【完結】剣製の魔法少女戦記   作:炎の剣製

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タイトルがちょっと悲しいものですね。他に思いつかなかったです。
今回はシグナムをいいところまで追い込むのですが某猫の邪魔が入ります。

では、どうぞー。


第二十九話    『敗北』

 

 

 

 

Side フェイト・テスタロッサ

 

 

シホはタラリアを駆使して空中でシグナムと剣を打ち合う。

しかしやはりシグナムはヴォルケンリッターの将というからに相当の腕の持ち主だ。

 

「はぁっ!」

「ツッ! 投影開始(トレース・オン)!」

 

また弾かれてしまった双剣をタイムラグ無しに出現させてシグナムの剣戟を交差させて受け止める。

 

「いつまで受けに回っているのだ?」

「攻めにまわらしてくれないのはそっちのくせに…!」

 

シホは悪態をつきながら、形勢を整えようと一度シグナムから瞬動という技法を駆使してビルの上に降り立つ。

そして双剣を破棄した。なぜ破棄したのかと思ったらその手には黒塗りの弓が握られている。

さらに数本の矢が手に出現し、それをシグナムに向けて放つ。

シグナムは急な武装の変更に一瞬戸惑ったようだけどそれでもすべての矢を切り払う。

その後、弓の射出範囲内に進入して同じくビルの上に降り立つ。

 

「まさか、弓の心得もあったとはな」

「まぁね。私は使えるものはなんでも使うわ。剣、槍、弓…なんならあなたの剣も使ってあげてもいいわよ?」

「冗談を…。しかしやけに現実味のある言葉で怖いな」

 

確かにシグナムの言うとおり怖い。

シホってなんでもありになるとそれこそ宝石剣やらエクスカリバーなんてとんでもない武器まで出しちゃうから。しかも全部殺傷設定というオマケ付きで。

 

「でも、時間はこっちもあまりないの。私の家族が重症だから早く休ませないといけないし…」

 

それまで雑談な雰囲気だったのにシホからその雰囲気が消え去り先程シグナムから感じた怖い雰囲気が表に出る。

と、同時にシホの手にはシホの1.5倍くらいはある刀が握られていた。

それにシグナムは警戒を強める。

 

「この一刀……捌けるものなら、捌いてみなさい。秘剣―――――………」

 

途端、シホの周囲の空気がとても冷たいものになり目つきもより鋭くなる。

シグナムもそれを察したらしく、

 

「必殺の構えか…! ならばレヴァンティン! カートリッジロード!」

《Explosion.》

 

(やっぱり…! あの弾丸でシグナム達は自身の魔力を高めているんだ!)

 

「―――燕返し!!」

「紫電…一閃!!」

 

同時に放たれる二人の剣技。

シグナムのは私が先程受けてバルディッシュを折られた時と同じく炎をまとった上段からの振り下ろし。

それに対してシホが放った技は三つの剣閃がまったく同時に放たれシグナムに襲い掛かる。

シグナムはそれを二つまでは切り裂く事が出来たが最後の一閃がシグナムの腹部に迫る。

それでシグナムは切り裂かれたと思ったが、

 

「まさか、片腕の篭手を犠牲にして防ぐなんて…やっぱりまだあの高みには程遠いか。慣れない事はやっぱりしない方がいいわね」

「…何を言う。私は久しぶりに死の恐怖という物を味わったというのだからそう自分を卑下するな」

「そうね、謝るわ…。だからここはやっぱり自身の得意分野で攻めさせてもらうわ」

 

そして長い刀を消してまたシホは双剣をその手にあらわした。

 

「しかし面妖な魔法だな。次から次へと武装を出現させるなどと…いや、もしかしたらそれは“投影魔術”か?」

「ッ!?」

 

するとシホの顔が驚愕に染まる。

でも、投影魔術って一体…?

