歌の世界の【奏者】光の戦士   作:シャイニングピッグEX

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やっていくぞい!

ちなみに話の時系列はニュージェネクライマックスから数ヶ月くらい経った後なので別に観てようが観てなかろうが関係ないです。なんならニュージェネクライマックスには触れてないです。

ではどうぞ!


目覚めていく鼓動

零がウルトラ兄弟の力を授かった直後の事…別の宇宙から四人のウルトラマンが自分の住む宇宙へと戻るために次元の穴を潜っていた。

 

 「おーし、見えてきたぞ」

 

 「ここまでの送迎、感謝致します」

 

 「ありがとう、ゼロ。俺達のためにわざわざ…」

 

 「なーに、気にすんな。お前の親父からも頼まれていたからな」

 

 「…ん?ちょっと待て」

 

 「どうした?フーマ」

 

 「何か…嫌な気配がする」

 

 「まさか、トレギアか!?」 

 

 「そんなはずはない。我々がこの手で倒したんだ。それに…これはトレギアの気配ではないな」

 

 「旦那の言う通りだ。トレギアじゃあねえが…トレギア以上にヤバい気配がする」

 

 「…全員、身体にバリアーを張れ。何があるか分からないからな」

 

 「「「はいっ!」」」

 

 四人のウルトラマンは身体を覆うようにバリアを張って次元の穴を脱出し、それと同時に次元の穴は閉じられた。

 

 「これは…!」

 

 「なんと言う…闇の気配…!」

 

 「なんてこった…!」

 

 「フーマの言う通りだったな…宇宙中に闇の結界を張られて、俺達ウルトラマンの身体が維持出来ないようになっている…」

 

 「敵はそれほどまでに強大って事かよ!?」

 

 「あるいは…そこまで用意周到に準備をしてきたか…」

 

 「どちらにせよ、油断は出来ない相手ってこった」

 

 「この様子だと光の国も危ないかもしれないな…俺は一度親父達の様子を見に行って来る」

 

 「じゃあ、俺達は…」

 

 すると、四人の前に光の球が現れ、四人は思わず腕で顔を覆った。

 

 「…ここは…」

 

 「タイガ…タイタス、フーマ…」

 

 「ゼロ…無事で何よりだ」

 

 「父さん!」

 

 「親父!それにメビウスも…」

 

 「おいおいどうなってんだよ!」

 

 「栄光のウルトラ兄弟が揃い踏みとは…」

 

 白い空間に立っていた四人の前には、ウルトラ六兄弟とウルトラマンメビウスが立っていた。

 

 「四人とも、聞いてくれ。今この宇宙はこれまでにない危機に晒されている」

 

 「これまでにない危機?」

 

 「ゼノダークネスと言う別の世界から来た者が我々を無力化したのだ」

 

 「それを追った別の世界のウルトラマン、ウルトラマンゼノも来たのだが、戦いに敗れてしまい、我々よりも酷い状況に置かれている」

 

 「そんなことが…」

 

 「地球に向かったウルトラマンギンガ達も連絡が取れていない。おそらく、我々のように無力化されているのだろう」

 

 「タイガ、タイタス、フーマ、そしてゼロ。君達には悪いが、もう一度地球に向かってくれないだろうか」

 

 「ああ、任せてくれ」

 

 「任せてください!父さん!」

 

 「喜んで、任務に就かせていただきます」

 

 「断る理由が無いからな。もちろん行くぜ」

 

 「うむ。では、地球は任せたぞ。…ああ、そうだ。地球に向かったら、柊零と言う人物を探すことだ」

 

 「柊零?」

 

 「ああ。彼がウルトラマンゼノだ。タイガスパークやウルティメイトブレスを見せれば分かるはずだ」

 

 「分かった。行こうぜ!タイガ!タイタス!フーマ!」

 

 「ああ!」

 

 「うむ!」

 

 「よし!」

 

 ゼロ達は光の球体から出て地球に向かった。

 

 「頼んだぞ…」

 

