【完結】剣製の魔法少女戦記   作:炎の剣製

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八人の女子会旅行的な感じです。


第百十話      『仲良し八人の女子会な温泉旅行』

 

 

空港火災があった年の八月。

シホ、なのは、フェイト、はやて、アリサ、すずか、アリシア、フィアットの八人は全員一緒に休暇を取ることができてなんとか押し込む形で旅行に出かけることができた。

 

「…さて、それじゃ五月は空港火災で計画がおじゃんになってしもうたんで改めて今回は友達関係全員で旅行に出かけられます。

無論、サーヴァントやほかのみんな、ツルギ君とかも連れてきたかったけど今回は同い年ということで女子会を楽しみましょう!」

『おー!』

 

八人はそれでバスの中で声を上げているのだった。

今回行く場所はよく家族で行く定番であった海鳴温泉に八人で宿泊という形になっている。

97管理外世界『地球』なので管理局からの緊急の呼び出しもほぼないのでゆっくりできるという感じである。

それで八人は海鳴温泉に到着すると荷物を置いてさっそくお風呂に入りに行こうとする。

 

「…それにしても、懐かしいわね」

「なにが? シホ」

「いや、かなり前にまだフェイトと敵対していた時、あそこの木の上で私達を見ていたわよね。フェイトは…」

 

そう言ってシホはフェイトが寄りかかっていた木を指差す。

 

「し、シホ…当時のことはそんなに話さないで。恥ずかしくなってくるから…」

 

フェイトは当時のことを思い出したのか顔を赤く染めている。

 

「あー…あのアルフさんが来ていた時ね。あの時にフェイトもやっぱりいたのね」

「お姉様は気づいていたのですね」

「ええ」

 

シホはそう頷いていた。

 

「もう…みんな、からかわないで」

 

フェイトはもう真っ赤になっていた。

 

「にゃはは。シホちゃん、もう過ぎた事なんだからいいじゃない」

「そうね、なのは」

 

なのはのフェイトを援護する言葉でその話は終了となった。

 

「そういえば、すずかー?」

「なに、アリシアちゃん?」

「“雫”ちゃんは元気…?」

「元気いっぱいだよ。生まれてまだ半年だけどとっても可愛いよ」

「なのはとすずかもおばさんになっちゃったもんね」

「そうだね」

 

それで全員笑い出す。

ちなみに雫というのは恭也と忍の間に生まれた子供で『月村雫』という名前の女の子である。

すずかとなのは、シホの姪っ子なのである。

こうしてツルギに続いて雫が生まれて最近はめでたい話が多いのである。

 

 

閑話休題

 

 

それからシホ達は温泉に入るために脱衣場へと入っていった。

だが、そこで最初から騒動があるとはある意味予想通りである。

それはというとー…。

 

「シホちゃん、やっぱり胸が大きくなってるなー。実は自分で揉んでるんとちゃうか…?」

 

はやてが脱いでいる途中のシホに勢いよく近寄りその膨らんできていた胸を鷲掴みにする。

 

「きゃうっ!? ま、またなにをしますか! この揉み魔は!?」

 

シホは胸に刺激を受けて普段出さないような声を出しながらもすぐにはやてを引き剥がそうとするが、はやてはこの時限定で発揮する謎の力でなかなか離れようとしない。

 

「んー…やっぱりフェイトちゃんとアリシアちゃんといい勝負やと思う」

「はやてちゃん…? おイタはいけないんだよ?」

 

すずかがすぐにはやてに近寄って両腕を掴んで夜の一族の力ではやてをシホから引き剥がす。

 

「はぁ、はぁ…すずか、ありがとう」

「いいよ。シホちゃん」

 

少し揉まれすぎて腰砕け状態になっていたシホはなんとか助かっていた。

あのままだったらやばかったとシホは思う。

 

「シホちゃんはここまでかー…それじゃ次はすずかちゃん!」

「そう簡単にはいかないよ、はやてちゃん!」

 

すずかは身構えるが、

 

「…と、見せかけてそこで油断をしているフィアットちゃん!」

 