 

「どうして、その事を…?」

「なに、少し仲間内に知識を持った奴がいるのでな」

「聞く事が一つ増えたわ…。シグナム、嫌でもその仲間って奴の名前を吐かせて貰うわよ!」

 

なぜか鬼気迫るシホの発言とともにシホの背後に様々な武器が出現する。

…剣、刀、槍、斧、鎌…中にはそれこそシホの倍以上はあるハルバードまで含まれる。

それはもう数え切れないほどのものが待機している。

シグナムはそれを見て「ほう…」と感嘆の声を鳴らし、

 

「それだけ多種多様な武器を出して大丈夫か? 全部使いきれるわけでもあるまい」

「ええ、その通り。私には才はないからどれをとっても二流がいいとこ。だから二流なりに使える限界分は修めたわ」

「そうか、納得した。疑問に思っていた事が一つ解消された。

どうりで剣を交える度に無骨な剣で才能が感じられないのにどうして私と同等に打ち合えるのか…それはシュバインオーグ。

お前の剣は長年の努力と修練の賜物というわけだったのだな」

「ええ、正解よ。それじゃ…いくわよ!」

 

そこからシホはシグナムに吶喊し、それに付き従うように武器達はシホの背後に追尾する。それはさながらシホに付き従う兵隊のように思えた。

シグナムも盛大な笑みを浮かべて、

 

「面白い! ならばすべて受け止めて見せよう!」

 

シグナムも引く気はまるでないらしく同じく吶喊する。

シホはまず手元の双剣を振るう。だがそれは一閃の元に弾かれた。

だけどシホは構わず追尾する一つの赤い槍を掴み、高速の突きの連打を叩き込む。

それをシグナムはすべて剣で受け止め、いなし、回避する行動を繰り返す。シグナムが初めて防御に徹した瞬間だった。

それを好機と見たシホは槍を離し一番私が目に入っていたでかいハルバードを手に取り、シホの腕力では到底扱えなさそうなモノを軽々と振り回し上段の両手持ちでシグナムに振り下ろす。

それをシグナムは剣を盾にすることでなんとか受け止めるがその場で足場が地面に沈む。

 

停止解凍(フリーズアウト)!!」

「!?」

 

その言葉とともにシグナムの上空から2メートルはあるだろう剣が四方八方とシグナムに降り注ぎ剣の牢獄を作り上げる。

さらにまだシホに追尾していた武器達が牢獄をさらに強固なものに仕立て上げる。

シグナムは抜け出そうとするが剣が振れないほどの間合いで身動き取れないようである。

 

「フェイト! この場からすぐに離れなさい!」

「え!? う、うん!」

 

シホの叫びが聞こえるが私もなんとなくこの先でシホが何をしようとしているのか分かってしまったので急いで離脱する。

 

壊れた(ブロークン)…」

「レヴァンティン! カートリッジロード!」

《Explosion. Schlangeform.》

幻想(ファンタズム)!!」

 

 

 

ドドドドドオオォォォーーーッ!!

 

 

 

二人の叫びはほぼ同時。

だけどシグナムを中心に牢獄は盛大に爆発を起こした。

それでビルは耐久性が限界を越えたのか黒煙を上げながら崩れていく。

私はただただ呆然としながらもその光景を見守っていたけど、ふと思った。

 

「ね、ねぇシホ! ちょっとやりすぎじゃないかな!? あれじゃシグナムも死んじゃっているかもしれないよ!?」

「そ、そうね…普通の人間なら…はぁ、はぁ…かろうじて生きていても生き埋めに重症は…はぁ、はぁ…負うんでしょうけど…」

 

シホが胸を抑えて苦しむ仕草をしだしている!?

やっぱりあれだけの戦闘に体が耐え切れなかったのかな!

シホに寄りかかろうとした途端、爆心地から盛大に突風が吹き上がり、煙が払われた先にはシグナムを中心に剣がまるで蛇のようにうねりを上げている。

シグナム自身も悠然とした様子でその場に立っている。

だけど、服装はところどころ焦げていて破けている。額や体中からも血が流れていることから先程のものがどれほどの威力だったかを物語っている。

 

「やっぱり、ただものじゃないわね…」

 

シホは私の心の言葉を代弁してくれるようにそう言った。

確かにあれだけのものを受けて気絶すらしていないなんて凄すぎる。

私なら確実に死んでいたかも…。

敵対していた時にシホが本気を出さないで本当に良かったと改めて理解した。

 

