【完結】剣製の魔法少女戦記   作:炎の剣製

110 / 207
今回は漫画版に私の小説の独自設定やシホ達型月組、フィアット、ツルギなどを追加した形で書いてみました。
StrikerS編に繋ぐのですからこの話は外せないと思いました。
この話は独自でいじってはありますがやはり原作トレースに近い形になると思いますので引っかからないか心配です。
ま、そんな事を言ったら私は基本原作沿いを元に忠実になぞって書いていますからそんな事はしょっちゅうですがね。
…そしてどうもStrikerS近くになると視点がコロコロと変わるから描写が大変になってきます。
それではどうぞー。


第百七話      『最初のレリック回収任務(前編)』

 

 

 

 

シホ達が中学三年になりとある任務でシホ、なのは、フェイト、はやての四人が呼び出された。

アリシア、アリサ、すずかと合わせて七人ともこの数年で大きく成長しもう十分大人の姿になってきていた。

事件も七人とも結構体験したので実戦経験を積んでいる。

 

「じゃいってらっしゃいフェイト。授業のノート取っておくから」

「うん! ありがとうアリサ」

 

「シホ、しっかり仕事してきてね?」

「わかっているわ。アリシア」

 

「ほんならすずかちゃん。管理局でまた会おうな」

「うん。私達の対策課にもたまには顔を出してね。はやてちゃん」

「わかった」

 

「なのはも気をつけてね!」

「はぁーい!」

 

四人はアリサ達と別れて屋上へとやってきていた。

 

「レイジングハート!」

《Yes. My Master.》

 

「バルディッシュ!」

《Yes Sir.》

 

「リインフォース!」

「はい! マイスターはやて」

 

「アンリミテッド・エア!」

《Roger Master.》

《いきましょう、シホ》

 

四人の言葉にデバイス達とアルトリアがそれぞれ反応し、

 

《Stand by Ready.》

「「「「セーット・アーップ!」」」」

 

それによって四人はそれぞれバリアジャケットをまとっていく。

転送ポートを通り四人+二人は空を駆けていく。

 

『それじゃ改めて今日の任務の説明ねー』

 

エイミィから通信が聞こえてきて四人はそれを聞く。

話的には一回最寄りの基地で詳しい話を聞いた後、二つのロストロギアの回収任務、アースラに引き渡して本局まで護送というもの。

 

「平和的な任務ですねぇ」

「でも油断は禁物よね」

「はい、シホ」

 

シホの肩の上でミニサイズになったアルトリアがそう呟く。

最近、移動する際は結構リインと同じくこのサイズになることが多くなったアルトリア。

それでアルトリア自身は食事が多く取れると喜んでいたのは本人だけの内緒である。

 

『ま、なのはちゃん、フェイトちゃん、はやてちゃん、シホちゃんの四人が揃ってて…。

もう一箇所にはシグナムとザフィーラ、士郎さんが待機しているわけだし。

多少の天変地異くらいはなんとかしちゃうよね』

『よろしく頼む』

 

エイミィがそう言って笑い、アースラ艦長のクロノがそう四人に頼む。

実際戦力過多といってもいいくらいの人選である。

これでミスを犯すとしたらかなりの実力の敵が相手となるのは明白である。

それからシホ達は定置観測基地へと到着し、ジャケットを解除し制服姿になる。

シホとなのはは教導隊色の白ジャケット。

フェイトは執務官色の黒ジャケット。

はやては地上部隊色の青ジャケットである。

四人を待っていたのは二人の男女。

 

「遠路おつかれさまです! 本局管理補佐官『グリフィス・ロウラン』です!」

「『シャリオ・フィニーノ』通信士です!」

 

シホ達は敬礼をして挨拶を交わす。

休憩の準備は出来ているというがシホ達はすぐに出るという。

 

「私らこれくらいの飛行じゃ疲れたりせーへんよ。グリフィス君は知ってるやろ?」

「はい…存じ上げてはいるのですが」

 

グリフィスはシホやなのは達を見て少し困った表情をする。

おそらく初対面でどう接したらいいかわからないのだろう。

 

「あ、三人は会ったことなかったな。こちらグリフィス君。レティ提督の息子さんや」

「はじめまして!」

 

それになのは達は「似てる!」と言った。

 

「フィニーノ通信士とは初めてだよね?」

「はい! でも皆さんのことはすごーく知っています!

本局次元航行部隊のエリート魔導師。『金色の閃光』の異名で知られるフェイト・T・ハラオウン執務官!

いくつもの事件を解決に導いた本局地上部隊の切り札。『最後の夜天の主』の八神はやて特別捜査官!

