【完結】剣製の魔法少女戦記   作:炎の剣製

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ワインレッド様のリクエストで「士郎とシホがもとは同じだということを再確認するような話」という事で今回は『なのはのシホちゃん観察記録』の続編と一緒にして書いてみました。
共闘する際にアホみたいに息合わせてくる二人。
互いに次なにやるか分かってる感覚を表現。それが任務合わせて丸1日の生活(家事やら人助けやら)で出てくる…などとの事です。



第百二話      『続・なのはのシホちゃん観察記録+α』

 

 

Side 高町なのは

 

 

私とシホちゃんとフィアちゃんの三人で航空戦技教導隊に無事入隊することができて嬉しい気持ちになった。

これからはもっと頑張っていこうと奮起している。

でももうみんなとの約束で無茶なことはしないようにね。

それと話は別になるけど士郎さんとアインスさんとの間にツルギ君という男の子が生まれた。

去年の夏頃にできちゃった結婚式をしたのもよく記憶に残っている。

アインスさんが投げたブーケはエイミィさんが受け取っていたけどやっぱりクロノ君狙いなのかな…?

シホちゃんとはやてちゃんが二人して「おばさんになっちゃった…」と呟いていたのは、まぁしょうがないよね?

でも、時々はやてちゃんが『逆・光源氏計画』なるものを発案しているというが、…ツルギ君、士郎さんやシホちゃんと同じように将来が苦労人になっちゃう運命なのかな…? 少し心配です。

 

 

閑話休題

 

 

今日は私とオリヴィエさん、シホちゃん、アルトリアさん(魔力軽減ミニサイズ)、ネロさん、はやてちゃん、リイン、士郎さん、キャスターさんの八人での任務です。

なんでも危険なロストロギアの回収任務ということらしいです。

それでシホちゃんに話し掛けてみた。

 

「今回のロストロギアはなんなのかな、シホちゃん…?」

「さぁね。でも危険指定なんだから心して挑んでいくわよ。それとなのはは私が守るからね…?」

「う、うん…」

 

わー! わー!…ど、どうしよう!?

シホちゃんの「守るからね」と言ったときの顔がとてもかっこよかったよ。

それで思わず私は顔を赤くしてしまった。

そこにシホちゃんが、

 

「…? どうしたの、なのは。顔が赤いわよ?」

「にゃっ!? な、なんでもないよ!?」

「そう…?」

 

ふぅ…なんとかごまかせた。

こういうのはすずかちゃんとフィアちゃんだけだと思っていたのにもしかして私も、シホちゃんが好きなのかな…?

いけないいけない!

そんな事を考えたらすずかちゃんに怒られちゃうの!

 

「…―――あのな~? 私達の事、忘れてへんか? なのはちゃん…」

 

そこにはやてちゃんが話し掛けてきた。

でも、そんなことはないよ?

ただ、今回久しぶりにまたシホちゃんを観察してみようと思っていただけだしね。

 

「…そか? なんかなのはちゃんがシホちゃんに落とされたように見えたんやけど…」

「そうなのですか…? はやてちゃん…?」

「そんなこと、ないよ…?」

「…なるほど。あれがシホのキラースマイルか。私にはもうアインスがいるからな。

私はもうしないように気を付けるとしようか」

「士郎パパ、えらいです!」

 

士郎さんもなにやらブツブツと呟いている。

だ、だからそんなんじゃないんだってば!?

それで顔を赤くしながら腕を振るうが自分を客観的に見てみるとまさにシホちゃんのキラースマイルにやられていると判明してしまったのでなんとも言えなくなってしまいました…。

それを感じ取ったのかオリヴィエさんが念話で、

 

《なのはも自覚したほうがいいですよ?》

《なにに!? オリヴィエさん!》

《さぁ…なんでしょうね? フフ…》

 

霊体化しているために表情が分からないけどきっとオリヴィエさんはなにか含みのある笑みを浮かべていると思うんだ…。

うぅ~…私は、そんな気持ちなんて…フェイトちゃんとだけで、って! フェイトちゃんともそんな関係じゃ…関係、じゃ…?