シホとはやてのやり取りを顔を赤くして見ていたフィアットにはやては牙をむく。

 

「やっ!? はやて、やめてください!」

「うん。フィアットちゃんは標準サイズやね。まだまだ成長の目処はありそうやけど…」

「な、なんかすごく悔しい気持ちになりました…」

 

はやては少しフィアットを揉むとすぐにやめてフィアットはなぜかやるせない気持ちになっていた。

 

「アリサちゃんはどうやろうな?」

「あたしをそう簡単には揉ませないわよ、はやて」

「アリサちゃんはガード高いからなぁ…それじゃ後はなのはちゃんかな?」

「はやてちゃん、やめてー!」

「覚悟はええかぁ、なのはちゃん…?」

「ふっふっふ…油断しているはやてに一手! お見舞いするよ!」

 

みんなの胸を揉むことに夢中になって自分のガードを緩めて疎かになっているはやてにすかさずアリシアが仕掛ける。

そしてアリシアははやてを見事討ち取っていた(笑)。

 

「うわっ!? まさか私がやり返されるとは…油断したわ」

「フフフ…。はやてだけの特権じゃないんだよ? それじゃ改めて…はやてもフィアットと同じで標準サイズだねー」

「あかん、アリシアちゃん…その優しい手つき、クセになりそうや」

 

そんなやり取りをしていて温泉に浸かる時間がかなり遅れたが全員はやっと温泉に浸かると、

 

「はふぅー…やっぱり温泉は心休まるわね」

 

シホがいつも通りにつかの間の幸せと言わんばかりに顔を緩めているのだった。

 

「シホちゃん、温泉かなり好きだもんね」

「えぇ、なのは。体は外国産でも心はれっきとした日本人だからね」

 

シホはそうしみじみと呟いている。

その一方ですずかとフィアットが、

 

「…すずか。お姉様とのファーストキスをした感想はどうでしたか?」

「うん…。とっても心がホワッとしたよ。お互い初めてのキスだったから最初を捧げられて嬉しかったし…」

「そうですか…。非常に悔しい思いです。私もしたいです」

「フェイトはシホとすずかがキスをしたあの後、家に帰ってずっとなにかを考えて悶々していたもんね」

「あ、アリシア! それは内緒で…!」

 

アリシアの暴露に思わずあうあうしだすフェイト。

それを見てやっぱり私の妹は可愛いなーと萌えを感じている姉のアリシアだった。

そこにはやてが、

 

「ほうほう…? やっぱりフィアットちゃんもシホちゃんとキスをしたいんか。だったら、アリサちゃん?」

「わかったわ。はやて」

 

はやての呼び出しにアリサもすぐに承知して温泉に浸かり緩んでいるシホを後ろから羽交い絞めにする。

 

「あ、アリサ!? 突然なにを!」

「さ、フィアット! 今がチャンスよ!」

「チャンスって…!?」

 

状況が理解できていないシホが慌てながらそう聞く。

 

「あんなぁ? フィアットちゃんがシホちゃんとキスをしたいんやって」

「え!? で、でも…すずかはいいの? 私、二股とか嫌なんだけど…」

「大丈夫だよ、シホちゃん。最近は何度もしているからフィアットちゃんに譲ってもいいかと思うの」

「…なんか、すずか。あなた、強くなったわね」

「うん。心に余裕が出来てきたのが一番かな?」

「それよりお姉様…キス、しましょう?」

「フィア…私はすずかを第一に優先してしまうかもしれないけど…いいの…?」

「構いません。私がお姉様を好きな事は変わりありませんから」

「そう…」

 

それで温泉の中でシホとフィアットは向かい合いみんなに見られながらもついばむようにキスをした。

そしてしばらくして唇を離し、

 

「…プハッ。やっと私もお姉様とキスができました!」

「ムードもなにもないけど、まさかフィアともキスをするとは思わなかったわね…」

「よかったね、フィアちゃん!」

「はい、なのはさん!」

 

それで喜んでいるフィアットだったがそこにはやてが口をはさんできて、

 