《みんな、聞いて!》

 

と、私が密かに身震いしている時に突然なのはからの思念通話が伝わってきた。

 

《私が結界を壊すから、その間に転送を!》

《馬鹿いわないで! 一番の重傷者が何を言っているの!?》

 

そこで隣でまだ胸を抑えて息を荒くしているシホがなのはに向かって叫んだ。

確かになのはは赤い少女との戦闘で怪我を負っている、レイジングハートも大破寸前だ。

でもそれを言うとシホも結構傷を負っているけど…。

 

《大丈夫! 私のスターライトブレイカーならきっと撃ち抜けるから!》

《だからって…!》

《私を信じて!》

 

なのはの叫びにシホが言葉に詰る。

普段からなのはの頑固さを知っているからこそシホは言葉を詰まらせたのだろう、私はそう感じた。

そして、

 

《…はぁー、もう! 分かったわ! それならさっさと撃ち抜きなさい。その間、敵の相手は私達が引き付けるから。みんな、それでいいわね?》

《うん!》《はい!》《おー!》

《だけどそれ撃ったらすぐにアースラの医務室送りだから覚悟しておきなさい!

それに今日は私が夕食当番なんだから食べられないなんて言ったら罰ゲームを与えるからね!?》

《は、はい…!》

 

シホは思念通話だというのに盛大に溜息をついてなのはの魔法使用を許可した。ついでにお家事情も言う辺りシホらしい。

 

《…というわけ。フェイト、連携してシグナムと対峙するわよ。あなたは遠距離から私の指示した時にフォトン・ランサーで牽制して! その隙に大技を叩き込む!》

《うん、分かった!》

 

 

◆◇―――――――――◇◆

 

 

Side シホ・E・シュバインオーグ

 

 

…さて、それじゃ時間稼ぎといきますか。

シグナムは少し動きが鈍くなっていることから消耗していることは確かだし。

 

「くっ…ザフィーラから聞いていたがまさか本当に武器すべてを爆弾に変えるとは。厄介だな…」

「その割には表情が笑っているように見えるのは私の気のせい…?」

「なに、今まで様々な敵と相対してきたがここまで緊張する戦いは久しぶりだ。お前という難敵ということも含めてな。

それゆえに心踊る。久々に高揚とした気分にさせられる。もっとお前と剣を交えたいと、な」

「やっぱりバトルジャンキー様々ね…でも、シグナムのそういう性格は嫌いじゃないわ。それならもう少しだけつき合わせて貰いましょうか。フェイト、いくわよ!」

「今度は二人がかりか…何か策を立てている様だが、ヴォルケンリッターの将である私がすべて叩き潰してくれよう!」

「それならお構いなく!」

 

私はそこからすぐに夫婦剣を手にしてシグナムに接近する。

打ち合いながらも、

 

「しかし、シュバインオーグ。お前はその技術をどうやって身につけた?

確かにテスタロッサに比べればお前の言うとおり才能はない。

だがそれゆえにお前の振るう剣筋は生半可な努力では身につくものではない。

お前の過去に一体なにがあった…? お前の師などもいたのだろう?」

「なにかって。そうね、特別…か、どうかは分からないけど色々あったことは確かね。

そもそも私に剣の師は確かにいたけど、私とは相性が悪かったからあまり馴染まなかった。

しいていえば、ある男の模倣をしているといった事が正しいわね。

その男も私のように才はまったくなかったけど、それを覆すほどのものがあった。

ただ、私はそいつに追いつきたいが為にずっと努力してきただけよ」

「ほう…お前以外にそんな奴がいるのか」

「まぁね…。それより戦闘に集中しないとその首、いつか飛んでるわよ?」

「くくっ、確かに。それでは……ッ!?」

 

そこでシグナムは顔色を突如として変え、なのはの方を見る。

 

「気づいたわね! フェイト!」

「フォトン・ランサー…ファイア!」

「くっ!」

 

シグナムは魔法陣を展開してそれを防ぐ。

さらに私は干将・莫耶を叩きつけて先に行かせないようにする。

 

「これが狙いか…!」

「いかせない!―――鶴翼(しんぎ)欠落ヲ不ラズ(むけつにしてばんじゃく)!」

 