 

 

 その頃、地球では、シンフォギアの奏者である風鳴翼と天羽奏の二人が組むアイドルユニット、ツヴァイウィングのライブが開催される日であった。

 

 だが、零はライブには行かず、街の散策をしていた。

 

 基地の中で何度か見かけたことはあるものの、顔合わせをした時の自己紹介以来、話す事は一度も無かった。ましてや、アイドルユニットを組んで活動している背景もあり、話す時間も満足に取れず、今日に至るのである。

 

 しかも、街を散策とは言ってもノイズが発生した時に対応が出来るようにとの事でライブ会場の周りしか動く事が出来ず、ライブが終わる夕方までの間、何もすることも無くただ街をブラついているだけであった。

 

 「お前が柊零か?」

 

 すると、目の前に四人の青年が現れた。

 

 「ああ。あんた達は?」

 

 「良かった。貴方を探していたんだ」 

 

 「ちょっとここで立ち話もなんだ、場所を変えようぜ。ゆっくり話したいことがあるんだ」

 

 「あ、ああ…」

 

 零も含めた五人は人があまりいない公園に来た。

 

 「じゃあ、改めて俺達の事を話すよ。俺はウルトラマンタイガ。この姿での名前は東大我だ。よろしくな」

 

 そう言って黒くて短い髪の好青年、大我はタイガスパークとタイガアクセサリーを零に見せた。

 

 「私はウルトラマンタイタス。この姿での名前はタイタスだ」

 

 ギリシャ神話の神々の様な服装をした体格の良い金髪の男性、タイタスもタイガスパークとタイタスアクサリーを見せた。

 

 「そんでもって俺はウルトラマンフーマ。この姿だと名前は碧風舞(アオイフーマ)ってんだ」

 

 ボロボロのマントと青いジャケットに身を包んだ青年、風舞もタイガスパークとフーマアクセサリーを見せた。

 

 「そして俺がウルトラマンゼロ。この姿での名前は諸星昴だ」

 

 子持ちで声優をやってそうな青年、昴はウルティメイトブレスを見せた。

 

 「タイガさん、タイタスさん、フーマさん、ゼロさん。こちらこそよろしくお願いします。改めて、俺は柊零、ウルトラマンゼノです」

 

 「ああ、よろしくな!」

 

 「私達も別の世界のウルトラマンと会えることを嬉しく思う。これからよろしく頼む」

 

 「おう!よろしく!まー、そう固くならなくて良いからよ!対等に話そうぜ」

 

 そう言って風舞は零の肩をバシバシ叩きながら言った。

 

 「まあ、こいつらも言ってるし、俺にも敬語は使わなくて良いぞ。何より、お前も多分そんなキャラじゃないだろ?」

 

 「ま、まあ…ね」

 

 「ヘッ、大丈夫そうだな」

 

 昴も少し笑って言い、大我とタイタスも自然に口元が緩んでいた。

 

 そして、四人は零と共に街を散策することにした。一人ならばともかく、誰かが一緒だと色々と話が出来たり、色んな店にも入りやすく感じる。

 

 「そう言えば、この地球って怪獣は出るのか?」

 

 「そう言えばそうだな…宇宙人もいたりするのか?」

 

 「いや、この地球には俺達以外宇宙人はいないよ。来るとしても侵略目的で来るかもね。怪獣もこの世界にはもういないんじゃないかな」

 

 「するってーと、ここの地球は平和なのか?」

 

 「いや、怪獣や宇宙人の代わりにノイズって言うのがいるんだ」

 

 「ノイズ?」

 

 「触れた人間を炭に変えてしまう正体不明の敵なんだ。もちろんそれに対抗する術もあるんだけどね」

 

 「それは一体…」

 

 「シンフォギアって言うんだ。歌を力に変える武器で、ノイズ達を倒せる唯一の対抗手段なんだ」

 

 「そうなのか…地球人は自分達で未来を切り拓く力を既に作ったんだな」

 