武装隊のトップ航空戦技教導隊所属! 『不屈のエース・オブ・エース』、高町なのは二等空尉!

なのはさんと同じく戦技教導隊所属。そして昨今立て続けに発生している魔術事件を解決している魔術事件対策課の『魔弾の射手』の異名を誇るシホ・E・S・高町二等空尉!

陸海空のトップエースの皆さんとお会いできるなんて光栄ですーーー!!」

 

シャリオはそう言って体をぶんぶんと振る。

よほど嬉しいらしい。

 

「リインフォース・ツヴァイさんとアルトリアさんの事も聞いています。優秀なデバイスだって!

特にアルトリアさんは単騎でも相当の戦力を有しているそうで」

「ありがとうございますー!」

「ありがとうございます」

「それに四人とも最強のサーヴァントという使い魔を使役していると聞きます。

今日は一緒じゃないんですか…?」

「ええ。いつも一緒ってわけでもないからね。みんなは別の場所にいるわ」

 

ちなみにサーヴァントという存在もバレてはいるが、真名まではそこまで出回っていないのが現状である。

聖杯大戦事件の映像であらかた上層部には真名はバレてはいる。

だが、皆これといって判明しても破られる弱点という弱点は持ち合わせていないので大丈夫だろう。

例を上げればジークフリートのように背中が弱点といったものであるが、せいぜいネロの頭痛持ちくらいだろう。

 

「シャーリー、そろそろ失礼だろ?」

「あ、いけない。つい…」

「シャーリーって呼んでいるんだ。仲良し…?」

 

なのはがそう聞く。

二人は子供の頃から近所で幼馴染というらしい。

 

「幼馴染の友達は貴重だから…大事にしてね?」

「はい!」

 

 

◆◇―――――――――◇◆

 

 

…一方、時空管理局本局の無限書庫ではユーノとフィアット、アルフが今回の事件について調べ物をしていた。

数年前の無限書庫開拓時からかなりのデータを取り出せるようになったからすぐにとはいかずともデータは揃えられる。

ちなみにユーノは現在司書長となっている。

フィアットは今日は手伝いで司書をしている。

これでも教導隊の一人だから同窓会の時間が取れただけめっけ物だ。

 

「はいよ。ユーノ! フィアット!」

 

アルフが書物を運んできたのでユーノは感謝の言葉を述べる。

 

「でも、アルフももうそっちの姿で定着したね」

「本当ですね」

「まーね」

 

そう、アルフはフェイトの負担を減らすために何度も試行錯誤した結果、子供サイズにまで姿が落ちこんだのだ。

アルフはフェイトはもう強いからあたしがいなくても大丈夫だろうと言う。

それに家事をやるのも楽しいという。

 

「来年には士郎とアインス、恭也さんに忍さんに続いて、やっとクロノとエイミィも結婚する予定だし。

そんでツルギや雫みたいに子供とか生まれたらもっと忙しくなるだろうしねー」

 

そこにエイミィから通信が入ってきて、

 

『ア~ル~フ~。まだその話は秘密だって言って…』

「あー、まぁいいじゃん」

 

それでユーノとフィアットが祝福の言葉を贈る。

仕返しとばかりにエイミィはユーノになのはとの関係を聞かれたがユーノは特に進展もないらしく友達だけですよと言っていた。

それで二人共仕事が好きなんだからとエイミィは呆れていたりする。

フィアットも聞いて欲しかったと泣きを見せるがここはスルー。

 

 

◆◇―――――――――◇◆

 

 

場所はシホ達に戻って、

 

『皆さんの速度ならポイントまで15分ほどです。ロストロギア受け取りと艦船の移動までナビゲートします』

「はい…よろしくね、シャーリー」

「グリフィス君もね」

 

それで一旦通信を終了する。

 

「しかし私達ももー6年かー」

「中学も今年で卒業だしね」

「卒業後はもっと忙しくなるかな」

「そうね…」

 

フェイトは、

 

「私は長期の執務官任務も受けることになるし」

 

なのはは、

 

「私とシホちゃんとフィアちゃんも教導隊の一員としてあちこち回ることになるね」

 

はやては、

 

「私は卒業の少し前にミッドの地上にお引越しや。

クラナガンの南側で家族12人で暮らせるでかい家。

えー感じのトコを探し中や。なんせ大家族やからな。私の家族は」

 

シホは、

 

「私も卒業後はアルトリアとネロ…そして私が保護する予定の二人の姉弟と一緒にミッドで暮らそうと思っているのよ」

「前に会った事があるランちゃんとレン君の事だね?」

「そう。そして二人に私直々に魔術を教える予定」

「私とフェイトちゃんもミッドに移る予定だから近い家にしようね」

「そうね。いい物件が見つかればいいけど…」

 