私は夫婦剣を投擲してザフィーラに仕掛けた戦法をまた使用する。

おそらく話には聞いただろうが、まだあれは本領発揮されていない。

 

「っ! ザフィーラに使用したものか!」

「そうよ、でもまだ…!」

 

再度、夫婦剣を投影してシグナムに迫る。

 

「―――心技(ちから)泰山ニ至リ(やまをぬき)

 

私の持っている夫婦剣に反応して弾かれた二本が反応してシグナムに迫る。そしてそれを翻弄するかのごとく手元の夫婦剣を再度投擲して四本の剣はあらぬ方向へと飛翔しようとするが、

 

「―――心技(つるぎ)黄河ヲ渡ル(みずをわかつ)

 

さらに投影してそれらすべてを引き寄せる。

シグナムの目には動揺が写される。

聞いて知るのと、見て知るのとでは違いは大幅に激しい。

一度経験をしなければ対策はできまい。

それを身を持って知れ!

 

「―――唯名(せいめい)別天ニ納メ(りきゅうにとどき)

 

その詠唱とともに私の手元にある干将・莫耶に変化が生じる。

ありったけの強化を施し、夫婦剣はその真の姿を現す。

ビキビキッと音を立てて刀身が伸び、その背には岩肌のような突起が形成された。

その変化にシグナムとフェイトはともに驚愕の目をする。

どう信じられよう。先程までスリムな剣だったものが今や鷹が翅を広げたが如く、ささくれ立っているのだから。

 

「つっ!!」

「―――両雄(われら)共ニ命ヲ別ツ(ともにてんをいだかず)……!」

 

私は大きく巨大化した剣を振り上げる。さらに周りには四本の干将・莫耶が私の剣に引き寄せられ迫ってくる。

そこでシグナムの表情は悔しさや後悔で塗られるが、だがそれも一瞬…すぐに清清しい顔をして「さすがだ」と小声で呟く。

そんな顔をされたらもう後には引けない。私は死なない程度に振り下ろそうとし、

 

「―――ああ。それもいいがそいつを消されるとなにかと都合が悪い。だからお前はここで退場だ」

 

そんな初めて聞く男の言葉とともに私の脇腹に何者かの強烈な蹴りが入るとは、思って、いなかった…。

なぜか遠くでフェイトの泣きそうな叫びが響いてくるが、ザフィーラと同じ場所を、さらに容赦なくまるで抉るように叩き込まれた為、さらに遅れて背中にとてもではない衝撃を感じ私の意識はそこで途切れる。

 

 

◆◇―――――――――◇◆

 

 

Side フェイト・テスタロッサ

 

 

「シホッ!!」

「シュバインオーグッ!!」

 

私は後悔した。どうして戦闘に集中しているシホの周りを警戒していなかったのかを…!

 

「貴様、何者だ!? 私とシュバインオーグとの戦いに横槍を入れるとは!!」

 

シグナムも、シホを蹴り飛ばした仮面をつけた謎の男に叫んでいた。

でも、それよりも今はシホの安否が!!

蹴られたシホはすごい勢いで一つのビルに叩きつけられ口から大量の血を吐き出し、さらに衝撃で割れたガラス片がシホの体中を傷つけて地面に落下していく。

バリアジャケットなら平気だろうけどシホは纏っていないからダメージは軽減されず全部体に伝わってくる。

装備もすべて解けて普段着になっていることから気絶したことは明白…!

しかも仮面の男はそんな完全に無防備なシホに対して、クロノがよく使う『スティンガー・ブレイド』をいくつも容赦なく放った。

それによってシホは落下していきながらそれに晒されて両手足に刺さりながら地面に墜落してしまった!

 

「シホーーーッ!!」

 

私はすぐにシホの後を追った!

