この間シンフォギアを一気見してめちゃくちゃハマったので書くことにしました!
まだまだ拙い文章だったり表現力不足だったりしますが、その辺は暖かい目で見守ってやって下さい。
では、よろしくお願いします!
遥か宇宙のその彼方…幾つもの次元を超えながら赤い光の球は紫の光の球を追いかけていた。
「待て!次元犯罪者一万三千五百五十五号!」
「待てと言われて待つやつがどこにいる!」
「新しくお前の名前をそこに刻んでやるよ!」
赤い球は加速し、紫の球の前へ先回りして光の巨人、ウルトラマンと呼ばれる存在へと姿を変えた。
巨人の頭部には青い水晶が目の間から頭の頂点までのび、胸には肩から真ん中にあるカラータイマーまで禁と銀のプロテクターがついており、体は青と赤と銀の線が流線型で入っていた。
『零くん、彼をこれ以上逃すのは危ない。ここで倒そう!』
「了解!久しぶりだけど行けるよな?」
『勿論だとも』
「よし!頼むぜ!」
「フッ…いいだろう、私を倒せるのならばやってみるがいい!」
紫の光の球も黒い闇の巨人へと姿を変えた。
ゼノダークネスも頭部に赤い水晶がつき、青、赤、黒の線と黒と金のプロテクターがゼノと同じように入っていた。
「平行世界の俺が手に入れるはずだった力…ウルトラマンゼノだったもの…ゼノダークネス」
「平行世界の柊零が手に入れるはずだった私…ウルトラマンゼノ…今ここで決着をつけるぞ!」
「行くぞッ!セャァ!」
ウルトラマンゼノとゼノダークネスは同時に飛び出し、お互いの拳がぶつかり合う。
そしてそのままお互いの手を掴み、ゼノは体勢を変えてダークネスの腹部を蹴り飛ばした。
「グゥッ!」
「まだまだ!セャッ!」
ゼノはダークネスの後ろへと回り込み、ダークネスが振り返ると同時に拳で殴り飛ばし、ダークネスも負けじとゼノに向かって飛び込んで胸にドロップキックを入れてゼノを吹き飛ばした。
「くっ!逃がすものか!」
「どうした?その程度か?」
そう言うと、ダークネスは手元に闇のオーラを集め、黒い剣を作り出した。
「あれは…ジェネレーションエクスカリバー!?そんな…」
『あれはISのリュウセイと零、そして私の三人が完全に合体して初めて出来るものだ…まさか奴はリュウセイの力も手に入れているのか!?』
「ご名答だ、ウルトラマンゼノ…ただし、これは私が独自に作り上げたジェネレーションダークカリバーだがね…」
「面倒なもん作りやがって…だけど条件を同じにすりゃあなんてこたあねぇ!」
ゼノに変身している青年、柊零はインフィニット・ストラトス、通称ISと呼ばれる機械を起動させた。
『ずっと待っていたぜWait!』
「おう!リュウセイ、お前も行けるよな!」
『任せておけ!零!』
「よし!行くぞ!!」
『『「ゼノバース・ゼノ!!!」』』
腕輪となっていたリュウセイが光りだし、ゼノの内部でリュウセイが零に装着され、ゼノの身体も光り輝き、ウルトラマンゼノは光の戦士から光の聖騎士へと姿を変えた。
身体と頭部の水晶は金色に変わり、身体の線も金と銀に変わって金色のマントが装着された。
「シュウアッ!」
ゼノは光の聖剣、ジェネレーションエクスカリバーを手に持ってゆっくりと聖剣を構えた。
「…行くぞ!」
ゼノは聖剣を強く握り、マントをたなびかせてダークネスへと一瞬で間合いを詰め、ダークネスが怯む暇も与えずに強い斬撃を与えた。
「ハァッ!」
「グッ!」
再び間合いを詰めて聖剣を構え、体を捻ってダークネスに強い斬撃を加えた。
「くっ…バカな…貴様の剣の技量はそこまで強いものではなかったはず…!」
「私も日々成長してたいたんだ。貴様のようにずっと檻の中で歩みを止めていた訳では無い!」
「そういう事か…!」
「力の差は歴然だ。この場で倒されるか大人しくするか…選ぶがいい」
「…私もこのままやられると思っているのか!」
「何!?」
次の瞬間、ダークネスは邪剣に闇のエネルギーを貯め、ゼノに強力な一撃を与え、その威力に思わずゼノは元の姿に戻ってしまった。
「がはっ…」
「これで終わりではないぞ!はァァァァァ!!」
「なっ…何を…!?」
ダークネスは腕を十字に組み、ゼノに紫と赤の光線を放った。
「ぐぁぁぁぁぁぁ!!!」
「この世界でそのまま死ぬがいい!ウルトラマンゼノ!柊零!!」
「うああああああ!!」