そんな世間話をしている中だった。

前方から煙が上がっているのだ。

 

「現場確認! 機械兵器らしき未確認体が多数出てます!」

「ん!」

「フェイトちゃん、シホちゃん! 救援には私が回る!」

「私とシホが遊撃する!」

「はやてとリインは上から指揮をお願いね!」

「了解ッ!」

 

それで全員は各自散り散りに動く。

はやてはリインとユニゾンを交わして戦況を見る。

 

「中継! こちら現場! 発掘地点を襲う不審機械を発見! 強制停止を開始します!」

『本部に中継します!』

「お願い!」

 

機械兵器からビームが放たれるがなのははそれをプロテクションEXで防ぎ発掘員を守る。

シホとフェイトが、

 

「ソードバレル展開…!」

「プラズマランサー…!」

 

シホが魔力刃でできた剣を展開し、フェイトはプラズマランサーをセットする。

 

「フルオープン!」

「ファイアッ!」

 

二人の魔法の攻撃によって次々と機械兵器を貫く。

なのはが発掘員二人に安否を問い、大丈夫だということを確認する。

そこにリインが広域スキャンを終了させてここにいるのは二人だけだと報告をする。

 

「あれは、機械兵器…?」

「そうみたいね」

 

そこにシャーリーから通信が入ってきて、

 

『中継です! やはり未確認! 危険認定破壊停止許可が出ました!』

 

その報告にはやてが反応し、

 

「了解! 発掘員の救護は私が引き受ける! 3人で思いっきりやってええよ!」

「「「了解!」」」

 

シホ達が行動を開始しようとした時に機械兵器の集団は固まってなにかのフィールドを展開した。

 

「フィールドエフェクト…? 様子見でワンショット! レイジングハート!」

 

なのははアクセルシューターを放った。

だがアクセルシューターは当たる前にかき消されてしまった。

 

「無効化フィールド!?」

 

それによってなのはは過去の出来事を思い出す。

かつて魔法が使えず手も足も出せずに撃墜されてしまった機械の群れの光景を。

 

(でも、もうあの時の私じゃない…!)

 

なのはは気合を入れなおした。

 

AMF(アンチマギリンクフィールド)、AAAランクの魔法防御を機械兵器が…?」

 

それでリインが魔法が通じないことに焦りを感じていた。

でもはやては落ち着いて、

 

「リインはまだ子供やな」

《ええッ!?》

「覚えとこうね。戦いの場で『これさえやっておけば絶対無敵』って定石はそうそう滅多にないんだよ?」

「そうです。必ず崩せる場所が見つけ出せます」

 

はやての肩に乗っかっていたアルトリアがそう話す。

 

「どんな強い相手にもどんな強力な攻撃や防御の手段にも必ず穴はあって崩し方もある…」

 

なのはは魔法攻撃で地面を砕き、石を操って空に浮かす。

フェイトは天候を操り雷を発生させる。

シホも天候を操って風が吹き荒れる。

 

「魔力が消されて通らないのなら『発生した効果』のほうをぶつければいい。例えば小石、例えば雷、例えば竜巻…」

 

「スターダスト…!」

「サンダー…!」

「サイクロン…!」

「「「フォール!!」」」

 

三人の攻撃によって操られた石が機械兵器に当たり、雷が降り注ぎ、竜巻が落ちてきて切り刻む。

 

《ふぇー…すごいです》

「三人とも一流のエースやからな」

「ええ。シホも腕を磨き魔力変換資質である【風王】のおかげで成長をしました」

 

それから数機が逃げていくがそれはリインが受け持って全部【凍てつく足枷】で氷漬けにして停止させた。

それになのはは「お見事」と言って褒めていた。

その後、発掘員にロストロギア『レリック』を渡されて回収をしたシホ達。

そこにシグナムから連絡が入ってくる。

 

「こちらアースラ派遣隊! シグナムさんですか?」

『その声、なのはか? そちらは無事か?』

「機械兵器の襲撃があったんですけど…まさかそっちも?」

『いや、こちらは襲撃ではなかった。危険回避のためすでに無人だったのが不幸中の幸いだったが…発掘現場は跡形もない。

先ほどシャマルとヴィータを緊急で呼び出した。今日の任務、気楽にこなせるものではなさそうだな…』

 

シグナムからの通信で発掘現場が映されるがそこでは爆発にでもあったかのようにクレーターが出来上がっていた。

 

 

◆◇―――――――――◇◆

 

 