「でも、結局はシホちゃんはすずかちゃんを選ぶやろうし、フィアットちゃん的にはそこらへんはどないするの?」

「うんうん。それは私も知りたいかな?」

「わ、私も…」

 

はやての言葉にアリシアとフェイトが反応して聞きたいと言い出す。

 

「ふふふ…私、これでも色々な世界をスクライア一族と一緒に小さい頃は回ってきたんですよ? ですからとっておきの次元世界を知っているんですよ?」

「その世界ってなによ? 興味があるわ」

 

アリサが興味深そうにフィアットに聞く。

 

「はい。一言で言えば“重婚”ができる世界です!」

『!?』

 

その発言に全員が驚きの表情を浮かべる。

 

「…た、確かに地球にもどこかの国では重婚できるところがあるって聞いたことがあるけどやっぱりそう言う次元世界もあるのね」

「はい。そこは重婚アリ女性同士の結婚もありの割と制度が軽い部族なんです。そこでなら私もチャンスはあります!」

 

フィアットは握りこぶしを作ってそう宣言する。

それでシホはまたしても顔を赤くしていたり。

すずかも興が乗ったのか、

 

「それじゃそこでなら取り合いも喧嘩もなく丸く事を収めることができるね!」

「その通りです!」

 

そしてそこにさらに場をしっちゃかめっちゃかにする人物が目覚める。

 

《それじゃアインツベルンのとっておきの秘術を使う…?》

「イリヤッ!? 聞いていたの!?」

《うん、なかなか面白い会話をしているから参加したくなっちゃった》

 

イリヤは全員に聞こえるように声を出している。

それで前にシホはある提案をイリヤにされている事を思い出して顔を青くする。

 

「その秘術ってなんですか!? イリヤさん!」

「聞かせてください!」

 

それですずかとフィアットはすぐに食いついた。

 

《フフフ…もうシホには教えてあるんだけどねぇ…?

アインツベルンの錬金術で使い捨てだけど擬似男○器を作り出すことができるわよ?》

「それって…!」

「つまり…!」

《その通り! それを使えば女性同士でもしっかりと子供も作れる優れものなんだよ!》

 

それでシホ以外の全員は今日一番の驚愕の表情を形作る。

 

《ふふん! アインツベルンの錬金術は世界一よ!! そのくらい造作もないわ! でも欠点があって女性同士だと生まれてくる子供は女の子限定なんだけどね》

「それでもさすがです! イリヤさん!」

「はいです! 尊敬してしまいます!」

 

それですずかとフィアットはシホとの子供が作れるんだぁ…と桃色の夢を夢想する。

そしてすずかはすぐに行動に移す。

 

「シホちゃん!」

「は、はい!?」

「名前は“咲夜”ちゃんがいいかな!?」

「気が早いわよ!? すずか!」

「私は“クオン”ちゃんがいいです!」

「フィアも落ち着いて! お願いだから…!」

 

シホはなんとか二人を落ち着かせようと躍起になるが、興奮した二人はなかなか収まりが効いていない。一種の暴走状態である。

それを見てはやてが一言、

 

「やっぱりシホちゃん達を見ていると楽しいな~」

「その気持ち、わかるわよ。はやて」

 

はやてとアリサが思いを同調させていた。

 

「―――そっか…。女性同士でも…」

 

フェイトが小声でそう呟いていた。

 

「フェイト…? ぼーっとしてどうしたの?」

「えっ!? な、なんでもないよアリシア!」

「どうしたの、フェイトちゃん…?」

「なのはもなんでもないから! だから気にしないで!」

「う、うん…」

 

結局フェイトが一人で悶々としてあうあうする結果となってしまったのだった。

フェイト、残念…!

 

そして心を落ち着かせる場所であるはずの温泉では逆に騒ぎになってしまって全員ゆっくりと浸かることができなかった。

 

 

◆◇―――――――――◇◆

 

 

一騒ぎした後、温泉をあがった一同は夕食の前に軽く運動をしようと卓球場のスペースに来ていた。

 

「シホちゃん、勝負しようか! 相方はフィアットちゃんだよ!」

「いいわよ、すずか。それじゃ私はフェイトを選択しようかしら」

「それじゃ私は審判をしていようかしらね?」

 

シホ&フェイトとすずか&フィアットの勝負にアリサが審判のするという声をあげる。

そして観戦する残りのメンバー。

始まる卓球勝負。

 

 

「いくわよ! それ!」

 

カンッ!

