殆ど展開は進みませんのであしからず。
「やってくれたわね、うつけ猿。」
心底呆れ果てたとでもいう表情で信奈が吐き捨てる。
そして正面に土下座する秀吉の頭を、手にした扇子でペチペチと何度も叩く。
一見大した力は入れてないように見えるが、芯の部分に鉄が通された扇子はいざという時に暗器としても用いられ、叩かれれば地味に痛い。
秀吉も痛みに耐えた様子で顔を歪ませる。
「ははぁ、ごもっとも。少々やりすぎたと自省するばかりです。」
「本当よ。どこに他国の使者、しかも当主の袴をずり落として股を揉む奴がいるのよ。」
信奈は扇子で叩くのを止め、代わりに扇子の先端で秀吉の頭をズイと押した。
「やるんだったら袴を下ろすまでにしときなさい。」
「それはいいのかよ!」
良晴が思わず突っ込む。普通に考えれば、それだって常識外れの蛮行だ。
しかし、信奈は不機嫌そうに鼻を鳴らすと、きつめの視線を良晴に向ける。
「この私を騙そうとしたのよ。挙句にそれで婚姻同盟を結ぼうとしたのだから、織田家を舐めているとしか思えないわ。だったらこちらも相応の対応をするのが筋よ。」
嘘を嫌う信奈にとって、長政がやったことは敵対行動に他ならない。
同盟関係とは必ずしも互いの信頼関係の上に成り立つものとは断言できない。情勢の変化によっては一方的に破られることも少なくない。
しかし、今回の一件で浅井家がやろうとしたのはそれ以前の問題だ。
「婚姻外交は両家の血を交わす事に意味があるわ。嫁いだ姫は相手方の血筋を繋げる手助けをし、繋いだ血脈が生家の繁栄の糧となる。だからこそ、他国に嫁ぐ姫は相応の覚悟を決め、必ずや良き子を産むのだと誓うのよ。」
もし子供を産む事が出来なければ、その責任は石女を送ってきた実家にまで及ぶ。
故に、子供を中々授からない姫の心労を計り知れないものがあり、中には心を病んで床に伏せる者や自ら命を絶つ者すらいる。
「私だって、婚姻外交の重要性は解ってるわ。でも出来ることなら、送り出される娘達には幸せになって欲しいの。」
少し目を伏せながら話す信奈の脳裏に浮かぶのは、生前の父との会話だった。
信奈の父、信秀は多くの側室を抱えていた。
『吉、お前くらいの娘に俺の妾と仲良くしろなんて言った所で無理だろうから言わねぇけど、そいつらが産んだガキはお前と血の繋がった兄弟だ。仲良くしてやってくれ。』
そう言われた信奈は、妾の実家が安心するからか、と聞いた。
その頃の信奈には、父の側室の殆どは信秀の庇護を求める国人から送り出された娘達であり、信秀も側室達には気を遣っていた事も理解していた。
正室の娘として思うところが無い訳では無いが、明日をも知れぬ乱世を何とか生き抜こうとしている国人衆の気持ちも、実家のために役目を果たそうとする側室達の覚悟も、そして彼らを慮る父の心情も、信奈には十分理解出来た。
すると信秀は、信奈の頭を乱暴にワシャワシャと撫でると、口の端しを吊り上げた。
『そんな面倒臭ぇこと考えてんじゃねぇよ。俺はただ、俺のガキ達がバカやって騒いでるのが好きなだけさ。』
あれは恐らく、信秀の本心だったのだろう。
若き日々を親族との闘争に費やし、器用な御仁として他国にもその名を轟かせた信秀は、当代の大名としては殊更子供を大事にする男であった。
身内を重んじる信奈の気質は、そんな信秀から受け継いだものである。
故に浅井家がやろうとしたのは、信奈の逆鱗に触れるに等しい行いであった。
「まったく、たった一人で会談に臨んで来た根性は良かったのに、とんでもない事をしてくれたわ!最初から盟約の不履行を前提として同盟を結ぼうとするなんて、浅井はいったい何を考えてるのかしら。」
「…ふうむ。なんとも得心出来かねますなぁ。まさか浅井久政殿がまったく関知して無いとも思えませぬし。」