あれ…? なんだろう。私とフェイトちゃんてなんだかシホちゃんとすずかちゃんみたいな事をもしかしてしょっちゅうやっていた…?

いやいや、そんな事は…。でも、していたのかな…?

迷うの…。

 

「ナノハは先程からかなり百面相をしていますがなにか考え事でしょうか…?」

 

そこにアルトリアさんがそう問い掛けてきた。

うん。でもこの話はきっとはやてちゃんがいる場でしちゃいけないんだと思うんだ。

じゃないとよくはやてちゃんに相談して自爆しているシホちゃんの二の舞になっちゃうから。

だから、

 

「なんでもないよ。アルトリアさん」

「そうですか。てっきりまたシホによる犠牲者が出たかと思い心配しました。シホは最近は女性キラーですからね」

 

それでアルトリアさんはため息をついていた。

でも内心私はホッとしていたり…。

そんなこんなで私達は現場へと向かった。

 

 

◆◇―――――――――◇◆

 

 

そして現場に到着してみるとあのジュエルシードの時のように色々な動物が暴走してお互いに争っていた。

さらによく見てみれば一番奥の方に唯一動かない巨大な生物がいる。

そこに今回のオペレーターの人から通信が入ってくる。

 

『…調べました結果、あの生物からロストロギアの反応が感知されます』

「了解しました。魔力ダメージで倒した後、その生物を転送ポートにて移しますので手配をお願いします」

『わかりました。お気をつけてくださいね』

 

それで通信は切れる。

その通信は全員聞いていたようで、

 

「…さて、それじゃちゃっちゃと片付けますか」

「だな。同時に仕掛けるぞ、シホ」

「えぇ、士郎。アルトリアとネロ、オリヴィエ陛下はおそらく親玉の生物の力によって暴走して襲い掛かってくるだろう生物達をお願い。

なのはとはやて、リイン、キャスターは後方で三人の援護を。

私と士郎が親玉を叩くわ!」

『わかった(わかりました)!』

 

それでまずアルトリアさんやネロさん、オリヴィエさんの三人が敵陣に乗り込んでいって次々と暴走した生物を倒していってシホちゃんと士郎さんの通る道を確保していく。

そしてそれを合図にシホちゃんと士郎さんは同時に駆け抜けていく。

 

「よし! それじゃ援護といこか! なのはちゃん!」

「うん! はやてちゃん!」

 

私達も砲撃魔法をチャージしいつでも放てるようにしながらも最近のシホちゃんの強化の魔術の訓練で眼力の強化をしてよりクリアな光景が眼前に広がるようになった。

それでシホちゃんと士郎さんの動きを見ているとふと思う。

 

「なんか…もうシホちゃんと士郎さんは別人といってもいいんだけどやっぱり同じ動きをするね?」

「そやね」

「そうですねー」

「はいです」

 

はやてちゃんとキャスターさんとリインにも賛同をもらう。

動きの一部としてはシホちゃんが右から仕掛けていき、士郎さんが逆の左側から仕掛けていく。

しかし足幅を合わしたかのように二人は交互に剣で暴走生物を攻撃していく。

時にはシホちゃんが下がって後方から魔力矢を放ち士郎さんが剣を振るっていくが、敵の動きが変わるとすぐにスイッチが入り士郎さんが後方に下がりシホちゃんが前に出ていく。

これこそまさに以心伝心、阿吽の呼吸と言うにふさわしい動きを二人は繰り広げている。

やっぱり息が合っているなぁ…。

あれほどの動きは長年の付き合いがないとそうそうできないと思う。

もとが一人の人物だったから姿は変わっても中身は一緒って事だね。

そんなことを思っているとアルトリアさん達がすでに他の暴走生物の鎮圧に成功したらしく私達と同じようにシホちゃんと士郎さんの戦いぶりを観戦していた。

 