ゼノは光の粒へ、光の粒は零へと変わり、周りを光のバリアが覆っていた。
「フン…このまま倒してもいいが、助けを呼ばれても面倒だ…ハァッ!」
ダークネスは上へ向けて光線を放ち、光線は瞬く間に広がって宇宙全体を闇が覆った。
「ダークネス…何をしやがった…」
零はボロボロの体を起こしながらダークネスに問いかけた。
「まだ意識があったか…まあいいだろう。お前はこの世界から出る事は出来ない。永久に!」
「なんだと…!?」
「まあ、仮に出るとしても、出るよりもお前が死ぬのが先かもなぁ!」
「くっ…!」
ダークネスは高笑いをしてどこかに飛び去り、零はそのまま意識を失ってしまった。
『…ゼノ、まだ意識はあるか?』
『リュウセイ…君はまだ機能が生きているのか?』
『ああ、だが次に起動すれば間違いなく完全に壊れる…だから、俺は零をこの宇宙にある地球に送る。ゼノ、お前は道案内を頼む』
『だが…』
『零が死んでしまえば俺達は二度と立ち上がれない。だが、零が生きている内は復活する時はいつか来る。それまでしばしの別れだ…』
『…分かった。私も君と零君のバリアとなって地球まで送り届けよう』
『…助かるぜThank you』
『礼はいらないとも』
そう言った瞬間リュウセイは零の身体に装着され、意識がない零の身体をゼノのナビゲートで地球に向かって飛び出した。
そして、数時間としない内に太陽系が見え、地球へと辿り着き、夜の暗闇の中、零の身体が市街地の道路に横たわると同時にバリアが消え、リュウセイはひび割れた腕輪に変わり、人間の姿で倒れ込んだ。
『また会おう…next time』
その音声と共にリュウセイの腕輪にある水晶から光が消えた。
「…」
零はベッドの中で目を覚まし、身体を起こし、辺りを見渡した。
「ここは…」
周りは白い壁の中に難しそうな機械が並べられ、近くの台車には壊れたリュウセイの腕輪とゼノブラスター、携帯電話や財布など持ってきたものが置かれていた。
「そうか…俺はあの時ゼノダークネスに負けて…」
すると、扉が開き、一人の男性が部屋へと入ってきた。
「お、目を覚ましたのか。身体の調子はどうだ?」
「え、ええ。無事で…いてて…」
零は腹部をおさえながら身体を起こそうとしたが、男性に優しくベッドに寝かされた。
「まだ無理はするな。君は発見された時、傷だらけだったんだからな」
そう言われて身体を確認すると腕や足に包帯が巻かれていた。
「あ、ありがとうございます…」
「気にするな。それで、君はどうして倒れていたんだ?君の周りにはノイズが暴れた後も何も無かった。なのに、傷だらけで倒れているのは何か訳があるんじゃないのか?」
男性はしゃがみこんで零と目線の高さを合わせた。
零は少し考え、全てを話すことにした。
「…信じて貰えないかもしれないけど、俺は別の世界から来たんです」
「別の世界?」
「はい。この宇宙とは別の次元、別の宇宙で脱獄者を追いかけていたのですが、途中で戦闘になり、負けてしまって…そして気がついたらここに…」
「ふむ…色々と気になるところはあるが、君の身体の傷や君の持っていた道具の未知のテクノロジーを見る限り、嘘だとも思えないな…」
「…あの、こんな事を聞くのは変かもしれませんが、俺はどうやってこの地球に?」
「どうやって来たか?ああ、それは君の腕輪の機械と光のバリアのようなものが君の身体を包んで街にゆっくり下ろしたんだ。この光景は我々も驚いたが…君が人間なら我々も保護しないといけないしな」
「そうだったんですか…」
そう言われて零はもう一度腕輪とゼノブラスターの方を見た。
身体が、頭が覚えている。あの貫くような痛みを。
「…」
「…我々には理解も及ばない、壮大な戦いがあったのだろうな。身体の傷が癒えたらまた色々と聞かせて欲しい。我々で良ければ君の力になろう」
「…ありがとう、ございます」
「ところで、つかぬ事を聞くが…」
「?」
「君は…男性、でいいんだよな?」
「え?あ、はい…」
零は女性のような顔つきに腰まで伸びた水色の髪があるのだ。女性に間違われても仕方がないのである。
「だよな。うむ、ありがとう。また立てるようになったら教えてくれ。名刺を渡しておくから、俺の居場所を知りたくなったら電話してくれ。まあ、ほとんどはここのどこかにいるが、外にいる時もあるのでな」