顎に手を当てながら首を捻るのは村井貞勝である。
織田家の外交部門を担い、今回の会談をセッティングするにあたり事前の交渉を引き受けていた貞勝からすれば、浅井の意図には計りかねるものがあった。
そんな貞勝の疑問に、良晴は違和感を感じた。
「なぁ、どうしてそこで久政の名前が出るんだ。久政って言えば長政の父親だろ?たしか暗愚だったから長政に無理矢理隠居させられたって聞いたことがあるけど。」
良晴が知る浅井久政と言えば、漫画やゲームに出てくるのが主だ。
大抵の場合は弱腰外交で家臣の信を失い長政に隠居させられたのにも関わらず、朝倉が織田に攻められた時に余計な茶々を入れて長政に信長の裏切らせ、浅井家滅亡の要因となった疫病神であった。
そうした知識があったから素直に口に出してみれば、返ってきたのは信奈と貞勝の怪訝な表情である。
「何を以て暗愚と呼ぶかは定かではありませぬが、仮に久政殿を暗愚と呼ぶなら、日ノ本の大抵の大名は暗愚と呼ばねばなりませぬぞ。」
「そうね。久政の政治手腕は素晴らしいって父上も言ってたわ。幾つかの政策は手本にもしてた筈よ。」
「ええっ!?そんなに凄い奴なのか!」
信奈と貞勝の久政評に良晴は驚愕する。
同時に、これ迄の知識とは真逆とも言える人物評は、浅井家そのものに対する興味へと繋がった。
そんな良晴の様子に気付いたのか、信奈は何か思い付いた様子で口許に笑みを作る。
「そうだ。良い機会だし、ここにいる者達で浅井家に関する知識を共有しときましょう。どうせ長政は暫く戻って来ないんだし。地蔵、やって頂戴。」
「はっ!然らば皆さま、どうぞ前に。丹羽殿、地図とそれを貼れる板のご用意を。」
信奈の指示を受け、貞勝は織田の家臣団を前方に集め、万千代に教材の準備頼んだ。
間も無く道具が揃うと、貞勝は早速講義を開始した。
「時は今より二十年ほど前、北近江は荒れていました。というのも、北近江を守護する京極家は先代の死去を発端とする家督争いが続いており、民のみならず国人衆ですら疲弊していたからです。にも関わらず、京極家は国が衰退するのを省みずに朝廷への献金や、軍事にばかり国費を費やしていました。その負担は全て民への増税で賄われており、あまりの生き辛さに逃げ出す民があとを絶ちません。そうした状況を憂いた国人衆は、遂に京極家に対して謀反を決意します。その旗手となったのが浅井亮政、長政様の祖父にあたる方に御座います。亮政は北近江の有力国人を纏めると京極家を追放し、下克上を成し遂げたのです。」
「へぇー、すげえな。一介の国人から大名に成り上がったのか。」
「竹千代の家が同じような流れで三河を治めるように成ったわね。うちも元々は守護代の分家から成り上がったから似たようなもんだわ。」
良晴が感想を述べると信奈が補足をする。
応仁の乱以降、こうしてそれまでの権力者を力で追い落として成り上がる下克上の体現者が多く現れた。
斎藤道三もこれに含まれる。
「こうして北近江を治める大名に成った浅井家でしたが、京極家も簡単には諦めません。彼らは名門の誼を通じ、他国の助けを借りて領地奪還を狙います。その相手というのが六角、そして朝倉です。」
「えっ!?朝倉が浅井を攻めたのか!?」
「はい。正確には六角との連合軍にですが。如何に浅井亮政が優れた武人とはいえ、強国に挟み撃ちにされれば苦戦は必至。しかも朝倉軍の総大将は名将と名高き朝倉宗摘。亮政の奮闘も虚しく浅井は敗北し、小谷城は占領されてしまいました。」
「で、でも、浅井家は今も大名として残ってるんじゃ…」
「亮政の降伏後、京極家は旧領復帰を望みましたが朝倉と六角は京極家の者が小谷城に入るのを拒否し、逆に亮政と和睦を結び小谷城を返還。結局京極家に戻ってきたのは、北近江の端の小さな土地のみでした。」