背後でシグナムが剣を構えて、

 

「なぜ追撃した!? もう決着はついていただろう!?」

「あいつは一番厄介な奴だ…。だから手加減せずに放った。代わりに敵を排除してやったのだ。感謝はされど恨まれる筋合いはない…」

「貴様ぁーーーッ!!」

 

シグナムは切りかかったけど、それを仮面の男は受け止めて、

 

「逃げなくていいのか…? 白い魔導師が砲撃で結界を壊したぞ?」

「ぐっ…!」

 

シグナムは男の言葉に動きを止めて、歯をギリッと鳴らした。

私は傷だらけのシホを抱きかかえながらも、

 

「お前は誰だ!?」

 

もう泣きながら叫ぶしか出来なかった。

だが男は無言。

私の怒りは頂点に達しようとした時、

 

カッ!

 

「なっ!?」

「シホッ!?」

「あれは、ベルカの紋章陣…!」

 

シホの体が光り輝いて私達の地面にシグナム達と同じ三角の巨大な朱色の魔法陣が浮かび上がる。

そしてシホの宝石が浮かび上がり、

 

《Anfang.》

 

その機動音とともにシホの体が光に包まれ、その光はそのまま男に向けて突撃する。

 

「なにっ!? ぐぅっ!!」

 

男は手をかざし防御魔法を展開するがそれを紙くずのように砕き、光はそのまま男の右腕を通過して腕を光で焦がす。

男の背後で光は止まり無言で目のような部分で男を睨む。

それで男は「くっ!」という言葉を残し転移魔法で撤退する。

 

「…シホ?」

「シュバインオーグ、か…?」

 

私達は呆然とその光を見ることしかできないでいた。

だが光は、

 

《マスターを…頼みます。早くしないと…世界が暴走しますから》

 

光の人物はそう言った。

でも、世界の暴走って一体…。

それを問いただそうとしたけど光は輝きを失いまたシホの傷だらけの体が晒され、落下しそうになる。

私が受け止める前にシグナムが受け止めてくれて、

 

「…すまない、テスタロッサ。シュバインオーグの事、任せた…」

 

私にシホを渡して、そのまま名残惜しそうに、そしてとても悔しそうにシホを見ながら撤退していった。

そしてしばし呆然としていたけど、ふと…

 

 

―――シャリ、シャリ、シャリ……

 

 

なにか、シホの体から何かが擦れあう様な、異様な音がする。

それはあの仮面の男に蹴られた腹部辺りから…。

それで私は恐る恐るシホの血の滲んでいる服をめくった。

 

 

 

 

 

 

―――――イヤアァァァーーーッ!!!!!!

 

 

 

 

 

 

瞬間、私は自分でも信じられないような叫び声を上げていた。

目から大量に涙を流して、目の前の光景を否定するかのように、ただただ泣き叫んだ。

皆が駆けつけてきてくれた時、落ち着きの言葉をかけてくれたけど、そんなのただの気休め…。

だって………シホの腹部から………剣先………が幾重にも突き出しているのだから。

 

「お姉様!? こ、これは、もしかして魔術回路の暴走!!?」

「フィアット! 魔術回路の暴走ってなにさ!?」

「説明は後で…! 今はお姉様を早く治療しないと命が…ッ!」

 

フィアットはなにか知っているようだけど今は目の前の光景がただただ信じられずユーノとフィアットが治療を施している光景を、体を震わせながら見ている事しか出来ないでいた。

気づけばアルフの腕には傷ついて気絶しているなのはが持たれている…。

それで私は何度目かになる衝撃で意識を手放しそうになったけど、そこでフィアットがこちらを向き、

 

「フェイト、目を逸らさないでください! まだこれだけならお姉様は死にません! だから気をしっかり持って…!」

 

フィアットが目に涙を溜めながらも必死に私を励ましてくれた。

それで少し冷静になれた…。

そうだ、まだあきらめちゃいけない! 

一番シホの事を知っているフィアットが頑張っているんだから私もしっかりとしないと!

…そうして、私達は見守っている中、管理局から医療スタッフが何人も到着して私達は収容されていった。

 

 

 




鶴翼三連+オーバーエッジの戦闘描写はこんなところでしょうか。
多分今までで一番力を入れて書いたと思うんですけど。
それと魔術回路の暴走はフェイトに被害が出ないようにしましたので変に感じられると思いますが、仕様だと思ってください。

それではご意見・ご感想・誤字脱字報告をお待ちしております。
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