 

まずシホが球をコートに入れる。

 

「なんの! お姉様甘いです!」

 

カンッ!

 

フィアットが弾いて打ち返す。

 

「そちらこそ甘いよ。フィアット、すずか!」

 

そこにフェイトの強烈なレシーブが見舞われる。

球は網を越えた瞬間に急に回転を変えて急速落下する。

そして球はその場で二回跳ねてまずシホチームが一点ゲットする。

 

「シホチームに一点!」

「さすがフェイトね!」

「うん。いつもすずかに負けっぱなしじゃないよ!」

「…さすがフェイトちゃん。でも負けないよ! ね? フィアットちゃん!」

「はいです!」

 

それから勝負は白熱していき右へ左へと球は跳ねていきその度にそれぞれ四人が打ち返す。

そして迎えたマッチポイント。

両方共に同点でどちらかが一点を取ったら勝利となる。

 

「…さて、恨みなしの最後の一点争い。決めるわよ?」

「こちらも負けないよ? シホちゃん、フェイトちゃん…」

「始め…!」

 

アリサの言葉と同時にすずかが球を打つ。

それですかさずシホが打ち返した。

 

「お姉様、もらいます! はっ!」

 

フィアットはかなり際どいコースに球を打った。

それはそのままいけばコート外に出てしまい負けとなってしまうがそこはさすがフィアット。

フェイトと同じ事をしてちょうど角っ子で球をバウンドさせる。

 

「させない…!」

 

フェイトがそのまま飛んだ。

そしてなんとか弾いて打ち返す。

 

「ナイス! フェイト!」

 

そしてすずか達のコートで球は空に上がって狙いをつけやすいコースだった。

 

「決めるよ!」

 

すずかが飛んでスマッシュを叩き込んだ。

だがそこでシホはある意味絶技を披露する。

 

「…―――秘技、なんちゃって燕返し!」

 

卓球のラケット高速振りでなんと三つもの軌道を描きすべて球に命中させて、超高速のスマッシュ返しを叩き込んだ。

それはすずかとフィアットのちょうど真ん中を突っ切っていってシホチームの勝利で終わる。

 

「シホちゃん、今のは反則だよ…」

「そうですよ、お姉様!」

「あれは技の一つよ。審判のアリサはどう思う?」

「いいんじゃない…? 結局はすずか達は打ち返せなかったんだし…」

「と、いうわけ。これで勝利確定ね!」

 

それで見ていたなのは達が、

 

「すごい戦いだったよ。シホちゃん、フェイトちゃん!」

「やったね、シホ、フェイト!」

「ありがとね。なのは、アリシア」

「ありがとう。なのは、アリシア」

「すずかちゃん達は惜しかったんね…」

「うん…。あと一歩及ばずだったよ」

「はいです…」

 

それからいい汗を流した後でまだ学生なので高い料理は頼めないけどそれでも十分出された料理に舌鼓を打ち八人は楽しんだ。

そしてそれから深夜まで女子会などを開いて色々と語り合った後、就寝となり、

 

「それじゃみんな。今日も楽しんだことだし明日に備えて眠るとしましょう」

「それじゃお休みや」

『おやすみー…』

 

それで全員は眠りにつくのだった。

だが翌朝、シホの布団の中にはすずかとフィアットが入り込んでいて夏という季節でもありシホは寝苦しい表情をしていたという。

そして二日目も近場のお土産屋さん巡りなどをして全員は楽しみそれぞれの家に帰ったのだった。

 

 

 




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そしてフィアットが暴走し、すずかがそれに乗り、イリヤも件の幸せ家族計画をみんなにおおやけにする。
シホ、さらに追い込まれましたね。

それではご意見・ご感想・誤字脱字報告をお待ちしております。

では。
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