第12管理世界「聖王教会」中央教堂ではカリムがクロノと会話をしていた。

 

『片方は無事ですがもう片方は爆発して発掘現場ごとロストしてしまっています。

発掘現場はこれから調査と捜索を行います』

「クロノ提督、現場の方達はご無事でしょうか…?」

『ええ。現場の発掘員にもこちらの魔導師達にも被害は何もありません』

「そうですか。よかった」

 

それからクロノとカリムが色々と会話をしながらレリックに関して話し合われていき、

 

「現場のみなさんに十分気をつけてくださるようにお伝えいただけますか?」

『はい、それでは』

 

それでクロノとの通信を終了させるカリム。

そこにシャッハがやってきて、

 

「騎士カリム、やはりご友人が心配でしょうか?」

「シャッハ…」

「よろしければ私が現場までお手伝いに伺いますよ。

非才の身ながらこの身に賭けてお役に立ちます。

クロノ提督や騎士はやて、そして騎士シホはあなたの大切なご友人。

万が一のことがあっては大変ですから」

「ありがとう、シャッハ。でも平気よ。

はやてとシホは強い子だし今日は特に祝福の風(リインフォース)はもちろん守護騎士(ヴォルケンリッター)達も一緒ではやてとシホの幼馴染の本局のエースさん達もご一緒だとか」

「それは私の出番はなさそうですね。おとなしくあなたのそばについているとしましょう。…お茶をお入れしましょうね」

「うん」

 

 

◆◇―――――――――◇◆

 

 

それからクロノ達はグリフィスの報告を聞きながら話を進めていっている。

そしてシグナム達の現場にヴィータとシャマルが到着した。

 

「ひでぇな、こりゃ…完全に焼け野原だ」

「かなりの範囲に渡っているが汚染物質の残留はない。典型的な魔力爆発だな」

「ここまでの話を総合すると聖王教会から報告・依頼を受けたクロノ提督がロストロギアの確保を四人に要請。

平和な任務と思ってたらロストロギアを狙って行動しているらしい機械兵器が現れて、こちらのロストロギアは謎の爆発…って流れであってる?」

 

シャマルがシャーリーにそう聞く。

 

『はい! あってます!』

「聖王教会といえば主はやてとシュバインオーグのご友人の…」

「うん。騎士カリムからの依頼ね。クロノ提督ともお友達だし」

 

そこでザフィーラと士郎は爆発現場を見ていたヴィータに声をかける。

 

「ヴィータ、どうかしたか?」

「やはり気になるのか?」

「ザフィーラ…士郎…別になんでもねーよ。相変わらずこーゆー焼け跡とかは好きになれねぇだけさ。

戦いの後はいつもこんな風景だったしな…それに、あんまり思い出したくねぇことも思い出すしさ…」

 

それでヴィータの頭に過ぎるのはなのはが撃墜された時の光景。

だがそこでシグナムが背中を叩き、

 

「ヴィータ、なにを怖い顔をしている。そんな顔では帰ったらリインやツルギが心配するぞ?」

「うるせぇな、考え事だよ。それとなでんな…」

「よし…調査魔法陣展開! アースラと無限書庫に転送してね」

『はいっ!』

 

 

………………

……………

…………

 

 

それからシホ達に場面は移る。

そこではリインがなのは達にフィールド系について学んでいた。

基本魔法防御の四種のうちの一つなどといった感じのお話。

 

「魔力攻撃オンリーのミッド式魔導師はとっさには手も足も出ないだろうね」

「ベルカ式でも並みの使い手なら威力増強は武器の魔力に頼っている部分が多いしただの刃物やとアレ潰すんはきついよー」

「唯一まだ対抗されていないのが魔術式による魔術攻撃って事ね」

「そうやね。まだ管理局でも魔術師の力は手に余っているから解析が進められていないのが現状や。

だからやつらにはシホちゃんやアリサちゃん達があたった方がまだ勝算はあるな」

「ま、まだそんなに管理局に勤めている魔術師の育成が進んでいないから魔導師よりかなり弱いという見方が多いんだけどねー…」

 

それでシホはため息をつく。

それからどうして簡単にフィールドを抜けることができたのかというリインの質問に、三人は的確に答えていく。

完全魔法攻撃メインのリインだとかなり危険という話になった。

それからまた対処と対策が話し合われながら四人は飛んでいった。

 

 

 




今回は文字数がかなり多かったので前編後編に分けました。
シホはなにげに天候操作魔法を会得しています。これもひとえに魔力変換資質:風王に多大に助けられているところがありますね。

それではご意見・ご感想・誤字脱字報告をお待ちしております。

では。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。