 「みてえだな…」

 

 「ま、怪獣が出れば俺達が行けばいいさ」

 

 「そうだな。零はノイズを倒すのに集中してくれ。怪獣は任せろ」

 

 そう言って大我はガッツポーズに右手を二の腕に添えた素振りをして、やる気を見せた。

 

 「頼もしい限りだよ、皆」

 

 すると、零のポケットからけたたましくアラームが鳴り響き、スマホを取り出した。

 

 『零くん、ノイズがライブ会場に現れた!至急現場へ急行してくれ!』

 

 「分かりました!すぐ行きます!」

 

 弦十郎からの連絡を受けた零はライブ会場の方を見た。

 

 既に大量のノイズが空を飛んでおり、会場からは煙も立ち込めていた。

 

 「我々はノイズと戦うことは出来ないが…市民の避難は任せてくれ!」

 

 「よし!頼んだ!」

 

 五人は頷き、ライブ会場へと走り出した。

 

 「Imutate, symphony tron…」

 

 詠唱と共にシンフォギアが起動し、零はシンフォニー・Xをその身に纏った。

 

 そして、タロウとゾフィーのカードをシンフォギアにかざし、装甲の色や模様もタロウとゾフィーのものを合わせたような模様へと変わった。

 

 『Be the type! Blester Strium!』

 

 零は走った勢いのままに飛び上がり、ライブ会場へと飛んだ。

 

 「あれがシンフォギアか…凄いな」

 

 「感心してる場合じゃないぜ!急がねえと!」

 

 「うむ!」

 

 四人も超人的な身体能力でライブ会場へと走って向かった。

 

 

 

 「助けて!死にたくない!死にたくなぁい…!」

 

 「…!」

 

 沢山のノイズ達が、目を覆いたくなるような惨劇を数え切れないほど繰り広げていた。

 

 (くっ…ストリウム光線!)

 

 零は歌いながら身体を虹色に光らせ、腕をT字に組んで光線を撃ち、ノイズ達を薙ぎ払って奏と翼の前に立った。

 

 二人も歌いながらも頷き、零も頷いた。

 

 (まだ来る!)

 

 零は右手に生成されたタロウブレスレットを変形させ、タロウランサーを投げて一列に並んだノイズ達を倒した。

 

 (アロー光線!)

 

 そして、手からくさび型の光線を連射し、迫ってくるノイズ達を蹴散らしていた。

 

 「!」

 

 一際大きなノイズが客席を破壊し、その中にまだ女の子が居ることに気がついた奏は客席だった場所へ走ってノイズ達を蹴散らしていた。

 

 「奏さん!」

 

 零は客席にいた女の子を守るように奏の横に立った。

 

 「ぐうううっ!」

 

 奏のギアは既にボロボロになっており、もはや武器を維持するので精一杯に見えた。

 

 「奏!」

 

 「奏さん!くっ!」

 

 零も大量にいるノイズ達を倒すので精一杯で、奏の元にいくのもままならない。

 

 二体の巨大な芋虫のようなノイズが奏に液体を吹き掛け、奏はそれを槍を回して防ぐので手一杯だった。

 

 そして、その時、欠けたギアが客席にいた女の子の胸部に直撃し、その衝撃で吹っ飛ばされ、壁に当たって倒れ込んだ。

 

 それを見た奏は目を見開きながらその女の子の元へと駆け寄った。

 

 「おい!!死ぬな!!目を開けてくれ!!生きるのを諦めるな!!」

 

 「う…」

 

 彼女の足元には女の子の血の池が出来上がっていたが、女の子の目が虚ろながらも目を開いたことに安堵したのか、笑顔を見せた。

 

 そして、覚悟を決めたかのように目を閉じたあと、ゆっくりと目を開けて微笑んで槍を手に取って立ち上がった。

 

 「奏さん…?」

 

 奏はゆっくりとノイズ達の前に歩いていき、崩れかけている槍を天にかざし、笑顔のまま涙を一粒流し、歌を歌い始めた。

 