「まあ散々民に負担をかけた挙句に追放されたんだから、大名に復帰した所で一揆が頻発するのは目に見えてるわよね。」
「恐らくそれが理由の一つかと。しかし、それならばいっその事自分達の領地に組み込んでしまっても良い筈。何故に六角と朝倉は、反乱の首謀者である亮政に北近江を任せる事にしたのか。相良殿、解りますかな?」
「えっと…領民が亮政を支持していたから?」
脳みそを振り絞って答えを出した良晴だったが、貞勝は残念そうに首を横に振った。
「それも御座いましょうが弱いですな。もっと直接的に六角、朝倉の利があって両家は浅井を北近江の支配者としたのです。どなたか解りますか?」
貞勝が家臣団に問い掛けると、勝家が真っ直ぐに手を上げた。
「浅井家を傀儡にするためではないか?」
「流石柴田殿!その通りです。和睦後、浅井家は朝倉から姫を娶り、亮政の息子の久政殿の側室としています。それから間も無く、亮政は久政殿に家督を譲っており、恐らくは朝倉家からの働き掛けがあったのでしょう。」
「すげぇな勝家。お前戦場以外でも頭回ったんだな。」
「誰が脳筋猪武者だっ!私も一応は領地持ちだぞ。多少の外交の心得は会得してる。」
素直に良晴が感心してみせると、勝家はフンスと豊かな胸を張る。
貞勝は咳払いを一つすると話を続ける。
「傀儡にする利点としましては、直接的に支配するよりも国人や領民の統制がしやすい事が挙げられます。また、北近江を浅井と六角の緩衝地帯とする意味でも、浅井家に北近江を任す利が有ったのでしょう。」
貞勝は板に貼られた地図の北近江の所に『浅井』と書かれた札を、その上と下に『朝倉』『六角』と書かれた札を貼っていく。
「ここで一つ重要なのは、浅井家と朝倉家の関係が単純な恩と信頼の上に成り立った訳ではないこと。朝倉は浅井を力で屈服させていますが、同時に浅井が大名家として北近江を治める正統性を認めています。六角も同様です。こうした複雑な外交の上に大名家としての浅井家は興った訳ですが、間も無くその土台を揺るがす出来事が起こります。それが…」
貞勝は朝倉の右上に新たな札を張る。
「加賀にゃんこう一揆衆です。」
「「いやちょっと待った。」」
良晴と秀吉の声が重なる。
他の家臣団や信奈は怪訝な顔をするが、二人にとってはどうしても聞き捨て成らぬ単語が聞こえたのだから仕方がない。
「村井殿、私の聞き間違いかも知れませぬが、いま『にゃんこう一揆衆』などと申されましたか?」
「ええ。確かにそう申しましたが何か?」
「いや、どうにも聞き馴染みの無い言葉でしたので。有名なのですか?」
「有名も何も、日ノ本では今一番信仰されている宗教勢力の一つじゃない。尾張にも幾つか寺があって、信徒達が『にゃむあみだぶつ』ってお経を唱えてるわよ。」
「あれって真面目な宗教だったのか!?てっきり猫好きの集会なのかと思ったぜ。」
「儂も新手の邪教かと思っておりました。」
たまに聞こえてくる怪しげな呪文の正体を知り、秀吉と良晴は愕然とする。
そんな二人を他の家臣団は不思議そうに見る。
『にゃんこう宗』といえば、摂津国は石山に総本山たる『本猫寺』を構え、全国各地に信徒を持つ国内最大の宗教組織である。
その組織力は下手な大名より遥かに優れており、全国の信徒からの布施による経済力は国内随一であったとされる。
「とはいえ、総本山たる本猫寺と加賀のにゃんこう宗との関わりはあまり無いとされています。加賀の守護を追い出し、百姓の治めたる国とした事も本猫寺の意向では無かったと。ただそれでも、加賀におけるにゃんこう宗の威光は絶大であり、信徒達は彼らの指導者の命令とあらば死すら恐れず臨みます。そのような輩に朝倉は攻め込まれたのです。」