「うむ。やはり奏者と士郎は魂は同じなため同じ動作だな」

「そうですね、ネロ。それだけは変わらないでしょう」

「士郎さんはともかくシホはシルビアと魂の融合をしているのですから少しは違う動きをすると思いましたが…やはり主人格の方が圧倒的に我が強い傾向があるようですね」

 

三人はそれぞれ二人をそう評価しているようです。

そんな時に士郎さんが暴走生物の放つ触手に捕まってしまいました。

 

「士郎! 油断しないで! “私に触れぬ(ノリ・メ・ダンゲレ)”!」

 

シホちゃんがマグダラの聖骸布を投影して士郎さんを救出していた。

 

「すまん、シホ。油断した…!」

「もっと気をしっかり引き締めなさいよ? 士郎にはもう家で待ってくれている妻と子供がいるんだから」

「あぁ。わかっているさ! さて、あの触手はやっかいだがそろそろ決めるとするかね、シホ…?」

「あら…? 奇遇ね。私も決めようと思っていたところよ?」

「やはり考える事は同じということか」

「そうなるわね?」

 

それでシホちゃんと士郎さんは同時にニヤッとだぶるような笑みをする。

違う顔なのに同じ笑みに見えるってなかなかないよね。

 

「士郎はやっぱりシホちゃんとのコンビが一番力を発揮するなぁ~」

「そうですね。ご主人様(マスター)はシホと一緒になにかをする時がなんだかんだで一番生き生きしています。思わず嫉妬してしまうほどに…」

「あそこまで揃った動きができるというのはユニゾンデバイスとしましては見習わなければいけませんです!」

 

はやてちゃんとキャスターさんやリインもそう思っているらしいね。

もう二人はシンクロしているよね。

そしてシホちゃんと士郎さんはとどめと言わんばかりにデバイスを弓形態にして同時に構えて次も同じく魔法版カラド・ボルクを弓に番えて集中する。

この瞬間、やっぱりなにか気が引き締まる思いになる。

宝具を使うわけでもないのに思わず緊張して手に汗を握ってしまう。

そして溜めに溜めた魔力矢はその真価を発揮する。

 

「「カラド・ボルク!!」」

 

二人が同時に叫び放たれた二本の矢は暴走生物に直撃し爆発を起こす。

…ちなみに余談だけど二人の放つカラド・ボルクはシグナムさんのシュツルム・ファルケンと同等かそれ以上の威力らしい。

宝具を使わなくてもやっぱりシホちゃん達は強いって証拠だね。

 

 

閑話休題

 

 

それで暴走生物は爆発の余波もくらって地面に倒れこんだ。

うーん…今回はシホちゃんの観察もあったけどあんまり砲撃ができなかったので不完全燃焼気味です。

最近のシホちゃんは一緒の任務ではあまり前に出させてくれないからね。

…まぁ、あの事件のせいでもあるんだけど妙に過保護気味なんだよね。

それは確かに嬉しいけど、やっぱり隣で一緒に戦いたい…!

だからこの任務が終わったらシホちゃんに色々と相談してみようと思います。

それから事後処理も終わらせて暴走した生物を転送ポートで本局まで護送し任務は終了となった。

 

 

◆◇―――――――――◇◆

 

 

それから今日はこのままはやてちゃんの家で一緒に食事をする事になっています。

だけどそこでもシホちゃんと士郎さんの息が合っていました。

二人で料理を作る際に、シホちゃんが士郎さんになにかを聞こうと口を開く。

 

「士郎」

「塩だな…?」

「えぇ」

 

ただシホちゃんが士郎さんの名前を呼んだだけなのに士郎さんはすぐに希望の調味料を出して渡していました。

シホちゃんは「さすが!」と言わんばかりの顔です。

他にも、

 

「シホ、次は…」

「大丈夫よ。もう終わっているから次の作業をこなしましょう」

「了解した」

 

