」

 

道の真ん中で立ち止まったロスヴァイセは不安そうな表情でランスロットを見詰める。自分がテロ組織に狙われ、捕まってしまったらランスロットにも害が及ぶ事に利用させられるかもしれない。いや、リゼヴィムの目的からしてそうなるだろう。積もり続ける不安はロスヴァイセの心を締め付け、

 

 

「もし私が捕まって利用されそうになったら……絶対に助け出して下さいね? 私、貴方が助けに来てくれるまで必死に抵抗しますから」

 

ランスロットという存在が居る事で解消されていた。この人(ランスロット)なら必ず自分を守ってくれる。ロスヴァイセその確信じみた信頼を彼に向けているのだ。しかし、ランスロットは首を横に振り、

 

「いえ、それは無理ですよ。……何故なら私が貴女を守り抜き、奴らに攫わせなどしないからです。ロスヴァイセ。私は此処で誓います。必ず貴女を守り切り、何時か生まれてくる子供達と幸せになると」

 

「ランスロットさん……」

 

二人は互いの手を強く握り締め、相手の目をまっすぐ見つめる。二人の唇は徐々に近づいて行き……。

 

 

 

 

 

 

 

「……んんっ! 辺りに人が居ないからと道端でキスとは慎みが足りないですよ、二人共!」

 

通りかかったグンドゥルに長々と説教を受けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、とある場所で悪意が動き出そうとしていた。

 

「さて、明日決行ですね。準備は宜しいですか?」

 

頭にカツラを被り、体毛がブラジャーのように生えてある青年は手元の剣を弄りながら周りの物に問い掛ける。その両手には籠手が嵌められており、剣からは魔剣らしきオーラと龍殺しの力が発せられていた。




意見 感想 誤字指摘お待ちしています


氷の覇王 アーシアがハッチャける予定 おじさんの<間違った>教育で ディオドラァ・・・・・・





ふと思いついたネタ 第四次聖杯戦争のサーヴァントがセイバー以外ギャグ漫画のキャラだったら

呼べるかどうかは無視(笑)


ランサー アザゼル (よんでますよアザゼルさん) 淫奔が黒子の代わり

アーチャー 本官さん (天才バカボン) 銃弾(宝具)を乱射

ライダー 両さん (こち亀) 彼でもウエイバーの成長に役立ちそう。締めるときは締めるし。後は欲が深く、娯楽好き 自転車から戦闘機まで操縦できるしライダー適正はありそう(笑)

バーサーカー 首領パッチ (ボボボーボ・ボーボボ) 騎士は無手では の代わりに様々なものを武器にする ネギ タケノコ コーラ

アサシン ハマー (ピューと吹くジャガー) 最初の方はそれなりに忍者してた……

キャスター カーメンマン(サンレッド) 模範的な市民である悪の組織フロシャイム神奈川県川崎支部所属の彼なら龍ちゃんを捕まえてくれそう




勿論、大怪我を負ってもすぐ治るギャグ補正はセイバー以外所持 

エクスカリバーを食らっても あ~死ぬかと思った、程度?

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