数にして数十万とも言われる加賀にゃんこう一揆衆は、大挙して越前国に雪崩れ込んだ。
彼らは一心に「にゃむあみだぶつ、にゃむあみだぶつ」と唱えながら、イナゴの大軍が如く朝倉領を侵食した。
「これにより朝倉家は全力で以てにゃんこう宗に対応しなくてはならなくなり、北近江に手を出す余裕を無くします。その隙を見計らい、再び京極家が動きます。京極家は朝倉家の後ろ楯を失い動揺する国人衆や浅井家の専横に不満を持つ者達を調略し、反浅井家勢力を立ち上げ蜂起したのです。それに対し浅井家はどうしたのか?前田殿、解りますかな?」
「………六角を頼った?」
「その通りで御座います。浅井久政殿は子息の猿夜叉丸、現在の浅井長政を人質として送り六角家に従属すると、六角家の支援を以て京極家に対抗し、最終的には反浅井家勢力を駆逐して京極家を北近江から排除しました。それと同時に齋藤家とも同盟を結び、妹の近江の方を斎藤義龍の妻としています。」
つまり浅井長政と義龍の息子の龍興は、血の繋がりのある従兄弟同士ということになる。
「さて、国内の不安分子を排除し、周辺国と不可侵を結んだ浅井家は内政に力を入れます。手始めに河川の灌漑工事に取り組み、生産力を大幅に増量。それから間も無く全国的に飢饉が起こった際も、他国が軒並み飢餓に苦しむ中で北近江の被害は微小でした。また国内の寺社勢力と友好関係を築き、職人や商人の保護して城下を栄えさせ、国内の水争いにも積極的に介入し裁定を下し、国友村に代表されるような軍事産業にも着手し、北近江はこの頃から大いに繁栄します。これらは全て、久政殿の元で行われた事です。」
「マジか!ガチの名君じゃねぇかっ!」
「そうして国力を順調に増していた浅井家ですが、中央では新たな動きが起こります。この頃、京の有力者として権勢を振るっていた細川晴元を、阿波国から上洛した三好長慶が追い落とすという事件が起こります。近江に逃れた晴元は旧知の仲であった六角家に長慶討伐の協力を要請、六角家はこれを了承します。盟友である朝倉も追従します。」
「六角家と朝倉家が細川晴元に協力したって事は浅井も…」
「それが浅井家は三好側に着くのです。」
「はぁっ!?だって六角家は長政を人質に取ってたんだろ!なのに何で浅井は六角家の敵対勢力に…」
「これについては正直明確な理由は解りませぬ。しかし、どうやら三好に身を寄せていた京極高吉なる人物が三好と浅井の間を取り持ったとか。いずれにしろ六角家と敵対する事を選んだ浅井家は六角領に侵攻し、領地の一部を占領します。中央の争いも、三好家が細川・六角連合軍を退け実質的に京の実権を握るに至ったのです。」
「結果から言えば浅井家は領地を増やし、中央の有力者との繋がりまで得れた訳か。でも浅井は長政を六角に人質に出してたよな。大丈夫だったのか?」
「はい。六角は中央での敗退後、領地を割譲した状態で浅井と和睦しております。これは敗戦の傷が癒えぬうちに浅井との全面戦争になれば、背後から三好に追撃を受けると考えたからでしょう。連合としては敗北しましたが、この後も六角は三好と対峙し続けます。また、和睦の席で長政が元服した折りには六角家の養女と婚姻させるという盟約を結んでおります。」
貞勝は六角と書かれた札の左横に『三好』と書かれた札を並べる。
ここまでの流れを簡単に纏めると、国人衆の代表として主家を追い落とした浅井家は、名門と呼ばれる強国に解らされたりしながらも大名として独立し、地道に内政で国力を高め、遂には争乱を利用しながらも宗主国に対して強気に出られるまでに成長した。
そしていよいよ、講義は現在の浅井家に至る部分に差し掛かる。