おそらく料理の盛り付けを頼もうとしたのだろうけど士郎さんがなにかを言う前にシホちゃんは終わらせていました。

それに士郎さんは不満な表情はせずむしろ「当然だな」と言わんばかりの笑みを浮かべていた。

ここまでくるともうプロの領域だね。テレビに出れるかもしれないです…。

それで思わず手伝いもできず手持ちぶさたでいるアインスさんが二人の息の合ったコンビネーションを魅せられてキャスターさんと一緒に嫉妬していたり。

それから八神家全員が帰ってきて一緒に食事をしました。

その際にヴィータちゃんがその敏感な舌で料理を作った人を言い当てて実に美味しそうに食していた。

“ギガうま”の言葉も聞けてシホちゃんは満足そう。

それから後片付けも終わらせてツルギ君とも少し遊んだりした後、私達ははやてちゃんの家を後にして家へと帰る途中、

 

「なのは。今日一日は少しぼぉーっとしていたけど大丈夫…?」

「え? そうかな。でも結構有意義な一日だったよ? シホちゃんと士郎さんはやっぱり同じなんだな…って思いも感じたしね」

「そう? ま、もとは同じ人間だったんだからそうそう違いもないでしょうしね」

「うむ。しかし余は奏者が一番だからな」

「ありがとね、ネロ」

「なるほど…。今日のナノハはシホを観察していたのですね?」

「そのようですね。アルトリア」

 

アルトリアさん達にはばれちゃったか。

だけど観察してみて分かったことがあるの。

そんな二人でもやっぱり違いはあると思うの。

それはシホちゃんは私達高町家を大事にしている事。

だけど士郎さんの違いはやてちゃん達八神家を大事にしている事。

それはもう二人の違いだと思う。

 

やっぱり出会いのきっかけはあったと思うけど私はシホちゃんと出会えて家族になれてよかったという想いを抱いた。

この素晴らしい出会いに感謝しなくちゃ。

そしてその感謝を少しずつシホちゃんに返していくんだ。

そう思った色々と有意義な一日でした。まる。

 

 

◆◇―――――――――◇◆

 

 

…少し時間を戻して、

 

 

Side 八神はやて

 

 

今日はなのはちゃんやシホちゃん達との合同任務や。

でも今日はなのはちゃんの心はどうやらシホちゃんに向いているようや。

顔を赤くしたり考えていたりと見ていて面白かったわ。

そして少し気付いたことやけどなのはちゃん、シホちゃんに落とされかけてんのとちゃうかな…?

シホちゃんのキラースマイルはこの私をしてもたまにドキッとしてしまうほど強烈やからな。

シホちゃんラバーズが増えるのも時間の問題かもな。

…ん? 私はないのかって?

今のところはないんね。

私はみんなを見ているほうが楽しいしなぁ~。

それにツルギ君の『逆・光源氏計画』を発案している身としては計画は慎重に練らんとあかん。

だから今は私の恋はお預けやね。それにもしかしたら将来好きになれる人が見つかるかもしれへんしな。

色々と考えはあるけど今はまだ先の長い話やからゆっくり考えていこか。

 

 

閑話休題

 

 

それから暴走した生物を倒す時にシホちゃんと士郎のコンビネーションを見せ付けられて思ったことはただ一つや。

…シホちゃん、お願いやからアインスの席をとらんといてな。

この一言につきるな。

家に帰っても料理を作る際、その息の合いようはすごいしな。

そんな、士郎とシホちゃんがくっつくようなもしもはもう結婚してるし起こらないとは思うけどやっぱり心配やね。

だからこれからも一家の大黒柱としてみんなをしっかりと見守っていこうと思った一日を振り返っての感想や。まる。

 

 

 




久しぶりになのはを丸々なわけではありませんが描かせていただきました。

それではご意見・ご感想・誤字脱字報告をお待ちしております。

では。
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