そう言って男性はベッドの近くの台車に名詞を置き、部屋を出た。
「…風鳴…弦十郎さんか」
零は名刺を手に取って目で読んだ。
「特異災害対策本部…司令官…」
とりあえず零は身体を起こし、携帯電話を手に取って今の時間を見た。
画面に表示された時間は朝の九時ちょうどを示していた。
「…さっきの人を探して、色々聞いてみよう」
零はベッドから地面に立ち、持ち物を回収して部屋を出る事にした。
すると、飲み物を二つ持った先程の男性、風鳴弦十郎にばったり会った。
「お、もう起きれるのか」
「はい。えと…」
「風鳴でも、弦十郎でもなんでも好きな風に呼べばいい」
「じゃあ、弦十郎さん。こことこの世界について色々教えてください」
「分かった。では、俺についてきてくれ」
そう言って弦十郎は零に飲み物が入ったカップを一つ手渡し、零もそれを受け取って弦十郎についていった。
「君はこの世界についてどこまで知っているんだ?」
「ここが地球ってことくらいしか…」
「そうか…なるほど。では一から説明しないといけないな。その前に、君の名前はなんだ?」
「俺は柊零です。今は二十歳です」
「零くんか、よろしくな」
「こちらこそよろしくお願いします」
そう言って弦十郎は零の方を向き、二人は握手を交わした。
「それで、この世界のことだが、この世界にはノイズと呼ばれている怪物がいる。ノイズ達はとても厄介な性質を持っていて、人間に触れるとその人間を炭に変えてしまう」
「人間を…炭に…」
「ああ。だが、我々もノイズに対抗する武器があるんだ」
「武器?」
「シンフォギアと言って、聖遺物の欠片のエネルギーを使って戦う武装の事だ。名前にもある通り、歌で起動し、歌いながら戦うんだ」
「歌で?」
「うむ。戦いながら歌わなければならない故に、装着者にはかなりの負担をかけてしまう」
「歌いながらですか…」
「うむ。とは言え、これがノイズに対する唯一の武器でもあるのだ」
「凄い武器なんですね」
「ああ。とは言え、失ってしまった命も沢山ある。たとえシンフォギアがあっても、助けられない命や、届かなかった手もあるんだ」
「…」
「それで、ここ特異災害対策本部二課はそのシンフォギアの装着者をバックアップする組織という訳だ。大体わかったか?」
「はい!」
「よし。それじゃあ、零くんがいた世界はどんな世界か教えてくれないか?」
「はい。俺は…」
零はこれまでの生い立ちを話した。ゼノ細胞の実験体として生まれたこと、そして様々な世界で様々な悪を倒してきた事などを全て明かした。
「生まれ変わり神の如き力を手に入れる事を運命付けられた細胞…そんなものが…」
「普通、ゼノ細胞と言うのは転生した者が生まれ変わる時に力を使えるようにする為に転生した者の身体に何個か入るようになっているのですが、俺はそのゼノ細胞だけで構成されているんです。だけど、それ故に延々と悪と戦う苦しみは誰かに殺されるまで終わることは無いんです…」
零の顔は少し寂しげだった。
「どんな世界でも、どんな適合者にもなれる…けれど、負う苦しみや体への負荷は普通に人間と変わらない…」
「…俺には零君の苦しみは分かってやることは出来ないかもしれんが…力になる事は出来るんだ。だから、いつでも頼って欲しい」
「ありがとうございます…そう言って下さるだけでも助かります」
「それは良かったよ。さあ、それじゃあお互いのことも分かったし、基地の中を案内するとしよう」
そう言って弦十郎と零は基地の中の施設や部屋を一通り見て回った。
「…とまあ、こんな所だ。ところで、これから、君はどうする?ここで傷を癒したら、また悪の親玉を探しに行くのか?」
「いえ、恐らく無闇に探しても見つからないでしょうし…しばらくの間、ここで働かせていただいてもよろしいですか?」
「ここで働くってことは…シンフォギアを纏ってノイズと戦いたいってことか?」
「はい!」
零の目は本気だった。
「…よし、許可しよう。その言葉に偽りはなさそうだ」
「…!ありがとうございます!」
「ああ、改めて歓迎しよう!柊零くん!」
「よろしくお願いします!司令官!」
今回はここまでです!
毎週出せるかは分かりませんが、なるべく土曜日の夜出していくのでその時はまた読んでくれると嬉しいです!
ではまたお会いしましょう!
感想、高評価などなどよろしくお願いします!