「領地を奪われながらも引き続き長政を人質にしていた六角家は、南近江の有力者である平井氏の娘を養女とし、長政が元服したのに合わせて結婚させます。ところが、長政は結婚後間も無く一方的に嫁を離縁すると、浅井領に戻ってしまいます。これには六角家も大激怒し、遂に浅井家との対決姿勢を全面に打ち出します。」
「まあ、そりゃそうなるよな。てか、長政の奴前にも似たような事やってんだな。」
「袖にされた娘が可愛そうよね。親の命で嫁いだ相手は実は女。しかも勝手に離縁され主家と敵対するなんて、家どころが国にすら居場所を無くし、世を儚んで死を選んでも仕方がないわ。」
「お労しい限りですな。ともあれ、浅井家は六角家と敵対する道を選びます。それと同時に久政殿は長政に家督を譲りますが、国人達への書状などには久政殿の名が残されており、実権は久政殿が握っていることが伺えます。そして浅井家は六角家と戦をし、これに勝利して近江全土に軍事的存在感を確かなものとします。ですが、盟約を無視して宗主国に牙を向いた事で周辺国との関係は一気に悪化します。そして遂に、六角、一色、そして朝倉による三国同盟を結ばれるに至るのです。」
「ええっ!?今の浅井家って朝倉家と敵対してるのか!?てっきり古くからの盟友同士だと思ってたぜ。」
「まあ、繋がりが無かった訳では御座いませぬが、盟友と呼ぶには些か弱いかと。むしろ名目上は敵対していた期間が長いですな。」
現代での創作物では浅井家と朝倉家は盟友関係であり、それが浅井家が織田家を裏切る理由とされる事が多いが、それは後世の軍記物の内容が大元であり、当時の文献に浅井家と朝倉家の関係を深く掘り下げれる物はあまり存在しない。
「今の浅井家は三方を敵対する勢力に囲まれ、かなり苦しい状況にあると思われます。彼らの望みは一つでも敵対する勢力を少なくすること。我らが一色を脅かせば、六角や朝倉を相手にする余裕も生まれます。故に我らと同盟を組み、連携して敵と相対しようとしたはずなのですが…」
「…婚姻外交なんてちらつかせたせいで面倒な事になったわね。」
信奈が眉間に皺を寄せながら吐き捨てる。
理由はどうあれ、長政は自身の性別を偽り信奈との婚姻同盟を求めた。
かつて六角家に対して行った事を、今度は織田家に対して行おうとしたのだ。
いま、一部の者を除いた織田家中の浅井家への感情は一つだった。
「…足利尊氏の父親は、息子達にこう教えたそうよ。」
『武士の本質とは、舐められたら殺すだ。』
「ならば先人の教えに則り確かめさせて貰いましょう。浅井は同じ道を歩む盟友足るか、我らを舐め腐ったクソ共か。」
腰に差した刀に触れながら、剣呑な眼差しで信奈は配下の者達に告げた。
今宵はこれまでに致しとう御座ります。
・浅井久政
近年の研究で再評価が進む長政の父親。
実際に数々の内政を成功させるなど、為政者としては有能であったとされる。
また、長政に家督を譲ってからも外交の書状には長政の名前の横に必ず久政の名前があることから、実績の無い息子を支える立場であったとされ、長政に無理矢理家督を奪われたという説は否定的である。
・六角家
名門の名に相応しく、数々の先進的な政策を他国に先駆け行い、中央にも大きな影響力を誇ったが、信長が躍進するのに合わせて著しく衰退した。
浅井家の扱いにも割りと苦労している。
・朝倉家
大抵の創作物だと浅井家のマブダチにされがちだが、最近の研究によると対して仲良くはなかったという説も多い。代々北陸の一向宗と仲が悪く、常に北に戦線を抱えていたので中央に関わる余裕はなかった。
・三好家
細川氏の家臣から下克上を成し遂げた『日ノ本の副王』。でも下克上を起こした経緯を見る限り、だいたい晴元が悪いに落ち着く。
畿内に一大勢力を築くが、身内の不幸を発端に衰退の真っ最中。