 「いけない奏!!歌ってはダメェェーーッ!!」

 

 翼は泣きじゃくりながら叫び、女の子も意識が無くなりそうな中歌を聴いていた。

 

 「歌が…聴こえる…」

 

 命を燃やす、最後の歌。

 

 それは、命を燃やし尽くし、灰同然に散ることを意味していた。

 

 歌い終わった彼女は笑顔で口元から血を垂らし、とてつもない威力の衝撃波を放った。

 

 ノイズ達はたちまち炭に変わり、次々にその形を失くしていった。

 

 そして、彼女は力なく後ろに倒れ、翼と零は奏に駆け寄った。

 

 奏は翼の腕の中で炭に変わり、風と共に散った。

 

 後から駆けつけた昴達も、状況を察し、呆然と立ち尽くす事しか出来なかった。

 

 「遅かったか…」

 

 「翼…さん…」

 

 「…一人に…して」

 

 「…」

 

 零の目も虚ろになりながら、その場を去り、会場の出口へ、昴達の元へと歩いた。

 

 「お、おい…」

 

 「今はそっとしておいてやれ、大我」

 

 「風舞の言う通りだ。こんな状況ではな…」

 

 「…分かった」

 

 昴達は女の子を病院へと送り届け、零の元へ向かった。

 

 

 

 それから、数週間ほど経っただろうか、風鳴翼はソロ活動でアイドル活動を再開し、新しいCDも出すことになった。昴達も零と同じく特異災害対策機動部二課に入った。シンフォギアは纏わないものの、奏者達のサポートを務めることになった。肝心の零も数日は立ち直れなかったものの、昴達のおかげでなんとか立ち直ることが出来た。

 

 そして、ある日の夜、またもノイズが発生し、翼はヘリコプターで、零は自慢の音速の足で現場へと向かっていた。

 

 「Imutate…symphony tron…!」

 

 零は戦車を踏み台にして飛び上がり、翼の横に着地した。

 

 『翼、零くんと共に連携を取って…』

 

 「いいえ…これくらい私一人で大丈夫です。このような足手まといなどいなくても」

 

 「足手まとい…」

 

 その時、あの時の光景が一瞬脳裏に蘇った。けれど、その回想を必死に振り払い、ノイズへ向かっていった。

 

 翼が小さいノイズ達を倒す間に零はウルトラブレスレットをウルトラスパークに変形させ、それを投げつけて三枚おろしにして巨大なノイズを倒した。

 

 「…礼は言わない」

 

 「まだまだ…お堅いですね」

 

 「…防人として当然だ」

 

 そう言って翼はヘリに乗って帰っていった。

 

 「…」

 

 

 

 次の日の夕方、ノイズ発生の報告を受け、零達はバラバラになってノイズを探し回って走っていた。

 

 「一体どこにいるんだ…!」

 

 『こちら大我、何か見つかったか?』

 

 『こちら風舞。全然ダメだ』

 

 『こちらタイタス。やはり我々のウルトラ念力では察知出来ないのだろうか…』

 

 『クソっ…どうしたら…』

 

 すると、工場地帯から光の柱が勢いよく出現し、五人はその方向を向いた。

 

 『なんだ!?この高出力エネルギーは!?』

 

 『情報は…来た!…なに!?』

 

 『何だ!?』 

 

 『ガングニール…だと!?』

 

 『ガングニール!?それって…!』

 

 『ああ!間違いねぇ!奏の嬢ちゃんが使ってたあのシンフォギアだ!』

 

 「でもどうして…!?あの時奏さんは…!」

 

 『そこら辺は見に行った方が速い!急ぐぞ!』

 

 「あ、ああ!」

 

 風舞に言われ、五人はそれぞれの場所から工場地帯へと向かった。

 




今回はここまでです!

トライスクワッドとゼロ達が戦う時は来るのだろうか!?

そしてゼノダークネスは動きを見せるのか!?

次回に乞うご期待!
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